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お相手いたしましょうか?
[主が一通りの型を終えたところで声を掛ける。
ふたりで行う型でも、実戦形式の組手でも、求められれば応じるつもりだった。*]
[ 彼の人を背後に庇う位置へと滑らかに移動し、誘拐犯たちに向き直る。 ]
悔い改めの刻を与えます。
[ 男たちが、投げかけられた言葉の意味を理解するのに一瞬の間があった。
が、返事は言葉ではなく、武器でなされた。
黒髪の男の手元から刃物が飛び出す。圧縮空気の音はかすかだ。
おそらくブレードには特殊加工が施されている。だが、躊躇なく籠手で受けた。
衝撃はあるが、貫通するには至らない。射出ナイフが床に落ちる。 ]
[ 同時に、金髪の方の男も攻撃を繰り出す。
息のあった連携だ。
こちらはワイヤーだった。とっさに剣を抜き、受ける。
先端にフックのついたワイヤーは剣に絡みつき、次の瞬間、青白い電光が弾けた。 ]
──っ!
[ 剣を手離したのは悪くない判断だったと思う。
だが、痺れは残り、蹌踉めかされた。* ]
[ シグルドの方から、誘いがあった。
彼の方も準備はできているようだと見て、指でさしまねく。
以前は彼も兄も一緒に、父の手ほどきを受けていたものだ。
この先は継嗣にのみしか教えられない、と父が指導を拒否したところまでは。
ならば自力で兄と肩を並べるくらいになってやる、と自分は家を飛び出した。
離れていた間、シグルドの方は何を身につけただろう。
それを知るいい機会だと思った。 ]
プロテクターはいらないな?
[ その確認をもって手合わせの開始とした。
道場ではないこともあって、礼を省いて、いきなり足元を刈りにゆく。* ]
黒から、紫……って、左の薬指ですか?
……それはっ
[色の事は一瞬嫌味かと言いかけてしまうが、そうではないのは解るし、それどころではない。
左の薬指とは…さすがにその意味くらいは知っている。知っているからこそ、なぜと。
どういう意味なのか、聞こうにも、有無を言わさず畳みかけられる。
なので、解りましたと言うしかなかったのである。
本当に訳が分からない。
買い物に出すだけで、なぜそんなに嬉しそうなのか――]
貴方様が無理と言うかは、定かではありません。
ただ、貴方様の親でしたら、確実に無理と答えるようなものだけです。
ですので、貴方様も無理と答える確率が高いと思ったまです。
[だからこそ、ただ肯定の言葉が欲しかったとつぶやく。
警戒している相手からしたら、無理な相談なのは解るので、ただただ悲しげに…。
そしてどこか諦めて風をよそいながらも、気丈に]
では、行ってまいります。
[立ち上がると、一度頭を下げて、部屋を出て行くのであった。]
― ブディック ―
[船の案内を頼りにたどり着く。
店は広く、品揃えも多岐にわたっていた。
適当に一つ選ぼうと、見て回っていると、店員に声をかけられる]
ドレスを探しているのですが…。
[すると店員は、何かピンと来たのか、主の名前を出すので、そうですと答えると、伺っております。こちらへと奥へと案内される。
そこには、いくつかのドレスに装飾品に靴まで一式、いくつか用意されている。
なぜと思いながら、まずはこちらをと一つのドレスを渡され、フィッティングルームへと追いやられる。
…そこからが大変だった。
一度試着した後、出来るだけシンプルな方がと希望を告げる。
そうすれば、こちらなどと差し出されたものを試着し、これにすると言うより早く、次はこちらなどと…。
と言う事でドレスを選ぶだけで1時間はかかる始末。
そこから、装飾品だ、靴だと…ドレスを綺麗に着るには下着も大事と、勧められて30分。
さらにそこから、水着だなんだと…買い物に2時間ぐらいかかる始末であった。]
[さすがにこんなにもかかるとは思っていなかったし、こんなにも体力のいるものだと思っていなかったので、ぐったりとなる。
その為に最終的には全ておまかせになっていたのであった。
そのおまかせの中には、もちろん主のネクタイとチーフも入っていたのである。
買ったものは、あとで部屋に届けてくれると言う。
なのでやっと店を後にし、部屋へ戻る道を歩きながら、こうして一人で自由に歩くのは久しぶり。
どこか適当なところに寄って来たとしても、きっと咎められる事はないだろう。
だからと言ってどこに寄るかと言う発想はない。
どこに寄っても、場違いに感じてしまうからである。
またあれから2時間以上。
主が仕事をしているのならば、そろそろ休憩を入れさせるべきである。
その事もあり、部屋へと急ぐのであった]
― →部屋 ―
[部屋に戻ってくれば、如何も奥で仕事を続けているようである。
その間にと、電話で、先ほどと同じ珈琲を注文する。
届くまでの間に、自分の荷物から白いエプロンを取り出す。
黒いワンピースの上からつければ、ぱっと見、メイドの姿に見える。
なぜそうするかと言うと、疲れた体に鞭を打つためであった。
しばらくして届けられると同時に、先に使用したものを下げてもらう。
先ほどと同じように珈琲を入れる。
珈琲の用意が出来てから、隣の部屋の扉をノックし]
戻りました。
ルートヴィヒ様、そろそろ休憩をしたらいかがでしょうか?
[と声をかけるのであった*]
[困惑がもたらした室内の静寂は、争いの激しさに書き換わる。
混乱の間に打ち倒せば制圧も容易だっただろう。
だが救出に来た彼がそれを良しとしないことは熟知していた。
未だに、三度攻撃を受けるまで、を守っている男だ。
金属音が幾度か交錯し、青白い火花が爆ぜた。
長剣が落ち、守る背が揺らぐ。
眉を上げたが、不安は無かった。]
窓際の灰皿が見えるかい?
あれを壊しておくれ。
[彼の背が触れたシャワーブースの壁越し、彼だけに聞こえる声で囁く。
捕えられている間、無為に過ごしてはいなかった。
己を縛る術の要はそこだと推測している。
香を使った呪術でも、一角を崩せば破れるだろう。*]
[普段は真顔、あっても浮かべるのは微笑程度。
街角に座っていた時のように
開けっぴろげな笑顔を外で見せることは少なくなった。
目の前の、この人の名が
世間に広く知れ渡るようになるにつれ
見合うように、と
与し易い相手だと思わせないように、と
己を必死に変えてきた。
その努力が最も顕著に表れているのが“手荷物”だ。
重たいマニュアル本の束から開放され
身軽になった今の私なら]
そのトランクもお持ちしますよ?
[疲れの残る主君のために
空いた片手を差し出すことだって出来る。]
[この船旅に誘っていただく
ほんの少し前から
その異常は起こり始めていた。
他の追随を許さず
光の速度で情報が飛び交うこの業界を
共に駆け抜けることができた
己にとっての唯一の武器、能力への陰り。
結果を示そうとすると
░▓▒▓█▓░░▓▒がチラついて
ハッキリとした像が結べないのだ。
(まだ、必要とされていたい)
そう思う気持ちが
少しでも役立ちたいという
言葉になって、表出していた。]
[乗り込む前に見上げた
豪奢な船体は、あの日見えたものにも似て
酷く胸がソワソワと落ち着かない。
中を探索したい気持ちもあるが
昨晩も夜も更けるまで
人脈を厚くすることに尽力していた主人に
まずは休息を、と思う。]
とても優美な船ですね。
船室の方も美しいのでしょうか?
[ゆっくりと全身を伸ばせる場所に
1番興味があると示しつつ
その背に続いて、タラップに足を掛けた。*]
―2時間後―
[カチャカチャと金属が触れ合う無機質な音のみが船室に響く。
カサンドラが出て行って、休憩することなく作業を続ける。
集中力と持続力。常人以上のそれが彼の才能の基盤だった。
もちろん豊かな発想力や成したいものを成し得る達成力なども才能の片鱗ではあったけれど。
きっと彼のそんなところを家族は誰も知らないだろう。知る必要がないからだ。
ルートヴィヒがどんなに社会に必要とされていても、カサンドラから奪った能力を持つ一族にとっては、そんなものに頼る必要がなかったからだ。
あらかたの作業を終え、後は細かい調整などだけだ、とようやく手にしていた工具を置く。
こんな短時間でこの作業が終えられたのは入念なシミュレーションと下準備もあったが、何より彼だったからである]
[集中しすぎて目の奥が痛む。
首の後ろを揉みながらも、先に作業をしていたブツにカバーをかけて隠し、カサンドラの目に触れないようにした。
たとえ目にしたとしてもカサンドラはなんの関心も持たないだろうけれど。
それでもその形状を見れば、眉をひそめるかもしれないから。
散らばった細かい物を片付けて、空いたトランクスーツの中に詰めていれば、ノックの音がした。
どうやらカサンドラが戻ってきたタイミングだったらしい]
ああ、ありがとう。
こちらもちょうど一息つこうかとしていたところだよ。
[ドアを開けると、見慣れたメイド姿のカサンドラがいた。
いつも屋敷で見かける時は、制服であるその格好をしているから、少しばかり家の雰囲気を感じ落ち着く気がする。
それと同時に、疑問もわいた]
そういえば、普段の服は買わなかったのか?
[ドレスと水着は買っただろうけれど、カサンドラはその他の私服はどうしているのだろう。
地味な黒のワンピースを見て、もしかしたらこれしかないのでは、と思い至る。
今までの口ぶりからして>>220、きっと祖父や父はカサンドラに余剰と思われるような服は与えていないに違いない。
カサンドラが何を自分に求めていたかはわからない>>220。
しかし求めることもせずに諦めるようなカサンドラに、本当はしてはいけないのだろうけれど、少しばかり同情心がわいていたのも事実だ]
疲れただろう?
君も休みたまえ。
もし元気になったら、後で買いに行くとするか。
[メイド服姿で給仕をしてくれる彼女を、先ほどのように前に座らせて。
自分のお代わり分の珈琲を譲って飲ませるが、果たして彼女は口にするのだろうか。
温かい湯気に珈琲のかぐわしい香り。躰の緊張がほぐされていく。
ソファに体を沈め、ゆったりとしていたらチャイムが鳴った。
どうやら荷物が届いたらしい>>224]
君が買ったものか。
広げて見せてくれ。
[カサンドラはどのようなものを買ったのだろうか。
女性の服など、全部同じに見えるような自分だ。
先ほどもせめて色をと言われたが、彼女を見て思いついた色を言っただけだった。
具体的に言われた方が選びやすいだろうと思い口にしたが、特別な知識があるわけでもなく、なんとなくである。
しかし、買い物など、まともにしたこともなかったようなカサンドラが選んだもの……最後はおまかせになっていたのは知らないから……にはなぜか興味がわいていた*]
村の設定が変更されました。
― 展望デッキ ―
[テッペンからの眺めは一面の大海原。
ではなかった]
たけぇぇぇ、えっ、こえぇ
[両手で手すりにしがみついた。
周囲には港の風景。
少し下、甲板上のプールやジャグジーも見下ろせるが出航直前の今は使っている人はほとんどいない]
あー、船が動くとこ、こっから見えそうッスねぇ
……
[高い。海面が遙か下、船というよりビルの屋上のよう]
……こ、わくないッスかお嬢ぅぅ
[主が屋敷を出てから数年。
たった数年で、彼の動きも体つきも見違えるようになったと思う。
勿論、離れている間も彼の動向を逐次把握していたけれども、直接目の当たりにすれば違いはより明白に映った。
共に学んでいたあの時と、離れていた時間を挟んだ今。
進んだ道の違いは、どれほどの差異となっているだろう。
あの時の選択が正しかったかどうか、それもすぐにわかるはずだ。]
つけたことがありましたか?
[確認に、軽口で返す。
直後、伸びてきた足に打たれて体の軸が傾いた。]
[否、これはわざと体を倒したのだ。
傾いた姿勢から相手の胸元を掴み、巻き込むように投げの体勢に持っていく。
昔から、正面からの打ち合いよりも搦め手や寝技に秀でていた。
今はさらにそれを磨いている。
投げが決まったなら、押さえこみに行くイメージは幾通りも頭の中に浮かんでいた。*]
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