情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
なんだ、おまえたちか。
[気分的にはさっきまで一緒にいた連中の顔を見て一瞬あっけにとられる。
けれども、だからこそここに来たんだろうと思えば納得だ。
それこそ、運命というやつだろう。]
それじゃ、失礼させてもらうぜ。
なんだ、シルキーは堪能し足りなかったのか?
そいつは残念だったな。
けど、またの機会ってのもあるんだろ?
[盛大に嘆いているシルキーに声を掛けつつ、自分も席について置かれているメニューを見る。]
こっちにアップルパイひとつくれ。
いや、ふたつだ。
[店員を呼んで、実に嬉しげに注文する。
足元に寝そべる黒もふも、ゆるりと尾を振っていた。]
― 売店 ―
今後の為の勉強というと、商売でもなさっているんですか?
[食い入るように商品を見つめている神父>>12に声を掛けつつ横を通り抜け、自分も品物を物色し始める。
手に取ったのは薔薇の花弁を詰めた香袋や、薔薇の花弁を樹脂に封入したブローチなどだ。]
せっかくですから温泉饅頭も買っていきましょうか。
すみませんが、こちらの在庫はいくつありますか?
そうですね。100個ほど欲しいのですが。
[注文を聞いた売店の担当が、慌てて倉庫に確認に走っていった。]
[盛大に嘆いてみせつつも順応の早そうなシルキーと、動じないオズワルドが、それぞれの注文をとおして席につく。
頼んだ品にもそれぞれの個性が見えるようだ。]
温泉でゆっくりできなくて残念だったな。
だが、ここも美味しい店だ。来る機会に恵まれて良かった。
まあ、まずは食べてみるといい。
そういやおまえ、宴会場じゃ見かけなかったな。
ひと足先に宿出てたのか?
あの飯食い損ねたんなら、ご愁傷様だ。
[アレクトールへと、食事の数々を思い出しながら「美味かったぞー」と至福の表情で言う。
そこへちょうど、注文の品がやってきた。]
ほう、こいつもなかなか。
[出てきたのは薔薇の花を模したようなパイだった。
この店らしい華やかな逸品を前に、さっそくとばかりフォークを握る。
焼き色も上品な薄いパイ生地で形作られた花弁にフォークの先を立てれば、耳にも心地いい音を立てて散る。
花の奥からは黄金色にとろけた林檎のフィリングが溢れて、爽やかに甘い香りを周囲に漂わせた。]
うまいなこれ。
たまんねえ。
[食べる芸術品のようなそれをせっせと腹に収める一方で、半分に割ったもう一つのパイを皿ごと床に置いてやる。
黒もふは目の前に降りてきたパイに鼻を近づけて、しばらく匂いを嗅いでいた。]
えー。
私、無欲で清廉な神父様ですよ。商売なんてしてる訳ないじゃないですかあ。
[売店に新しく客が現れる、一緒に宴会場へ向かった一人だ。>>14
顔を上げ横を通り過ぎる姿を視線で追い、
向けられた言葉には笑顔と声を作りすっとぼける。わざとらしいおふざけ。
彼が手に取っている商品も中々良いものだ。
しっかり頭に叩き込んで帰ろう。相手を見ているようでそれらを目に留めていた。]
いや、お前……
何だよその量。そりゃ慌てるわ。
[張り付けた営業スマイルを消し素に戻ったのは、売店の担当が走って行ったその時。
ただの旅行客というにはお土産が多すぎやしないか、こいつは一体何者だ。
……どうもこの宿には一般人からは浮く気配の持ち主が多いとは、感じていたけれど。*]
[黒モフはアップルパイにがっついたりはしていなかった。
さほど飢えてはいないようだ。
獣に人用のスイーツを与えて大丈夫なのかはおいといて、常に当たり前のように連れを構ってやっている様子は、男の繕わぬ地を感じさせる。]
ご愁傷様というわりに嬉しそうだ。
食い物で幸せになれるのは健全だな。
思い出すだけで笑顔になるような食事なら、確かに惜しいことをした。
それなら、扶翼が料理人にレシピを聞いてきてくれるかもしれない。
[有能な扶翼を思って、こちらも笑みを浮かべる。]
[気がついたら朝だった]
ええと……?
宴会場でお酒を飲んで、楽しくおしゃべりして、それから……どうしたんだったかしら。
お部屋を間違えたりはしてないみたいだけど。
[白と黒でまとめられていて、パンダのクッションがある部屋。
自分が借りている「統一占いの間」で間違いないだろう]
皆さんにおやすみなさいも言ってなかったわねえ。
[シルキーが既に旅館を後にしたらしいことに気づくのは、もう少し後**]
う〜
[ 世が明けたら、何故か裸で布団に簀巻き状態で寝ていたが、何が起こったのかは判らない ]
俺、何かやらかしましたか?
[ 朝食を運んできた仲居さんに尋ねてみたが、曖昧に笑って誤摩化された。とりあえず宿に損害賠償を求められることはなさそうだ ]
[ 聞けば臨時便で、また何人か宿をたったという ]
そうですか。皆忙しいんですねえ。
[ どうやら昨夜語り合ったオズワルドもいなくなったらしい ]
何か緊急事態かな?
[ 色々とありそうな人物だったから、なんとなくそんな気がした ]
うちの方は大丈夫かな...
[ コエは特に届いていない。と、いう事は、手が必要な程の事態は起きていないのだろうけれど ]
土産でも探すか...
[ 引換券の土産だけではとても足りないのは確かだから、食事を済ませると土産物屋へと足を向けた ]
はは。幸せってやつの基本は食いもんだ。
人間、飢えてなきゃ大抵はどうにかなる。
レシピで再現できるかどうかは料理人の腕次第だな。
その扶翼ってのは、おまえの連れか?
[聞いてから、宴会場での一件を思い出して顔をしかめた。]
まさか、あの鼻歌大魔神じゃないだろうな?
いや、違うか。
あいつ、おまえのことをえらく褒めてたけど、連れって感じじゃなかったもんな。
そういやおまえ、あいつと戦争したんだって?
どうだった?
[テーブルに手をついて身を乗り出す。
豪華な食事を前にしたときよりも、ずっと目が輝いていた。]
―その後―
[部下からの電話に出たのはいつだったか。
実は…と申し訳なさそうに告げられた内容は、「弟が風邪を引いて寝込んでいる」というもの。
俺はすぐに宿に発つ旨を伝え、臨時便を使う。
その足で弟のマンションへと向かった。*]
―アンダー・ザ・ローズ―
[そうして手が空いた頃、喫茶店のドアを潜ったのは引換券をどうしようかと思ったからだ。
それに急いでいた所為で土産も買っていない。
同じ人物が経営している店なら、関連する商品でも扱っているのではないかと。
店内に旅館でも見た顔を見て、おやと思う。]
――どうも。奇遇ですね。
[ヴォルフにも何やらあげているのを見て、
犬(狼)用の品でもあるのか、と思いながら、空いている席に腰かける。]
…ええと、
ローズティーと、本日のケーキを一つ。
[弟の部屋を掃除してからソファーで仮眠を取ったが、やはり少し眠い。
一目でゴミと分かるものは捨ててきたが、片付けは今だに苦手らしい。
惨状と言えた部屋の様子を思い出せば、笑みが零れてしまった。**]
無欲で清廉な神父様には、こちらなどお似合いですよ。
[わざとらしいおふざけには、そこにあった飾りをつまみ上げて振ってみせる。
前に泊まった子供が置いていったのだろう、折り紙の手裏剣だ。
なんとなく十字に見えないこともない。
大量買いにつっこみを入れられれば、肩をすくめてみせた。]
うちは大所帯なもので。
[これくらいは普通ですよ、とばかりに微笑む。]
[結局、温泉饅頭だけでは数が足りなかったので、温泉羊羹や温泉クッキーも合わせて買うことにした。
全部は買い占めていない、はず。]
おう、おまえもこっちに来たのか。
縁があるな。
[扉が開く音に振りかえれば、またもや知った顔だ。>>+18
疲れているようだったが表情はどこか穏やかに見える。
なにかわだかまりをひとつ解消できたのなら良かったなと、同じ時間を共有した相手へ胸の内で祝福を送った。]
[食べ物のことを話すオズワルドは本当に楽しそうだ。
食うのに苦労したこともありそうだと思った。]
ああ、わたしの扶翼は銀の髪をした──
はは、そっちの男じゃない。
しかし、鼻歌大魔神とは、よくつけたな。実際、伝説級だ。
当人に自覚がないだけに、いつまでたっても治らない。
だが、アレ込みでも得難い男さ。ファンも多いぞ。
[知己になるのはいいが、ヘッドハンティングは無理だから、と見てきたような顔で笑う。]
[身を乗り出してきたオズワルドは、戦記マニアというわけではないだろう。]
彼が総指揮を執っていたワケではないが、芯のある軍だった。
虎のように果敢で、犬のように忠実な、あの将らしい用兵だったな。
傭兵大国として、経験を積みながらも自国を戦場にして来なかった強みも充分に味わされた。
かの国が最初から妥協してくれれば失わずに済んだものも多いが、敵としても尊敬できた男だ。
[彼と、その背後にいる者を思って、頷く。]
おまえにも、そのような敵が、あるいは味方がいるのだろう? ウォレン。
[シルキーとベネディクトの元に注文の品が届けば、軽くカップを持ち上げて、エア乾杯。]
誰か、電気ウナギの湯に入った者がいるかな?
結局、入らぬままで来てしまったよ。
遅かった、というと...
[ 土産物屋の店員が、売切れの札を見本品の上に置いていくのが目に入り、なるほど、と頷いた ]
確かに、遅かったのかな。
[ 上官への土産は酒にしようと思っていたから、なんとかなるとして、友人や部下への土産は足りるかどうか微妙かもしれない ]
いっそ全員に『青薔薇温泉の素』というのも有りか。
[ ぼっそり呟いた顔は、この男には珍しく悪戯めいた表情だ。たまの休暇で少し気分が若返っているのかもしれなかった ]
アサシンが使う?
ああ、そうだったんですね。
[こちらはむしろ手裏剣に縁がなかったので、しげしげと手にした折り紙を眺める。
納得した風の呟き>>22にはとくには反応しないが、当たらずとも遠からず、というところだ。
軍人というよりは何でもやる課?に近いだろうけれど]
おはようございます、タクマ・ナギ。
あなたも買い物ですか。
[小切手にサインしながら、後から現れた男>>21に視線をやる。]
あなたの「娘さん」にも、お土産ですか?
[昨日、さんざん写真を見せられた「息子の嫁」のことなども、口に乗せた。]
ああ、おはよう。
[ ルートヴィヒにも挨拶を返し、小切手を切るのを横目でみる。成る程買い占め犯は、この男かと納得したが、追及はしないでおいた ]
ああ、母以外の女性への土産はあまり選んだ事がなくて、なかなか見当がつき辛い。
[ 若い娘と、軍人の女性では、また趣味も違うだろうしな、と、いうのは内心の台詞 ]
そちらは、小鴉達への土産かな?
[ 先に皇帝が戻った以上、そういった手配は後に残った彼のやりそうなことだと、口にする ]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新