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やべぇ、力、入らねぇ…。
[先ほど噛まれた痛みから、銃を持つ左手が震えても
この距離なら外すようなことはしない。
だが、当たってもただの鉛玉では、効かないかもしれない。
徐々に、ジムゾンの声が獣へと変わっていく。]
なあ、銀の弾丸、じゃなくてもいいよな。
……今なら、効くか?
[人の声が残る今なら。
男は躊躇わずに、引き金に指をかけ、ジムゾンの喉元を狙って引き金を引いた]
[引き金を引けば、耳を劈くような音が鳴る代わりに
ハンマーが雷管を叩く音だけが響く。]
あ。
…………悪ぃ、さっき弾送っちまったから出ねぇわ。
[拳銃に装填された弾丸は1つだけ。
先ほどオットーに向けたのを取りやめたときに、
空っぽになってしまったから銃口から弾が飛び出すことはなかった。]
あー……くそ、しくった。
……なあ、人食うのは俺を最後にしとけ。
クソ不味くて、もう食べる気無くすだろうよ。
[言いつつも、まだジムゾンが食事をしない選択を選ぶことを期待している。
そうなれば泣くまで殴りつけてやるつもりだが、無理な話だろう。
ごとりと銃が手から落ちる。]
ジムゾン、俺がいない寂しさで、泣くなよ。
[ここまできたら、諦めの境地とでも言うべきか。
それとも、やっと傷や過去の苦しみから解放されるという気分か。
抗う術をなくした男は、ジムゾンに食われるのを待った。**]
――村を巡りて――
[宿を出て、あの日の足取りをそのままたどる。
教会の十字架はこのさなかにあっても凛としていた。スープを飲むことは叶わなくなった、としばらくそのまま建物を見上げていた。
パン屋も同じだ。明日も来る、と言ったのに。結局のところそれは叶わなかったのだ。破ってしまった約束が、たくさんありすぎた。
ガラス窓の向こう側、片付けられて空っぽの、パンかごを見ながら苦く笑う。]
[そしてそのまま、宿に戻ったのだったか。
今日はそうせず、更に向こうへと歩を進める。
花屋、水車小屋、靴屋と過ぎて、図書館があった。]
(ここか)
[ドアに触れる。感触がない。思い切って手を真っ直ぐに伸ばしたら、そのまますり抜けた。
頭の何処かで、本当にこんなことが起きるのかとどこか感心し。
強烈な違和感を覚えながらも、閉まったドアに向かって足を踏み入れた。]
――図書館――
[ずらりと並ぶ、蔵書を見やる。
背表紙にはタイトル、作者名、それから図書館の貸出を示す記録票だけなのに、自然と心が踊るのが本好きの性か。
思わず手を伸ばしたら、ドアとまったく同じことが起きるだけだったが。
どうしても、ここに来たかった。アルビンと話しているのを聞いたが、ここに自分の著書は並ぶはずだったのだろうか。
アルビン次第だろうが、ぜひ並んでほしいとも思う。
そうでなくとも、新しい司書は入るべきだ。本も、図書館という施設も、よいものだと思うからだ。
蔵書を読むことも出来なかったが、それでも暫くの間ここにいた。]
――そして――
[図書館を出たあとは、微かな羊の鳴き声を辿って、牧場を探すつもりでいたのだが。
羊など、もう殆ど残っておらず。
やはり難しいかと、あの少女が羊飼いの娘とは知らず目を伏せる。
場を離れようと、足の向きを変えた、その先だ。]
――(あ)、
[そこは、あの大雪崩の起きた、村の入口だった。
今はただ白く、うずたかい雪の壁。
一体何人が助かって、一体何人が「雪解け」のあとに出てくるのだろう。
後悔と自責が頭のなかにちらついて、そのままぼんやりと、雪山を眺めている**]
[オットーの願いを聞き入れ、パンを振る舞うのを待つ。
アプフェルなんとかってパンは、あんなにすごく優しい味がしたのに、それを焼いて穏やかに笑っていたオットーはいない。
ここにいるのは、人狼か狂った人間か――]
[最期のパンが振る舞われた後、外へと連れ出す。頭に銃を突きつけたまま。
枝から垂れ下がったロープを見上げる。ここで、ヨアヒムは死んだのだろうか]
……じゃあな。
パン、美味かった。
[躊躇いはない。
眉間に銃口を押し当て、引き金を引く。
鋭い発砲音と共に、
――赤い花が、雪に咲いた**]
[気がつくと、泣いていた2階の奥の部屋>>5:+39にいたはずが、いつもの避難部屋のベッドにいた。]
(昨夜、シモンさんに手を握って貰いながら寝入った>>4:135後のことは全部夢……だった訳ないか。)
[あの後朝まで眠っちゃって、夜のことが全部夢だったらよかったのに、という僅かな望みは、右手の『業』が打ち砕く。]
[ベッドから身を起こせば、そこには僅かに血の滲むシーツに包まれたリーザの骨と服の残骸、そしてピストル。
そして、部屋の中で身支度を整えるシモン>>5:66。
リーザの血で真っ赤に染まった服は、綺麗に畳み、リーザの傍らにあった。]
[あくまでシモンに反論し続けるアルビンに気付かれないよう申し訳なさそうな視線を送る。シモンが言う>>114ことは間違いない。どうあがいてもひっくり返すことができない事実なのだ。
自分だって幼馴染を庇っているからとの理論で、容疑を晴らそうとしてくれるアルビンに申し訳なかった。だからシモンの拳銃を奪おうとしていることが分かったら、”アルビンの身に危険が及ぶ。やめてくれ。”と懇願しただろう。]
そうだな。ヨアヒムに何故あんなことした、って言った僕が死について口にするなんて。本当にアルビンが言うように間違っている、よな。
[アルビン>>101に向かって正直に頷く。]
だけど、生き物は全ていつか死ぬ。僕はたまたまそれが今日だっただけだ。
ごめんな、アルビン。お前が僕との約束を覚えていてくれたことも、僕に会いたいと言ってくれることも。それから死ぬのを見たくないと言ってくれることも、すごくすごく嬉しい。
――嬉しいけど、僕はお前の「一緒に生きたい。」って願いに、首を縦に振ることができないんだ、どうしても。
[人狼を守ること。アルビンどころか周囲の人間には誰にも言えないけれど、これが自分の選んだ選択肢だ。
生きなさいと命令をしたクララに怒られる、とも思っている。だけど最後の人狼が目の前で命を奪われるくらいなら、自分の命を捧げた方が余程ましだった。
それによって、アルビンを死ぬほど傷つけると分かっていても。]
僕は、アルビンが思っているほど強くない。ましてや良い人でもない。
本当はずるくて醜くて、この村に残された誰よりも一番多くの罪を重ねた存在なんだ。
でも。だからこそ。
にこんな僕を真っ直ぐ見て、大切にしてくれる幼馴染の命が奪われることは絶対にあっちゃいけない。
[アルビンに”生きたい。”と言えば、自分の身を呈してシモンの銃からかばってくれることを正確に見抜いて、微苦笑を浮かべる。それは自分が嫌なのだと、強く強く訴える。]
嗚呼、そういえばお前はさっき死にたくないって教えてくれたな。あのときは上手く答えられなかったけど、今ならようやく言える。
死にたくないって思うのは当然だ。僕はアルビンを自分勝手とか、最低とかなんて全然考えてないよ。
でもそう願うなら。酷なようだけど、この場ではそれを貫け。
ヨアヒムに死んで欲しくないと思ったように、アルビンにだって死んで欲しくない。
せめて最期のお願いだけは、不完全な形ながら実行しよう。お前が僕の死ぬところ見たくないっていうなら、僕は談話室では処刑されないよう、シモンにお願いしてみる。アルビンは来たくないなら来なくていいよ。
[それは処刑は免れるよう抵抗はしない、という意味でもあった。
幼馴染の顔を見るのは怖かったけれど、笑顔を浮かべてみせる。アルビンの記憶に残る自分が情けない表情なのは嫌だったから。
さてアルビンは何と答えただろうか。それを待つべく、一旦口を閉ざす。]
[「……じゃあ、行って来る」なんて、銃を懐に部屋を出ようとすれば、聲について話してくれたあの日のこと(>>2:238>>2:255>>2:257>>2:260)を、思い出す。]
(シモンさんがあの『聲』で私とジムゾンさんを背負うか、ジムゾンさんが私とシモンさん、ディーターさんを背負うか…しかないんだよね。もう…。)
[本当はジムゾンに元に戻ってもらいたい。
でも、いつかのジムゾンの問い>>2:293に返した言葉>>2:309が、そのまま彼からの答えになるんだろう。]
(――もう、同じ場所には、戻れない。から。)
[銃を手に出ていくシモンを、止めることは出来なかった。
例え、リーザの声がシモンに届くのだとしても。]
― 処刑場 ―
[自分の真意が伝わらないから、シモンの反論>>113に改めて答える。]
勘違いはよしてくれ。僕はあんたらの正義は聞く気はない。
大切な人を害する輩には、理由を問わず相応の対応をすると言いたいだけだ。
あんたはリーザが大切みたいだけど、リーザが人狼だったらと考えたことないか?それでも庇い信じて護ろうと思わないのか?…それとも。
人狼だからって理由で、僕みたいに問答無用で殺す気か?!
[真っ直ぐにシモンを見つめて問いかける。純粋に疑問だから知りたいと言うように。
だがパンが美味かった>>116と聞くと、シモンへの挑発も揶揄も憎しみも全部解いて表情を緩めた。]
誉めてくれてありがとう。嬉しいよ。
[シモンに向かってはその言葉を最期に、白い景色に対照的な赤を散らして。朽木が倒れるみたいに命を終わらせた。]
―談話室―
[虚ろなジムゾン、詰め寄るシモン、煽るオットー。
あまり会わなかったアルビンの反応、ペーターの反応。そして、ディーターの反応。]
(ディーターさんの反応が一番意外だったな。
本当に…シモンさんとジムゾンさんと、3人で悪友だったんだ…)
[遭難したり、バカなことやったり、というエピソードは詳しく知らないが、お互いがお互いを深いところで信頼しあってるんだ…と強く感じると同時に、もう、シモンさんの家で3人が飲む、という淡い夢は現実にはならないのだと突き付けられたようだった。**]
[襲撃直後に現場で会ったのだとシモンは言う。>>114
人狼の襲撃は全て証拠の隠滅されていた。襲撃の後にオットーが其処で何をしていたなんかなんて容易に想像出来る。
子供の頃と変わらず、お人好しで何処か抜けてる奴。だけど実際はどうだっただろう。また見たくない現実から目を逸らし続けるつもりなのか
オットーに違和感を感じていたのは何時からだったか。占い師であるヴァルターを疑いパメラを追い詰めた。推理を間違えていた事が問題なのではない。だけどもオットーの今までの発言は誰の為だったのだろう。それだけではなく、シグナルはあった筈なのだ。
お前を人狼だと思えないからと告げた時、どうしてあの時泣きそうな顔をしていたのだろう。]
ああ、確かに生き物は何時か全て死ぬよ。
けどな、この人狼騒動で死んだいった人間の死はそんなんじゃない。そうだろう。
幸せに死んで行った奴は居なかった。お前はそれで良いのか。
それとも、それがお前の選択なのか。
[「自分の選択に付いてどう思うのか。」とオットーは言っていた。其れがお前の選んだ後悔しない選択なのか。]
―談話室→外―
[虚ろなジムゾンが外へフラりと出た。
いや、談話室から遠ざかろうとしている。
…ディーターが追いかける。]
ディーターさん、戻って!!
[ジムゾンの様子は、私を喰らってる時から少しずつ酷くなっている。
クララの最期のそれと通ずるものがある。
宿から離れてるのは、もしかしてディーターやシモンを手にかけたくない理性と、人狼としての本能のせめぎあいではないか?
リーザを手にかけた時の涙を再びは流したくないからではないか…?
しかし、ディーターもリーザの声は聞こえない。
ジムゾンに声をかけるディーター。
虚ろな目で訴えるジムゾン。―黒い狼が現れる―
ジムゾンとしての「理性」が、人狼としての「本能」に抗う。
「本能」が勝っても、「理性」が流し続ける涙――。]
(―私が自分を護れたならば、ジムゾンさんがここまで苦しむ前に…楽にしてあげられたのかな…?)
[右手に強く残る衝撃。
例えこれが強くなったとしても、今のジムゾンよりは辛くない。
そう思えば、自らが選択肢に挙げることすらかなわなかったそれを選びたかった気持ちが堪らなく零れた。**]
[オットーが笑っている。瞳に溜まった涙がオットーの輪郭をぼやけさせる。
オットーに情けない姿を見せたくはなかった。けれども溢れる涙を止められなかった。だって、こんなにも辛い。悲しい。淋しい。]
そんな答え聞きたくなかった。お前が何を大切に思っているかなんて知りたくなかった。
死にたくないよ、でもお前にだって死んで欲しくなかったんだよ。
俺だってお前に死んで欲しくないって何で分かってくれないんだ。
馬鹿野郎、お前は酷い奴だよ。お前も俺は置いて行くのか。
俺は、お前が、――こんなに好きなのに。
なあ、オットー。俺はお前が好きだよ。
[触れた頬に涙は降り続ける。]
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