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私の友人の話なのだが、某県の一軒屋をただで譲り受けたのだそうだ。
譲り受けるには条件があったが、それなりに立派な家で金に困っていた友人は家賃が浮く!と喜んでいた。
しかしその条件が不気味でね。
1、必ず受け取ること
2、三日以上家を空けないこと
3、死ぬまで住むこと
大丈夫なのかと何度も聞いたのだが、平気平気と意に介さない。
しかし、しばらく後に「助けてくれ」と電話があって尋ねて行ったら友人はすっかり焦燥しきっていた。
どうか一緒に過ごしてくれと友人が言うので、一晩泊まることにした。
あまりの怯えように断りきれなくてね。
その夜、深夜1時を回ったころだったろうか。
ガサガサッと草をかき分けるような音が次第に近づいてくるのが聞こえてきた。
友人は部屋の中央で縮こまり震えている。
ガサガサという音の主は家の周囲をぐるぐると何度も何度も回っているようだった。
輪を縮めていくように、音が次第に近づいてくる。
私は野良犬のようなものだろうと思って、追い払おうと箒を片手に玄関に出ようとした。
しかし友人が必死の形相で止めるんだ…
「あれは人間じゃない」
「その通り人間じゃなく、多分野良犬だろう」
「そうじゃない!見ろ!」
友人は勢い良く玄関のドアを開け放った。
すると、玄関の扉の隙間から
異形の物体がこちらを見ていた
人間を極限まで引きずり回し、ボロボロにして丸めた肉塊のような。
それに手足が生え、人の顔を埋め込んだような。
それが涙を流し言った。
「オカアサン」
と…
私の記憶はここで終わっている。
気づいたら自宅で寝ていて、実際に見たものなのかも定かじゃない。
友人の顔も名前も靄がかかったように思い出せないんだよ。
村建です、おこんばんは!
静かになってきましたね、ネタ切れがそろそろ…?!
本日の吊り先は、化学教師クレメンスにセットをお願いします。
噛み先は(多分)場末バーのママアヴェっぽいです。(多分)
クレメンスとアヴェは、寝落ちするまでに死亡(もしくは退場ロルをまわしてください)
というか、人数見たら本日で最終日ですね!
創作でもきいた話でも、なんでも全部ぶちかまして、最終日盛り上げていきましょう!(無理矢理)
昔々、ある夏の夜の話。
子供たちが寺に集まって、肝試しの計画を話していた。
肝試しといってもちょっとした子供の遊びだ、墓地の中にある一つだけ赤い墓石に蝋燭をともしてくるだけのものだった。
しかし、中に少し金持ちの子がいたようで、蝋燭を灯せたものに賞金を出そうという話になったんだそうだ。
それはちょっとした大金で、子供たちも大はしゃぎ。
勝つのは俺だ、俺が先に、と順番を相談していると、どこからともなく赤子を背負った女性がやってきた。
女はいう。私は貧しくて赤ん坊にお乳をやることもできない。
このままでは赤ん坊が死んでしまうから、私も参加させてくれと。
見るからにぼろの貧乏な身なり、やつれはてた顔。
子供たちは顔をしばらく見合わせたが、女の参加を承諾した。
くじの結果、女が最初に肝試しに出ることになった。
女は赤ん坊を背負い、手には提灯を下げ、真っ暗闇の墓地を進んだ。
幸いなことに、赤い墓石はすぐに見つかった。
これに火をつければ…提灯の火を移し、ぼうっと墓石の前の蝋燭に火が灯る。
女が真っ暗の帰りの道を歩きはじめた。
そのとき、
急に女の髪が引っ張られた。
女は驚き走り出すが、強く絡みつく手は女の髪から離れない。
足元の悪い墓地を必死に走る女、途中で墓参りの人が忘れて行ったのだろう鎌を見つけて拾い上げた。
化け物めと絡みつく手に何度も鎌を切りつけながら、女は走った。
やっと手が離れる頃には、子供達の姿が見え始めていたが、子供たちは女の姿を見て言葉を失った。
女は血にまみれ、背負っていた赤ん坊には首がなく、背中は血で染まっていた。
【一通目の手紙】
こんにちは。初めて貴方に手紙を書きます。先日お庭で薔薇の花に水をやる貴方を見ました。家の軒先でぼんやりと空を見上げていた私は、垣根の向こうに居る貴方に目を止めました。朝日の下で貴方は愛おしげな目で庭の花々に水を注いでいて…私はその花の一輪になれたのならどれだけ幸せなのでしょう。
そう思っていたら、あなたは自分を見つめる瞳に気が付いて私を見ました。
「おはようございます」
にっこりと、蕾が綻ぶように、あなたはそう言って笑ったのです。
その瞬間から、あなたの顔が私の澱んだ心の臓を一筋の光を以て射抜いたのです。
どうか、私の気持ちに答えていただけませんか?お返事待ってます。
【二通目の手紙】
この間は突然のお手紙でごめんなさい。とてもびっくりなさったでしょう。焦らないで、私はいつでもあなたのお返事を待ってます。
塀を隔てた隣の家であなたは今何をしているのか、どんな顔で何を思うのか、そればかり考えてしまいます。どうぞ、あなたのお気持ちを聞かせてください。
【三通目の手紙】
なんだか雨が続いています。そんな中でもあなたは薔薇に水を与えるのですね。その愛情の一欠片でも、あなたを慕う人に向けてくださればよろしいのに。
それでもまた庭を見るとあなたが薔薇の花に真摯な眼差しで向き合ってるのを見るととても満たされた気分になります。
あなたのその花を慈しむ目が素敵。薔薇の花なんかよりもっと素敵。
ああ、でもあなたの愛情を一心に受けた薔薇のなんて美しいこと!
ねえ、私も綺麗になりたい。
【五通目の手紙】
あの女、私が話しかけたら鼻で笑った!あいつはあなたの妻だって!餓鬼どもはあなたの子供だって!お願い嘘とおっしゃって!
そんなはずはないでしょう?だってあの女いつから家に居たの?悪い人に騙されてはいけません。お願い、目を覚まして。
だって、あなたは私に話しかけてくれた、私の私の渦巻く○○に○をお願いします。目を覚ましてください。だってあなたは確かに薔薇の奥から私に私に私に私に話しかけてくれたんです。あなたの奥から薔薇が
【六通目の手紙】
この間は取り乱してごめんなさい。はしたなく我を忘れた私を許してね。きっとあの人は悪い人だもの。優しいけれど愚かなあなたは騙されてしまった。大丈夫、助かる道はあります。この手紙を読んだらすぐ、隣の私の家に来てください。鍵はあけてあります。早く、救いの手を掴むのはこれが最後の機会…分かりますね?この手紙はしっかり持っていてください。あの女に見つからないように…。
【赤いインクで書かれた紙】
呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ
ひとりかくれんぼ....降霊術の一種よね。
こっくりさんとかと同じ...
最近はチャーリーなんちゃらが流行ってるのかしら???
っつーのが、俺がばあちゃんから見せてもらった手紙っす。
なんでも、ばあちゃんちの隣の人が昔っから酷い妄想癖がある人で、たまたま庭で薔薇の剪定してた爺ちゃん(若い頃な)に一目惚れしてずっと手紙書いてきたんっすって。
やべえよな……だって隣んちの人が結婚してるかしてないかくらい分かるだろ、いくら関係希薄でもさ。
ばあちゃん、郵便受けに突っ込まれてたそれを全部回収して中読んで、今の今まで爺ちゃんに見せずに取っといたんすわ。
で、隣の人が怒り狂ってうちに誹謗中傷するようになって、その家の人ますます近所から孤立していって。もう姿も見せないけれど、たまに物陰からうちを睨んでくる目だけは感じるんだ、ってばあちゃんが笑いながら言ってた。
俺が一番怖いと思ったのは、俺の家を呪った隣の人でも、亡くなる最期まで気付かない爺ちゃんの鈍感さでもなく、想いのこもった手紙を隠し持って「本当におかしな人よねぇ」ってケラケラ笑ってるばあちゃんだったよ。
これはアタシの知人の話なんだけど。
以前住んでたアパートでの話。
住み始めてしばらくして気づいたんだけど、非常階段にいつも女性がいるんですって。
不思議なのが外を見てるんじゃなくて、アパート側を見つめてるのね。
同じ場所ってわけじゃなくて、日によってちょっと移動してたりしたみたい。
暇なのかな〜とか、あまり気にもとめずにスルーしてたんだけど、
ある日エレベーターが工事?中で非常階段を使わなきゃいけなかったみたい。
ちょっと邪魔だなと思った時、初めて「この人いつも何してるんだろう?」って不思議に思ったらしいのね。
で、まさか邪魔なんですけどと言うわけにもいかず、知人は、「何してるんですか?」って声をかけてみたらしいの。
そしたら、
「自分は探偵で、見張ってるんだ」って感じの返事だったらしいの。
知人も純粋だからさ、へーそうなんだーって思って、「頑張ってください」なんて呑気に声をかけて通り過ぎたらしいのね。
問題はそこからよ。
毎朝玄関をあけると、それまでは日々位置が違ってたその女性が、必ず知人の玄関から見える場所にいて、目が合うようになったんですって。
つまり、すくなくとも知人が外出する時は必ず知人の部屋を見つめてるってことになるわけよね。
それから、夜も知人の玄関まわりをうろついてたみたいで、たびたび窓に女性らしきシルエットが浮かぶことがあったらしいわ。
段々気味が悪くなってきて、ある日意を決して知人は女性に文句を言ったんですって。
「うちをみるのやめてください」って。
そしたら、次の日の朝、いつも通り知人が玄関を出ると、なんと女性は包丁を持ってこっちをみてたらしいの。
で、知人がエレベーターに向かおうとすると、そのまま突進してきたから、慌てて家に帰ったって。
警察に電話したらしいわぁ。
警察もサイレン鳴らしまくって来るもんだから、女性は逃げちゃって、知人はくそこの警察ボケカス!とか思ったみたいだけど、結局女性は捕まったみたいね。
精神を病んでて、わけのわからないことを延々と喚いてたって。
それからというもの、知人は怪しいと思った人には関わらないことを心に決めたらしいわ。
……でも、どんなに怖くてもさ、不思議だよな、俺生きて人間の世界に帰りたくて仕方ねーんだ。
これから怖い目にあうのかもしれねえけどさ。
あら…なんでみんな暗がりに行くの…?
こっちいらっしゃいよ…
ねぇ、ねえってば、ちょっと!
あら…?なんで誰もこっちを向いてくれないの…?
声が小さくなって……
え…?
……
……
[闇に飲まれるように、ふっと姿を消した]
[どうしてここに来たのか、私は一体誰なのか。少しずつ思い出せなくなってきている。
玄関に戻ってみる。確かこうして手製の爆弾を抱えて玄関から…そのとき巻き戻るように記憶が蘇った]
そうだったのか。
[私は、死に場所を探していた。誰かを巻き込んで逝こうと。
そしてにぎやかな声が聞こえるこの家に足を踏み入れて、皆の命を奪うのをためらって、口から出任せを言った]
ハハ、とんだ死に損ないだな。
でも…もうすぐそちらに行くから…待っていてくれ。
[爆弾を撫でる。結局、最後までこれを使う事はなさそうだ。…このまま大切な人の元に逝けるのだから]
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