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[未だ言葉のみを交わす相手がゾフィヤを見た。>>39
かけられた言葉にきょとんとした様子だ。
此処がすでに戦場であろうとも、構わずくすりとしていたかもしれなかった。
――直後、彼女の表情が翳りを帯びなければ]
あ……、
[彼女の内心の触れがたいところに近付きすぎたかも。
そう思って視線を伏せたが、返ってきた言葉は率直に澄んでいた]
……、そっか。
[それ以上はゾフィヤから何かを告げることはなかった。
交わすべきものは他にあったからだ]
お祖母さんが……。
なら、今度からは相手の手数の多さについても、
考えておいた方がいいかもよ……?
[相手に戦う術を教えた者の名を反芻した後、>>*8
どこか諭すような口調で言葉を続ける。
戦場において「今度」を口にするのはいささか暢気なものか?
そんなことは気にしない。自分は軍人でもなく傭兵でもなく一介の運び屋なのだし。
そうやってやりとりを交わしつつも、
相手が決して悠長に構えていないわけではないのはすぐにわかることだった]
試す? 冗談じゃあない。
[冷や汗をにじませながらもきっぱり言い張った。>>*9
そもそもこの針は見た目こそ奇怪な形の刃物だが、
強度については信頼できるレベルではない。
泥の固まりと打ち合うよりはやはり本人を直接狙った方が話は早いだろう。
狙って――そうして、押し通る。
ハッタリにもかまけず避けようとして見せた相手に直撃させることはできなかったが、>>*10
服と、その下にある肌を切り裂いていく感触は伝わった。
左手に持っていた弓を落とし、なりふり構わず手を伸ばす。
その一方で、次に来るべく「それ」に備えてはいた]
[次の瞬間、ゾフィヤもまた、
相手の中で”巻き戻った”時の一部を垣間見ていた。
それは少女と少年が手合わせをしている光景。
茶髪の少女は先程傷つけた彼女で間違いないとして、
相対する黒髪の少年は――既視感があった。
というか成長したなら、今はヴェルと戦っているあの軍人の男の人になっていそうじゃあないか]
――っ、
[その一瞬を確かに記録して、針は幾枚もの橙色の羽根となって舞い散る。
“戻った”と――そう思った時には左手は何も掴んでおらず、
己の身体の自由も奪われていた]
[右腕を動かして逃れようとしたが肩が外れそうな痛みを感じるばかりであった。
おまけに相手に悪態をつこうにも視界の内に姿が見えない]
ぐっ――――… はな、しなさい、って……っ、
[もがくような動きはしばらく立てばおさまっていった。
もともと徒手空拳についての技術は皆無なのだ。
それでも最初の問いには沈黙を保ったままだった。>>*11
顔は自由に動かすに支障はなかったから急くように辺りを見回して、
そうして、あちらの戦いも決着がついていることを知った。
ぼろぼろっぷりは双方一緒、と見えたが、
五体満足なのは片方だけだ。すなわち左腕のなくなっていたヴェルはそうではない]
そんな……。
[四肢のいずれかを失う姿を見ることになるとは思わず、
(機械仕掛けだから修理は効くものとはいえ)
しばらく地面に額を押し付けるようにしてうなだれていたが、
二つ目の問い>>*12にのろのろと顔を上げた]
分かった、……その言葉には異議を唱えないよ。
[仮にこの後拘束を逃れられたとして、
満身創痍と見える黒髪の軍人に襲いかかったところで、
ただでやられることを襲われる当人も――背後の彼女も許すまい。
観念したようにため息をついたのだった*]
[ひらり、と薄緑の翅を持つ蝶が視界を過った。
風を受け羽ばたくそれは、桜色の鱗粉を放ちながら周囲を巡る。
鱗粉が身体に振りかかると、徐々に痛みが緩和していくのを感じた]
これは……さっきの魔の気配に似ているな。
[風からは桜香も漂ってくる。
ただの風とは思えず、蝶を放った魔が何か術を施したのだろうと推測した。
どうやらこちらを癒してくれるようであるため、追い払うことなくそのままにしておく*]
―─ 『神魔の領域』・川エリア(戦闘後) ――
[自由の身となった後、右腕を軽く動かしてみた。
抑え込まれてたせいでやや重い感じはするが、それも休めば治るだろう。
今だ身は起こしていない。
さっきまで近くで鳴っていたパタパタという音は、>>53
茶色い髪の彼女がこちらの服をはたいていたためにおこったものだ]
……わたしのことはいいよ。
それより、あなたの顔に傷が……、
[そう、放った矢のひとつは頬を掠めていった。
ゆっくりと起き上がりばつの悪い表情を浮かべた後、
ウエストポーチの中から小さな入れ物を引っ張り出して投げた]
塗り薬、……けっこう効くから使って。
[それだけだ。
謝ることはどうしてもはばかられた。なぜならとっくに割り切っていたつもりだったからだ。
どれほどの血が流れようと。
試練を乗り越えたかったのだ、共に]
別に返さなくてもいいから、……、
[そのまま突き放すような言葉をかけられたらよかったものを、
沈黙の合間に相手の言葉を入り込ませるのを許してしまった。
和らいだ表情で紡がれる言葉>>54を聞きながら、垣間見えた彼女たちの過去と今について思った。
過去に傍にいた二人と、今行動を共にする二人の間には、
何らかの隔たりがある。直感的に思ったのはそれだけだ。
だが、何があったのか訊くことはしなかった。
どう気を揉んでみたところで、戦う前に思って、言わなかったことと今のそれは変わりなかったから]
― 湖畔 ―
[己が言葉が齎す童の表情の変化に、神魔は目を細める。
教えられたものを素直に取り込む子の姿は、神魔にとっては好ましいもの]
……ホントに、素直ないい子だこと。
[ぴょん、と跳ねて社へと向かう背に小さく呟く。
声音にあるのは、穏やかな響き。*]
んー、よくは聞いとらんけど、相当面白いモンなのは間違いなかろね。
[仔細を見ていたわけではないが、盛り上がり方からしてそこは外れていない、と思う]
ああ、うん。
だいぶ近いとこで始まってるわ……中々、いい勝負しとるよ。
[近そうだから、という言葉>>62に、軽く、返す。
魔人の思う所など、特に気にした様子もないのはいつもの事。*]
……だいじょうぶ、あなたにも未来がある。
いつかきっと言いたいことが言えるようになる……。
だから、がんばって、ね。
[その後も少し言葉を交わすことはあったかもしれないが、
やがては離れていく彼女を見送った]
― 川 ―
……お?
[さて、色々をどこから手をつけようか、と。
思っていたら、薄緑色の何かが視界を横切った]
……蝶?
[風を受け、ひらひらと舞う翅。
ふわりと散る鱗粉に触れると、傷の痛みが和らいだ]
なんかよくわからんけど。
……ちょっとは、ラクんなった、な。
[正直助かった、とまでは口にはしないものの。
表情には微かに安堵が浮かんでいた。*]
あーつっかれたーーーー、
……って言ってる場合じゃないんだけどねぇ。
[ともすれば寝転がりたくなる気持ちを押さえつけ立ち上がれば、
先についていたヴェルたちの方へ向かう]
ええと、 ……ごめん。負けちゃって。
[しばらくは鏡合わせじみた困ったような笑みを浮かべていたが、
やがてポーチから出した塗り薬の入れ物(実は複数用意していた)を投げつけた。
それもおもいっきり]
その、腕、は……、なおるんだよね?
[その後、何かに堪えかねたように視線をそらすと、
ぽつり、と問うた。
初めて――彼がまともに戦って満身創痍になったところを目の当たりにした。
それゆえの衝撃がいっぺんに来ていた。
桜の香りづく風が吹いても、すぐに散るものではあるまい*]
……謝ることはないさ。
俺だってこのザマだ。
[鏡合わせのような表情を向けたまま、ゾフィヤの謝罪>>+23にゆるく首を横に振る。
勝っていたならともかく、負けた自分がどうしてゾフィヤだけを詰れようか]
[その後、塗り薬が入った容器を投げつけられると、慌てた様子で右手に持っていた左腕を元の場所へと接続した。
直後、受け取りに間に合わなかった容器が胸へと直撃する]
ぐふっ、
[思い切り投げられたそれは、なかなかの痛みを伴った。
落とさないように右手で胸を押さえるように容器を掴む]
乱暴に扱うなよ……。
……ん?
ああ、直るさ。
時間はかかるけどな。
[視線を逸らしての問いかけ>>+24が聞こえれば、苦笑しながら返して。
そう言えば四肢の話をしていなかった、と今更に思う。
ゾフィヤには隠すことではなかったし、四肢を失っていることは気付いているだろうと思ったからだ]
今は休もう。
帰るにしても、体力を戻さなきゃならない。
[そう言って、放り投げていた荷物の傍へと行き座り込む。
そこで左腕の簡易的な修理も行う心算でいた*]
─ 川 ─
[黒髪の彼女の傍を離れ、近寄った彼は意識こそあるもののひどい有様で。
無茶な所は変わっていてくれた方が良かったと言った私の言葉に返された>>60苦笑を見て、胸の中に痛みが生まれる。
3年の記憶の中でも何度もみた顔だ。
けれど彼は、私の知らない12年の間にもっと沢山この表情を浮かべてきたのだろう。
12年。私が知る3年よりはるかに長く、私の知る彼が生きてきた年月よりもまた長いそれ。
義父さんと呼ぶ人がいて、何人も部下がいて、すべきことが出来ていて。
仮に記憶が戻ったとしても、積み上げてきた12年よりも優先されるべきはもう、彼には残ってなくて]
……そうですね。
差し出がましいことを、言いました。
[苦笑に返した表情はすぐに瞳に伏し隠し。
傷の手当を、と話を変えたのだったが]
あれ…あの蝶。
[>>63ひらひらと舞う薄緑の翅から、桜色の鱗粉を振り撒く蝶に気付き、視線で追って。
鱗粉と共に風に乗ってどこからか届く桜の香が鼻をくすぐると共に、肩の痛みとひっそりと感じていた身体の重みが薄れ始めたのに気付くと、ぱちり瞬き]
…やっぱり、神魔の使いかなにか、なんだろうか。
[僅かではあるが確かな変化は、あの蝶が齎したものだろう。
思えばイェンスと引き合わせてくれたのも蝶だったし、姿は見せずとも見られてはいるのだなと思考しつつ]
…ともあれ、助かりました。
ありがとうございます、蝶々さん。
[この先神魔にも会えることがあったらお礼を言わなくてはと、言葉が通じるかはわからないけれどと思いながら薄緑色の蝶へとお礼を言って。
イェンスを見れば、>>69彼も楽になったらしく安堵の表情が見えて、こちらも微かに安堵の息を落とし]
さて、それじゃあ傷の手当に入りましょう。
あちらの女性から頂いたお薬もありますし、包帯を巻いて休めば動けるくらいには回復できるはずです。
ついでに上着の綻びも縫っておきますから、しばらくこれでも掛けておいてくださいね。
[そういって腰に巻いていた一枚布を渡しながら、身体を見せてくださいとばかりにぽんぽん、と膝を叩いた*]
― 川 ―
[苦笑と共に向けた言葉が、対する彼女に思わせたものには気づけない。>>70
ただ、瞳伏せる仕種がどこか、何か、痛い気がしていて。
こんな時ってどーすりゃいいんだか、なんて思っていた所に飛来した蝶は、ある意味では救い手と言えた]
……神魔の使い……か。
まあ、ありそうな線ではあるよな。
[与えられる癒しの力からして、ただの蝶でないのは明白だから、そんな同意を返して]
あー……はいはい、と。
[手当てを始める、という言葉に、頷きひとつ。>>72
逆らえない、という感覚は一体どこからきているのやら。
恐らくは、見えぬ帳の向こう側なのだろう、とは思うけれどそれはそれとして]
……んじゃ、頼むわ。
[痛みは大分和らいだけれど、傷が完全に塞がるまでは固定しないとまずいから、と。
言われるままに傷を見せるべく上着を脱ぐ。
胸ポケットに入れていたあれこれは、あの戦いの中でも無事だったようで、それに安堵の息が落ちた。
諸肌脱げば、鍛えられた身体のあちこちに新旧大小取り交ぜ様々な傷痕が見て取れる、が。
一際目立つのは恐らく、背に残った歪な爪痕。*]
─ 川 ─
[>>73瞳を伏せて表情を隠したつもりだったから、そんな私を見る彼の表情がどんなものだったかは見ていなかった。
どうすればいいのかなんて思われていたとも知らず、蝶から与えられた効果に話題はそれて]
神魔の領域、ですものね。
[此処に足を踏み入れるまでは半信半疑…というか、ほぼ疑っていたものだけれど。
胸ポケットにある花と届いた声、同じように花を持つ二人との戦いを経た今はもう疑いの余地も無い。
イェンスからの同意に、自分も頷きを返してから手当を始めようと声をかけ]
[>>74思いのほか素直に応じる様子も、懐かしさを忍ばせるもの。
それは声に出さぬものの、素直に脱がれた上着の下、露わになった身体に在る幾つもの傷を見て息を飲む。
今の戦闘でついた傷の多さもそうだが、あきらかに古傷と分かるものの多さと]
……この、きず。
[背中に残る、大きく歪な爪の痕。
彼が両親たちと住んでいた里が壊滅した理由は、魔物の襲撃と聞いていた。
やはり彼も襲われていたのだろうと──それを乗り越えて、今此処に生きているのだと。
その傷が語っているように思えて、また、瞳に揺らぐ雫が浮かび]
[なんとか、その雫を零すのは耐えながら新しい傷に黒髪の彼女から貰った薬を塗っていく。
幸い全部使いきらぬ前に、全部の傷を塗りきって。
大きな傷には当て布を当ててから包帯で固定までを終えて、身体が冷えぬように腰に巻いていた一枚布を掛け]
上着が繕えるまでは、これを羽織っていてくださいね。
[軽装で来てしまったからウエストポーチしか身につけていないけれど。
この中に裁縫用具も入れておいてよかったと思いながら、イェンスへと声をかけ。
彼の上着を繕い終えてから、自分の手当をするつもりで隣に腰かけた*]
でも、でも、
わたしだって、「助けられる」って言ったのに。
何の助けにもなってない……。
[謝ることはない、とヴェルは言う、>>+25
だが気持ちはおさまらなかった。
守られるばかりなのは我慢がならない、ずっとそう思っているのに、
いざ直接そう伝えることはどうしたって難しかった。
自分たちが引き裂かれた日のことを思い出す引鉄となることばだから]
あっ、
[明らかな塗り薬入り容器の胸へのクリーンヒットであった。>>+26
幸いヴェルは容器を落とさないよう頑張ってくれたが]
ご、ごめん、ちょっとつい思い切っちゃって……、
そう、……ちゃんと、なおるんだ。
よかった……。
[確かに、ゾフィヤは兄が四肢を失い、それゆえに機械仕掛けの手足を用いていることには気付いている。>>+27
だが、彼女の感性はあくまでただの人と同じでしかない。
だから治ることに安堵しながら、
さっきの薬容器の投擲のせいで慌てて接続された左腕を、どこか悲しげな瞳で見ていた]
休む、……うん。
[ヴェルの足は放られていた荷物の方へと向かう。>>+28
なんとなくだが、ここへ来る準備はしてたのだろう、と思った。
あとをついていきながら口を開く]
あ、 ……でも、いつかは帰るにしても。
もうすこしこの領域を見て回りたいんだけど、いいかなぁ?
結局、『神魔』が何者なのかもわからないままだし……、
[二人の周りをひらひらと飛ぶ蝶に指先を伸ばしながら]
ここにいる生き物なら何か知ってそうだけど……。
[緩く首を横に振る。
少なくとも蝶とは意思疎通できる可能性をあんまり考えていない様子だ*]
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