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[ 槍の攻撃範囲へ入るや、前方に身を投げ出して槍の下へ転がり込む算段。
膝立ちに起き上がりざま、足を狙って剣を横に薙ぐつもりだ。*]
― プラメージ王国野営地 ―
[大将首を取るという相手を阻もうと、兵が押し寄せてくる。
最初の驚かしも効果は短い。
壁ができそうと見るや、繰り出される槍を皮一枚で躱して跳び、兵士の盾と肩を順番に蹴ってさらに高く飛んだ。
馬よりも高い位置から大将首めがけて投げ槍を放ち、捕まえようとして来た兵の顔を蹴って前転、短槍を掴みながら疾走する。
調練でだってやったことのない動きができるのは、たぶん自分が今、冥王の門の前に立っているからだ。]
いいからその首置いて行けえーっ!
[正面に、斧を構えた相手が見えた。>>85
落ちる投げ槍に続けて、相手の胸板を貫こうと槍を突き出して走る。。
自分自身までが一本の槍になったようだった。*]
― 平原 ―
[盾兵部隊に狙いを定めたのは、そこが他の部隊よりも手練れている、と感じたが故もある。
ここを崩せば、練度の均衡はだいぶ変わるだろう、という読みもあった]
壁を崩すのに専念しろ!
散るのは構うな!
[あちらの隊長が飛ばす檄>>77は、喧騒に紛れて男の元へは届かない。
けれど、あちらも何かしら、決意を固めているのは感じられた。
だからこそ、この場の敵手と定めるのは、堅牢なる盾の壁。
それを切り崩さんと、
― プラメージ王国野営地 ―
[>>94こちらを目指し来るゼファーの戦士は、曲芸もかくやという跳躍で王国の兵達が作る壁を乗り越える。
幾本もの腕が伸びる、それらに捕まることもなくただ真っ直ぐこちらを見据える様は先を奔る投げ槍の軌道にも通じるもの。
だからこそ、その動き自体を読むのは難くなく]
残念だが、俺の首を取るにはお前では格が足りない。
それすら分からぬ者に、この首は渡せんな。
[真っ直ぐな切っ先、軌道から身体の軸をずらして腕を掠めさせ。
槍追う青年の体勢が崩せたならば、容赦なく青銅の斧を袈裟懸けに振り下ろさんと*]
これは後で長老連中に文句を言われるな。
[周囲の状況を確認して、口の中だけで呟き苦笑を零す。
炎による乱れは予想以上の損害だった。
重傷も含め、戦える兵は当初の2/3もいるかどうか。
最強たるゼファー兵が、農民交じりの部隊ごときにここまで討ち減らされるとは、と言ってくる連中の顔が見えるようだ。
文句を言うならば、ここに立ってみるがいい。
"ごとき"と侮蔑してよい相手かどうか。
地に根付くものには地の祝福があるのだ。
或いは、守るという意志から汲みだされる力が。]
[断続的に飛んでくる矢は、盾を構えていない兵らを傷つける。
それで倒れるものも少なくはない。
だが諸々の障害を乗り越えて本来の隊列を組みなおしつつある重歩兵らは、正面の王国軍へと改めて攻撃を続けていた。]
行け、ゼファーの戦士よ。
戦神の加護は我らが上にある!
[右端にて、煤を被り返り血を浴びた荒ぶる戦神の形相で剣を振るう元首の奮戦に励まされ、同胞の屍を踏み越えてても前へ土曜とする。
元首を支点に、王国軍の左翼、即ち西側を押し込むように圧力を強めていた。]
― 平原 ―
[己の声に従う者はどれ程か。
そこまで見ている余裕は無かった。
だが、自身の背後、「御武運を」という声の後に徐々に遠退く足音に気づけば微かな笑みが浮かび零れる。
やはり退くことは出来ないと残る兵も居るようだが、命を賭した選択の末なら他者が口出しは出来ぬこと。
己とて、此処を生きて切り抜ける難しさは分かった上で居るのだから]
『やはり、きたか…!』
[敵の長は、見る目にも当然長けている。
>>95真っ直ぐにこちらへと突き立てられる一刺しに、避けるは叶わないと悟る。
だから、あえてこちらから刺さりに動いた。
貫かれた肩、盾を捨てた手で槍を掴めば少し、けれど貴重な時間。
敵の長の動きを留められると信じて*]
― プラメージ王国野営地 ―
[渾身の力を込めて突き出した槍は相手の腕を掠めただけで届かず、振り下ろされる斧を躱すには身体の勢いがつきすぎていた。
それでも辛うじて捻った胸のあたりを、重い斧の刃が通り抜けていく。
あ、ヤバい。
これはダメな傷だ。分かってしまう。
けれど、まだ死んでない。]
格なんて、知るか!
オレは、オレだ!
[たたらを踏みながらも倒れることを拒否して踏みとどまり、槍を手元で回して穂先を相手に向け、横殴りに振るう。
狙いなんてつける余裕もない。相手の胴に届けばいい。]
オマエの首を取って、生きて帰るん…
[叫ぼうとした口から血の泡が零れ、視界が暗くなるのを感じた。*]
― 過日 ―
[ プラメージ王国の国王代理から賜った石笛を、男は当初、ただ仕舞い込んでいた。
何しろ楽器になど触れたことがないし、教えてくれる者もいない。黒曜石の艶めいた美しさだけは理解できたが、飾って愛でるというのも男の気風ではなかった。 ]
足の悪い当主?
[ 新元首への挨拶の答礼の使者も、叔父の動向が怪しかったため、結局他の者に任せることになり、その使者が戻った後のこと。
王国の動静を知るために、使者となった男から話を聞き、ついでのように話された王国での歓迎の宴の様子に、その話は出た。
王国の貴族の、正確には当主の跡取り息子ということらしいが、明らかに生まれつき足が悪いのだろうと思える者がいたという。 ]
なるほど、彼の王国は、やはり余裕のある国なのだな。
[ ゼファーでは、壮健な男子以外が家督を継ぐ事は有り得ない。
病気がちであったり、五体の機能が戦士となるには足らぬと見なされれば、赤子や幼児のうちに捨てられる事も珍しく無い。 ]
羨むべきこと、だな。
[ 落とした呟きは、その意を理解出来るはずの、唯一人にだけ向けられたもの。 ]
[ その日から、何の気まぐれか、男は、仕舞っていた石笛を、少しずつ独学で試し吹きするようになった。
それしかはっきりと覚えていなかったが故に、練習したのは戦神に捧げる歌の一節。
男は歌ったことがなかったが、その歌詞は、こう始まっている。 ]
『 名も無き戦士の魂よ
誰知らず戦いの野に 倒れようとも
その高潔を神は知る...*』
― 平原 ―
[交差の最中、そこが要と読んだ戦士に向けて繰り出した一刺しは、確かに手応えを伝えてきたが]
……っ!
[引き戻そうとした槍の動きが、止まる。
今、槍で貫いた敵兵の手が、槍を掴んでいた。>>100]
おやおや。
そんな事やらかすのは、俺らくらいだと思ってたんだけどねぇ。
[口調は揶揄するものだが、声音は鋭い]
でもねぇ……このまま固まって、的になる気はないのよね、オジサン!
[どこか楽し気に言い放ちつつ槍を引き――唐突に、引く力を緩める。
槍そのものの重さを相手に押し付ける動作は虚を付けたか、否か。
いずれにせよ、槍の束縛が解かれるならば、繰り出されるのは再度の突き一閃。*]
─ プラメージ王国野営地 ─
[槍と共に貫かんばかりの勢いは、腕を掠めさせただけで衰える事も無く。
こちらが振り下ろした斧刃を避ける程の余裕も、ミヒャエルにはやはり無かった。
誰が見ても致命傷だと分かるその撃に、誰もが皆倒れ伏すと思った事だろう。
けれど、それは彼自身によって覆された]
っ…!
[ベリアン自身、この手応えならば倒れるものと思ったのだ。
穂先を回し、横に振り抜く槍の軌道など読める訳も無い。
傷を受けた腕を咄嗟に出して胴を庇い、押し戻す。
ざくり、肉を裂く音が痛みと共に身の内に響くが、それもほんの少しの間。
ごぽりという音と共に、槍持つ青年の口から赤が溢れ、動きが鈍る。
その隙を見逃さず、逆手に持った斧の柄を振るい青年の胴を突き放す]
[彼の手から槍が離れようと離れまいと、距離が開けば己の身からも槍は抜かれる。
ぼたぼたと流れ落ちる血に、周囲から慌てた声が響くがそれを制し]
俺の首は今戦っている王国の兵達の全ての首だ。
ただの雑兵に捕らせてしまえば、王国そのものの格も落ちる。
この戦い自体も、収めることが出来なくなる。
少しでも流れる血を少なくする為に、俺の首は切り札でなくてはならん。
お前の生きる為だけに、この首は渡せない。
[どこまで耳に届くかは知れないが、立ち尽くす青年へと声を向けた*]
─ 平原 ─
[こちらの狙いは相手の虚をつけた様。
>>105告げられた声に、微かこちらが浮かべた笑みはこの状況には相応しくないかもしれないが]
『正道ばかりを選んでは、勝てぬ相手と知っているからな』
[なりふり構っていられないのだと言いながら、長けた戦士に多少は出し抜けた事の誇らしさが声に滲む。
出来るなら、この一幕のみで終える事無くありたかったがそれは叶うまい。
首を取るまではいかずとも、この隙で傷をどれ程か負わせられれば良いのだが。
その胸の内を読んだか味方が槍や剣を差し向けるが、敵の配下もそれを阻みに動き。
そも、己の生んだ膠着は然程の間も稼げはしなかった]
『く…っ!!』
[掴んだ槍、引き抜く強さにぐ、と手に力を込める。
それが愚策と知れたのは、ふ、と抜けて肩に重くかかる力。
ぐらりと体勢が崩れたのと、再度槍がぐいと引き抜かれたのは少しの時差。
そのまま尻餅をついたこちらに、今度こそ振り下ろされるその切っ先から逃れる術はもう。
残ってなど、いなかった*]
― 東海上 ―
[ 立ち上がったギデオンが、男とゼファーの兵士の態度を、どう評価したかを男は知らない。>>89
だが知ったなら、こう言っただろう。
「清貧」などというのは、富める者の夢想だと。 ]
面白い話だが、それではいつか地に人が溢れ、皆飢え死にする事になるな。
[ 問わず語りに女神の寵児が語った神話は>>90男にとっては例え話ではなく、現実そのものだ。
ゼファーは貧しく、その貧しさ故にこそ武力のみを国の根幹としてきた。
だが......]
― プラメージ王国野営地 ―
[体の真ん中に受けた衝撃も、どこか遠い世界のことのようだった。
踏みしめた地面もふわふわとして頼りない。
槍だけはずっと離すまいと思っていたから、握っていた。
倒れないように槍を地面に突きさす。胸を張れ。]
大将首、とれば、いくさも、早く終わる…
手柄、立てて、 オヤジ 喜ばせて、
[相手の言葉の半分も聞こえなかったし、理解しようとする端から頭の中身がどこかへ消えていくようだった。
相手の顔も、もう見えない。]
へへ…
セルウィン、も、 おなじ気持ち、だったのかな …
[死んでいったあいつの顔が、浮かんで消えて]
みんな、フェリクスたいちょ、ごめ …
[言葉が音になったかどうか、自分ではもうわからないまま、全てがぷつりと消えた。*]
折角のご厚意だが、本国との行き来に、貴国の手を煩わせる必要はない。
石碑が命落とした兵士の家族を養ってくれるわけでもなかろう。
[ 語られる王国の見解には、真っ向から否を突きつける。
元首ではない男が、元首本人に計りもせず、それを断ずる事に、兵も動揺を見せないのは、『元首とは折り合いが悪い将軍』の、それが常態であるからだが、ギデオンには奇異に映ったか。 ]
[ そして続いた高潔なゼファー云々という言葉にも、表情は変わらず。 ]
風評如きをゼファーは恐れない。
[ あっさりと、そう言い捨て... ]
そも、我らがこのまま帰国したとして、海賊がまた襲ってきたら王国はどう対処するつもりだ?
[ ゼファーの兵を知った海賊は、確実に戦力を整え、以前よりしぶとい敵となる筈だ。
戦で疲弊した王国軍と未だ付け焼き刃の域を出ないだろう義勇兵達が、それに対抗出来るのか?と、男の感じた根本的な疑念を投げる。 ]
...答えるのは、私が二本目を取ったらで構わない。
[ 王国の内政方針を問うたという自覚はあった。あくまで答えを拒まれたなら引くつもりはある。 ]
─ プラメージ王国野営地 ─
[対峙する相手は、もう槍を振るう力も残っていない様で。
ベリアンの肉を刺した槍を、今は土に刺して立つその様はけして倒れぬという意志の強さを垣間見せる。
ゼファーの戦士が一騎当千とは、大袈裟でもなんでもなく事実なのだと知らしめるものともなって]
…貴殿がもっと、大局を見れる者であったなら。
この首を渡すも、やぶさかではなかったでしょうが。
[>>111既に取り留めのない言を発する様、朦朧と視点も定まらぬ様子にミヒャエルの生が残り少ないと知れて。
語る声は既に彼に向けてではなく、独り言めいたそれに変わっていたが。
彼が零した、セルウィンという名前に、一度、瞬き]
……ゼファーの者が、何故。
いや、それより今の言い方は……まさか。
[同名の別人という可能性もあるが、胸に嫌な予感が過ぎる。
何より、死に行く間際の者がおなじ気持ちと言ったその意味を考えれば。
浮かぶ予想は、今はまだ知る事は出来ない。
既に目の前、死した者まで支えることは出来なかった槍と共に倒れ伏した青年からも聞く事は出来ないのだから]
…彼の亡骸は、王国の者と同じく丁重に安置するように。
敵だからと無下に扱うことは、蛮族にも劣る。
正道を通して勝てる相手ではないが、曲げてはならない正道は通さねばなりません。
[そう指示をして、自分は槍を受けた腕の治療の為、拠点へと再度引き返した**]
― 回想 ―
よろしくお願いします!
[軍務に就いてすぐに配属されたのは、父のつてがあるとかいう部隊だった。
隊長は有名な軍人家系の出だというけれども、正直、最近あんまりいい話は聞かない。なんでそんなところに、と思っていた印象が、一週間後にはもうがらりと変わっていた。
鍛錬の時に掛けられる言葉は、ちゃんと理解して実践すれば驚くくらいに動きが変わったし、稽古をつけてください!と押しかければ面倒くさがらずに相手をしてくれた。
その分稽古は容赦なかったけれど、認められるのが嬉しくて、もっと認められたくて、相手が暇だとみるやすぐに稽古をつけてくれと頼みこんでいた。
『教練時代に槍の稽古つけてた連中』が誰だか知らないけれど、熱心さならオレの勝ちだろ、なんてことも思っていた。]
[その時に幾度も繰り返し聞かされたのが、限度を見切るのは忘れるなという言葉だった。
繰り返し聞いて、自分の心にも言い聞かせて、忘れないようにといつも頭に入れていた。
つもりだったのだけれども、やっぱりときどき先走っては叱られることもあった。
早く手柄を立ててみなに認められたい。
小ミヒャエル、だなんて呼ばれないようにしたい。
隊長の思いなんて知らず、役に立てると思ったら頭より先に足が動いてしまうのだった。]
― 平原/仲間たち ―
[出かけた時には13騎だった小隊は、8騎にまで減っていた。
他の者は死んだのかはぐれたのかもわからない。
彼らの隊長も同様だった。]
「馬鹿たいちょー、一人で敵に向かっていって」
「オレたちに、行けって言って」
「かっこつけすぎなんスよたいちょーは」
[報告する若者たちの目元は、何度も擦ったように赤くなっていた。]
「敵の拠点からデカい隊が出てくるの見たっス」
「千人隊…くらい?」
「矢も射られたっス」
[報告をしなければ、全てが無駄になる。
断片的な情報を、必死で伝えた。**]
[ やがて、次は、という宣と共に、しなやかな姿が甲板を駆ける。>>92 ]
...!
[ 左足を一歩引き、槍を腰に構え、待ち受けた男は、迫るギデオンの肩を狙って槍を突き出したが、その穂先が届く寸前に、彼は身を前方に投げ出し>>93ひらりと翻った領巾に、一瞬目を奪われた。 ]
はっ!!
[ ギデオンの意図を悟ると同時、槍を引き戻すには、間に合わない、と、判じ、穂先を上に立てるように柄を回転させて、剣を受け止めようとするが、一瞬遅く ]
っ!
[ 足元狙って横薙ぎに鋭く揮われた青銅の刃の一閃が、前に出ていた右の膝下を切り裂き、甲板に朱の軌跡を散らす。 ]
はあっ!
[ しかし、そのまま、足を踏みしめ、男は槍の柄を掬い上げる動きで、ギデオンの身を跳ね飛ばそうと試みた。
よしんば彼の身に届かずとも、後方か横に逃げてくれれば、間合いを取り直す事が出来るという算段だが、足の傷がどう動きを制限するかは、未知数だ。** ]
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