情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ざくざくと銀にも白にも視える雪を踏みしめる。
白い闇の中――ひとりだ。周りに誰もいない]
結構、心細いものなんだな。
銀嵐のまっただなかでひとりぼっち、てのは。
[幼い頃は両親も含めて。今では兄と共に。
銀嵐の中を宿まで歩く時は、いつも傍らに誰かいたから。
この、雪の白幕の奥から迫る、底知れぬ不安を感じたのは始めての事だ]
[リーザは…
死ぬのは怖い。ひとりは怖い。そう不安を表していた。
もし彼女がこの雪の中融けてしまったのだとしたら。
最期にあの子は、こんな不安の中、心淋しく融け消えたのだろうか。
……きゅう、と寒さに身が軋む気がした]
……そう、ですね。
戻りましょう。
もしかしたら……入れ違いで戻ってるかも、ですし。
[レジーナの提案にこくと頷く。]
もう、これ以上の最悪なんかいらない……。
[リーザとアルビン、二人の事を思いながら、ぽつりと零しつ。
ディーターの背中を軽く小突いてから宿の方へと踵を返す。]
[寒い寒い、吹雪が顔を叩き付ける中。
木材で出来た籠…そうだ。パン屋のバスケットだ。
それを両手で握り締めて、吐き出す白い息すら見付けられない中を、とぼとぼと歩いていた気がする]
[雪が冷たい。冷たくて身体が氷付けに凍えそうだった。
風に身体を吹き飛ばされそうで。
両方の肩に圧し掛かり、外套のフードに入り込む雪が、髪を容赦なく冷やした]
[心細かった]
……… ……っか…げほ が、はっ!!
[数日ぶりに器官を拗らせた様な咳が喉から漏れて咽こんだ。
だけどそれは身体が弱くしての風邪じゃない。
何か、忘れていたと言う回想を思い出す事に対する気持ち悪さが生じさせた拒絶反応の様な物]
[あの時、ふと思い出した御伽噺――
『吹雪踊る雪の聖霊の物語』。
あの頃は、よく銀嵐と云う自然現象の奥に、聖霊がいると信じたものだ。
…… …… …… ……いや、訂正する。今でも、まだ少しだけ信じている。
と云うよりも。
今は自分こそが聖霊そのものなのかも知れない。そう苦笑した]
”今ここにヤコブがいなくて良かった。”
[大切な幼馴染に、自分が倒れたと心配をかけさせたくない。
そして、大切な絆のためにも、この決定を受け入れるしかないとも分かっている。
だから。
どんなに辛くたって。
自分の選択は、変わらない。]
[あの御伽噺はどんなお話を辿っていたのだろうか。
雪山で、聖霊様に助けられた男の子。
私が怖くないのか。聖霊がそう聴いた時。
怖くなんてないよ。 とっても綺麗だよ。
そんな言葉から始まる、男の子と聖霊の小さな心の通い。
だけど春が近づくにつれて、聖霊は怒りも悲しみも覚えて。
そして男の子に言うんだ。
『お前も雪になってしまえばいいのに』。
そんな言葉を、聖霊様が悲しみと怒りの雑ぜ雑ぜになった言葉で告げたその時――]
………… ………… ………あ………
[そうだ。何故、聖霊様は"死んだ男の子を"生き返らせる事が出来るんだろう。
それはとても。とても簡単でとても悲しい事だったんだ]
[一見、村の少女達と何ら変わりのない少女。彼女に「異変」が生じたのは、
少女が神父に拾われて6年だか7年目を迎えて幾月か経ってのことだった。
冷える朝、ずきずきとした痛みに少女は目をさました。
不思議に思って、自分の指で背中に触れて確かめてみれば、
ちょうど、肩甲骨の付け根、背骨に近い部分。
対になる場所に手探りで見つけた、ふたつのしこり。
その丸みを帯びた腫れ物の一番高い場所に裂け目があって、柔らかな正体のないものが生えていた。
リーザが慌てて鏡で確かめてみれば、
少女特有のシルクの肌に出来た裂け目から小さな翼が生えていた。]
[その時、自分が"人ならざるもの"だと。自身の目で見て、漸く確信を得た。
それらは、妖魔の本能から来る気付きだったと言っていいだろう。
翼を見る以前から自分が普通の人間では無いのではないかと少女は薄らと気付いていた。
大勢の人に囲まれていても感じる孤独の理由を背中に生える翼を見て少女は知った。
また両親が自分を教会に捨てた理由も小さな翼にあるのではないかと考えて、
それからずっと少女は聲を使い同朋を呼び続けて来た。
ねえ、何処にいるの。
早く迎えに来てー―。
"彼"の孤独を感じ取るまでは、そう。]
[新緑の村から度々やってくるヴァイオリン弾き。
少女は彼の声は聴いた事はない。
口が利けないのかもしれないが彼女にはそんな事はどうでも良かった。
だって、ヴァイオリン弾きの奏でる音は奇麗だったから。]
[ある日、少女が小鳥と一緒に遊んでいる時、
「風邪をひくなよ」と、不思議な声を聴いた。
不思議な声は何処からするのだろうと耳を澄ませてみる。]
どこから この不思議な聲は聴こえて来るのかしら。
あなたは、 だあれ?
[まず初めに空耳を疑った少女は返事なんて期待していなくて、
だから不思議な声が再び聴こえたのはびっくりした。
ただ、不思議な存在が自分が見てくれるのだと嬉しくなって。
まさか、その聲が、ちょうど村を訪れていたヴァイオリン弾きだと思ってもみなくて。]
―厨房―
…………。
[やかんを乗せた火をじっと見詰める。
辛い決断をした幼馴染を案ずる気持ちが今は大きい。
けれど、心に微かに引っかかる。
荒れ狂う銀嵐のようなこの胸騒ぎはなんだろうか――。*]
[飛び出して行った者たちへ向けた視線は。
。
出て行った者たちが戻ってくるまで、談話室で待って。
全てが落ち着いても、談話室に残っていた。]
[ゲルトに促されるように、ゆっくりと歩き出す。
だが、しばらく進んだその先で。]
女将さ――…!?
[レジーナの声>>481に、弾かれたように顔を上げ。
そして視線の先を目にした瞬間――…
雪に身を投げるように、走った。]
― 談話室 ―
[探し人は雪の中か。
昼近くになって収穫のない探索は終わり、宿の中へと入る。
カタリナの言葉>>391やレジーナの言葉>>393に周囲の面々を確認して]
…リデル?
もしかして、逸れた、かな。…いや、そんなわけないか。
最後にリデルを見たものは誰だ?
[途中から最終尾に移動したあたりまでは見た記憶ある、と付け加えて。
宿屋から出ていく幾人の姿を目で追って、少し休む時間が欲しいといって椅子に座った]
(何故、弟は元気なのだろうか…。遭難したら探しにいかないと)
[さすがにあれだけ元気だと倒れる心配はしない。迷子になる心配は少々]
……… ……… ……… ……あぁ……
[白がふぶく銀嵐のなかで唯ひとり立ち尽くして。
その時漸く。自分の中に宿されていた力を自覚した。
幽霊の魂が見える霊脳の力でも、吹雪を操る様な力でも無い。自分の異能は…]
……俺は…… ……消える聖霊様にされてたんだな……
[銀嵐の吹雪く、風花の雪山そのものの"洗礼"を受けさせられた者だった*]
あっ、ディーター!
[>>506走り出す青年を追いかける]
[何かまで、さほど距離はない。はぐれることはないだろうが]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新