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[エレオノーレも行くとなれば、共に行かない訳がない。
人形の警戒態勢を解き、自身の周囲に浮かべる。
フィオンからの問い掛け>>334には即座に首を縦に振って答えた。
恐らくは、戦力の目で見れば然程高くない位置に在るだろうが
決して足手まといにはなるまいと]
―――…行きます。
[決意新たに、声に出して告げた。]
[ドロシーの返答は如何なものか。
それでも温かな言葉を紡ぐ彼女の近くに居られるようにと、
付かず離れずで居るつもり。
同様にゲオルグに対しては、流石に今は空気を読まない指摘は
せずにとにかく彼の行動全てを良しとする事にした。]
……。
[…本当は]
[肝心な時には、先のエレオノーレへの魔法のように
きちんと対応する、責任感のある聖職者だと解っている。
それがずっと続けられたら良いのになと思うだけ。]
―――にとっては、きつい目覚めになるかもしれんな。
俺も間一髪だ。
間に合って本当に良かった。
[>>341 速度を上げて進んでいく石を見ながら、
喉の奥でくくっと笑い声を立てる。
セルウィンの横で腕を組んで立ち、新たな星の覚醒を*待っていた*]
[>>345はっきりと意志を示した少女に頷いて、共に走る]
……え、なに?
[呆然とした呟き。
反して身構えるのは早い。ぞくりと寒気を感じて、反射的に背中にある剣に手を伸ばす。
見えたのは、光だ。
小さな、固まり]
…………?
[叩き落とす、には距離がある。
第一それは、自分を狙ったものではない]
(ああ…やっと終わるのか…)
[谷底に向かうにつれ、瘴気は濃くなってゆく。最終決戦に昂ぶる筈の心は、何故か酷く落ち着いていた。もうすぐ達成される目的。焦がれていた旅の終わりに、安堵している自分が居た]
(これでもう、解放される。勇者の使命から…、あいつと…比べられる人生から…)
(子供の頃から、全て比べられてきた…勉強も、剣技も、勇者としての振る舞いも何もかも…。嫌だったわけじゃない。一緒に励ましあえるライバルがいて、楽しかった時期だってあった。
でも…俺は分かってしまった。あいつには、絶対に敵わないことに。
「勇者」に相応しいのはフィオンで、俺は、ただのオマケなんだってことに……。)
っ…、
[右の掌が、チリリと痛む。昔から、自分の使命を否定すると諌めるように右手の痣が痛むのだった]
(分かってるよ。だから、ここまで頑張ってやったんだろ? あいつがちゃんと「勇者」としていられるように、サポートしてきてやったんじゃねーかよ)
[ぎり、と掌に爪を立てるように右手を握りこむ]
(この闘いが終わったら、こんな痣焼き消して…俺は自由になるんだ。自由に、独りで生きてやる…!)
[戦いの前にはおよそ相応しくない笑みを、知らず零していた**]
[ただ人形の遠隔操作が出来る、危険な場所での繊細な作業も
可能とする。そんな理由からこの旅に加わったが]
[その一方で、皆と共に並び進んで行けるようにとも
願っている少女だった。]
行くよ、ヴェス。
[そんな胸の内を明かす事無く、少女はその一歩を
踏み出した。**]
え……?
[生き物の様に加速する光の軌跡を、逆さに辿るように視線を遠ざける。
見えたのは、石を積み上げた門。
遺跡の入り口のようなそこに見えたのは、
玉座に座るよう石に座るセルウィンと、
傍らに立つバルタザール、
それからタチアナの、姿]
……セルウィン、さん?
[呆けた顔そのままの声音で、名を*呼んだ*]
[ 大きななりをして悪戯っ子のように笑うカークの麦の穂を思わせる髪の色をぼんやりと見つめる。
エレオノーレとのやりとり。
兄さん。
……弟。 ]
長い長い旅路の向こうに置き去って来た面影を、想う。
小さなこの身体の私よりも、もっと小さかった弟。
どろしーちゃん、ドロシーちゃん、と舌ったらずな声で私を呼んで、いつも後を付いてきた三つ下の弟。
……七歳で風の力に目覚めた私は、力を制御しきれずに彼に怪我を負わせた。
鋭い刃となった風が彼の頬に刻んだ傷を、噴き出した血の色を、どれだけ月日が経とうともわたしは決して忘れることが出来ない。
風の窟と呼ばれる洞穴に住まう術師たちの元へ身を寄せたのも、もう二度と誰かを傷つけたくなかったからだった。
力を持たない弟を守るために。
………私自身の力から。
そうして、どれだけの月日が経ったのか。
風の力を完全に操る事が出来るようになったわたしは、人の手足では這い登ることは出来ない深い縦穴を風に乗って出て、家族のいる村へと戻った。
そこにいた弟は、もう小さな弟ではなかった。
かつての私と弟自身そのままのような子供を持つ父親になっていた。
見上げる程の背丈の彼の頬には、風の刃が刻んだ傷が一筋残っていた。
あれからまたどれほどの時間が経ったのか。
もう、定かではない。
人の一生は、瞬きの中、風に乗って流れる時の旅路のようなもの。
家族。
友達。
愛する誰か。
寄り添って共に旅する道連れがどれだけ愛おしく大事なものか。
……みんな仲良くね。
力を合わせれば、きっと、大丈夫なんだから。
[ 言えるのはただそれだけだった。
一行を見回して、微笑み、先行がまた前進すると聞いて立ち上がる。** ]
あっ…、…
[追いかけたいのに足元が覚束無くてもたついていると、不意に兄に腕を引かれた。>>327
その所作こそは乱暴だが、かけられた言葉は突き放すようなものではなくて、エレオノーレは僅かに顔を綻ばせた。]
…ごめんなさい、…兄さん…ありがとう
[こうして手を引いて貰うのはいつぶりだろう。
バルタザールの後を追う道中、ふとそんな事が頭をよぎったが。]
―――…!? 兄さん、危ない!!
[前方から迫り来る光。>>341
自分より先を行く兄がそれに気付いている様子>>353がなくて、エレオノーレは咄嗟に兄を突き飛ばして光の礫をその身に受けた。
…元より、それはエレオノーレに向けて放たれたものだったのだが。]
っ…う……
[光の礫はエレオノーレの右手の甲にぶつかると、ころころと地面へと転がった。]
……これ、…は…
あ、…ああぁあ……
[エレオノーレは転がった光石をそっと手にすると、それを胸元に握り締めて膝をついた。]
夢語り エレオノーレ が村を出ました。
12人目、紫忌星 エレオノーレ が参加しました。
[ 15年前のあの日。
空を流れて僕はこの地へと降り立った。
僕はとてもとても疲れていて。
何かを模る事も出来ず、紫色の煌く石となって野に転がっていた。
このまま朽ちてしまうのかな。
そんな事を思っていた時、僕を包む暖かなものがあった。
それが、人間の女の手だと気付くまでには、少し時間がかかった。]
[ 人間の女は、僕を手にとって物珍しそうに眺めた。
僕にとっては、絶好のチャンスだった。
最後の力を振り絞り、なんとか女の体内へと入り込む事が出来た。
でも、この女を食らう力は今の僕にはない。
だが幸運な事に、女の体内には小さな命がもうひとつ宿っていた。
恐らく女も気付いていないであろう小さな命。
僕はその命を食らい、そして回復を待つ間その命の代わりをする事にした。]
[ 女の腹の中で、命の真似事をする。
それは中々に悪くなくて、もう少しだけ此処に居ようと思うようになった。
僕は使命を忘れないように記憶を夢の中へ閉じ込めて。
女の腹の中でいくつもの朝と夜を迎えた。]
[ ヘマをしたのは、十の月を数えた頃だっただろうか。
その頃には僕はすっかり命になりきっていて。
こうして腹の中で眠る僕と、たまに見る夢の中の僕。
どちらが本当なのかわからなくなってきていた。
しかし、育ちすぎた僕の体は女から送られる養分だけでは足りなくなっていて。
つい勢い余って、僕は女を中から食い破ってしまった。
急に外に放り出される事になった命の真似事をしていた僕は訳もわからず。
腹を何かに食い破られた女の隣で泣き叫び続けた。]
[ 女の家は辺鄙な場所にあり、泣き叫び続けても誰かがやってくる気配は無かった。
もう声も枯れ、泣き叫ぶ力も残っていないと感じたその時。
そっと身を包む暖かなものを感じた。
それはあの日の暖かさと同じ。
けど、あの日と少し違ってゴツゴツしたそれは、人間の男の手だった。
男は旅の途中で此処に辿りついたのだろう、沢山の荷物を抱えていた。
そして男が僕を抱き上げてから暫くして。
男は悩んだ末に庭に穴を掘って、女を埋め。
僕を抱いてその家を後にした。]
[ 命の振りをしていた僕には何がなんだかよくわからなかったけど。
物心がついた頃には、兄が一人、出来ていた。
そしてその頃にはすっかり夢と現が入れ替わって。
僕は――――… ]
………。
[エレオノーレは俯いたまま、ゆらりと立ち上がる。
その傍らには心配そうな兄の姿が在っただろうか。
物憂げに伏せた瞳を一度だけそちらへ向ける。
が、その瞬間。
エレオノーレの体は端からどろりと黒紫色のものへと溶けて。
そのどろどろは一箇所に集まると尾羽の長い鳥のような形を模った。
黒紫色の鳥は石の玉座に座すセルウィンの元へと翼をはためかせ、優雅に彼の腕へと**]
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