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[紅眼の天使の答えに、く、と笑いを零した。]
どうやら天使も軍隊も変わりはないようだな。
命令あれば戦うのみか。
だが、その言葉聞いて安心した。
天使を滅ぼしつくす以外に空を目指す術がないというのでは、ちとあやつも荷が重かろうからなあ。
[くかか、と短く笑って軍刀に手を置く。]
機会があれば儂が言っていたと他のやつに伝えてくれ。
まだ目はある、とな。
[纏う空気を文字通り変えた相手へ、いろいろな意味で場違いな依頼をした後、ふっと体を沈めた。
踏み込みからの閃。
老いたりとはいえ、身体を鈍らせていた覚えはない。
一太刀なりと浴びせんという気迫と共に、逆袈裟の一閃を抜き打ちに放つ。*]
[視界を掠め飛び去る複葉機は、見知った形状をしていた]
"天使憑き"……よくも――
[しかし、そちらへ意識を割く余裕は与えられない]
…………!
[聖別の剥がれた杖をブレードが断ち割り、聖衣をも大きく切り裂いた*]
― 《シャドウ・バレス》艦内 ―
[ダーフィトが色つきの天使に相対し、それを援護すべく現れた竜騎兵や戦闘機らが天使達を分断して行く。
繭へは”駝鳥”達が投下され、それに引き寄せられた天使達が次々に撃ち落とされていった]
見事なもんだな…。
[艦橋に光の槍が刺さった時は冷や汗をかいたが、作戦は概ね順調のようだ。
一丸となった人間の強さは、天使共に引けを取らない]
[戦況を注視しながら、マチスは一度艦内から外へと出る。
戦場と化している場所には近付かないが、それを眺められる場所へ。
そして周囲へと視線を巡らせ、異変がないかを確かめた]
[その視界の中で、ダーフィトが色つきの天使へ
…………、なに。
[聞いたのは天の声。
小さな悲鳴のようにも響くそれに、
大天使は整った眉の形を僅かに歪めた。]
───── 出るぞ!
[大天使の号令に、数多の下級天使が付き従う。
地上から見上げたなら、圧倒的な光が半ば質量となって、
箱舟へと降りかかるかのようにも映っただろうか。]
そこは、否定できんねぇ。
ま、俺はそんなモンとは関わりなく、主の望みを叶えるために動くのみだがな。
[綴る声音に刹那宿るは真摯な響き。
ただ、無機的に命を果たしているのではない、と。
そんな思いが微かに滲む]
まあ、基本的には無理だがな。
天使を滅ぼし尽くす前に、きみらの物量が途切れるだろうよ。
[軽口めいて言い放ちつつ、けれど、影は忙しなく周囲に蠢いて]
……おやおや。
俺が、それを素直に伝えると思うかい?
[場違いな依頼にさらりと返し。
対の短刀を手にしようとして──身を沈める動きが刹那、それを遅らせた]
……っと!
[踏み込みから放たれる逆袈裟懸けの閃。
避けられなくはない、が、それでは向こうに態勢を立て直す時を与える、と判ずるのは早い。
故に、影が選ぶのは左の腕を刃の軌道に翳し、一撃を受け止める事。
そうする事で、逆に相手を捉えんがために]
……告死の影の名において。
[言葉と共に、刃受け止めた手の上に、月白色の華──待雪草が現れる]
クレメンス・デューラー。
きみの死を、ここに、宣する。
[紡ぐ宣と共に右の手に握られるのは、月白色の短刀。
影の刃は、傷を受ける事で捉えた相手の胸へと向けて、無造作に繰り出された。*]
[天使の苦悶の声を、驚愕の裡に聞く。
手応えは、確かにあった。
光から造られた、だが、これは確かに肉体であると思った。
地に下るために、上なる天使は受肉しなければならない、そんな話を思い出す。
彼らもまた、犠牲を払って侵攻の任を務めているのかもしれない。]
[戦うことは、相手を知ること。
そして、
渾身の一撃を出した以上、
これ以上、一瞬たりともここにいてはいけないと、本能が告げる。
が、
天使の声が、コンラートの渾名を口にした。>>235
コンラートが道連れにされる、と思った。]
[最期の反撃を喰らうのを承知しながら、踏みとどまり、砕けた聖衣の奥に、青い気弾を叩き込んだ。
天使の身体に弱点があるかは知らない。
ただ、それを形づくるものの意志を保たせないほどの、気を注ぎ込んだつもりだ。
反動で自分も意識が、 飛びそうになる。*]
― 《シャドウ・バレス》 ―
[はた、と。
頭上が光に覆われたように感じ、反射的に天を見上げる。
視界に映るのは眩いばかりの光>>238。
ただの光ではない]
[光を帯びた人の形をした集団だ]
[通信機を介してそれぞれに声を投げる。
マチスは艦内に戻らず、頭上の光を注視した。
眩さで目が眩むなど言っていられない*]
[ひとつ、天使は読み違いをしている。
老将は、"使える全てを"囮に使ったのだ。
故に、ここに影の天使が現れたのは、ある意味では作戦通りだった。
無論、死のうという気はなかった。
だが、死ぬ可能性を含めて、準備はしていた。
あわよくば、ここで仕留められればという思いもあった。
話ができて良かった、とも思っている。]
[鞘走らせた白刃が、相手の腕に受け止められるまでの刹那の時間、そんなことを考えていた。
この天使が部屋に現れた瞬間から、死を覚悟したからだろう。
己の命を使ってどこまでやれるか確かめる気でもあった。]
伝えられたら、で構わんよ。
[依頼への返しに、そう答え、
宣と共に繰り出される短刀が胸に吸い込まれるのを、奇妙にゆっくりになる時間の中で眺める。]
───軍人はな。
[ごふ、と血を吐いて、 わらう 。]
死にどころは、己で決めるのよ。
[囁いて、左手を動かし、
腰に下げていた手榴弾のピンを抜いた。*]
謳え!
[黙示天使の言葉に応えた下級天使らは、ただ純粋なる力を紡ぐ。
共鳴したそれらは、天上の響きのような荘厳なる音を、割れんばかりの音量で響き渡らせる。
天にある者にとっては心地よき響きでも、人の子らはどうであったか]
[その力の焦点は黙示天使の胸の中心、人間であれば心臓があるはずの場所。
黙示天使もまた、己自身の存在を転化するかのように、力をその一点へ集中させる]
[それは気弾により砕かれるはずだった意志を、ほんの僅かに持たせた――黙示天使の存在そのものと引き換えに]
― 同時刻―
「杖の下部を開けてください」
「杖の下部を開けてください」
「杖の下部を開けてください」
[老将が命終えたのと同じころ、元帥杖から音声が流れ始めた。
所有者の死亡を契機として発動する魔法が掛けられていたのだ。
少し調べれば、杖下端の飾りが回り、外せることが分かる。
杖の中には空洞があり、筒状に丸めた紙が収められていた。
1枚は、マチス・プロッツェをこの戦いにおける総指揮官に任命する、という正式な書類である。
もう1枚は、手紙だった。]
「小僧。
後は任せた。
すまんが、儂の夢も一緒に連れていけ。」
[短い文章の後に、クレメンス・デューラーの署名が入っていた。]**
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