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―2F自室―
[2階に、上がって借りている部屋へ入ると、
しばし考えたのち
毛布を包んで、ドアの側に腰を下ろす]
そこまで警戒することは、ない、かしらね?
[自分の行動に、苦笑して目を閉じた**]
― 宿屋談話室・少し前 ―
[一人ではなさそう言うパメラ>>202に、なるほどと耳を傾ける。
この時点ではペーターが嘘を言ったと知らなかったから、招いたとの表現は複数相手に思えることと、慎重に何人もいると気を引き締めた方がいいと答える。]
そりゃ俺も同じだ。俺だって人間の証明ができない以上、疑いの余地はある。
[人狼かもと困った笑いを浮かべるパメラにあっさりと告げたあと、そっと声を潜めた。]
俺が見たところ、リゼットの様子がおかしいように感じる。というか、ニコラスの言葉に大分影響を受けているようだ。
一緒に暮らしているパメラは、リゼットについて俺が知らないことも理解できていると思うから、よろしく頼んだぞ。
[少女のことを依頼する言葉を告げて、会話を終了させた。]
[まず床に落ちた返り血を掃除する。それからワゴンで朝飯に使った食器を運び、厨房で洗って片付けた。まるでそうしろと命令された使用人の如く機械的に作業を進める。
談話室に戻ったあとは、細々した宿屋の仕事を片付けた。何があったか問われたら、ヤコブとペーターの会話を再現しながら説明する。**]
―ニコラスの部屋―
[主のいなくなった部屋。その机の引き出しの中に、一通の手紙が残されていた。
表にはただ、『エルナへ』とだけ記されていた]
―エルナへの手紙―
君がこの手紙を読んでいるということは、おそらく僕はもう死んでいるのだろう。
約束を果たすことが出来なくて済まない。
僕は君の笑顔と明るさに随分と救われたし、旅から帰る標だった。きっと、皆の事も元気づけてくれるだろう。だからどうか、その笑顔を忘れないで、生きて幸せになって欲しいんだ。
ひとつ、伝えておかなければならないことがある。
僕には、獣に取り憑かれた人間と、そうでない人間が、全てではないけれど視える力がある。
……黙っていて済まなかった。だけどそれを口にしたら、きっと、僕も彼も異端者として裁かれてしまうような気がして、誰にも言えなかった。
君にとっては酷な事だと言うことは分かっているけれど、頼みがある。
どうか、ヨアヒムを救ってやって欲しいんだ。
あいつは、今、黒い獣に飲まれている。このままでは、欲望に任せたまま村を滅ぼしてしまうだろうから。
僕の抱えていた過去を、受け止めてくれてありがとう。
さようなら。
P.S.
本当は、エプロンが出来上がったら、髪に挿そうと思っていたんだけれどね。
もし良ければ、使って欲しいんだ。君に、よく似合うと思うから。
[同封されていたのは、エルナの瞳の色に合わせた、フリントストーンの髪飾り**]
[今朝見つけたという、勝手口から3Fまで続いていたという水のあと。
それについて詳細を問い、答えを聞いてから自室へと戻った。
やがて陽は落ちる。
安穏な時間は終わりを告げ、―――すべてを塗り替える夜が降りてくる**]
[男の足が地へと着く頃にはその身は多少なりと人の身から離れた姿であったかもしれない。
夜の帳の降りたばかりの頃。
誰かに見られていようといまいと、暫し自室の窓を見上げていた男は、静かにその場を離れる。
不機嫌に目を細めるのは、自室で寝るわけに行かなくなってしまったから…だけではなくて、もやもやと胸に澱む不透明な感情のせいもあるのか。さてはて。
――…何れにしろ行き場を失った獣は、森の奥の棲家へと再びその身を戻したのだった。
……月の霞むその日の夜更けに、幾度か獣の遠吠えが静寂を裂いたけれど、それを聞いたものはあったのか、*どうか。*]
―幼い頃の思い出―
「ハンス、待ってよ……!!」
やーい、ペーターののろまーっ
[少年の言葉に、もう一人の同じ顔をした少年が涙ぐむ。]
のろまな上に、泣き虫なんだから。
ペーターは。
「なんだよ。ハンスの方が、本当は寂しがり屋じゃないか」
別に寂しくなんかないよ。
むしろ、いつも誰かさんが一緒で、邪魔なくらいだ。
一人になることなんかないしー。
[そう言った数日後、少年は突然天涯孤独の身となる。
魂の半身との、予期せぬ別れ。
幼い心は耐えきれず、二つに引き裂かた。]
[憎しみという感情を伴って生まれた、もう一人の自分。
ペーターの姿をもって、彼を苦しめ続けてきた。
あぁ、でも、本当は。
最初に願ったことは――…]
[孤独に耐えきれなかった幼い心は、
自らの魂が発する呪詛の言葉に飲み込まれる。
それでも、なお。
半身への渇望は、止むことはない。]
[罪悪感に捕らわれても。
ペーターの声を聞くこと。
ペーターとして生きること。
それだけが、彼にとっての【日常】だった――。**]
――心得ている。
[「汚すなよ」と言われれば>>218、清流のような声色で応える。放たれた声は夜闇の鎖に絡め取られるかのように、影へと溶けて消失した。]
悪いね。既に知っているかもしれないけれど、僕は気の利いたことが言えないんだ。
――僕には感情が存在しないから。
[近寄りながら、呼吸の一部であるかのように、まるで店で接客しているかのように、平然と告げる。告げられた声に、ニコラスはどのような反応を示しただろうか。]
せめて、君が苦しまないで散ることを願うよ。
[口先では告げるものの、実際にはニコラスに対して何かを願うことなどできないのだった。そのような感情は持ち合わせていない。
己は先日ヤコブに対して放ったような殺気>>2:170をニコラスへ向けようと、その瞳を覗き込む。しかし、それはすんでのところで思いとどまった。
窓から差し込む光が彼の髪を、肌を滑り、雫のように堕ちていくかのように見えるのだった。艶美な月の光のようで、それでいてどこか禁忌めいていて、感情を持たないなりに、殺気などという無粋なものを向ける気にはなれなかった。
――それならそれで、構わない。
殺気はあくまで戦闘行為の手段の一つでしかなく、殺意すら持ち合わせない己には不必要なものだった。]
――さようなら。
[別れを告げる声は、彼にはどのように聴こえただろうか。まるで平時であるかのような声色に、殺気さえ込められていないその声は、或いはこの場に於いて殺気以上に無粋なものかもしれない。殺意を帯びない殺しほど恐ろしいものはないと、かつて教わったことがある。
別れを告げると、己は空間の波長と合わせるように、夜闇と一体であるかのように、この場で流れる月明かりと呼吸を同調させて、遂にその意識を刈り取るのだった。
頸椎の辺りへ手刀を一閃だけ落とし、窓から外へ躍り出ると、今度はそこを抉り出す。途端に、密度の高い血と“死”の香りが鼻腔をくすぐるのだった。この一瞬で、コップ一杯の水を飲み干すのにも満たない煌めきの中で、果たして彼はどこまで意識を保っていたのだろうか。]
僕にかけられた呪いは誰にも解けはしない。解かさせやしない。
[最後に鎖状の約言を呟くと、宿から少し離れた森の中で夢中になって貪った。空っぽな自身の中身を埋めるように。“渇”きを潤すように。]
―ヨアヒムの部屋―
[背後から聞こえた声は、振り返らずともそれが誰のものかと言うことくらいはわかる。
そしてこれから、自分がどうなるかも]
……ああ。
オットー、君も『そう』だったのか。
[振り返ると、見慣れた友の姿が、感情の乏しい顔が、何も変わらないままそこにあった。
目をのぞき込まれても、彼の瞳の奥にあるものは暗く、何も読めない。
だから自分も変わらず、穏やかな笑顔を返す]
[別れは、一瞬。
頸椎の辺りに鈍い痛みを感じ、目の前が暗くなる。
音と言う音が遠く、手足も動かない。
――僅かに残った意識の中、最期に想い描いたのは
幼い日、やせっぽちで体も一回り小さく、余所から来た得体の知れない自分を訳へ立てなく受け入れてくれた幼馴染たちのかつての姿と
――エルナの笑顔]
[ヤコブがペーターを疑う根拠として持ち込んだ花瓶は、テーブルの上からは移動させたものの、そのまま談話室に置いてある。最も損傷が激しい底辺部分が分かりやすいように、側面部分とは別にした形で。]
……。
[どうか、安らかにと告げたあと談話室を出るヤコブ>>213の背中を見送る間、作業は一旦中断する。謝罪を受けたときは、気にするなと軽く会釈をしただけだったのに。
ヤコブは何も言わなかったけれど、戦場で体験したことは誰にも言うつもりはなかった。今までも、そしてこれからも。
ただ金の髪を血で染め、ローテス キューケン(赤いひよこ)と呼ばれた頃のことは絶対に忘れない。]
[厨房で皿を洗っていると、自分を探していたらしいエルナ>>219が顔を出した。問われるまま、談話室の出来事を話す。
最後はあまり良く聞いてないような気がしたが、ペーターがジムゾンを陥れたことに驚いたのだろうと解釈した。
続いて今朝見つけた水の跡の詳細も説明する>>220。]
フリーデルがいないことに気付いて、まずは三階の部屋―村が雪に閉ざされた日、ニコラスの具合が悪いと聞いたら、すぐに向かいの部屋がいいと言った>>1:210ことを覚えていたしな―を見に行ったら、勝手口から三階までに、濡れたあとが点々と――。
[エルナのこの態度は、人狼が自分もしくは仲間が残した跡について耳を傾ける振りをしているのか、あるいは言い逃れする術を考えているのか。そうでなければ、人狼を探す人間が手がかりを得ようとしているのか。どちらなのだろうかと見極めるために観察したが、やはり女性の感情を探るのは難しいといういつもの感想に落ち着いた。**]
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