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一回きりじゃ、…またきっと、不安になる。
[一生を確信できる自信を築くには、十八年掛けても、
きっと互いに未だ足りない。
頑なに噤んだ唇を溶かす行動を貰っても、未だ欲しい]
何回だって聞きたい。――…もっと、いっぱい。
[小さく声を揺らしながらも、確りと言質をせがむ]
―新幹線―
あ、れは……。足が長いからで。
[行きの新幹線で、舞い上がって足をぶつけたことを
思い出したように皮肉られ、言葉に詰まる。>>572
睨み付ける視線も柔らかな声音にすぐに融け。
差し出した飴玉が右手ごと掻っ攫われれば肩を震わせ。>>575
慌てて足を組み、周囲から見えづらくする高台を設ける。
ここまで接触したがる男だったかと体温が上がった頭で考え、
手を握った今の状況が嬉しいと思ってしまえば文句も消える。
手の中で形を主張する飴玉が少々邪魔臭く思うとは、重症だ。
思えば昔からこうだった。大河と一緒にいるだけで
痛みも不安も全て吸い取られて消えて行ってしまい、
楽しいとか嬉しいだけが増幅されていたあの頃のように。]
さ。これで俺からの話は一旦終わり!
あーーーースッキリしたーーーー。
[人生三度目の口付けの後>>-994一通りの対話が終わると、
何事も無かったかのように伸びをして、立ち上がる。
名残惜しいが、そろそろ京都駅に向けて出発しなければ。]
話の続きは帰ってからにしよっか。
これからどんな風に付き合って行くのか、色々と
知っておかなきゃいけないし。
[さあ、と手を差し出して立ち上がるよう促す。
自然に二人並んで歩く、その事に疑問も恥じらいも
今は二人三脚で慣れてしまったか、欠片も無い。]
ああ、でも皆には内緒な。
[人差し指を唇に当てての、「お静かにポーズ」を取る。
この事が知れたら色々と面倒だ。
だから今だけはと、天倉の肩に腕を回して軽く駆け出した。
ちぐはぐではあっても互いの想いが通じ合った今、
足を縛るものが失われていても、歩く調子はきっと二人
呼吸のあったものだっただろう。*]
我が侭で臆病で、仕方のない妹だって解ってる。それでも。
幸兄の隣は、――…どうしても、あたしじゃないと嫌。
それがどんなに素敵な人でも、多分。
他の誰かを選ぶ幸兄も、…きっと許せない。
[静かに溢すのは、ずっと胸の奥底に沈めていた本音。
繋いだ小指へと伝わる震えを、きゅっと握り込めば、
手首に絡めた秋桜の御守が、揺れて存在を主張する]
[さてさて、残念ながらそろそろ集合時間も間近。
離れそうで離れない手、未だ強めの磁石の様な感覚。]
……か、帰る?
[京都に取り残されるよりは帰った方が良い様な。
神社は地元、東京にだってたくさんある。
きっとそこでお祓いとかして貰えば大丈夫。
全く保証はないけど一生このままってことはないよ。
多分。きっと。おそらく。
駄目だったら旅費出して貰ってもう一回来るよ。
安易だが、その場では最善だと思えた。]
……ずっとこのままだったら、
都市伝説として噂になりそうだけどな。
[一抹の不安はあるけれど。
置いて行かれる前に帰路に就きましょうか。
ふらりふらり、繋がった片手を揺らし揺らし。*]
[息を継ぐ間にも、喉元まで這い上がろうとする懼れが、
すっと溶け消えていく。
兄妹よく似た欠点、それさえ満たしてくれるのは唯一人だと
柔らかく唇が綻んだ]
……それでも。
あたしを選んで、この先もずっと。
[長年妹を甘やかし、庇護してくれた温かな手。
それだけでは未だ足りないと、彼に両手を差し伸べる。
抱き寄せて、抱き締められる腕を真っ直ぐに求めて]
……かえる……。
おうち、かえる……。
[なんというか、もう、なんとも形容しがたい気持ち。
でも、手を繋いでいられるならいいか、とも思ってしまう自分がいたりして。
へふ、と変なため息をついて柳瀬についていくのであった。*]
[駒王と手を繋いで大階段を歩く。
いつもならすぐ手を放すし、たぶんパンチもつくのだけれども今日は、今日だけは特別。
だってここは古い古い力が息づく土地だから。]
ふつつかな神様だなんて、なんかおかしいね。
[帰ればきっと前と同じような毎日が来る。
前と同じで、少し違う日々。]
うん───これからも、よろしくね。
[ここは千年の都。古からの呪が積み重なる土地。
言霊の力が一番強くなる街。]**
[予想はしていたものの、否を唱える彼女につい笑みが零れ。
貪欲なところも少し似ていると、幸がまた胸に溜まる。>>579]
――…相変わらず、泣き虫だな。
琉璃はいつも不安で一杯だ。
本当に――…放っておけない。
[仕方がない、と告げる声は己が聞いても甘すぎた。
砂場の教会を倒壊させていた頃から、どちらも大して変わらない。
頬を緩めていた妹を見て、己は晴れやかな気分で居たのだ。
妹が泣いて嫌がるなら手を離したし、平和的解決の手も打てた。
けれど、彼女が己に攫われることを喜ぶなら、
躊躇いなど欠片も必要なかったのだ。>>581]
[遠回りして、迷子になって、
それでも手を離さず辿り着いた場所は、やっぱり彼女の傍ら。
己に一本通る筋金は、今更どんな灼熱でも曲げられない。
繋いだ手の暖かさだけが、己の火性を制御する。
じわりと耳まで熱くなるのは、仕様だろうか。>>585
込み上げてくる笑みを兄の矜持で飲み込んで、
妹に傾く意識を捕まえ損ねた。]
―――…琉璃を選んで、呪われると決めたんだ。
琉璃が呪うより、ずっと沢山の祝詞をくれてやる。
……覚悟をしておけ。
琉璃は生涯、俺の半身だ。
[笑い話のように告げながらも、嘘偽りを欠片も込めず。
彼女の腕に迎えられ、逞しい腕が肢体を抱き寄せた。>>588]
[どこか遠くで、これだから最近の若い者は。と、呆れる声がする。
まぁ、まぁ、と宥めるのは夫婦神か。
どこか微笑ましげに見守られ、神仏を信じてしまいそうで、擽ったい。
しかし、八百万の祝福よりも、妹が返してくれる抱擁が温い。
何時も、何時でも、何時までも、
赤毛の可愛いお姫様は、永劫変わらず、*己の幸い。*]
[―――やっと、微笑ってくれた。
胸中に浮かんだのは、そんな想い。
ずっと、笑ってもらいたかった。
教師とか生徒とか、そういう関係に縛られたものではない、
ありのままの彼女の素顔が、笑顔が見てみたいと、ずっとそう思っていた]
―京都駅―
ところでお前、ウサギのおみくじって……見た?
俺は勿体無くてまだそのままにしてあるんだけど。
[京都に着けば、残り時間で家族へ贈る為の土産物探しに勤しむ。
その途中、ふと肩掛けカバンの中に大切に仕舞っておいた
天倉とお揃いのウサギを手に取ると、そんな話を始めた。]
帰ったら見てみよっか。
なーに結果が悪くたって気にしないよ。
どっちかが良ければ一緒に居れば問題ない。
どっちも悪ければ……ま、一緒に苦労しましょうってことで。
[出来ればどっちも良いのが良いけどな、と笑って。
その手には土産用のおたべ(秋仕様1080円+ショコラ648円)が
袋に入って揺れていた―――。*]
―大河の部屋―
[旅行から帰って来て4(10x2)日が経った頃。
随分と馴染み深くなった大河の部屋のベッドに寝そべり。]
ところでさ……。
[肌身離さず着けているブレスレットの茶色を撫で、
勿体ぶってから口を開く。]
……うちの親の職業が極道とマフィアだと知った時、
息子としての正しい反応って何だと思う?
[一人息子として同性を好きになった件で困惑していたが
帰って来てから良心からさらりと告げられた更なる重大な告白に、
色んな意味で頭を悩まされることになった。
済し崩しで大河との付き合いが認められたことだけは、感謝して。*]
― 新幹線内 ―
[二泊三日を掛けた修学旅行も洋々終わりを迎え、
古都に惜しむ別れを告げて、新幹線が一路東京を目指す。
すっかりと遊び疲れた生徒等は、シートに身を預けて転寝中。
己も妹の隣に落ち着きながら、視線を彷徨わせれば、
飼い主不在になっていたクラスメイトの後頭部を見つけた。
何処で見ても二人セットで見かける金と黒。
最初は、てっきりどちらかが飼い主で、
綱を引いているのかと思っていたが、己の勘違いだったらしい。]
[己の観察眼は大した精度でないが、
あれは飼い主飼い犬の間柄と云うより、睦まじい番に見えた。
二人とも何処から見ても、男同士であるはずなのに、
当たり前のように鴛鴦に例えてしまった己も大分疲れているらしい。
あの二人が番なら、案外足りない場所を埋めあい、
上手くいくんじゃないかとか、更に伸びる思考を頭を振って払う。
東京に着いたら少しからかってやろう。
「首輪もペアか?」と、飴の礼とも言える意地悪を塗して。
そこまで考えると、蟀谷を親指で圧し、肩から力を抜いた。*]
[そうして、隣に視線を戻した。視線は常に傍らへと帰着する。
視線を無意識に惹いてくれる妹は、余所の生徒と同じく、
静かな車内の空気に呑まれ夢路へと船を漕ぎ出していた。
白河夜船に同伴しようと思っていたが、つい乗り遅れてしまった。
こうなると、彼女の寝顔から目が離せず、後から追いつくのは難しい。
兄よりn分前に眠りに落ちてしまった妹に、
寝顔の誘惑断ち切り、同じ夢に落ちるまで何分掛かるか。
センター試験も顔を青くする超難問で、己の命題だ。]
――――……、
[マジマジと見やる彼女の顔貌。
面差しは多少己と似ているが、やはり少しあどけない。
普段は凛としているものの、一皮剥けば甘えたな彼女らしい。
ふ、と笑気を噛むように笑みを挟んだところで、
閃いたように口角を吊り上げ、悪戯心が顔を覗かせた。
するりと彼女の懐から引き出したのはスマートフォン。
タップで画面をスライドさせれば、迷わずカメラを起動させた。
消音機能等と云うものは着いていないので、
撮影したら起きてしまうかもしれない。
疲労を熔かすように眠る彼女の邪魔は気が引けたが、
それよりも、想い出を得たがる心が勝った。]
[忍び寄る影が、彼女を窓辺に追い詰め、
眠り姫宜しく夢うつつで舟漕ぐ相手へ影を落す。
巡回の教師も帰路は疲れ気味だ。
家に辿り着くまでが遠足だとはよく言うが、
ならば、浮かれた気持ちで踏み込んでしまおう。]
―――…琉璃、
[囁く声が近く赤毛を揺らし、吐息がフェイスラインを下っていく。
傍に居てほしい、と願った最初はもうずっと前。
ずっと傍に居たい、と欲した最初ももうずっと前。]
[叶えられたのは、古都の空の下。
茜色と翠色の入り混じる、彼女の色ばかりが美しい桃源郷。]
……土産、買い忘れたからな。
しかし、心に一生抱えておいで。
―――…琉璃、
………ずっと、好きだぞ。
[柔らかな唇に甘く接吻で触れ、吐息を食むよう僥倖を嚥下。
何度も云わないと告げた端から、夢に囁く体たらく。
小さく響いたシャッター音で起きてしまわないか、気が揺れる。
彼女の瞼が更に震えた気がして、
心の底で起きてしまえば良いと、安眠を妨害する性根が囁く。
何時も何時でも、彼女を感じていたい。そんな稚気を抱いて。]
―数年後―
[修学旅行から帰ってきて、なんやかんやで呪いは解けていた。
神様がしょうがないなぁみたいな顔をしていたのだろう、多分。きっと。
それからは柳瀬につきっきりで英語を教えることにした。
いつかこちらに来ても困らない程度には。代わりに柳瀬からは日本語を教えてもらって。
祖国に帰った後も、真理とはメールで話す日々。
お互いの恋の悩みだとか、今日は何があっただとか。そんな、たわいもない平和な日常。]
[彼女のスマートフォンに納まるキスシーン。
始まりの想い出を、たっぷりと詰め込んで。
長く、長く、辿り着いた己と妹のスタートラインで、
眼を覚ますまでのカウントダウンを数えながら。
* 幸せそうに微笑んでいた。 * ]
…じゃ、お土産見に行く?
おなかもすいちゃったから何か食べたいな。
[京都駅に着く前に、と言って改めて彼女の手を取り、今度は引くようにして足を向けるのは奈良公園のお土産屋。
好きなだけ堪能したら、あわてて京都駅まで二人で走っていくことになっただろう**]
[この先も、生涯甘やかされるだろう腕に身を収めれば、
在るべき場所に収まった安寧と、馴染まぬ擽ったさに、
笑みを広げて]
……お兄ちゃんこそ。
あたしの隣を、生涯買い上げる気なら。それ相応の支払いを。
[隣で同じだけの時を重ね、すくすくと並び育った想いの丈でも負ける気はしない。彼の胸中に長年培わせた懼れを、万倍でも自惚れに変えてやろうと神前に誓う。
首括るタイに指先添わせ、手繰り寄せた唇に、柔く決意を仄めかす]
――…覚悟、しといてね?幸久。
[こちらで大学に入って、日本へ留学する機会は何度もあった。
本当は喉から手が出るほどの気持ちだったが、必死に我慢する。
――柳瀬が先にカナダに来ると言ってくれたから。
あのとき、下鴨神社で歌を褒めてもらってから、なんとはなしに日本の歌を歌ったり、英訳して歌ったりして、ネットに投稿してみたら、思わぬ反響に驚くこととなった。
レコーディング会社から声をかけられたときは呆然とそのメールの文章を眺めてしまったり。
そんなこんなな毎日が新鮮な出来事ばかりの日々の中、とある空港で、ソファーに座りながらじっと発着便の時刻を知らせる電光掲示板を見つめる。そして。]
― そしてバレンタイン当日 ―
[約束通り真理からもらったチョコレート]
(ん……?あれ?)
[その味はどこか記憶に残っている気がした――]
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