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シスター フリーデル は、病に倒れた。
次の日の朝、薔薇園芸家 ローゼンハイム が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、捕食者 フィオン、人形使い ゾフィヤ、覆盆子の涙 アイリ、見習い料理人 ハンス、盲目の少女 フレデリカの5名。
>>39>>40>>42>>43
[水筒、スーツケース、六法全書、酒瓶。それぞれが人を死至らしめる武器。だが向こうも能力者。見事な武器が形作られ、振り下ろした酒瓶を真っ二つにされる。中身の酒が床を濡らした]
へえ……死んだ方がマシ。でも勝手に殺すな。なら諦めてから死んでもらえばいいのかしら?
――いつまで、持つかしらね。
[武器を作り出したということは、それが彼女に出来る事であり、それ以外に特別な事は出来ないのだろう。
ゾフィヤ自身はアイリに決して近づかず、また操る人間達にも。避ける事を重視して、向こうの疲弊を待つ。操っている以上、いかに筋肉が悲鳴を上げようが動きが乱れる事はない。そうなる事があるとしたら――]
なっ……!?
[花瓶を持ってこちらに襲ってくる。護衛として一人自分の前に人を置いていたが、それはアイリから身を守るためのものだ。意識の外に追いやったフレデリカの咄嗟の反抗には対処が遅れる。
咄嗟に両腕で頭を庇い、護衛を操ってフレデリカを殴り飛ばそうとする。それ自体は間に合うだろうが、アイリを襲わせる人の動きは確実に鈍った]
たまに爆発する事故が発生してるらしいけどな。
[百均の奴だから、と更に冗談を返して。
なんとかベンチまでこれたようでよかったよかった。本当に顔色悪かったもんな]
どうなんだろーな。意外と知らない所にポツンと店があったりはするけどな。
[あんま探すのに時間さいてる間に倒れてましたーとかもやだしな。と、きょろきょろあたりを見渡すもまぁみあたらないっすよねぇ]
そーか?
まぁ最終手段だな。流石に図々しすぎるし。
[頭を掻きながら同意する。
なんか飲みたいもんとか無い?大丈夫?と声をかけつつ、落ち着くといいけど〜と思いながら隣に座った]
―諦めて死ぬくらいなら、這い蹲って生きた方がマシ!
わけのわからないまま、大切な友人より先に死ぬとか
私の辞書にないっ!
[目の前に振り下ろされた水筒を斬って(>>0)、大声で気を吐くアイリ。
しかし、額からは玉の様に汗を噴出し、その顔は苦痛に歪んでいた。
…剣を出すだけで、アイリの身体にも頭にも激痛が走るのだ。
その上、向かってくる相手は疲れ知らず。最初から慢心相違のアイリでは分が悪いのは火を見るよりも明らかである。]
―――くっ…このっ…!
[しかも相手もそれを理解して、アイリの体力をじわじわと奪う様に。
なるべく武器を斬られない様に攻撃してはすぐ離れてを繰り返す。
このままではアイリの体力はすぐに切れ…その時が、アイリの最期になってしまう…はずだった。
―――だが]
(―――フレデリカ?!)
[フレデリカが突如花瓶を持ちある女性の方へと殴りかかろうとする(>>1:43)。
その行為の直後、アイリを襲ってきた輩の動きが突然鈍った。
―そこからのアイリの動きは早かった。]
―――邪魔を…するなぁあああっ!!
[身体低く屈め、剣を横に前に押し出し突撃し階段を駆け下りる。
途中何人かに肩や背中を殴られ、小さく呻るアイリではあったがそれでも止まらない。]
―私の大事な友人に手を出すなっ、この能力者<<化物>>!
[そのまま一階まで駆け下り、フレデリカが狙った女性―ゾフィヤの元まで一目散に駆けていき、ゾフィヤの身体目掛けて剣を振り下ろさんと―]
っあ‥っ!
[>>0ソフィヤが護衛として付けていた傀儡には気付かず、花瓶を振り上げた無防備な腹部に蹴りが入れられる。
ガシャンと花瓶は大きな音をたてて砕け散るが、それがソフィヤにダメージを与えるに至ったかを知る余裕すらなく私はその場で崩れ落ちる。]
か、は‥‥あ、アイリーー。
[痛みに意識が朦朧とする。階段の上にあったアイリの気配が怒りに任せ迫ってくるのを感じる。]
アイリ、の‥バカ‥。
[アイリを逃がすための必死な抵抗が無駄になってしまったことに小さく恨み節を吐きつつ、踞りながらどうにか形成を転じるにたらしめたことに小さくほくそ笑む。]
>>3>>4>>5
いたっ……!!
[護衛の蹴りはフレデリカを蹴り飛ばしたが、彼女の手を離れた花瓶はそのままゾフィヤの頭を打った。花瓶が割れ、頭の一部を切って血が流れる。血が少し目に入り視界が悪くなった。頭痛も激しい]
(く、ぅ……!能力の、制御が……!)
[だが、ここで解除するわけにはいかない。そうなれば自分は能力者の剣に切られ、死ぬだろう。劇団の為に、父の為に死ぬわけにはいかないのだ。
朦朧とした意識で振るう操り人形達の武器はアイリを捉えきれず、こちらに向かってくるのを止められない。ゾフィヤ自身が動いて護衛の陰に隠れようとするが、間に合わず――]
――ピシャッ・・・・・・
[血が吹き出、壁に当たる音がした。その血は、ゾフィヤの顔から噴き出ていた。アイリの剣はゾフィヤの左耳から顔を深く切ったのだ。
痛い。とてもいたい。いしきがとびそうになる。でも]
キ……キズが、顔に……
[役者にとって、顔は命だ。それは美醜の問題ではなく、同じ役を演じている以上途中で顔が変わるなんて事があってはならない。
……あっては、ならないのだ。そんな事は、許されない]
許さない……私の舞台をことごとく踏みにじってくれて……
[一度は統制を失いかけた人間達が再び動き出す。それはアイリではなく、倒れたフレデリカの方へ]
そんなに私の舞台が気に入らないっていうんなら、別の舞台を用意してあげる。これなら受け入れてもらえるかしら!?
[その顔に浮かんでいるのは狂気。流れる血で朦朧としたうえで受けた顔の傷というショック。そして能力の長時間行使――今のゾフィヤは暴走していた。
蹲るフレデリカを押さえつけさえ、首筋に割れた花瓶の破片を当てようとする。それを確認せず、アイリに向かって再び言い放つ]
――3秒待つわ。だからその間に剣を捨てて頂戴?
捨てないのなら……お友達は死ぬわ。わかるわよね。
[ただし。ゾフィヤには既にフレデリカを生かしておくつもりなどない。
剣を捨てたところで――その瞬間に首を掻き切り、絶望させるつもりだった]
(手ごたえは…あった…!)
[アイリの剣はゾフィヤの顔を―左耳を深く切り裂く事となった(>>6)。肉を斬る感触は慣れない。だが今のアイリはそういった嫌悪感より先に―]
馬鹿はどっち?!無理しちゃ駄目だって言ったのに!
[怒鳴っている相手―フレデリカを守る。その一心が何よりも優先されていた。だから、能力者を傷付ける事に躊躇いを持っていなかった。]
だったら、ここで舞台を降りなさい。
そして二度と、私達の前に姿を現さないで。
―死にたくは、ないでしょ?
[そしてアイリは、顔を傷つけられ憤慨するゾフィヤに向かって、最後通告を宣告する。
―だが、それは過ちであった。]
―――?!しまったっ!!
[今まで操っていた相手を誰も行動不能にしてこなかったツケがここで回ってきたのだ。アイリを襲っていた輩は今度はフレデリカの方へと駆け寄り、凶器をつきつけようとする。]
―――くっ…!
[そして今度は、アイリが最後通告を受ける番であった。目の前の絶望的な光景。それを目の当たりにしながら。]
(…どうする…?!考えろ、考えろ美木アイリ!
あいつの言う事を聞く?冗談、そしたら私は確実に殺される…!
それに、あいつの目…明らかに、何かおかしい…!
言う事を聞いても、何か嫌な予感しかしない…!
でも、でも…私の能力じゃ、あいつを殺す前に
フレデリカは殺される…!どうすれば、どうすれば―)
[―アイリは、剣も捨てる事も出来ず。
また、それ以外の行動も起こせず。ただ呆然と、その光景を見つめる事しか出来なかった。]
[膝を折り倒れたままの状態で、ぴしゃっと飛沫が壁を伝う音を聞く。
血のーー匂い。
傷を負ったのがアイリではないことを察知し安堵したのも一瞬。
その一撃が能力者を戦闘不能にまで追いやれなかったことが最悪の事態を招いてしまう。]
ぐ‥‥ぁ‥‥っ!
[激昂した様子のソフィヤに突っ伏している体を押さえつけられてしまう。その体勢は生かすも殺すも、彼女の掌の上。
ーー今にも喉笛をかっ裂いてしまいそうな勢いで押し当てられた花瓶の破片。首筋を温かいものが走る。
殺意の波が今、確実に私へと向けられようとしていることで、察した。彼女は駆け引きなどするつもりは毛頭ない。]
ダメっ!こいつの言うことなんて聞いちゃダメ!いいから‥‥私のことはいいからっ!!
[体を肺ごと押し付けられ、声を振り絞って叫ぶ。二人とも殺されてしまうくらいならば、せめてアイリだけはーー]
[私の懇願にもアイリは剣を振るうでなく、立ち尽くす。アイリの迷いに業を煮やしたソフィヤの手に力がいっそうこもる。]
‥‥‥っ‥!
[ーー死、盲目の世界よりも更に深い闇を目前に、私は思う。
ー力さえあれば、死なずに済んだのだろうか。
ー力さえあれば、アイリを守ることも出来たのだろうか。
ー力さえ‥‥‥あれば!]
ーーーー!
[脳の髄が歪む、頭が割れてしまいそうな程の痛みと目眩が襲ったかと思うと映すはずのない瞳が、瞼の裏に微かな光を灯す。
そしてーー血が蒸発してしまうほどに熱く滾り、己の魂に刻み付けられた力と、その代償を感じ得る。]
ーーねぇ、能力者さん。
貴女は、本当の"恐怖"を知っている?
[静かに語りかけた私の表情には、死を待つ羊のそれではなく、余裕の色さえ浮かべた不敵な笑み。]
知らないなら、私が教えてあげる。
ーー刮目しなさい。
そして、奈落へと沈みなさい。
[途端、私の手の甲に生じた裂け目が大きく開かれ紫紺に光り輝く瞳をぎょろりとソフィヤの方へと向ける。
その瞳を覗いてしまえば、ソフィヤは深淵に誘われ、そして脳裏に刻み付けられるだろう。
四肢を引きちぎられ、内臓を抉り取られ、役者の命である顔を原型など止めない程にズタズタに切り裂かれ、それでも死という安楽の地へと辿り着けない恐怖。
与えたビジョンはほんの一瞬、彼女が怯めば思い切りその体を跳ね除けるがはたしてーー]
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