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― 昼食時・食堂>>68 ―
ああ、それで。
……緘口令が一応出ているんだけどね。
[機能していないと苦笑する。
配属されていきなりの封鎖令に同様も大きいだろう。]
大丈夫よ、すぐに終わるから。
夜はきちんと部屋の鍵をかけて寝るように。
[その時には数名欠けているだろうが、
カシムはその数にはおそらく含まれないはずだ。
真実に辿りつきさえしなければ。
優しく忠告する上官の顔をできているだろうか。
サシャが夜に外に出ていた事をカシムから聞いたとしても
一瞬顔を曇らせ、曖昧に相槌を打つだけだったろう。
疑いをかけられている新兵の正体が分かっても
状況を変えられる位置にいるドロシーは何も変えない。
よくよく夜には注意するよう告げて、席を立つだろう。*]
― 訓練所へ向かう道すがら ―
あ、フィオン殿……。
先ほどのサシャ殿のことは勘違い、…で?
[ 昼食の後、サシャがいるかもしれないと訓練所に向かう道すがら偶然ばったりとフィオンに出会う。
余りに無理があるだろうが、なんとかサシャがいなかった事を誤魔化そうと口を開くが、先ほどとはどこか違う緊張した面持ちのフィオンから逆に何かの包みとメモ、そして紹介状を強引に押し付けられてしまう。 ]
こ、これは……?
[ 思わず聞き返すが、メモはここで開けるなときつく注意を受ける。
有無を言わせぬその表情に戸惑いつつも頷くことしかできなかった。
そして挨拶もそこそこに早歩きでフィオンは去っていくだろう。
カシムは茫然とそれを見送りつつも慌ててブツをしまう。
左右を確認したあと予定を変更して自室に向かうことにした。* ]
――調査室――
[僅かなやり取りの中、ドロシーは「まだ」と言った。>>50
ならば今夜か明日か――近々、第二の事件が起きる。
彼女には念を押したし、愚かでもないだろうから、怪しまれない立ち振る舞いはするだろう。
だが命の恐怖にさらされた人間の第六感は馬鹿にならない。
最もたやすいのは生贄を捧げることだ。
それが他の誰かを傷つけることになろうとも。]
噂になっているのは……。
サシャ=マリア・コーエン、か。
[サシャが白であることをカスパルは知っている。
彼女は狼化病に罹患すらしていない。
入隊の時に調べられているはずだが、未感染者に逐一詳しい説明などしないし、興味がなければ知らぬことだろう。>>55
無実であろう彼女をかばわぬことに罪悪感はあるが――同じようなことを、以前した気がしている。]
[兵たちに命令を下し調査を進めさせながら、カスパルは時折「病気」についての情報をつぶやく。
人格は変わらないらしい
ただ「食い殺す」本能がすべてに勝るだけ
理性なんて期待できない
それは嘘ではなく真実だ。
"カスパル"がそうであったから。
探している犯人は血走った眼をした化け物ではなく、長い間共に並んで戦い、今も笑みを浮かべ隣に立っている古なじみかもしれない。
言葉の端々にそう零しながら、互いの一挙一同を気にさせる。]
……見張りは、複数人で行え。
敷地外の見回りは危険だ、一時的に中止する。
それから、休養はきちんととるように通達を。
[解散させようとして、中佐からの命令が飛び込んでくる。
容疑者の一刻も早い無力化を、というものだった。
抵抗や逃げるようなら犯人とみなし、殺害も許可する、と。]
……全員見回り時は武器の携帯を。
相手に容赦は、するな。己の身を優先しろ。
[固い声で命じて、窓の外を見る。
数日前はあれほど穏やかだったこの場所の空気はまるで変ってしまったが、日の光だけはまだ同じに降り注いでいる。]
ーフィオンと狼化病の真実ー
[かつて潜入捜査中、戦闘になった時
僕は狼化病を発症した。
元同僚は、フラッシュバックに悩まされていると聞く。
最後に会った時の、僕を見る顔は未だに夢に見る。
それはそうだろう。間近で、人間の喉を食い破り
血まみれになり吠える人型の何かを見たのだ。
ついさっきまで隣りに居た仲間の顔のはずなのに。
元同僚が発狂しなかったのは奇跡だと言われている。
そこから今、普通に暮らせているのは
軍で開発され秘密裏に使用されているアンプルのおかげ。
僕が、毎朝毎晩、腿に注射しているものだ。
副作用はある。三回打たなければ発症する。
抑えこむに過ぎないので、狼化能力の一部が、残る。
僕の場合は、血液と発症者の匂いを嗅ぎとること。
甘く蠱惑的な香りとして。]
――廊下――
[訓練場へ行く途中だったのか帰り道か。
気落ちしているようにも見えるカシムを見かけ、部下に待つように告げて、声をかけ近づいた。
彼は、話題になっているサシャと同室だったはずだ。]
カシム。……サシャのことだが。
昨晩彼女は部屋の外へ出かけていたと聞いた。
どんな様子だったか教えてもらえないか。
[サシャの名を出したときのカシムの反応は、どんなものだっただろうか。
彼が話にくそうにしていれば、部下と目配せをして穏やかな声で話しかける。]
それとも寝ていて、覚えていないだろうか。
それならばわからない、で構わない。
[言いたくないなら言わずに済むように先回りをして、カシムが正直に話してくれれば部下がその内容をメモし、新しい情報がなければ礼を述べて別れるだろう。
問いかけがあれば足を止め、答えられる内容ならば返事を返した。]
ー羊の見る夢ー
[夜半。静かに身を起こす。
左手にはプロテクター。腰にはコンバットナイフ。
サイレンサーをつけた愛銃を吊るし、気休めに胸当てをつけた。
指定された書庫へ向かう。
徐々に濃くなる、甘い香り。]
『フィオン、なにか食べたばかり?なんだかいい匂いがする気がするのだけど』>>1:53
[今思えば、あれは発症者特有の症状だったのだ。
気づくのが早ければ…と思うが、仕方がない]
(顔に傷つけたら悪いしな。お腹蹴るのも女の人にどうかと思うしな。…延髄狙えるかな)
[現実逃避でしかないとわかってはいるが、つい考えてしまう。
発症者に生身の人間が立ち向かうのに、そんな余裕なんてないはずだけど]
…精神が乱れると、こんなにも弾筋に出るのですね。『収穫』であります。
[力入れすぎ、と弟分にアドバイスをしたのは、どこの誰だったか。
横から聞こえた声>>56に、そんな自嘲の笑みが浮かぶ。]
…申し遅れました、サシャ=マリア・コーエンであります!
これでも、狙撃手の端くれであります。
[狙撃手と聞いて、フィオンはどんな反応をするのだろうか。
そんなことを思いながら、聞かれるままに話をする。>>57]
昨日、してたこと…ですか?
oO(きっと、この人も『噂』を信じてるんだろうなぁ…)
[無実の証明など、悪魔の証明に近い。
そう思っているサシャは、フィオンのことも疑心暗鬼の目で見ていた。
それでも、何もしないよりは、いい。
…意を決して、静かに口を開いた。]
昨日の『夜』ということでいいですね?
ここに来てからというもの、悪夢で目が覚めるんです…そんな時、落ち着かせるためにいつも外に出ていたんです。
昨夜も例外ではありませんでした。
…あの悪夢にはもう慣れましたが(苦笑)
ただ、昨夜のは…何かが違う気がしたんです。
だから、とりあえず部屋の屋上に向かったら…
少将が喰われていて、すでに現場検証が行われていると思われる光景が見えました。
少将と言葉は交わしたことはありませんし、姿も遠くからしか見たことありませんが…
…周りの目が、怖い。
根も葉もない『噂話』ほど、怖いものはありません。
…フィオン殿。
自らの無実を証明する術がないと悟った時、あなたはどうしますか?
私は、一つの手段を取ります。
それで、平穏が訪れるならば…彼らが気付いてくれるなら。
…『逃げ』だと言われようと、それで構いません。
それに、生きるも死ぬも『運命』だというのなら。
抗えないというのなら。抗う術を持たぬというのなら。
…受け入れるしかありませんから。
…殺されるくらいなら…
自分から、飛び込んでやる…!
[自分に対する殺害命令が、すでに出ていた。
飛び降り自殺するつもりだったが、気が変わった。
ならば、殺される前に。少しだけ抵抗させてもらおう…!
そうすることで、素直すぎる舎弟を守ることに、きっと繋がる。
そう、信じて…]
― 廊下 ―
[ 訓練所に向かう道すがらから踵を返し自室へと向かう途中、今度はカスパルとその部下たちに呼び止められる。>>80
思わず、ポケットの中のモノに手を当てそうになるも、直ぐに思いなおすように敬礼を取る。 ]
……サシャ殿でありますか?
[ 瞳孔が開き、額から嫌な汗が流れ落ちる。
返事に窮していると、なぜかカスパルの方から助け船がだされるだろう。
既にフィオンとドロシーへ喋ってしまっているが、思わずその話しに乗ってしまう。 ]
そ、そうであります!
昨日、自分はぐっすりと眠っていたであります。
な、なにも知らないであります!
[ この嘘は後々捜査の妨害とみなされるだろうか?
それにしても慌ててついてしまった嘘とはいえ、もう少しうまいかわし方はなかったのだろうか。
サシャを庇うにしてもこれではとても中途半端な答えである。 ]
[ しかし、寝ていたと言ってしまった以上それ以上のことをカシムはカスパルへと主張できなくなってしまう。
沈黙が流れ、それ以上得るものはないとカスパルは判断したのだろう。
カシムに礼を述べ、立ち去ろうとするカスパル。
そんなカスパルへ思わずカシムは彼を呼び止めてしまう。 ]
……そ、そのカスパル中尉殿
その、あの、サシャ殿がどうしたのでありますか?
[ その返答がどのような内容であってもカシムはカスパルに礼を述べそのままカスパルを見送るだろう。
その後は同部屋である自室に籠り、サシャがいないのであればフィオンのメモを見るだろう。* ]
――廊下――
[何も知らぬ、とカシムは言う。>>86
彼の表情からそれが嘘だろうとは察したが、カシムがそう主張したいのならば、カスパルにとっても好都合なのでこれ以上問い詰めるつもりはなかった。]
時間をとらせて悪かった。協力感謝する。
戸締りには気を付けるように。
[そう述べて立ち去ろうとしたところで、サシャについて問われる。>>87
どう答えるかしばし考えてから、苦く笑いカシムの頭を撫でる。]
……君が気にすることではない。
寝ていたのなら――関係のないことなのだから。
[関わりたくないのなら、そのまま関わらないで欲しい。
サシャが犯人であった場合、同室者であるカシムが共犯や意図的に見逃していた可能性も指摘されており、彼自身への尋問の必要性も問われていたが、「寝ていた」ならそれ以上は不要だ。
カシムのもとから立ち去りつつ、隣を歩く部下へ目配せをすれば、心得たといわんばかりに頷いてくる。
彼の証言は、正式なものとして記されることだろう。*]
−カシムとの部屋−
[死に行く前に、部屋へ戻りペンを走らせる。]
親愛なる我が弟分へ
あんたがこれを見る頃、私はたぶんあの世にいる。
心配かけてばっかりだったよね。ごめんなさい…
でも、安心して。そうやすやすとは、行かないから。
私の無実を証明できるであろう証拠が、きっと、あんたの元へ届く。
それを信じるかどうか、使うかどうかは…あんたが決めなさい。
あんたなら、きっと『運命』に向かっていける。
サシャはもういない、とか思うなよ?私の魂は、このライフルと共に、あんたの心の中にあるんだから。
言いたいことは、これで全部。
−上層部に、気をつけなさい。
では、グッドラック!
P.S.私が使ってたライフルと、その『怪獣の着ぐるみ』…あんたにあげる!
[文をしたため、今まで使ってた銃と一緒に、『怪獣の着ぐるみ』の下に敷いて、部屋を出た。
カシムが戻ってきた>>87のは、その後のこと。]
ー夜半・書庫ー
ディレイ少尉。
【まだ】大丈夫でしょうか?
[扉に身をつけ、そっと声を掛ける。
『大丈夫』と普通に会話ができそうならば、中に入り。
返答がなければ、その場で続ける]
−駐屯地外苑−
−BANG!
[銃を部屋へ遺してきたため、武器庫で適当な銃と弾を選んで、外苑へと出るなり空へ向けて一発。]
私は、ここだ!!
[…誰がやってくるだろうか*]
――見張りと共に――
[誰がどの情報を確定的だと判断したかは不明だが、サシャが最重要容疑者として通達されたのは、まだ夜が来る前だった。>>85
新しくここに配属されたサシャには親しい人もさほどおらず、再捜査を強く主張してくる者はいないようだった。
同室者も「寝ていて知らない」という証言であったし>>86、彼女の潔白を証明するような証言はない。
殺さず済むならば殺さないように、とはおおむねの共通理解でもあったが、僅かな油断が命取りになることは全員承知しており、武器の再点検が行われていた。]
……そうだ、逃げたんだったな。
[今さら過去を思い出す。>>0:7
あの時も同じ顔の少女をカスパルは糾弾した。
彼女を信じている人に疑いを投げかけ、少しずつ疑心を広げさせ、彼女が何も弁明できないのを良いことに犯人だと主張した。
これが運命ならば哀れなことだ。
だが、謝罪をするつもりは毛頭ない。]
― 夜半・書庫 ―
[フィオンはまだいなかった。
密会という形を取るなら灯りをつけるべきではないだろう。
そもそもドロシーには必要ない。
しばらくその場で待てば、
やがて扉越しに小さな伺いが聞こえた。>>92]
大丈夫よ。
外にいたら人に見咎められるわ。
[声をかけて扉を開けばフィオンは入室しただろうか。
上着を着ていても分かる物々しさ>>81に苦笑するしかない。
自衛というには正しいけれど、
本当に自衛するならここに来るべきではなかった。
だからフィオンは「まだ」と聞いた。
ドロシーの意識が発症時には病に飲まれると考えているのだろう。
騙すようだが、ドロシーはいつだって平常のままなのだ。
夢を見た時からずっと、何も変わらない。
フィオンが奥へ入れば後手にそっと扉の鍵をかけた。]
それで、伝えたいことと言うのは?
[薄い笑みを刷きながら声の通る距離まで近づく。
どこまでをフィオンは許してくれただろう。
あまりに遠ければ、声が外に漏れると零して距離を詰めた。*]
――駐屯地外縁――
[手には銃を持つサシャを視認し、やや離れた距離で立ち止まる。
カスパルはまだ拳銃を抜かない。]
サシャ=マリア・コーエン。
君の拘束命令が出ている。
……武器を離し、投降せよ。
今ならまだ、俺しかいない。
[銃声を聞きつけ走って来る者も多いだろう。
今ならばまだ穏便に取り押さえることも、できる、かもしれない。
その後の彼女は――どうなるかわからぬが。]
― サシャとの部屋 ―
……ふぅ
[ 色々あったがやっとのことでサシャとの同部屋である自室へと帰って来れた。
残念ながら、ここにもサシャの姿はいなかった。
誰もいないことを確認して、フィオンから預かった包みを取り出す。 彼はこれを数日後に本部の人に渡せと言っていた。
どこかに一時的に隠せないものかと辺りを見渡すと、朝確認した時と微妙に物の配置が換わっている。
すれ違いでサシャが戻ってきたのだろうか?
目に留まる着ぐるみ。
ここに隠そうかと考えるも、何かあった時サシャに迷惑が掛かると思いとどまる。
結局、上手い隠し場所が見つからず、思いつくまでは胸のポケットにしまっておくことにした。]
サシャ殿はどこ行ったんでありますか……
[ また、すれ違いになってはいけないと着ぐるみを眺めながらこの日はサシャの帰りを待ち続けた。* ]
ー狼となった羊はー
[部屋の中で対峙する]
まず。少尉。
僕はあなたが犯人だと、知っています。
目撃していますし、本部は僕の言うことを全面的に信じます。
[彼女はどんな顔をするだろうか?]
落ち着いて聞いてください。
僕のズボンのポケットに、狼化病の進行を一時的に止めるアンプルと、本部に渡してほしい手紙を入れています。
アンプルは皮下注射です。僕の体重に合わせているので、あなたには若干濃いと思いますが。
構わず全量打ってください。
それで、一時的ですが進行は止まります。
手紙は…。あなたを助けるための嘆願書です。
階級高い人を殺ってしまってるので多少のペナルティはあると思いますが。
粛清は避けられるでしょう。
今更、命乞いなどしませんが。
自殺志願者ではないから抗わせてもらいます。
そして、命と引き換えに、僕の願いを聞いてほしい。
[銃を構えながら、ドロシーの目を見据え]
…どんな形でもいいから。
幸せになってください。
お願いします。
[ドロシーに対して、多少なりとも抵抗はできただろうか?
喰おうと狙う彼女と、叶うなら生け捕りを狙うフィオンとでは、彼女の方に大きな利があっただろう。
誰一人幸福とならなかった結末を変えようと
あがいた結果はどうなるのか…]
…そんなことしなくても。
逃げも隠れもしませんよ。
これも…きっと『運命』なのですから。
[そこへ現れたカスパル中尉に、離すどころか銃口を向ける。向けるだけである。
弾は全部で2発。
先程ので1発。]
…きっと、証拠品がでてきますよ?
[下ろしたかと思えば…自分のこめかみに、一発。
広がるは、血の海…]
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