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……貴女は、あの子の生まれまで知っている?
[自分も、祖父母の元に居たからこそ知る不祥事だが。或いは本家の方にも、内情は筒抜けだったのかもしれない。
それこそ、幼い子供の耳にも、容易く入りかねない程。]
あの子は。あの汚らわしい男……父が、コリルスの商家の娘に手を出し、生まれた子よ。
元より、……その存在を認める訳にはいかないの。
[頭を振り、そして。問いかける。
母が自害したのは、この子が存命とされていた時分だ。あまりにも不自然な別居と、死。或いは、そこから繋がる物もあるかもしれない。
……ただ。いずれも、幼い子供の眼差しには、どう映っていたのだろうか。]
……フランツを、覚えている?
ああ、でも。直接会った事は、結局……無かったわね。
[病弱な弟は、彼女が本家に居た間は、外に出る事もままならず。
それどころか。与えられた卵を孵したはいいが、まともに空も飛ばせられぬまま、恐らく今も自室の寝台からこの空を見つめている。幼い姿のままの、愛竜と共に。]
どんな子であろうと。私の家の跡継ぎは、フランツただ一人。
……例え、何があろうとも。
[それは、母を亡くした意地も絡んでいる。
幸い父は、その後新たな妻を娶る事は無かった。それは、母への懺悔故か。……濃厚なのは、外聞の悪い自死と、落胤の存在を念頭にこれ以上の跡目争いを起こさぬ道を選んだ線だが。それはともあれ。]
[縋り付くように白竜の首へと腕を回し、きつく目を閉じた。
思い浮かぶのはしっかりしているのに、どこか危うげなラートリー。
飄々として掴み所はないが頼りになる傭兵ロー・シェン。
優しくて儚げな少女マリエッタ。
どこか浮世離れした雰囲気のウェルシュ。
そして―――――――。]
……アリーセ、会いたい……な。
[護りたくて、誰よりも愛しい少女の姿。
皆がいるから耐えられる。
一人だったらきっと、耐え切れずに号泣してその心が壊れていたかもしれない。
大事な妹をこの手で傷つけた行為に。]
……安心しなさい。
あの子は、何があろうとアイヒェ家の子のまま居なくてはならないわ。
[そして、そのまま消えるべき子なのだから。と続けようとして。
そのまま、言葉は出なかった。
……死を望むのは、家の為。
けれども。いつかあの空で出会った子供の笑顔は、片時も、忘れた事は無かった。
全てのしがらみを差し引けば。決して、悪くは無い思い出と共に。]
…………出遭い方が違えば、まだ。
違う道も、選べたのだろうけど……。
[……最善は、未だ見つからない。
頭を振って、そのまま、蒼天を見据えた*]
― 捕虜交換当日 ―
[ 副官は彼の愛馬も連れて来てくれていたので、氷竜軍の拠点へと戻る時には白馬に騎乗した姿だった。
ツヴァイヘンダーこそ掲げてはいなかったが、白の剣士が健在で戻った事を、長期の小競り合いで疲弊している少年兵達に見せるという意味もある ]
ヒルデ…ああ、判ってる。頼むぜ。
[ 鞍に跨がった途端、どこか気掛かりそうに白馬がぶるる、と、声をあげたのは、多分乗り手が、完全に本調子というわけでは無い事を、感じ取ったからだろう。無理せずゆっくり進むようにと指示をすると、どうにか納得した様子で、歩き出した ]
― 落下中 ―
[そういえば、前にもこんな風に落ちたことがあった。
あれはまだトルメンタどころか、師匠にも会う前のこと。
そうだ、母と一緒で。母が赤く染まって。
逃げようとしたら、足下の感覚が消えて。
右手の曲刀から手を離して。
あの時のように両手でコインを握り締める]
……へぅ?
[訴えられたこと>>+25には、目が点となって反論しようとしたが、
大切な人も望まない>>+26と聞いて口を噤んだ。]
(……でも。)
(お互いの寿命が違うかもしれない場合はどうしたらいいの。)
[そんな事が浮かんでは消えていった。
エルフよりは短いがニンゲンよりは長い時間を生きることができるから。
のんびりしていたら、きっと――**]
…平気。
[気遣われる>>245のには、ふるりと頭を振って答えた。
捕虜にされるのだろうとは予想していたから、続く言葉にも動揺は無く。
けれど、自分の問いかけに返された答え>>250には、目を見張った。
頑なな言葉は、ただ悲しく響いて]
…ユーディット様。
私も、認められない存在だよ。
だから、エリーザベトは死んだの。
でも。
レトが、あたしに。
リーゼロッテに、出来ることをくれた。
[8年前。
手を引いて外へと連れて行ってくれた。
帽子を取ってくれて、次の『約束』をしてくれた。
あの時から、レトはずっと変わっていない。
変わってしまったのは、こちらの方だったけど、それでも]
今のあたしで良かったって。
言ってくれた。
― 回想 ―
[母親のことを思い出したら、家族についてシュテルンと話したことも思い出した。>>240]
うーん。私、家族のこと覚えてないんだ。
師匠に拾われる前のことは、名前以外なーんにも。
師匠やアレクが家族みたいなものだったけどね。
あ、アレクは私の兄弟子ね!
[何でもないことのように明るく笑ってはいたけれど]
旅してる間に何か思い出せるか、誰かに会えるかしたらいいなとは思ってるんだ。
[この日着ていた服は胸元が少し大きく開いていて。
外からも見えるようになっていた鎖とコインに視線を落とした]
ただ、名前とこのコインしか手がかりがないからね。
無理に探そうって気分ではないかなあ。
でしょう?
あっ、でもダメっ!
[宝物みたいだといわれて、嬉しそうに頷いたけど。
手が伸びてきたときは、パッと身を引いて隠してしまった]
ご、ごめんね?
これは、お守りみたいなものだから。
[これは自分だけのもの。
その思いが強くてシュテルンすら拒絶してしまった。それがとても申し訳なくて、何度も何度も頭を下げながら。
それでも、誰かに渡すようなことは出来なかった]
― 霧がまだ晴れぬ中 ―
[ぐん、と体の回りを力強い風が取り巻く。>>248
これは前と違うなと、ショックのせいでぼんやりする頭で考えた。
ゆっくりと地面に降ろしてもらっても、体中が痛くて起き上がれない。その横に座り込んだ氷竜は、心配そうにルゥルゥと鳴きながら少女の顔に鼻先を寄せていた]
だい、じょぶ。
ごめん、ね。
[瞼は閉じたまま、なんとかそう呟いて手を伸ばした。
曲刀は風刃を受けた時に落としてしまったのか、手元にない]
ううん。
[もしかしたら、少女は戦を猟に―少女にとって、
もっとも身近な物へと落とし込んでしまったのかもしれない。
それでも、ずれは大きいはずだが。]
マリエッタはあたしより周りが見えてるよ。
[ぽふ、と頭に手を置いて、撫でようと**]
いっつも無茶ばっかりだけど、何もかも真っ直ぐで。
空を飛んでる時、本当に楽しそうにしてて。
それが、レトなの。
あたしは、そんなレトが、好きなの。
だから。お願い。
レトに、何もしないで。
レトを………ころさないで。
[この願いが又従姉を苦しめるだけと、解ってはいても。
願わずには、いられなかった*]
ウェルシュ、様……。
[頭に置かれた感触に、目を円くする。
貴族の家に生まれたせいか、その行為には不慣れだった。
けれど特に抵抗はせず、受け入れて]
ありがとうございます。
このまま……外でも、無事に再会出来るといいですわね。
[そう言って、小さく微笑んだ]
認められないなんて、そんな……
…………。
[>>257……とは、言うが。
騎竜師の家柄故に、理解はできる。才が無い子供は、母と言う後ろ盾を失い、そして。死んだ者として扱われた。
>>258続く言葉に。年月は知らずとも、2人の絆は薄っすらと感じ取れて。]
…………。
あの子は、本当に……愛されて育ったのね……。
[思い出すのは、>>2:453いつかの言葉。
愛され育まれた街と家。そして、恐らくは。
>>262紡がれる願いは、切実に。
けれども。何よりも、尊いもの。]
……………。
その願いは、戦争中どれだけ難しい物か、解っている?
……“ ”。
[呼んだ名は、高度を上げたウシャスの翼の音に掻き消える。
哀願に、それ以上は答えぬまま。紅の竜は、陣へと飛んだ*]
―― 霧がまだ晴れぬ中 ――
[地面に到着すれば白竜はくたり、とその身体を休めるように地面へと伏せる。
その身体を摩ってやりながら、視線は離れた位置にいる少女と氷竜(>>261)へと向けた。]
―――――…生きてる。
[少女もまた地面へと身体を伏せてはいたが、僅かに動く様子が見て取れた。
ほっと息をつくと同時に、止めを刺しきれない自分に歯噛みする。
その事実から目を逸らしたいとばかりに少女から視線を外せば。
離れた位置に曲刀が転がっているのが目に入った。]
[痛む身体に鞭打つように立ち上がり、軋む身体に表情は歪むがそれでも歩きだして落ちていた剣を拾い。
少女の元へと近寄ろうとすればぴくり、と白竜が動き小さく鳴いた。]
…大丈夫、これで最後にするから。
[ちらりと視線を白竜へと向けて笑みを見せて。
そのまま少女の元へと歩み寄り、その身体の近くに曲刀を突き立てた。]
もし、次があるなら殺す。
俺には待ってるヤツがいるから、例えお前でも容赦はしねぇ。
[それは自分へと言い聞かせる言葉。
険しい表情でそう言い切ると、ふと表情を緩め。]
でも、こんなくだらない戦いが終わったらその時は…。
[また名前を呼んで、兄と呼ばれて。
以前の二人へと戻れるだろうか。]
甘い夢だと笑うか?
記憶がないんだっけか、なら意味が分かんねぇのかな。
でもそれでも俺はそう思ってるって、そう言っておかないとダメだって思ってさ。
じゃあな、また会おう―――それまでさよなら、キアラ。
[ひらりと手を振るとその場を立ち去り。
白竜へと跨り空へと舞い上がるだろう*]
…レトは、わるくないのに?
[又従姉>>265に返す言葉は小さくとも、はっきりとしたもの。
残された馬は、軍営へと自力で戻っただろうか。
それを確認する術もなく、地に強く打ち付けた身体では身動ぎすら難しく]
…………ごめん。
[かろうじて、小さく落とした声を通信に乗せた*]
― 霧がまだ晴れぬ中 ―
[曲刀を手にコンラートが近づけば、当然のように氷竜は威嚇した。>>267
自分も傷ついた状態だが、翼を広げて近づくなというように。
けれど殺気は感じられず、悩むように白竜の方を見て、それから低く唸りながら翼を畳んでコンラートの挙動を見つめた]
……うん。
[殺されないだけでも御の字だろう。あの風は彼が助けてくれたものだと思う。全てを思い出したわけではないけれど]
ありがとう。
[まだその呼び名は出てこない。自分の中に戻ってきていない。
だから、次があるならその時にはと思いながら、空に舞い上がってゆく音を聞いていた。>>268]
―― 霧の中・友軍の元へ ――
[全身が痛い、気絶しないのが不思議なくらいだ。
それでもこんな所で休めるわけがなく、友軍の待つ拠点へと戻るべく空を翔ける。]
…ネージュ、もちょい頑張ってな。
[きゅ、と白竜は鳴いて答えた。
健気な様子に首を優しく撫でてやり、そして通信具を取り出して部隊の皆へと報告をする。]
[通信を終えて、ふと空を見上げる。
あれだけ霧が深かったのに、光が差していた。]
…そろそろ、晴れるか。
[晴れればまた戦闘は激しく、両軍でぶつかり合うだろう。
休む間もない、と溜息をついて。
拠点へと戻るべく速度をあげた**]
[目を閉じて、思い返す。
ありがとう、と笑って。
皆と共にと言ってくれたファミル>>209。
ジークムントだってもうすぐ戻ってくるのに。
キアラもシュテルンも、きっと心配するだろう。
何より、出発前に声を交わした相手。
いつも通り、素直にはなれないままだったけれど]
…約、束。
[覚えてると言ってくれたのに。
叶えられないかもしれないことが、苦しかった**]
― 霧がまだ晴れぬ中・地上 ―
空が……騒がしいな。
[竜が生み出した風刃と冷気のぶつかり合いを探知する。
属性の近さゆえか、いつもはトルメンタの気配を感じると喜ぶ精霊達が、
今は心なしか怯えている]
急ごう。
[呟いて見据えるのは、空。
だが、次の瞬間、冷気も風も落下を始めて――]
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