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ふむふむ。
無駄はそうっすね
質問すると無駄っぽいはよく言われますけど、
そこ答えてもらわないと、判断出来ないよって時は困るっす。
カシムさんのは過剰反応な気がするっすー(めそらし)
例えば初日の俺みたいに疑い腰な人、人に見て失敗したからカシムさんが人外に見えた〜みたいな。
下段はそうっすね。
でもそれがなかったらやっぱ殺されてたんじゃって思うとあれは無駄だったんだーって言えないのが悲しいっすね…。。
えっと、案ずるより飲むが難しって言うんすかね?
――ある騎士の記憶――
[前兆は何もなかった。
村に戻って来て顔見知りのローゼンハイムと立ち話をしながら、彼の育てている薔薇がそろそろ咲きそうだと聞かされる。
何度目の正直ですか、と談笑していると「今こそだ!」と言いながら目の前に深紅の薔薇の蕾が突きつけられた。
赤。紅。あか。
視界が赤くなり、腹の奥から衝動的な欲が突き上がる。
思わず口を抑えてその場にうずくまると、ローゼンハイムが心配した声をだしながら背中を擦ってくれた。]
[大きな声で名前を呼ばれ、我に返る。
口から飛び出しそうであった衝動は今は淡く、頭を振ると疲れているのだと明るい声で励まされた。
混乱しながらも家に帰れば、待ちかねていた弟妹が近所からジャガイモを貰ったからポトフを作れと要求してきた。
無垢な笑顔で兄ちゃんと呼ばれ、帰宅時の衝動のことは忘れ去る。
食事をさせ、二人の寝床を整える、いつもの日常。
幼い頃に両親を失くしてから三人で暮らしているが、妹はまだしも弟はまだかなり幼く、独り立ちするにはかなりの時間が必要だ。
親に代わり立派に育てなくては、と思いながら眠れないと愚図る弟の頭を撫でて寝かしつけていると、酷く、酷く、喉が渇いて来た。]
[衝動のままに弟の喉に手を伸ばし、鋭い爪で白い細い首に一筋の線を引く。
滴る血を飲むため唇を近づけて――我に返り、体を離した。]
……なんて、ことだ。神よ。
[呆然と呟くも己の行動は否定できない。
腹の底から、喉の奥から、焼け付きそうなこの衝動を誰にも説明されなくともカスパルは理解していた。
これは飢えだ。
満たしてくれるのはただ一つ。
――薔薇のように赤い血を滴らせる肉塊だけ。*]
/*
【本日0:00でこの村閉じます】
【直後にRP村を建てる予定です】
それまでに関係性の打ち合わせが必要なら、しておいてください。
(プロローグでぶっつけでも面白いと思いますよ)
★狂人は素狂・狂信・C狂どれがいいですか?
編成は1狼1狂で残り村の予定です。
むむ、
普通に喉に余裕が無いからごめん。エピで説明でいい?
とかでいいと思うっすけど…
俺の甘えっすかね?不思議って言われたっすからそれについて考えないといけないのかなって気になってたっす。
いや、でも分かんないしって…
― とある 恋 物語 ―
[今から幾許か過去のこと。
ここから遙か遠く離れた異国でのお話です。
人里離れた村に暮らしていた金色の髪の少女は
ある日村を訪れた旅人に恋をしました。
少女の事を旅人もまた好ましく思い
旅人は村に腰を落ち着け、少女と契りを交わしました。
時は穏やかに数年の月日を流します。
やがて二人の間には少女と同じ髪色の娘が生まれ、
幸せは永く続くと思われました。
でも、旅人には秘密がありました。
少女にもまた、知らされない秘密がありました。]
[ある日、村で人死にが見つかりました。
血で赤く染まった布の下に整え横たえられた体は、
喉を裂かれ腹を喰われておりました。
“人狼の仕業だ”と村人が叫びました。
“人狼がやってきたんだ”と古い童謡を思い出しました。
村人達は誓います。
人狼を見つけなければ。鋭い牙と爪を抜かなければ。
“次は自分の番かもしれない”
そうして穏やかだった村に疑念が渦巻き始めた中で、
この時を待っていたかのように
村に古くから伝わっていた血が目覚めました。
ある者には死んだ者を見極める力を。
ある者には人を人狼の牙から守る力を。
――嘗ての少女に与えられたのは、人の真の姿を探る力でした。]
[娘と夫を守るため、彼女は毎晩人を見定めていきました。
殺し、襲われ、少しずつ村に住む者が減っていく中で。
月に煌く爪と涙と共に、
彼女は自らの夫の正体を知ったのです。
“愛していた”。少女は言いました。
“愛している”。旅人は言いました。
そうして占者と呼ばれた彼女の命は、その夜に潰えたのです。]
[男は幼い娘に言いました。
“お母さんは遠くへ行ってしまったんだ”
“いい子にしていたらいつか会わせてあげようね”
娘は笑顔で頷きます。
いつか母親に会える日を楽しみに。
妻と良く似た面差しをした娘の金色の髪を撫でながら、
男は独り思います。
この子の血に眠る力は果たしてどちらのものなのか。
いつか娘にも、母親と同じ力が目覚める時が来たならば。
――その時にきっと、 は彼女と再会を果たすのだろう、と。
男はその日を恐ろしくも心待ちにするのです。*]
――狂乱の中で――
[ローゼンハイムが無惨に殺されてから、村の秩序は損なわれてしまった。
人狼だ、人狼だと長老達は騒ぎ立て、犯人探しのために村人たちは話し合って、その結果怪しいとされた女性が処刑された。
彼女が人狼ではないことをカスパルは知っていた。知っていたが黙ってた。黙って彼女に票を投じた。
自身が処刑されるのは当然の罪であり、構わない。
だがその後の幼い弟妹はどうなるのか。血走った眼をした村人達は、カスパルを殺してから弟妹達まで殺すかもしれない。
それだけはさせるわけにはいかなかった。]
――森の中――
[ぎすぎすとした話し合いをする中、同じような考え方をする利発な少女と仲良くなり、今は彼女の手を引きながら夜の森の中へと分け入っている。
妹の友人であった彼女は、カスパルから話しかけたきっかけもあり、良く懐いてくれた。
カスパルを疑わぬと言い、人であると信用してくれた。
今でもこうやって手を引かれながら、何も疑わずについてきている。]
……ドロシーさん。
[森に分け入ったところで立ち止まり、彼女の手を取ったまま騎士が忠誠を誓うかのように膝を付き、表情を伺うように見上げる。
妹と同じ年頃で仲も良かった素直な少女。
彼女の香に惹かれた理由はカスパルも知らない。
その血なのかもしれないし、そのあどけない笑みだったのかもしれないし、妹と同じ年頃の少女だったからかもしれない。]
[ それから日が昇るたびに何度も何度も人狼による惨殺がカシムの目に広がっていた
しかし次こそは自分が喰われる番だと毎夜身を震わせて家の中に閉じこもるも一向に自分が殺されることはなかった ]
……死にたくない……死にたくない……しにたくない…シニタクナイ…シニタクナイ……
[ 発せられる言葉は呪詛のように繰り返される
食事が口を通らなくなったのは何時からだろうか?
ちゃんと眠れたのは何時だったか?
それでも何故だか自分は生きている……
何が正しく、何が間違いなのか解らない、判らない、分からない、わからない……
ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ、ワカラナイ ]
…ダレデモイイ、ダカラ、ハヤク、コノアクムヲ…オワラセテ……
― 覚醒と終末 ―
[夕闇に包まれ始めた森を、少女は腕を引かれるまま歩く。
村では童謡の中でしか知らなかった人狼の存在を
大人達が殺気立って探している。
村は冒険好きの彼女を殺した。
狼は快活な青年を殺した。
いつどこで誰に襲われるか分からないこの状況でも
前を歩く青年と共にならば夜の森も怖くなかった。
父親が外へ出たまま戻らない少女は
話し合いから取り残されて隅で足を揺らしていた。
それに手を差し伸べ、人だと主張してくれた優しい人だ。]
[友人の兄であり、
考えが近い故の安心感もあったのだろう。
信じていた。信頼していた。
だから腕を振りほどくという選択肢が脳裏に浮かぶのは
すでに逃げられなくなってからのこと。
偽りの騎士が地に膝をつく。
太陽の光が消え、妖しい月が輝きを帯びていく。
感謝と謝罪が朧な闇に響き、
死の宣告を落とす背に負った月が、一際、綺麗で。]
[少女の瞳に映りこんだ月が青く揺らぐ。
最期の瞬間に紡がれた真実は、
血に濡れて青年以外の誰にも届くことはなかった。*]
――フィオンの話――
[一人、村人達の手で容疑者を処刑した。
それでもその日の夜、再び犠牲者がでた。
当然だ。彼女は人狼ではなかったのだから。
翌日の議論をしながら、カスパルはそっとフィオンへ視線を向ける。
彼は何故だか大きく抗う事をしなかった。まるで己の運命を理解しているかのように、死にたくないと全身で訴えることもない。
カシムと言葉を交わしながら、カスパルはフィオンの名前を出す。
彼が人狼だと思う――と。]
彼の処刑を望みます。
……こんどこそ。きっと。
[罪悪感はあれど、まだ殺されるつもりはない。
処刑に連れて行かれるフィオンと視線は合っただろうか。
――彼の思惑を、カスパルは汲めなかったけれど、無実の罪を着せられた人は持ち得ないはずの感情は感じた。*]
−別れ路−
[遊牧民。不定期に滞在し、不定期に移動する一団。
少女は、親族一同と共にサバイバルのような生活に身を置いていた。]
[とある集落に近づいた時、耳にした『人狼』の噂。
村人がひとり、またひとり、消えていく−まるで神隠しにでもあったかのように。
好奇心旺盛で怖いもの知らずな少女は、問うた。]
ねぇママ、あの集落に寄ってみない?『ジンロウ』っていう生き物がいるんだって!
−…ダメよ、やめておきなさい!−
−お姉ちゃん、本気で言ってるの…?連れてかれちゃうかもしれないのに?
サシャお姉ちゃんとあえなくなっちゃう…アリーセは、そんなのイヤ!!−
…アリーセ、大丈夫よ。ママも心配しすぎ!
ねぇパパ、いいよね?
[父にも問うたが、『ジンロウ』の怖さを解いたうえで止められた。]
[しかし、どうしても気になる。
…かくなる上は!]
[皆が寝静まった夜。
少女は馬にまたがり、そっと一団を抜け出した。]
[集落に入って、目にしたもの…]
…なにこれ…
[それは…点々と連なる赤、紅、朱。そしてその先には、物言わぬ肉の塊。]
『…離れなければ。今すぐに!』
[本能に告げられるまま、家族の元へ、馬を全力で走らせる。]
…う…そ…でしょ…?
パパ!ママ!アリーセ!!
[…そこには、変わり果てた両親と、妹のアリーセや親族『だったもの』が、食い荒らされていた。]
[皆の忠告を聞いていれば…
悲しみに暮れるまま、再び馬にまたがり、あてもなくさ迷い行く。]
♪人狼なんて、いるのかな?と♪
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