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『そう言って、抜け駆けするつもりじゃなくって?』
『そうよそうよ、さっきだって倒れた子をダシに声を掛けたんでしょう』
ちっ、違います!
わたし、フレデリカさんが倒れて、どうしたらいいかわからなくて!
[確かにあんな出来事でもなければ、会話する縁のないひとだったとは思う。
けれどフレデリカを利用したように言われるのは本意ではなく、つい語気を強める]
『嘘よ! そうじゃなきゃ、そう都合良くヴェルナー様と話せるわけないじゃない!』
[詰め寄る一人に、周囲の花精たちも同調する。
中には酷く攻撃的な言葉も混じり始めていた]
わたし……わたし、本当に、そんなつもりありませんから!!
[叫ぶように言い放つと、囲いを強引に突破して駆け出す。
足にも体力にも自信はなかったが、とにかく捕まりたくない一心で闇雲に走り続けた]
― 路地裏 ―
はあ……はあ……。
[どれくらい走っていたか、気付けば人気の無い細い通りに入り込んでいたようだ。
さすがに体力の限界と、壁に背をもたれてうずくまるように座り込んだ]
……あの時、助けを呼んだりしなければよかったのかな。
[ふと心に過るのはそんな後悔。
自分一人でフレデリカを運んでいれば、こんな風に言われることもなかったのだろう。
非常事態で彼女らも気が立っていたのだ――なんて冷静な見方は、今は出来そうにない。
今は誰も来ないことを祈りながら、膝を抱える。
このまま眠ってしまったら見つけてもらえないかも、という不安は一瞬過るが]
いいや。……眠っちゃうだけだもん。
[半ば投げやりにそう呟くのだった*]
( さりげなく誘ったつもりだけど、やっぱり無理だったかなあ?)
[ 真っ赤になったエルナを見ると>>84ごめんねという気分になるものの、こちらとしても、腹ごしらえをしてもらってからの方が依頼を出しやすい。ここはあくまで、笑顔のまま話を進める事にする ]
この通りの入り口にね、静かで居心地いいカフェがあるんだけど、どうかな?さっき通りかかった時にちらっと見たんだけど、今もあんまりお客さん入ってなかったし。
[ 実際、昼時も過ぎて、いろいろと不安を感じた花精達は、知り合い同士で固まっているという状況。もともと客の少ない店などは閑古鳥だ。
エルナの了承が得られれば、店へと向かいながら ]
さっきナーくんとこのリアにアタックされちゃってさ、この袖口の刺繍って、すぐに直せるもの?
無理なら何日か預かってもらってもいいんだけど。着替えはあるからね。
[ 頼み事の方も口にすれば、エルナも少しは落ち着いただろうか?* ]
― 図書館 ―
[地下から持ち出して来た記録書、そこに記されている文字をゆっくりと辿って行く。
記録書はその記し方もまちまちで、その時々の記録管理者の性格が現れているようだった]
…………んー…………今回のような騒動はやはり、早々ない……と言うことなのか。
[そんな呟きを漏らして、一度、記録書を閉じる]
しかし……何というか。
これを残すというのは、中々に……だな。
[一応、日々の雑記のようなものは残しているし、何かあればその記録は残している。
いずれはそれを纏めて、書物の体裁にしなければならないわけだが]
……積み重ねて繋げて行く、か。
[それは先に何を残すのか、と。
ふと、そんな事を考えながら、司書は小さく息を吐いた。*]
― 街中 ―
[息を潜めるように座り込んで、どれくらい経った頃か。
実際にはそれほど長い時間ではなかったかもしれないが――ともかく、呼吸も落ち着いて再び動き出せる程度に回復した頃。
ごしごしと顔を擦ってから裏路地の端まで移動し、周囲を探るように恐る恐る顔を出した時、求めていた人影を見つけた>>90]
(リヒャルトさん、と……エルナさん?)
[何故二人が一緒にいるのかはわからなかったが、自分の用は少なくとも二人の用事に割り込んでまで済ませたいものではなくて。
覗き見のようで申し訳ないとは思いつつ、ひとまずは様子を窺う程度の距離に留まった*]
― 大通り ―
[路地に逃げ込んだものの、隠れ続けられるとは思っていないし、そんなことをしたところで時間の無駄であるため早々に大通りへと出る。
先程の花精達と遭遇したならば、その時はその時と割り切っていたのだが、大通りを張っていた花精の一団>>87と遭遇するのは思いの外早かった]
「あっ、いたぁ!」
げ、
「向こうから来たわね」
「あの子本当に知らなかったのかしら?」
「逃がそうとしてたなら分からないわよ」
……何の話だ?
[さっきよりは少ない人数で囲まれ、うんざりしていたところに聞こえた言葉。
聞き返せば、幾人か口篭る中、1人の花精が攻撃的な雰囲気を隠しもせずに話し出した]
「倒れた子をダシに貴方に近付こうとした女のことよ。
さっきも貴方の居場所を言おうとしなくて」
[花精の言う女について、心当たりはあった。
フレデリカを運んだ時に共にいたクララのことだろう。
男の眉が僅かに寄る]
「あの子否定してたけどね」
「でも都合が良すぎるもの」
「機会を窺ってたのよ」
[話し出した花精に同調するように、周囲の花精も話し始める]
───おい、
[そんな中で響く、低い声。
頭一つ上からの声に、口々に話していた花精達の声がピタリと止んだ]
倒れた奴を本当に心配してた奴のことをそんな風に言うんじゃねぇ。
何考えたか知らねぇが、頭冷やしやがれ。
今がどんな時かくれぇ分かってんだろ。
[やや睨むような表情を見た花精達が、ひっ、と身を竦ませる]
退け。
自分の我侭のために他者を傷付ける奴らと話す気分じゃねぇ。
[不機嫌そうに言えば、男を囲んでいた花精達が緩やかに動き、男の目の前が開けた。
開けた道を進み、男は振り返りもせず立ち去って行く。
残された花精達は罰が悪そうな様子でお互いを見遣った後、男を追うことなく思い思いの方へ。
どこかに集まって彼女らの愚痴大会が始まるかも知れないが、それはまた別のお話*]
― 大通り ―
(……言い過ぎたかな)
[歩きながら、先程のことを思い出してそう考えるも、一度出したものを引っ込ませることは出来ない。
彼女らは男に近付かなくなるかもしれないが、別に困ることでもないためそのままにすることにした。
クララには後で巻き込んだ謝罪をしておこう、と考える]
リアが?
うちに来る時はいつもおすましさんだけど、貴方にはおてんばさんなんだね。
[何刻か前、フレデリカが倒れた所に居合わせた時もだが。
ヴェルナーの愛猫は、悪戯をしたらいけない所では大人しくできる賢い子だ。
あの子がアタックしたということは、リヒャルトは余程なつかれているのだろう。
微笑ましさに自然と表情は和らいだが、すぐに本題へと思考を移し]
― 図書館 ―
…よぅ、少し休ませて貰っても良いか?
[定位置にいるファミルに声をかければ、黒仔猫も願うように小さく鳴いた*]
― 図書館 ―
[黙々と記録書のページをめくり、今回の件とは関わりないけれど気になる所に栞を挟む。
そんな事を繰り返していたら、扉が開いた]
……おや。
[また急ぎで資料が必要なのか、と。
上げた視線の先に立つ姿と仔猫の声>>104に、緩く瞬いた]
どうした、疲れているように見えるが……。
休んでいくのは構いはしないが……ああ、私も一度休憩しようと思った所だから、茶でも飲むか?
香草茶で良ければ、だが。
[そんな問いを投げかけながら、立ち上がる。
椅子が必要ならば、閲覧席から持ってこい、というのは常の事なので特に口に出す事はしない。*]
…もしかして、気分が優れない?
動きたくないなら無理にとは言えないけれど、ここよりも落ち着いて座れる所にいる方が良いと思うよ。
私の店でもよければ、休んでいって欲しい。
[あのカフェだったらテイクアウトもさせてくれるから、買って帰るでも問題はない。
クララが一人でいたいなら、無理強いはできないけれど。
彼女に何があったか知らないために、体調が悪くなったのかと不安を隠せずに問いかける*]
……どう説明すりゃ良いのか、俺も良く分からねぇんだが。
今回の貼り紙の件が切欠になったんだろうな、不安だからとか、万一に備えてだとか、一緒にいてくれって奴らに殺到された。
[これまで秘めていた一緒にいたいという想いが暴走したとでも言おうか。
そこらの説明を簡潔にして、その集団から逃げた話と、先程の派生案件もファミルへと伝える]
まさか他にも飛び火するとは思わなかった。
クララには後で謝っとかねぇと。
[嘆息する男の膝には肩から降りてきた黒仔猫。
その毛並みを撫でながら、疲れたように長く息を吐き出した*]
わ、わたし、怖いんです。
その、エルナさんとかリヒャルトさんのことじゃなくて、ですけど……。
[漠然とした内容ながらそう訴える。
情けないと思いながらも、物陰で何度も顔を擦った]
ごめんなさい、ちょっと後からでも、い、いい、ですか?
[怖いというのもあるけれど、何より今の顔を見られたくなくて。
少し落ち着くだけの時間が欲しいと訴える*]
― 図書館 ―
[香草茶の準備をしながら、起きた出来事>>109を聞く。
知らぬ事態に対する不安が、どうやら思わぬ事態を引き起こしたらしい、と理解すると、司書は小さく息を吐いた]
それは……なんというか。
[何とも言い難いものを感じながら、すっきりとした香りを漂わせるお茶の入ったカップを手渡して]
今の所、過去にこんな事態が起きた……という記録は見つけていない。
つまりは、『全く誰も知らない出来事』に、今、私たちは接している可能性が高いわけだな。
故に、どうしていいかわからなくなって……というところなのかな。
私には今一つ、ピンとこないのだけれど。
……難しいものだね、心というのは。
それがあるからこそ、私たちは私たちなのだろうけれど。
それが、思わぬ痛みを齎してしまう事もある、か。
……災難、の一言では済まされぬ事態だろうが……君も、大変だったな。
[己もそういう事態を引き起こしかねない……という処への自覚は薄いまま、こんな言葉を投げかけて]
ま、今はここに来る者もそう多くはないだろうから、ゆっくりしていくといい。
色々落ち着いたら、クララの所へ行くといいよ……そんな事があった後なら、あの子も落ち着くのに時がほしいだろうしね。
[君もそう思うだろう? と。
仔猫に同意を求めながら告げる声音は、穏やかなもの。*]
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