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まぁ、男に関わらず、驚くよな。なんだ、どーしたーって。
[棒読みの演技をかましながら、
フィオンが立ち上がり、呟いた言葉を聞けば、頷いて自分も立ち上がる]
おっけおっけ。
ホントはここで待ってろって出来ればいいんだけどなー。置いてくの心配だもんなー。
[どこまで、真意には至らず…まぁ、いたれと言う方がムリのある話ではあったが。
でも、少しだけ元気になったかな?と安心する。
それも、また。真意ではなかったのだけれど]
…ハンス一人で探させるのは、僕が嫌だね。
一人は危ないし、申し訳ないし。
[どこかふらふらと歩きながら住宅街を歩く。
明らかな血の臭いに、フィオンは無意識に釣られていた。
食欲が高まりすぎてどうにかなりそうなのだ。獣の本能に従ってしまうのも無理はないのだろうけど。
血――死の臭いに釣られる力なのだから]
……向こう行ってみないか?
[無意識に、フレデリカの家の方を指差す]
一人は危ないって。
オレは生娘か。もー、いつかオレもお前に大迷惑かけてやるから遠慮すんなって。
[にゃははと笑いながら突っ込んだ。
あれれ、ふらふらしだしたと内心思いながらも。
肩を貸すのはやっぱ拒否られるかなー]
おん?別にいいけどー。
でも、お前ちょっとふらふらしてるぞ。
大丈夫か?
…まぁ、お前は大丈夫って答えるよな。よし、れっつごー。
[何も考えずに動くことも多いハンスにとって、誰かの行動理由に疑問を持つことは少なく。
そうしたいと、フィオンが言ったから。ただそれだけの理由で頷くのは普通の事だった]
馬鹿って、随分ね。
もう決めたの、殺されそうになった時、戻れないなら…。
アイリと二人で、生きていくって。
[感触もなくしてしまった石の手で抱き返して、私が手に掛けた足元の能力者の死体を見やる。]
…逃げましょう。どこか遠くへ。
全部捨てても、アイリと二人なら…私は構わないから。
[直に大きな騒ぎになる。ここに留まることは、もうできないと悟った上で、アイリに真剣な眼差しを向けて言う。]
だけどもし…もし、能力者としての運命に抗えなくなって、貴女と憎み合って…貴女に刃を向けてしまうような事が起きてしまったら。
その時は、迷わずーー私を殺して。
…それが、馬鹿っていう事じゃない。
本当に、馬鹿だよ…。
[フレデリカもまた、アイリと同じように抱きしめた(>>18)。だが、その感触は温かい感触ではなく…ごつごつした、石の感覚。その感覚を感じたアイリは、ただ涙を流す事しか出来なかった。
ただ、悲しかったから。
フレデリカを巻き込んでしまった自分の思慮の浅さに。
頭の気楽さに、腹が立ったから。]
………馬鹿。フレデリカも、私も、ほんと馬鹿。
そんな事、出来るわけないじゃない。
フレデリカを一人残すくらいなら…一緒に、死ぬ。
だから、そんな事言わないで。
…どうにか、この殺意を収められる方法を探そ…?
[だから、その怒りで溢れ出しそうな殺意を抑え付けたまま、アイリもフレデリカの真剣な眼差しを受け止め、その眼差しを返すように、真剣に、そして涙を流したまま―答えた。]
[肩を借りるのは、やっぱり止しておいた。
ここでハンスに触れたら、駄目だ。耐えられなくなる。心の奥底で、そう思った]
あぁ、大丈夫……全然、大丈夫だから。
[うつろな表情でそう言うフィオンの左腕は、いつの間にか巨大化していた。
血に飢えすぎたのだ。水でごまかす事もせず、無理をして歩いて、そして血の臭いがトドメになった。
水を飲みたい。そんな理由付けをして、幽鬼のように血肉を求める人狼へと、僕は成り代わっていた]
…実は…僕は随分お腹が空いててさ。
あっちに行けば、お腹が空いてるのも…!
[医療用眼帯の奥の瞳が真っ赤に輝いているのが分かるかもしれない]
…。フィオン?
フィオン!?お前、どうした、その
[いつもは、長手袋で隠されている部分が、人間の物とは思えないナニカに変貌していた。
ハンスの笑顔は一瞬で消えて、目を見開いて声をあげる。
目は口ほどに物を言うというか、なんというか。驚いた声と裏腹に、瞳に宿るのは心配の感情。
それを、フィオンに向けた時]
その眼…。
[おなかが空いていると、彼は言う。
あっちに、行けばと、うつろな表情で。
それを、させてはならないと、ハンスの勘がそう言っていた]
だ、ダメだ。
腹が減ってるなら、ほら。オレの店でいいだろ。そっちは、やめとこう。な。
[何が起きているのかの確認は二の次で、フィオンの前に立ちはだかるようにして、転換を促した]
‥‥‥ありがとう。
わかった、私達どこまでも一緒よ。
[その涙で理解した。アイリ一人を残して逝くことが、彼女の願いではないから、本当に全てを諦めなければならないとき‥二人の運命は二人で片を付けなければ、どちらか一人でも欠けてしまった私達には、殺戮者としての未来しかないのだから。
少しの間、抱擁を交わしていたが、どちらともなく体を離すと‥]
アイリ、少しだけ待ってて。
[急いでリビングへと行くと、認めたのは両親に向けての短い手紙。今生の別れとなると思うと、自然とペンを握る手が震える。それでも何とか書き上げ、丁寧に二つに折るとテーブルの目立つ位置に置く。]
お待たせ。‥‥この子はここに置いてはいけないわ、とりあえず運び出しましょう。
[最後まで両親に迷惑をかけるわけにはいかない、ソフィヤの死体を担ぎ上げるとあいを伴って外へと出ようか。]
…うん。
[フレデリカの"どこまでも一緒"という言葉に(>>23)、アイリはただ小さく頷くのみであった。それ以上は、何も語らなかった。
そうして、どこからともなくお互い身体を離す。
そのままフレデリカはアイリをその場に残し、廊下の奥…リビングへと向かった。]
(…これから、どうしよう…。
この街には、きっといられないけど…)
[そう一人悩んでいる間に、フレデリカは戻ってきた。
そしてフレデリカは先程自分の手で殺した、能力者の死体を担ぎ上げ外へと出ていく。無論、アイリもその後ろについて歩く。
―湾曲刀を握り締めたまま。]
[アイリの手に、未だ湾曲刀が残されているのは気付いていた。隠しきれない禍々しい存在感は、嫌でも肌に、全身へとつきささるように感じてしまう。]
どこか静かな所がいいわね。
誰にも目の付かない、他の能力者さえも立ち入らないような未開の地。
きっと毎日退屈しないわ、アイリとなら。
[アイリには無防備な背を晒し、寝静まった夜の闇を歩いていく。アイリとの新しい生活‥日陰にしか生きることが出来なくても、今までと変わらない二人の関係がどこまでも続くことを信じるかのように語りながら。
ーー瞳が疼く。私のすぐ後ろに能力者がいる。憎い、愛しい、殺したい、分かち合いたい。
逃れられない運命が、ひたひたと私の首にまで手を伸ばし、締め付けようとしてくる。
やがて人気のない町の外れまでやってくると、抱えていたソフィヤの死体をゆっくりと地の上に降ろす。]
‥‥能力者になんてならなければ、この子とももっと違う形で出会えていたのかしら。
[最後に見せた人の情、ソフィヤに向けて小さく手を合わせて…]
そう、だね。
静かな場所で、ゆっくりとフレデリカと一緒に寝たい、かな。
―それだけで、毎日幸せに生きていけるよ。
――永遠に、ね。
[草木も眠る真夜中に、血を軽く浴びた女性が二人で歩く。フレデリカの事を思うアイリもまた、相反する2つの感情の隙間で葛藤し続けていた。
愛したい。殺したい。抱きしめあいたい。剣を突き刺したい。キスをしたい。一緒に―
―複雑な感情は混じりあったまま、アイリ達は人気のない町の外れ…人の手が入っていない、草木生い茂る場所に辿りついた。そこでようやくフレデリカは能力者の死体を地面へと静かに下ろし、見つめる。
その光景を、その声を聞いて。
―アイリの心は、決まった。]
……そうだね、フレデリカ。
そして、私達もきっと…もっと幸せな日々を暮らせたんだと思うよ。
だから、さ―――
[その言葉と共に、アイリは湾曲刀を逆手に持ち、フレデリカの真後ろに立って―
―――自分の身体と、フレデリカの身体を纏めて串刺しにしようとした。]
[全てを悟って、私はそっと目を閉じる。ほんの少しの間だったけれど、秘めたる願いを叶えたことで思い残すことは無くなっていた。
ーーああ、でももう一つだけ、叶うならば]
……アイリ。
[振り向いて、月明かりすらも届かぬ暗闇の中ーー私は唇を重ねた。
いつまでも一緒。アイリだけに最後まで重荷を背負わたりもしない。
二人をまとめて串刺しにしようとするアイリの手に手を添えて、その刃を…]
>>22
(…まだ心配してくれるんだな)
[本当に、おせっかいな友達だと思う。どう見ても化け物じゃないか、僕は。それでも心配してくれるなんて]
気にしないでくれよ。
大丈夫、すぐ終わるから…!
[そう言って無理やり前に進もうとすると、目の前のハンスがいた。
通せんぼする彼の姿に、眉を顰める]
駄目だ。
あっちにいって、僕が食べたいものを食べなきゃいけないんだ。
見れば分かるだろ?
普通じゃないんだよ、僕は。
[能力を使用する事で更にお腹が減っていた。能力を隠すなどという事は忘れて、ただ食欲を満たす為に言葉を紡ぐ。
…ハンスならばらしても大丈夫だ。そんな想いが無かったとは言えない]
気にする。
気にしちゃう。
[にゃはは、と、笑って見せる]
いやいや。オレは、オレの食べさせたい物を食べさせたいし。
[妙に冷静に、いや、普段がアレなだけに、落ち着いている態度は逆に意識的にそう努めていると言いう事なのかも知れない]
…普通じゃない、かなー?
フィオンは、フィオンだと思うよ。
お前の食べたい物、オレは…分かるよ。多分、当たってると思う。
今だって、オレの事殺すなり、なんなり、すればいいじゃん。
でも、しないだろ。
[だから、大丈夫、と。言葉をつづけた。
普通じゃなくても、理性を持つうちは、化け物ではないだろう]
…うん。
ずっと、ずっと一緒。
きっと私達は、天国には行けないから。
だから、ここで幸せに…逝こう。
[そうフレデリカの瞳を見つめ、そして唇を交わす。
アイリの瞳から、涙がつぅ…っと流れ落ちる。
―誰も見ていない、月夜の光だけが彼女達を照らし。
アイリと、そしてフレデリカが手に添えた刃が銀色に鈍く光り。]
[その言葉と共に、アイリは剣を突き刺した。
アイリの中心と、フレデリカの中心を貫き、そして万が一にも助からないように刃を返しその穴を大きく拡げ、一気に引き抜いた。その瞬間、滝の様に血が流れ地面へと拡がり、その血の池へとアイリは崩れ落ちながら沈み、身体を横たわらせた。]
(―あれ…おかしいな…痛いって思ったはずなのに…
全然、痛くないや…力は入らないけど…
でも、何も感じない…死ぬ時って、こんな感じなんだ…)
[アイリは段々と薄れ行く意識のなか、そんな事を漠然と考えながら、フレデリカの方へと向いた。その顔はもう、ぼやけて見えてはいなかったが―]
……ふれでりか…だいすき…
わたしたちって…ほんと…ばか…だった…ね…
[最後の最後に、全てを忘れ、全てに開放されて口にした言葉は、その笑顔は―
―――ほんの一瞬ではあったが、本当に幸せそうな顔だった。]
大丈夫大丈夫。イケメンだって。
[けらけらと笑って。
少しだけ真剣な表情を見せる]
んー、まぁ、しょうがない部分、あると思うよ。
命を頂くってのは、そういう事だからね。
[豚か、牛か、そのくらいの差だろう。
もちろん、非人道的な行為ではあるのだろうけど、ただの殺戮とはわけが違う。
目の前で苦しむなら尚更。
ハンスが心配をしているのは、その罪を背負わせる事だった。
恐らく、しょうがない程度の言葉で納得をする奴じゃ、ないだろうなぁ]
でも、多分、フィオンは後で苦しんじゃうと、思うよ。
オレは、それが嫌だな。
フィオンは、優しいからね。
[こういう所で茶化せる辺り、肝が据わってると思う。いや違うか、気配りができるというべきだろう]
命をいただく…
[ハンスの言葉は、彼が料理人だからこその重みがあった。
人殺しは料理とは違う。
けど、食事という意味では同じだ。
そんな当たり前の事を、他人に言われてようやく気が付けた]
だからと言って、許される事じゃないさ。
優しいとか、そうじゃなくて…人間として。
人を食べるなんて…
[駄目な事だろうと、そう心底思う]
…どうしたら苦しくなくなるんだろうな。
んー…知らん!
[どうしたら、その問いかけに少し考えて。
まぁ、最初から分かっていた結論をきぱっと出した]
オレは、フィオンがどんなんなっても、大丈夫だけど。フィオンは、人間でいたいんだよな。
どうして、フィオンがそんなことになっちゃったのか…よく分かんないけど、
背負っちゃったものは、どうしようもな。
病気ってのは、そういうものだろ?
目が見えなくたって、なんだって、生きていくしかないんだから。
オレの料理じゃ、元気づけられないの残念だけどな!!
[にゃはは、と、真剣な雰囲気を全部ぶち壊しにする勢いで言った後に]
とりあえず、帰ろうぜ。な?
オレも、なんか考えてみるから。フィオンが好きなように泣けるように。
フィオンが好きなように笑える様に。
オレも、がんばるからさ。
…随分ハンスらしい答えだな、それ。
[彼の言葉には、半ばあきれたような笑顔を見せようか。
生きていくしかない。具体的な答えなんてなくたって、それは間違いない]
いいんだ、会話だけで結構元気出た。
…気が滅入っちまったよ。
もう、向こうに行って食べようだなんて思わない。…少なくとも、今日の所は。
[彼と話す事で、大分心に余裕ができたから]
…頼りにしてるぜ?
何をしてくれなくてもいい。
お前が近くにいてくれれば、何か答えを見つけられるだろうから。
[殺人以外の方法があるといいな、などと思った]
ふっふーん。単純大王とはオレの事よ。
[きりっと、ふざけて魅せる。
いやもう、大分素でふざけていたかも知れない]
あー、そう?にゃっはっは、よかった。
うんうん。今日の所でいいだろ。明日の事は、明日考えよう。
誰も、明日の事なんて知らないんだから。条件は一緒だぜ。
[にこっと笑って]
おっけ、頼りにしまくれ。
って、何もしなくていいのかよ。
ふふっ、了解。んじゃあ、傍にいてやる。
[食欲に支配されそうだった割に無欲な奴、と場違いで若干不謹慎な感想を抱きつつ、隣を歩き始めた]
[にこにこと笑う彼が、本当に何もしないつもりでいるはずがなく。
人肉如きにまけねぇ料理を出してやろ。見てやがれ、と内心ほくそ笑んでいるのだった。
何がなんでも、夜明けはやってくる。
日常と言うのはそういうもので、重たい秘密が一つばれたからって、この町が変わる訳でも無く。
愛情も、そう簡単には砕けない。
ハンスの知らないもう一つの物語も、愛が砕ける事はなかったように。]
[まぁ、未来がどうなるかなんて、オレは知らないけど。
明日も、美味しい料理を作りましょうっと]
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