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[だが。]
……… ぁ
[一度締め付けんと軋んだ羽は、すぐに緩まりだらんと地に落ちる。]
…あ れ
[振るえない力に、驚いたように目を開いたまま、娘の世界はくらりと反転し、背中から地に倒れ落ちた。
意識を失っていないのは、開かれたままの瞳から解るだろうが、四肢も翼も倒れ込んだまま起き上がる事すら出来なかった。
まともに受けた一撃、肩の傷、無理な動作、それらが集まり娘の限界はとうに越えていたのだった*]
[そこでどうしていつものように流してくれないのかな、と
八つ当たりじみた不満を唇尖らせて表す]
宝石の翅が、欲しかったの。
それで、翼が欲しいって言ってる子に、翼あげたら。そしたら。
[膝に顔をぼすんと埋めて]
わたしのことすきになってくれないかなぁって……
[嫌われ鴉の臆病なりに精一杯の好意の示し方。
でも、要らないと言ってたから、多分これも空回り。
ちょっと見てくれた、それで満足すべきなんだろう。
と、彼に言っても困るだけだろうけど。
だから、言わぬ代わりに、
可笑しいでしょう、と笑顔を乗せて唇歪めた*]
― 都市内 ―
『届かない』……ね。
相変わらず、お綺麗な言い回しだこと。
[気に入らない、という感情を露わに、ローレル>>66を見下ろし。
す、と膝を伸ばして、屋根上に立ち上がる]
その願いは、護られてなかったら『護れた』かしら?
[歪んだ願いを抱え生きてきた少女は、護り護られて来た少女の純粋さを嫌っていた]
ふーん……残念。
[賛辞に対する反応>>67に目を細める]
遠慮なしにやれば相当の実力者でしょうに、まだそんな事言ってるんだぁ。
[くす、と嘲るような笑みを零し、右手を上に掲げる。
そこに顕現し、すとんと収まるのは鎖鎌]
でも、関係ないわ。
――さっき言ったこと、覚えてるでしょ?
[ブン、と背中の翅が唸りを上げる。
疲れの抜け切れぬ身、互いに休戦を持ち掛けても良かっただろうに、それを選ばなかったのは。
言いよどむ少女への苛立ちが勝ったからか]
[次いで、パメラの身体が背から地面へと落ちていく。
力が入らないらしい様子を見下ろし、オズワルドは呼吸を整えた]
……限界か。
[傷を負いながらも痛みをほとんど表に出していなかった相手。
強く、鈍く。
その言葉の通り、痛みにも鈍く、己の限界を測ることが出来なかったのだろう]
…カード使われてたら、分からなかったな。
[身体の硬質化を解きながらパメラの傍にしゃがみ込む。
元の色に戻った肌と身体にはいくつかの打撲痕。
特に左腕の痣が痛々しい。
左足も未だ痛みは取れていなかった]
ん。
[三日月斧をカードへと戻し、力を失った『皇帝』のカードと共にズボンの後ろポケットへと仕舞い込む。
次いで、パメラに対して、カードを寄越せと言わんばかりに右手を差し出した*]
― 都市内 ―
[露わになった感情に、怯んだのは一瞬。
以前の少女であれば逃げ出したろうが、今は、踏み止まった──踏み止まれた]
そんなの、わかんない。
でも、
[籠の中で更に籠に囲われて。
自ら動く事すら中々赦されなかった少女にとって、そこは決して譲れぬ事。
囲われていたが故の無垢さが、対する少女に思わせる事など、知る由もなく]
……渡さない。
ボクの『
[宣と共に、左の手に握られるのは翡翠の長弓。
舞い上がる花緑青を、見据えつつ、弓弦に右の手がかかる。*]
宝石の羽根?
[ 聞いて、視線を落とすのは、丁度翡水と対峙した蟲鳥の娘 ]
...お前もいい加減、不器用だな。
[ 呆れた調子の言葉は、けれど、揶揄を含んではいない。
娘よりも更に、人付き合いという点では不器用を通り越している男は、顔伏せる娘に何のアドバイスも出来る訳でもなかったが ]
戦って...伝わった事もあるかもしれないぞ。
[ そうとだけ口にしたのは、それが間近な経験則であったからかもしれない* ]
…負けたんだ、私。
[その事実を口にすると同時、両翼が持っていた武器が粒子となって消えて、代わりに傍らには戦車のカードが落ちた。
ちらとそれを視界の端に入れた後、差し出された右手を見て、暫く無言でいたのは意図を読むのに時間がかかったから。]
くやしい。
…でも、少し、嬉しい。
私は、悔しいって思えるんだって、解ったから。
[ぽつりと落とし、視線はスカートの方へ一度向く。]
ポケット。
[一枚はすぐ傍に在ったが、もう一枚はそこだというように告げる。]
手も羽も動かないから、持っていって。
[あんまり触りたくない、というもう一つの意図は胸の中*]
[示されたスカートのポケットに右手を入れ、『恋人』のカードを引っ張り出す。
その流れで地面に落ちた『戦車』のカードも拾い上げ、視線をそれらへと向けた]
…確かに貰ったぜ。
[呟いて、ぐっと背を伸ばすように立ち上がる。
視線は地面へと寝転ぶ形にあるパメラへ*]
その思い、――いつまで持つかしら?
[少女の甘さ>>79に対し、侮れぬ力を持つであろう長弓>>80を見下ろして。
鎌の柄を握る右手に力が籠る]
どんな星だって、墜ちる『運命』には抗えない!
[弦にかかる右手を見据え、先手必勝とばかり急速接近する。
右手を伸ばし鎌を振るう先は、翡翠の弓幹*]
― 公園 ―
くすぐったい。
[相手の胸中は知らないが、布ずれには素直な感想を落として、立ち上がるオズワルドの動きを視線で追うと、少しだけ頷いた。
そのまま空を背にした人を眩し気に目を細めて見上げて。]
私…
私は…わたしを、取り戻したかった。
私、誰にも、何にも、
自分にも、興味が持てなかった。
私が死んでも、きっと何とも思わない。
そうか、って思うだけで。
[渇望したのは空でも翼でもない、失ってしまった人としての心、想い、感情や痛みの全て。
だけど、と薄ら満足そうに笑んで。]
楽しかったし、悔しかった。
誰かの事をじっと見るのも、考えるのも久しぶり。
できれば、空も飛んでみたかったけど…
欲しい物、少し、手に入ったからもう、いいや。
オズワルド、相手をしてくれて、ありがとう。
[そうして沢山喋ってつかれたと告げ、ゆっくり目を閉じると同時に姿は薄れて消えてゆく**]
[ 頭を打ったかと、案じられて居るとは知らず、礼の言葉には無反応でいたが、とりかごへと視線を移すと、ああ、と小さく頷いた ]
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