情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
次の日の朝、薔薇園芸家 ローゼンハイム が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、赤虎 オズワルド、黒狼 トール、モルトガット帝国皇帝 アレク トール、扶翼官 ルートヴィヒ、宇宙艦隊提督 ゲルト、双子星 ローレル、辺境の老王 モーリッツの7名。
別の国、ですか。
[思わぬ言葉に、虚を突かれた顔をした。>>1:22
ふと脳裏に、恐ろしいほどに美しい光景が浮かぶ。
黒と青の狭間に浮かぶ艦隊。
滝のようになだれ落ちる艦の航跡。
ザイヴァルの艦尾に踊る鯨の尾。
あれは夢であったか。あるいは。]
次はあなたに銃口を向けられない世界がいいですね。
[小声になったのは、同じ幻視を共有しているかと少しばかり不安になったからだ。]
海が通じている場所なら良いですが。
[情報を集めろというのに頷いて、椅子を引いてくる。
伝声管の蓋を固定して、その前に座れば首が疲れなくて済む。]
こちら、モルトガット帝国所属の艦船です。
声が聞こえましたら返答をお願いします。
[皇帝のためにも椅子を用意したのち、呼びかける。
伝わるかはともかく、伝声管本来の使い方をする形だ。
あちらの方からは、既にいくつか声は聞こえていた。*]
ふんふん。オズにーちゃんだね。
『よろしくなのよ』
どこの誰だか知らないけど
こうやって喋れるなんてフシギだね!
『遠くなのに近くにいるみたい』
[でもぺたぺたと窓を触ってみても、
手が通り抜けることはなく感触は平らなままだ。]
[ ルートヴィヒが小声で不安げな言葉を落とす。
トラウマなのだろうか。
そんな情の在り方も彼の魅力だ。
当人には言わないでおくけど、笑みから読まれるかもしれない。
何しろ俺の扶翼だから。]
[ 伝声管の向こうからは子供らしい声や、すでに酒が入っていそうな騒ぎが伝わってくる。
そんな中で、冷静に所属を名乗るルートヴィヒの落ち着いた声。
何にせよ、答えは返ってきそうだと期待しておく。
ルートヴィヒと正面を向き合うように椅子を置いて、彼を眺めながら待つことにした。
後ろから指示を出すよりいいし、たまには後ろ頭に手を組んで椅子を傾けるようなくだけた態度も楽しい。*]
[ 羊の塊肉のスープが出来上がったので、宴会場に運んでゆく。 ]
新年っぽく、色の鮮やかな根菜を多めにしてみました。
今年も壮健で戦えますように。
[ 狼の時と変わらず、オズワルドの足下の地面にどっかと腰を下ろす。*]
あれ?なんだかまた新しい声が聞こえるよローズマリー。
『ほんとうねローレル。でもお顔は無いわ』
声だけさんだね。
『どんな格好でもバレないやつね』
どんなひとだろう?えーと…?
『モル…ガ…?』
あっ、あれかなちっちゃい乗り物のやつ!
『こないだ見たあれね?』
そうそう。あの帝国がどっかにあるのかな。
『そうかもしれないわ。世界は広いのね』
うむ、倅夫婦が宴の支度をしておるのだが…………、まあ、どんなものが並ぶか楽しみにしとるところじゃ。
[青年とも壮年とも思える男の声に苦笑いしつつ答える。さすがに好物が出ないかもしれないので拗ね気味だったとは言えない。]
ほう、坊やたちはロティというものが好きなのか。
儂は、「餅」という食べ物が好きでのう。
ある穀物を蒸した後に叩くと、ねっとりというか、独特の味わいのある状態になるのじゃが知っとるかね?
[(>>6)少年が口にした「ロティ」というのはどんなものだろう。]
[大きく開いた双子の口を、肉がすり抜けていく。
やっぱりダメかぁと頭を掻い手、代わりに自分で食べた。]
他の料理か?
いいぜ。まずはこっからな。
[いろいろな野菜を詰めた鴨のローストに、こんがり焼けた皮がぱりぱりとおいしそうな豚の丸焼き、肉や野菜を独特な形の鍋で蒸し煮にした料理、さらにはつやつやと皮目輝くアップルパイに、ぷるぷる震えるリンゴゼリーなど、甘味も豊富だ。]
で、さっき来たのがなんか処刑場みなタマネギのせマフィン。
シェフの創作料理ってやつだろ。
[せっかくなので、今年の渾身の作も紹介しておく。]
[ 頭をわしわし撫でられた。
気持ちいいから止めないけど。]
で、誰に話しかけているんです ?
過去の対戦相手とかですか。
[ オズワルドの視線の先を追って、どこか遠くにいるらしく小さな人影を確認する。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新