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[力が緩めば胸元に絡めた手は解き
肩を抱くオズワルドの軍服の裾を掴む。]
――…ん。
[声にこたえる前に爆発音が聞こえた。
ピク、と肩が震えるのは怯えというより驚きで]
え、 なに ?
[状況が掴めず、まさか、と何か思い当たる風の彼を窺う。]
[副長が手榴弾に手を伸ばして階下に落ちるのを阻止し、それを身体の下に抱え込むのを呆然と眺めていた。
起爆した手榴弾が爆発する音が聞こえ、副長の身体が震える。]
……ふ、
副長…!
[堪らずに彼に近付く。
足が痛むのも気にならなかった。
彼に触れる事が叶えば、肩を揺すって呼びかける。]
副長…っ!!
[軍医の声が響く。
あぁ、やはりあれは副長なのか。
でも、嘘だろう――…?]
あの副長が、こんな簡単にやられるかよ……。
[呟く声は、どこか震えていて。
嘘だ、と言わんばかりに、ゆっくりと首を振る。]
[手榴弾を抱え込んだ姿勢のまま、
ライナーに向かって最後の命令を告げた]
大尉の指揮下に入って奴らを追え。
軍人としての責務を全うするんだ、行け…。
[それだけを伝えると力つきた**]
だってさ。
あの男、この俺が殺そうとしたって、
死ななかったんだぜ……?
そんな男が、こんな……。
[あぁ、そうか。
この手榴弾が階段を転がって降りれば、
他の者達にも被害が及びかねない。
だからこそ、己一人の命で被害を止めたのだろう。
効率主義の副長らしい考え方だ。]
[先程鈍い爆発音がした。きっと爆発した後だ。]
まだ助かる
[きっともう間に合わない――。]
まだ……
[頭ではわかっているのに。]
助けなけなければ……
[助けようと手を伸ばす。]
貴方は生きなければ……
よぉし、前進!!
[命じて、数秒ののち――ころころ、ころりと。悪夢のおにぎり]
――手榴弾!?
[引いた血の気は、しかし――副長が、抱え込んで]
――駆け上がれ!!
振り返るな、いけ、いけ!!
[――背後での。くぐもったような音だけが、全てだった]
[>>198副長から告げられた命令。
それが最後の命令だという事は頭の何処かで理解していたが、目の前でまた人を喪う事を簡単に受け入れる事が出来るはずもなく。]
…っ…、
そん、な…
[顔を歪め、これが現実でない事を願う。]
[――けれど副長の身体から力が抜けたのに気付けば、男は胸の中で猛る激情を左の拳に込めて壁を叩いた。]
――っっ。
[走る痛みがこれが現実だという事を知らせる。]
…っ、了解、しました。
[男は最敬礼をして副長の命令を受諾した。*]
……M░▓▒▓█▓、電球一つ貸して下さい。
[ そう言い、奪い取ると、階下へ飽和石灰水入り瓶を一つ、
次いで電球をぶち当てるように衝突させました。
地の利はこちらに。足を止めねば強アルカリの雨 ]
[リアと共に、ジャンの元へと向かって
その様子を確かめようと……。
だが、近づいてみても。
やはり、その状況は絶望的で。]
……………………リア……。
[縋るように、彼女の手を取り、握りしめた。]
[名を呼ばれる。差し伸べた右手でいつかのように、抱え込むようにして身体を引き寄せ]
ーさようなら。
[耳元でそう囁いて。左手の銃を持ち上げるとそれをこめかみの位置に添え、ゆっくりと、銃爪をー]
ドン、と鈍い音が響いたーーー
[零距離で発した銃声が、暫し聴覚を奪うけれど]
ーありがとう、ウェル
[決して届きはしない事を解っているからこそ告げた。腕の中の身体は力を無くし、滴る赤も少しずつ勢いを失い。]
「眠れ、緋の花に抱かれて…」
[其れは死出の手向けに添える言葉。]
[副長の遺体を速やかに階下に移動させて寝かし、腕に巻いてあった制服を解いて彼の顔の上に掛けた。
そして大尉は前進を、と号令を掛けていた事に気付く。]
待って下さい。
向こうは皮膚を焼く薬剤を…!!
[我に返って彼らの後姿にそう声を掛けたが、間に合っただろうか。]
[いつか彼が拭ってくれた左頬。
未だうっすらと傷の残るその場所に、今は彼の緋色を湛え。
僅かに温もりの残るそれを拭う気にはならなくて、亡骸を離すとその場を後にした]
……。
[出る前に持ってきた、電球を渡そうとする前に奪われてしまう。
半眼で睨み付けるが、今は文句を言わない。
逃げ出すことが先決である。
ベリアンの仕掛けで、追いかけてくるのをあきらめてくれたからいいが、そうでない場合は……。
どうするか、考えながら走る]
……オズ。
[握る手をそっと握り返す。]
泣きたいならいつでも胸を貸すよ。
[微かな声で囁いてオズワルドの眸をのぞく。]
――だからなんだ、中尉!!
薬剤で焼かれようが、死ぬわけじゃないだろう!!
いいか、中尉!
俺は電測員だ、肉眼の優位を示したかったら、今やってみせろ!!
[薬剤は誰かにかかったのだろうか。
せめて特務少佐でなければいい。
>>208怯む事なく進めと号令を掛ける大尉の声が聞こえ、>>210そして自分の声に返ってくる言葉。]
――…っ。
[男は先行した彼らを追って階段を駆け上がる。
後で必ず静かなところへ運びます、と心の中で副長に声を掛けて。]
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