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なん……だ?
[影にかかる重みが変わる。
ぐにゃり、と歪んだ複葉機はその姿を失して]
……………………。
[がしゃり、と響く金属音。
歪んだ鋼と、皮膜の翼が、現れる。>>224]
……無粋だな。
無粋な上に、悪趣味だ。
なんだ、天翔ける者への冒涜か。
[訥々漏れるのは、辛辣な評価。
真紅は左の翼でぎょろりと動く"目"へと向く]
……まったく。
[世話の焼けるやつだ、なんて思ったのは口には出さず。
影はゆるりと手にした二刀を構え直し]
そんなもので空を飛ぶ事。
……きみ自身の望みではないだろう!?
[肯定なんぞしたらまた呪ってやる、というのは置いといて。
絡みついていた影は一端離して、急降下を仕掛ける。
最初は右からの突き、避けられるならば左が下から斬り上げる。
相次いで繰り出させる閃が狙うは、ただ一点、翼に開いた異様な"目"。*]
[世界に風が吹いた。
不穏で、不快で、どこか粘つくような異質を伴った風が。
歪み染まった世界の欠片が、糧を得て根を伸ばす。
その先触れに、 風が吹いた。]
☆本日は更新日です。
冒涜者の皆様は、解放したい相手に「誘う」をセットしてください。
特に相手がいない場合はベリアンへのセットをお願いします。
なお目の破壊自体は更新後でも構いません。
[ 精霊がこの世界に存在するのかは定かではないが、風の伝える気配は間違ってはいなかった。いくらか飛んだところで、黒馬を駆って走る騎手の姿を眼下に捉える。
どうやら向こうもこちらに気づいたらしい、とは、見上げた様子で、そしてどうやら敵と見做されたらしい、とは、詠唱と共に襲ってきた暴風で知れた>>230 ]
魔法使い、か、アウロラッ!!
[ キューイ!と鳴いたグリフォンは、主の意を汲み、ばさりと力強く羽ばたいて高度を上げる。
しかし標的を追う風の魔法は、そのままグリフォンとその騎手を追ってきた ]
はっ!!
[ 渦巻く風は、上空に昇るほどに範囲を広げる、その分、中心部にわずかに風の弱まる部分があることを男は予測し、グリフォンの背から、その風の渦の中心めがけて飛び降りる ]
[ 弱いといっても、普通ならば吹き飛ばされて当然の暴風の中、男は片翼を身に巻きつけるようにして落下する。
風を読み、風に乗り、風を超え、ばさりと白い片翼がはばたいた ]
初めましての挨拶にしては、物騒だなっ!
あんた、何者だ?
[ 一瞬の滞空の後、地上へと身軽に足をつく ]
ああいや、先に名乗っとこう、俺は、ロー・シェン。
よろしく、ってのも、変だけどな。
[ 誰何するのは、この相手も仲間の誰かの知り合いである可能性を考えて、そして、名乗りながら視線を走らせるのは、「目」の存在を探るためだ。
上空からは、騎手を下ろして身軽になり、暴風を避けたグリフォンが降下してきたが、男が軽く手を上げると、地上には降りず、ばさばさと羽ばたきながら、周囲を旋回し始めた。
主の合図一つで、敵を襲う事もする騎獣だとは、シェットラントにも読めただろう* ]
────、ふん。
[風は確かに獲物を捕らえた。そう、捕らえたはずだ。
並の相手であれば、そのまま無様に地に叩きつけられたであろうに。獲物はあろうことか、自らの意思で降下してきた。>>239
その様子を薄氷色の双眸が捕らえて、唇は短い息を吐く。
つまらないといった響きのそれと同時に、風は鳴りを潜めた。
するりと地に降り立つ男の頬を撫でて風は去り行く。]
シェットラント・シンクレアだ。
態々名乗りに降りて来るとはな…此方が好みか?
[名乗りには生真面目な響きの名乗りが返った。
ただそれをもって空気の和らぐことはない。抜き放った剣、その柄に目を貼りつかせたそれを馬上で横に振り払い、刃を構えて薄く笑った。*]
[ がしゃり、がしゃり、文字通り機械的にグロテスクとしか言いようのない翼が羽ばたく ]
あ...
[ 複葉機の胴体に絡みついていた影は離れ、その身は一旦自由になったが、男の顔には戸惑いが浮かぶ。
自分は翼を持っていたか?
自分の翼は、こんなものだったか? ]
俺は...
[ その戸惑いを、更に抉るような天使の声>>237に顔を上げる ]
俺の、望み、は...
[ 月白の刃が迫る、手にはいつの間にか握り慣れたサーベルが現れて、刃を受け止めんと体は動く ]
...っ!
[ 翼の付け根を狙う天使の動きに、左腕を広げて「目」を庇う動きをするのも無意識の事、結果振るわれた刃に触れた、上腕から朱の華が散った* ]
[大丈夫と言われても、全っ然、安心していられる状況ではなかったが、その実、金髪男の腕は確かであった。
合金の義手を斬り飛ばし、弧を描いた刃のもとへワイヤーの先の手首を手繰り寄せると、据え物を斬るようにして、その掌に開いた”目”を両断する。]
── な…に、
[迸ったのは血ならぬ瘴気であった。
黒々と渦巻いて、末期の力をもってして、ゲルトに取り憑き直そうと雪崩れ込む。*]
へえ、魔法だけじゃなく、剣の腕にも覚えありってとこか?
[ シェットラントの言葉に軽く応じながら、剣の柄の「目」を睨むように見据える ]
(あれを落とすのは、一苦労だな)
[ シェットラントの剣技が確かであろうことは、剣を持つ姿をだけでも判る。>>242しかも魔法の腕も半端ではなさそうなのは見たばかり ]
なあ、シェットラント...なぜ、初対面の俺と戦うのか、ちゃんと判ってるのか?
[ どこか律儀で真面目そうなシェットラントの口調は、彼の元々の人格を映しているのだろうと思う。理に適わぬ事は、本来厭う性格なのではないか?
そんな気がして、問いを投げた。
その間にも、無手だった男の手には、一本の長槍が現われている* ]
― 上空 ―
[振るった刃は、広げられた腕を捕らえて朱を散らす。>>243]
……は。
これはまた、厄介な。
[今の動き、恐らくは本人の意思には寄らぬものだろう。
だが、零れる言葉からは、意志の欠片が感じられる]
……そうだ、きみの望み。
見知らぬ空で、異形の翼で空を飛ぶ事ではない、と思っていたが。
それは、俺の記憶違いか?
きみは……きみたちは、己が信念をもって、空を、高見を目指していたはず。
理不尽な他者の言いなりになるのは、好まないんじゃなかったか?
[僅かに距離を取り、言葉を重ねながら期を図る。
闇雲に仕掛けても無為に傷つけるのみならば。
狙うは己が本懐──即ち、一撃必殺。*]
[転移を発動させるのと同時に、シェットラントの叫びが届いた。>>227
そこに滲む切なる願いのいろ。
己はまた逃げたのだ、という自覚に歯噛みし、
朋を置き去りにした弱さを悔いる。
この身を危機に晒しても、踏みとどまるべきであった。
それで彼が救えるのなら ──
馬首を返したが、すでに魔法のゲートは閉じていた。]
[空と大地のあちこちで、争乱の気配がする。
侵略が始まりつつあり、そして、その先鋒として、
本来は手を携えてしかるべき者たちが刃を交えているのだった。]
空が灼け落ちる ──
[唇を引き結んだベリアンは、今一度、この世界へ召喚した者たちへと呼びかけた。]
我は
汝が盟友を操る核を封じよ。
侵略者の”目”を。
── そして、わたしにも力を貸してもらえるとありがたい。
[この世界で、他者と手を携えることを覚えた魔導士は、そう告げて、
再びシェットラントの元へ戻るべく、いくつかの魔法を発動させた。*]
― 黄砂の村 近く ―
知れたこと。
元よりこの身は騎士である。
クレイグモア騎士の名に……、……懸けて …、
[ふ、と。迷うように声が途切れた。>>245
不快さを振り払うように僅かに首を横に振る。その視界に剣にある”目”が見えた。その目を見れば、心が落ち着く。]
ふん。
何故を問うか、翼ある騎手…いや。ロー・シェンよ。
貴様は敵と対する度にそれを問うのか?
問うて納得すれば、その刃を収めるとでも?
───── 馬鹿げたことを。
貴様らに負けるわけには、……、
お前、たちに…
” たたかえ ”
……… 煩いッ!!!!
[問いに再び声が揺れる。
苦痛を堪えるように眉間に皺が寄せられた。
それを振り払うような声一つ。]
[ 影の天使の語る声は、以前にも聞いた...ずきずきと痛む頭の靄は、裂かれた腕の痛みに紛れて、沈んだ記憶を引き上げる ]
...お前は...
[ とことん人の話を聞かなかった天使達の中で唯一、人に「問い」を投げた影の天使......それは、死を宣すると同時の問いという、はた迷惑極まりない形ではあったけれど ]
シメオン...シュネーグレックヒェン......
[ 忘れたことのないその名は、無意識のうちに口から零れ落ちた ]
く、あ...
[ 思い出すと同時に「目」の束縛が強まり、また意思を奪われそうになる ]
『たたかえ』
[ 心を縛る声と ]
「己が信念をもって...」
[ 心を抉る声とに、挟まれて ]
やめ、ろ...やめろ......
[ サーベルを持つ手が上がり、拒絶の声が漏れる ]
──── 万能なる
[ぱりん。と、軽い音を立てて透明な水晶の触媒を砕けば、魔力はシェットラントの手にした剣を覆った。それは冷え冷えとした氷の剣。術者の心を映すかのような、青白い魔力の現出。]
…──── 黙れ!!!
[氷の剣を手に、馬に拍車を当てる。
頭上の翼を気に掛ける風もなく、馬上より彼を切り伏せんと、人馬は真っすぐに彼へ向かった。*]
[あんな名乗りをしておきながら、男は反撃されてどこか驚いた様子だった。
倒れて呻く相手に追い打ちをかけることはせず、視線は外さぬままに、己が庇った者の方へと手を差し出す。
が、もたらされたのは銃声だった。>>232]
── 扶翼…
[誰が何を撃ったかは聞かずともわかる。
新たに増えた者が、倒れたお訪ね者に駆け寄る(?)のを妨げることはせず、
撃った者と撃たれた者を交互に見た。]
クレイグモア、それがお前の国の名か?
騎士シェットラント。
[ 会話は微妙に通じない。しかしそれは予測の内だ ]
ああ、敵を味方にできるなら、刃も収めるとも、それも兵法のうちだ。
俺の願いは、俺自身の勝利ではなく、国を守ることだからな。
[ 馬鹿げたこと、と言われたそれを、整然と言葉にしながら、男は槍を構える。
シェットラントは、会話は無用とばかりに、剣に魔法を纏わせ、馬に拍車を当てて、迫り来たが>>256男に黙る気は、毛頭無かった ]
クレイグモアの騎士は、争いに勝つために、敵味方を問わず蹂躙する蛮徒か?!シェットラント!!
[ 馬上より振り下ろされる氷の刃 ]
くっ!
[ 氷結の術は受け止めた槍を通して男の身を凍えさせる。が... ]
アウロラッ!
[ 呼び声に応じて、シェットラントの頭上にグリフォンの爪が迫る* ]
― 上空 ―
[零れ落ちたのは、以前告げた己の名。>>254
零れ落ちる拒絶の声>>255と、それと共に上がる刃が向かったのは]
……は。
そう、こなくてはな!
[己が意思を示し、自らの腕に刃突き立てる様子>>257に浮かぶのは笑み。
告死の宣を超え、己を堕とした男がこんなモノに屈しているなど、それだけで影には許し難い。
そして、向こうが自らの奪還を望むというならば、こちらが為すべきは一つ、だ]
これ以上……。
[ばさり、月白色が羽ばたく音が、響く]
手間をかけさせるな!
[軽い上昇の後、影は下へと回り込む。
同時、薄墨色の蔦を伸ばして、異形の翼を絡め取った。
動きを封じた上で下方から一気に距離を詰め、突きの一撃を"目"へと叩き込む。
月白色の刃が、血走ったそれを違う事無く貫いた。*]
− 黄砂の村 −
[戻り、見出したのは、グリフォン
太陽と氷の戦いだ。]
これ以上、
── 真素肌のましろなる、衣つけぬ常若の矜
[紡ぐは、シェットラントの身を守る術。
グリフォン
願わくば、呪いの"目"のみを破壊せしめよ、太陽戴く者よ。
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