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次の日の朝、新兵 カシム が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、新任中尉 ヴェルナー、大尉 レト、中尉(元少佐) シロウ、少尉 ローレル、参謀 ヒンメル、大尉 カサンドラ の 6 名。
……って、カシムが無残な姿になっただと!?
まだ私でさえも(違う意味で)襲ってないのにっ!!
可愛い少年を…貴重な目の保養要員を減らすとは。
おのれ、侵入者ゆるすまじっ!
…………?
昨夜の俺は自室に居た。訓練に疲れて早く寝てしまったんだ、カシム新兵が殺されたのも、今知った。
昨夜21:00過ぎにカシムを見かけているので、早くて22:00くらいの出来事だろう。
俺はその時間には眠りについて居たぞ。
― 回想 ―
さて。夜闇に紛れ込める服装に着替えもしたし、そろそろシロウとカシムの深夜のデートを見物しにいくか。
暗視カメラと録音機器の準備はおっけー、夜は冷え込むかもしれんから、耐寒装備も用意した!
れっつ出歯亀!!
(いそいそと、出入り口が見える繁みへ身を隠し、朝までそこで待ちぼうけしていましたとさ)
……………なんで誰も出てこないんだ?
>>7カサンドラ
…!?
いや、違う、カシムと昨夜すれ違った時に言い直したら、「今夜は一人にさせてください」と言われたんだ。
だ、だから明日の昼間にでもと誘い直したんだ。
俺のことを疑っているのか……しかし昨夜の話だったからな、疑われても反論できネェ。
ふむ…俺は部屋に引きこもっていたぞ。
葉巻をふかしながら大剣とマグナムの手入れをしていた。
それで、少し船を漕ぎ始めた頃に物音がして、そこはさして気にしなかったんだが、血の臭いが漂い始めて、おかしいと思って臭いを辿ったらカシムの部屋の前だった。
声を掛けても返事がないから、一言断って部屋に入ったら、カシムが…周りが…赤く…。
[…は段々尻すぼみになり、微かだが声が震えている。]
ああ、シロウ中尉を侵入者じゃないか、的な意味で疑ってる訳じゃない。
私はただ、「昨夜はオタノシミでしたね」と言えないのが残念なだけだ。
そして、レト大尉は、この顔が胡散臭いだなんて、失礼だなぁ。
私は可愛いものと美形と弄り甲斐がある奴が大好きなだけだぞ?
うわぁ申し訳ない!
着任前は散々フラフラしていたのに!
何だか、新しい顔がいたり、いつもウロウロしていた新人仲間君の顔が見えないようだけど…?
おや。噂をすればなんとやら。
なんだ、ローレルとしけこんでた訳じゃないのか、つまらん。
(カシムの二の舞になったのではないかと心配するじゃないか)
(※本音と建前がうっかり逆になった図)
― カシム死亡から数時間後 ―
カシムの死亡推定時刻、シロウが部屋に一人だった事は間違いない。
では、今日はどこを調べるかべきか………(えんぴつコロコロ→とある部屋前に移動。人目がないことは確認した)
ふん。こんな鍵のひとつやふたつや十や百、元情報部員の私にかかればあっという間だ。(キーピックカチャカチャぴーん♪)
(そこでカサンドラが見たものは……待て、次号!)
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