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[教会の入り口は十分に広い。
双子が退かなくても、男が脇を通り抜けることはできるだろう。
どのみち男が行こうが行くまいが、この次に双子がやることはもう決まっている。]
ええ、笑うことかい…
うんじゃあ、入らせてもらう
[パン屋の倅のオットーは気持ちが繊細だけど勇気もある。
オクタヴィアは花屋一本で子供四人を育て上げてる。
騎士のメルヒオルは若くして街の人達に信頼されてるし、
見習いシスターのミーネは人の役に立つのが夢。
何かを成し遂げられなくても、気概くらいは見せておかないと明日の飯が不味くなるんだから]
― 聖堂 ―
みんな、ここはもうだめだあ
逃げるしかないよ
[視線が集まる。大怪我をしている人、もうすでに息がない人]
助かる方法なんてわかんないけど
とりあえずバラッバラの方向に走ってくってのはどうだい
生きるためにさ
[ここは鼠の巣だ。
いや蟻の巣か。あとは熱湯や沸いた油を流し込めばいいだけって話。
顔を見回しながら奥、吹き飛んだ扉の方へ歩いていく]
― 大広間 ―
[ 少女を浴室に送り届けた後、ウェルシュは4匹の狼と偵察コウモリを引き連れて、絢爛公に謁見を申し出た。]
狩人への報復の顛末をご報告したいのです。
*
歩けない奴はいるかい
[やり遂げる!なんて自信はからきしなかった。
視線が刺さる。
『手先だ』『来ないで』『もうだめだ、おしまいだ』
『こいつ吸血鬼と話していた』
『見ろ、もう仲間になったんだ、自分だけ』
『家族が死んでから礼拝にも来ないくせに』]
[双子は男が聖堂内に入ったのを見届けると宣言した。*]
かの貴き御方に倣い、お前たちに機会を与えよう。
お前たちの中に、他の者のために自らを差し出してもよいと思う者がいたなら、立ってここまで出て来るがいい。
僕は、「ひとりだけ」とは言わない。
お前たち自身が自らの心に問え。
― 大広間 ―
[仔の呼びかけからいくらか経って、一段高い場所にある領主の座にコウモリたちが舞い降りる。
降り積もったそれらは、親たる吸血鬼の姿へと変わった。]
よく戻りましたね。
さあ、ここへ来て私の足に口づけをなさい。
[柔らかな笑みを浮かべ、仔を呼び寄せる。*]
[引き攣ったような祈りの声]
いやいや、今神様も他人さんも頼れないのわかるだろう
──自分の気持ちだけを信じてみたらどうだい
黙ってここにいたらもう死ぬって気がしてこないか?
俺はするねえ、じっとしてるなんて無理だねえ
[扉のところまで着く。見回した。
床に転がって苦しそうに短く息をしている少女を見つける。
来訪の聖女の従者を務めることになった、って言ってた。見習いのシスター。
転んで下敷きになって踏まれた>>142なんて知らないけど、目が合った]
立てないのかい?
手を貸すよ。おっさんのおんぶで良ければ──
[他の人のために犠牲になりたいなんて思わない。
こちとら聖人なんかじゃない。
だけど、結果として自分の代わりに誰かが生き延びられるかもしれないんなら御の字では?
だってどうせ逃げ隠れしたって、
吐きそうなほど後悔しながら、結局死にオチしそうじゃないか*]
>>273
[ 呼びかける声に伏しまろびつつ伺候する。]
ああ、我が
[ 尖った靴の爪先を掻き抱き、頬を摺り寄せた。]
お会いしたくて、こうして舞い戻ってきました。
お預かりした狼を減らしてしまったことはお許しください。
犠牲に充分見合う勲しがあったのですよ。
[ 熱に浮かされたように話し出す。*]
[転がるように傍へ来た我が仔が足下に擦り寄る。>>276
やはり、仕草も興奮の様子も、仔犬のようで愛らしい。]
狼のことは気にせずとも良いのです。
あなたが無事であれば。
聞きましょう。
あなたがどのように勲しを立てたのか。
[細く柔らかな髪に手を置いて話を聞く。
時折頷いては、軽く撫でた。**]
― 地下墓地 ―
成程。見覚えがないのはそういうことでしたか。
[ここの吸血鬼>>261、と言われてふと思い出す。今の主様の息子ではあるが、自分は主様に仕える身ではあるが息子は会ったこともないし、忠誠を捧げる相手でもない。こちらも命令があれば動くかもしれないが、ともかく今は報復対象でもなんでもないのだ、その辺りは相手も同じである]
なるほど、身体的特徴は一致しますね。シルキー、か。覚えておきます。
……今の私の討伐対象なのですよ。
[貴方にとっての依頼のようなものかしら、と告げる。こちらは中止の命令でもなければ放棄も出来ないが――ともかく、話>>262には信憑性がありそうだった]
ともかく、ありがとう。貴重な情報が聞けました。
この街の人間なら知ってる人がいるかもしれないわ。もうすぐ滅びそうだし、その前に話を聞かないといけませんね。
[これだけ破壊されて住人のほとんどが死に絶えているし、この街はもう立ち直れないだろうという予測のもと、そんな風に告げた*]
討伐対象?
へえ。
[吸血鬼と半吸血鬼が仲が悪いというのはよく聞くけれど、討伐対象になるほどなのかと感心する。
元聖女の吸血鬼とか、半吸血鬼にとっても狩人にとってもやっかいな相手だなとか、そんな感想。]
こちらこそありがとう。ホント、助かったよ。
街は……まあ、うん。
俺はもう、こんなだし。後は生き延びることを考えるよ。
あと、よかったら…でいいんだけど、
ゾフィヤっていう黒髪の女の子がそっちにいたら、良くしてあげてよ。
ぼんぼん吸血鬼が連れてったみたいだからさ。
[最後に見た彼女の姿を思い出しながら、ついでに頼んでおく。
気がかりであっても、もう助けに行くのは無理だろう。]
俺の立場で言うのもどうかと思うけどさ。
討伐、うまくいくといいね。
[依頼のようなもの、のあたりに親近感を覚えて、そんな言葉を掛けておいた。**]
わかりました。
見かけたら保護しておきましょう。
[ぼんぼん吸血鬼、というとさっきの話に出ていた対象か。となると色々機嫌を損ねると面倒かもしれないが、とりあえずいい返事だけはしておく]
ふふ、生き残ったらひょっとして私を対象とする依頼でもあるかもしれませんよ。
その前に一夜を楽しみたかったら、お声がけくださいね?
[今の私なら拒みませんよ、ですから生き残ってくださいね? なんてくすくすと笑いながら彼を地上へ送り、そして別れるだろう**]
[
『一か八かだ。どうせ死ぬなら行くよ』
気っ風の良い踊り子がすっくと立ち上がった。同僚の若い娘を抱えて逃げ込んだ当初は、何故卑しい女が教会にと、散々白い目で見られたものだ。
『吸血鬼がいい男ばかりてんなら、最後に美形の顔を間近で拝んで死ぬのも悪くはないさ。ひょっとしたら逃げ出せるかも知れないしね』
同僚の娘に片目をつむって見せ、軽口を叩く。そうして女王のように堂々と、人々の間を縫って歩いて行った。笑みを湛えた口の端は、微かに引き攣って震えていたが。
ねえさん、と叫んで、若い妹分が後を追った。彼女は最後に自分たちを蔑んだ者たちを睨んでいった。
『にょ、女房と子供を助けてくれ! た、頼む!』
今にも死にそうな顔色の石工が立ち上がった。取りすがる妻と愁嘆場を繰り広げつつ、ぎくしゃくと歩き出した。
老い先短い命だからと、声を上げた老人がいた。
私はどうなってもいからこの子だけはと、泣いて訴える母親も、
大工の親父の言う通り、ここに居続けるのは何かヤバいと直感して、迷いながらも外に出る決断をした者もいた。**]
[選択した者は僅かで、多くの者は竦んだままだった。
ぎゅっと目を瞑って、延々と祈りの言葉を呟き続ける老婆。
不安に縮こまり、子供たちを抱き締めるのが精一杯の夫婦。
卑しい女は化物にも媚を売るのかと、小声で悪態を吐く老人。
聖女様が行ったって結局無駄だったじゃないか、奴らは絶対に約束を破るに決まってる、と半ば無理矢理自分を納得させる者。
何だかんだ言って何とかなるのではないかという楽観的な幻想に縋る者。
彼らの誰もが慣れ親しんだ巣から離れるという選択をできずにいた。]
[そこらあたりで、ようやく我を取り戻した司祭が必死の形相で喚いた。
『ま、待て!! 悪魔と取引してはならない! 神を信じて留まるのだ!!』
腕を振り回し、双子のところへ行くのを押し留めようとする。
騎士たちもまた、決死の覚悟で双子たちに斬りかかっていった。
彼らは自分たちの技量では到底吸血鬼に敵わないと知っていたが、それでも守るべき市民をむざむざと吸血鬼の手に渡す訳には行かなかった。
自分たちに教会を託していった上官に応えるためにも、騎士の務めは果たさねばならない。**]
>>277
[ 絢爛公の足元にまとわりつくように膝を崩して侍り、亜麻色の髪を撫でられながら語る。
いかに自分が、恵まれた能力と絢爛公からの贈り物で狩人とその一味を追ったか。
闇の眷属に相応しく、策略と術をもって、手を汚すことなく狩人を召し取ったか。
ところどころ省かれたエピソードや言動もあったけれど、ウェルシュ視点では、そうなっているというだけのことで嘘はない。
かねてより幼く詩的でナルシシズムな性格であった。]
ぼくに魅了された少女もひとり、持ち帰ってきました。
気に入れば、お側に召してやってください。
[ もうお腹いっぱいかもしれないけれど、と無邪気に言上する。*]
[シスターの体はうんと軽くて、片腕で背負って歩くのも出来そうだった。
そうだ、まだほとんど子供みたいな少女だ。
少し動いただけで顔を歪めて弱い咳をする。きっと怪我が酷いんだろうと思う]
ごめんな、なるべく揺らさないけど
[そして、勝手に離れて道を作ってく人の群と、聖堂のベンチの間を抜けて行く]
もし俺が転んで動かなくなったら
痛いだろうけどさ、這っても転がってでも君だけ逃げるんだよ
[紅い霧で人間達は互いを傷付けてゆく。
道には力尽きた者が転がっていた。
街中は散々な状況だ。
正気なままなのと、狂気に呑まれるのとではどちらが幸せなのだろうか。
幸か不幸か、青年は霧の影響受けなかった。
否、気を抜けば、暴力的な衝動に呑まれてしまいそうになる事はあるが、ぎりぎりのところで踏み止まっている。
青年が意識を落とした者達は吸血鬼憑き達の牙に晒されてしまっている。
かといって、彼等が意識を持って動き回るのは危険だった。
血潮が吸い尽くされてしまわぬ事を祈るばかり。]
……あぁ、くそ。
[くらりと頭が揺れる。
彼等は疲れを知らないような動きをする。
休まず動き続けている所為で疲労感は募っていた。
教会へと至る道を辿る中、それとなく姿を探したのは逃がした部下や子供。
そうして約束を交わした大工の姿。
屍になっている彼等を発見していない事が救いだった。*]
[我が仔の髪を撫でながら、彼の物語に耳を傾ける。>>285
一つ一つ頷き、時折笑みや感嘆を差し挟んだ。
彼自身が言ったとおり全てコウモリを通して見ていたのだが、我が仔の語り口は耳に心地よい。]
狩人相手に、良くできましたね。
[欠けた部分を指摘することもなく、賞賛の言葉を掛けた。]
では、貴方が連れ帰った少女とも会ってみましょうか。
貴方からの献上とは、嬉しいものですね。
[微笑んで、もう少し寄るようにと手を伸ばす。]
[城内をさまよう少女の前には、侍女が現れた。>>286
よく見れば、肩にコウモリが乗っている。]
「
こちらへどうぞ。」
[一礼する彼女の後に付いていけば、大広間に到着するだろう。*]
― 街 ―
[街の惨状は、想像以上だった。
吸血鬼たちが襲ってきた、というだけでは収まらないなにかがある。
荒れた痕やら、今も聞こえてくる悲鳴の割には、死体が見当たらないけれど。
歩く内、視界が赤いことに気がついて、咄嗟に口を布で覆った。
ヤバさの元凶はこれだと勘が囁く。
図書館から連れ出された時は、あまりにも朦朧としていて気づかなかったけれど、吸い込むだけで、なんか頭がぼうっとしてくる。]
やばいやばい。
なるべく吸わないようにしないとか。
[まったく何なんだよと悪態をつきつつ、ひとまずは荷物を回収しようと図書館へ向かった。
現在位置が若干不明だけれども、教会を目印にして歩けば大体なんとかなるものだ。*]
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