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……………。
まともに、風の刃も作れなくなっているな。
止めを刺さずとも、長くはなさそうか。
ならば、後に残るのは……
[自分の送った呪いは、確実に目の前の少女を蝕んでいる。
これ以上は手を出す必要は無しと判断し、ドロシーの背後のヴェルナーとタチアナに視線を向ける。]
[>>+100ゾフィヤの声。
地上では、驚かせる以外で聞くことがあまりなかったのだけど、綺麗な声だ。優しくて、真のある声]
忘れない。
絶対。
[笑ってみせる。
寂しいと頷いたら、決心が鈍ってしまいそうだったから。
みんな一緒だから大丈夫、と胸に手を当てて笑ってみせるのだ]
>>92
――何を言っている。
風の賢者といえども、今際の際には正常な判断能力も無くしてしまうものだな。
そんなに言うなら、止めを刺してやっても…
[背後の骨狼が、何も攻撃を受けていないのにガラリと崩れた。]
終わらせて、くるね。
[みんなを見る。
イェンス、その偽物、ゾフィヤ、エレオノーレ、それからカークと辿った視線を止めて、
頷く。笑顔を向ける幼なじみに。
二人で一人前、にこいち勇者の片割れに]
行ってきます。
口にするのは出立の言葉。
金色の光が薄れるのと一緒に、少年の姿も薄れていく**]
……石に刃が役に立つ訳ないでしょう。
[ 剣に触れた風の手が、柄へと伸びる。
そこに象嵌された宝石に指先が触れて、軽く叩いた。
とん、という軽い打音が辺りに響く。 ]
おわりよ。坊や。
―――――!?
[風の力は、剣の宝石に集中していたために生身の体で圧を感じることはなかった。]
[「人」として長く在りすぎた男は、自らの依り代を、人同様に、人の体として認識していた為に、それが致命的な行動だと、自覚ができていなかった。]
[それ故に、ドロシーの意図に気づくのが遅れた。]
― 少し後のこと ―
…これは…、…。
[フィオンの身体が金色の光を放ち始める。
まるで現世と魂が互いを呼び合うように。]
そうか、これの事を言ってたんだな…。
[いつか小耳に挟んだ凶星同士の会話に出てきた、面白い能力という単語。
思い返して、合点が言ったというようにエレオノーレは口角を上げた。
そしてフィオンへ駆け寄る兄の姿>>+92を、じっと見守っていたが。]
…やれやれ。
[巧く言葉を紡げない様子>>>+93に、エレオノーレもフィオンへと近づいた。]
……何だ……
これ…… は…………力……が…………
[漸く異変に気づき、手元の藍石を見る。
その表面には無数の皹。
石の変化と共に操る瘴気の流れが不規則になる。
…時に止まり、時に異様な出力で流れ…]
全く、何て顔してんの。
それじゃ行けるもんも行けないだろ。
[べしっと兄の背中を叩き、次いでフィオンを見上げると。]
……この馬鹿の事は僕が見てるから、心配しないで行ってくれば。
世界が救われようが滅びようが、僕にはもうどーだっていいんだけどさ。
こっちの事気にしすぎてフィオンにまた死なれでもしたら、どーせコイツうるさいんだから。
それだけはごめんなんだよね。
[それだけ言って、ふいと背を向けた。
今はこれが精一杯の、いってらっしゃい。**]
[その瞬間、広間の内部を暴風が吹き荒れる。]
[行き場を失った瘴気が溢れ、弾け……]
[その場に残されたのは、宝石を失った一振りの大剣………]
そこから、
その石から、妖気が漏れてまくって……いたわ。
……まだまだね。
次は、どうかしらね……。
[ 砕け散る石の欠片に向ける眼には、もう光を捉えることはできなくなっている。
それでも煌めきを追うようにして、背後へと微かに首を向けた。 ]
………
『しっかりね』
[ そう動いた唇の形を、ヴェルナーならきっと読み取ってくれるだろう。 ]
[下の階へと続く隠し通路。
バルタザールの人としての体は、ほぼ無傷で生きていた。
ただ、掌に握りこんだ藍石は中心から二つに砕け、藍骸星としての本体は終焉を迎えようとしている。
移動する肉体は、瀕死の重傷を負ったかのように酷く…重い。]
[途中まで降りたところで、力尽きたように座り込む。
握り締めた藍石は、無数の皹で表面が白くにごり既に崩壊寸前だった。]
……バルタザール。
[座り込む男に、かけられる声。
カツン、と足音が響く。蒼禍星は、友を迎えに来ていた。]
お前。
死ぬのか?
[わかりきった事を尋ねた。]
――たぶん……な………
見ての……通り…だ……
[自嘲するように笑むと、ボロボロになった藍色の石を掌に載せたまま差し出す。]
だから……底に…沈む前に………
俺の力は、お前が使え……
――あの大喰らいになど……くれてやるものか………
ゴオッ……
[そして。
両手から生み出された蒼い炎が、
バルタザールの全身を包み込んだ。]
熱いだろうが、まあ耐えろ。
[安らかな眠りの前の、容赦のない痛み。]
>>109
[男の身体が、蒼い炎に呑み込まれる。
本体は藍石だが、痛覚は遮断されていない。
肉体は生きながら焼かれていくのと同様の痛みを伝えてきたが、その表情はとても晴れやかなもので…
それもやがて、蒼の中へと消えていった。*]
……は?
[怪訝そうな顔をしたのは、フィオンが旅立つ間際の事。
問いかけ>>+97の返答を返す前に抱きしめられ、瞬く。]
ちょっ、何…
[フィオンを引き剥がそうとする前に紡がれた言葉が、優しく耳に届く。
無意識に服を掴んでいた手の力は緩やかになり。]
―――…ばぁか。
[エレオノーレはくっと楽しげに喉を鳴らすと、返事の代わりにフィオンを僅かばかり、抱き返した。**]
[>>+88ふい、と顔を逸らす様子にくすくすと笑う。
語られる真実には少し真面目な面持ちで耳を傾け]
…そっか。親父は浮気してたわけじゃなかったのか…。
全部、誤解だったんだな…誤解解いてくれてサンキューな、エル。お前いい奴だなあ。
血の繋がりがなかったら兄弟じゃないなんてルールあったっけ?
ニンゲンかどうかとか、どーでもいいっつーか…。
それにさ、兄弟の振りっていうけど、俺が誤解してた分、そんなに出来てなかったよ?だからさ、誤解してた分兄弟しよう。
…そういえばさっきまで耳長かったよなー。
アレもちょっと新鮮だった。
[弟の耳をうにーっと伸ばしている]
[炎は獲物を逃がさない。
藍の石も、バルタザールの体も燃やし尽くし、
やがて全てを飲み込んだ。
そして、セルウィンの体の中に
吸い込まれていくかのように、炎は収束し…消えた。]
……ごちそうさま。
[同類さえも喰らう蒼の魔は、唇に舌を這わせた。]
……今なら、出来るかもしれんなぁ。
[誰もいなくなった空間に、魔の声が響いた。
かつん、かつん、と隠し階段を降りて、己の持ち場へ。]
さて。
あと、2人……いや、3人、か?
1人は数に入るか微妙だがな。
[天井を見上げて、笑みを浮かべた。**]
[金色の光の大半がフィオンの身体へと吸い込まれていき、地下1Fが薄暗さを取り戻しつつあった事。
彼に付き添っていたエマが何かが笑うような気配を感じて顔を上げた。]
『へっ…その顔が見たかったんだ。
ざまーみろ、セルウィン。』
[息子の嫌そうな顔に大変満足したように呟いて。
光の最後の一滴は、フィオンの胸の中へと吸い込まれていく。
ねずみは所在なさげに胸の周りをちょろちょろと歩き周り、きぃ、と一声鳴いた**]
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