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[油を注がれた火勢と魔物たちの狂乱を甘く見ていたようだ。
程なく水面に災厄が雪崩れ込む。>>197
折しも、ディークは橋桁代わりのゴーレムの肩の上にいた。]
止まるな、渡れ!
[その方がまだ活路があると、傭兵たちに指示を飛ばす。
戻れば亜人たちと衝突するのだから。
実際には、亜人たちがヒトガタの指揮下で協力的なのを目撃して、ちょっと驚いた。]
[と、何か大きな塊がぶつかってきてゴーレムが傾ぎ、ズル…、と足が滑る。 視界が空を映す。]
あ 、
[落ちるのか、ヤバいな、と他人事のように思った。**]
[油と炎が流れに沿って迫り来る。
それよりも早く、迅速で確かな指示で道橋は生み出されたようだった。
ヒトガタは橋ではなく馬魔の脚で川と炎を渡ろうと、南東の岸を望む]
村の設定が変更されました。
……、
[紛い物の指が手綱を引く。漂流物を避けて跳ぼうとしていた馬が嘶いて後肢で立ち上がった。
川の中程、橋桁となっていたなにかが崩れ、人間の影が幾つか、そして遅れて渡ろうとしていた亜人の大半が雪崩を打つように川へ滑り落ちていく>>206]
チ、 来い!
[ チリン
場違いなほど澄んだ音色、
馬を叱咤する声だけはごく滑らかに烈しく響く。
そして、上流から駆け下るごとき災厄>>197が瞬く間にセミヨンの瀬を死色に染め上げた]*
屍で効果がないならば、生き人形ならさてどうか。
試してみたい研究があるのですよ。
………出来ればこれまでに、
もっと出来のいい人形を作りたかったものですがねえ………
[ 炎と死の気配、亜人の咆哮のごとき声、混沌とする戦場で、男は視線を北へと向ける ]
クレレットの町に、人間はどのくらい残ってる?
「判りませんが、魔軍が侵攻してくる前に国境を越えて避難して来た者も多いですから、そう多くはないかと」
そうか...うまく炎に巻かれずに逃げてくれればいいが...
[ 奴隷として捕らえられているならそれも難しいかもしれない。そうと判っていながら、町を焼く危険は承知のうえで男は火計を使った。
兵の犠牲を最も少なくするためには、その策しか無かったからだ ]
「皇子、避難民は出来るだけ救うように、兵にも伝令は徹底していますから...逆にこの混乱に乗じて逃げ出せる者もあるかもしれませんし」
ああ、判ってる。
[ 男の元々の気性を知る従者が、気遣う様子で言葉を重ねるのを笑み浮かべて制し ]
もう少しだ、手を緩めず終わらせるぞ!
[ 橋の南の戦場は、暴れ回るゴーレムと、狂騒する亜人だけが目立つ状況となりつつある、堅いゴーレムには、重装の騎士達が複数で当たり、暴れる亜人は、火矢を普通の矢に変えた弓隊の兵士が狙い撃った。
どの敵に、どんな武器が、どう効くか、先頭に在るヨセフと、その旗下の騎士や兵士達>>196が手本となって、全軍が、魔の軍勢との戦い方を覚え始めていた]
[しみじみと嘆息してみせるのは、あながち嘘ではない。
そも、召喚や魔器の研究を得意としていた魔将が屍術にのめりこんだのは、ごく最近になってからの話である。
5年前、魔王は一人の青年を獲って人形とした。
その出来の良さ、生きてるとはまるで違うはずなのに、生前の記憶を用いることであたかも生人形の如くにヒトを再現してみせた魔王の手腕に、感嘆したものである。
それまでシメオンは、操るといえばアイリに施す如き精神支配、実のところそれすら稀で、主には召喚もしくは自ら作り出した使役の使い魔。
そうしたものを操るばかりで、ヒトを───死したヒトを再生し「利用する」などということは、発想の外だったのだ。だからシメオンは、魔王が作り出した木偶の素晴らしさに感嘆し、そしてやや…嫉妬した。魔将が屍術に熱心になるのは、その後のこと。
以来あれこれ試している研究は、未だ完成の目を見てはいない。
その意味で、戦場に投入されているアンデッドなど失敗作の集まりだ。]
……出来なかったものは仕方がない。
ならば、かのレオヴィルの王族で研究の続きを試してみたいものです。
ただの精神支配あけでなく、木偶でもなく。
屍に魂を定着させることがかなうなら───
それを配下に置くことが叶うなら、面白いとは思いませんか?
[にこりと微笑むさまは無邪気なもの。
だが続く言葉はその表情を大きく裏切る。]
思いの強さ、そうしたものがあれば上手くいくかとも思ってはみたのですがね。しかしモンテリー王では上手くいきませんでしたので。
鮮度か…もしくは、両方が必要か。
ある程度の目途はついておりますのでね、出来れば木偶に喰らわす前の、状態のいい素体が欲しいと思っていたのです。
頭を失えば、所詮は人間ども。
大陸全土をカナン様に献上することも容易いこととなりましょう。
……いかがか?
[そうして、瞳を弧に細めて魔は主と仰ぐ王へと首を傾げた*]
─ セミヨン川中流域 ─
[北方の山脈で育まれた水は、フェール湿地の地下水を受けながら南西へ進み、そして南へ進路を変える。
緩く左へ曲がる川の河原、浅く砂利の堆積して拓けた場所に、幾つかの影が落ちていた]
……
[ヒトガタは首を振り、濡れた銀色の髪をかきあげる。
炎に焦げ、焼け崩れた左腕が蠢いた]
汚してしまったな…
[悄然と呟く声にチリン、と音が重なる。
壊れたヒトガタの輪郭はやがて元どおりに埋められていく、生命体とはあきらかに素体の異なる魔性の質も、焦げて油染みついた衣装は再生しない]
……
[河原には焦げた亜人とアンデッドの残骸、そして水に浸からない位置に転がる人間が幾つか。
新たに得た死の数を数え上げる。
塵芥のような死を数多喰らっても、まだ兵器の器を満たす触媒には足りない。もっと、──]
[ 1人で戦う術なら、子供の頃から身につけてきた。小隊や、軍勢を指揮することも学んでは来た。
だが、まだ足りない。
時折、男の中に胸を灼くような焦燥が過る。
かつて、軍学校で、策はその時になったら考えると、嘯いた男の声と顔が、時折脳裏に浮かんだ ]
(ディーク...お前なら)
[ 浮かびかける思考を押し込める。
男は、ディーク・オラクルが姉姫を殺害したとは信じていなかった。
だから彼が捕らえられていると知った時には、自らその身柄を引き取りに行きたいと、父王に願い出もしたのだが......それが許される前に、魔王の侵攻によって、彼への手がかりは失われた ]
[ この戦場のどこかに居るかもしれないかつての学友に、再会することは叶わないか?
胸の奥底に秘めた望みは、まだ表には見せぬまま......その相手が川の中に居る事にも、まだ気付かぬまま、男は道を切り開くように敵を倒し、徐々に北へと戦線を押し上げていく。セミヨン川の岸は、もう目の前だ** ]
[かの魔将が何を見、何を思ったかは思考の外にある。
だが、提示された策は、実に好いものだった。]
人間の魂そのままに不死の者として支配するか。
面白いな。
絶望するか、豹変するか。それともあがいて見せるか。
興味をそそられるところだ。
そいつを見た他の人間どもの反応も、楽しみだ。
[想像を巡らせ、幾度か頷く。]
戦場へ戻る
少し、目先の餌を追って遠ざかりすぎた
[乗っていた馬は流されたか、渡りきって逃げたか、いずれにせよ惜しいことには、まだ死んではいない。
河原へ我が手で引き揚げた人間たちの方へ一度視線を巡らせる。
腰に穿いた剣に手をかけることはせず、]
いいだろう。好きにするといい。
ただし、こいつにはもう喰っていいと許してある。
だから先取りすれば、だな。
[許可の言葉を告げたあと、こいつと言って足先でこつこつと床を軽く叩く。
ツィーアとシメオンと、どちらが先に王族を手にするか。
それもまた面白い。]//
回復してやろう
[魔将シメオンの配下たる傭兵団は「全滅させていい」の範疇外。
かつて皇子クレステッドの修めた論理治癒魔法を再現する呪文と印は、呪者の属性が大きく変質してもそのままに、あるいは桁の違う効果を齎しただろう。
軍服の泥を片手で払いながら足を上流へと向けた]
[ チリン
満ち足りない、
もっと質の良い死をと体内で核が囁く。
レオヴィルの王族を先んじて欲する競争者の出現>>211>>226を兵器は理解し、疼くようにヒトガタを苛んでいた]
……そうだな
傭兵団の「参謀殿」…其方の命絶える折には、その死を貰い受けよう
[もっとも、これ以上人間が近づいてくるようなら小癪とも感じよう。
先の余興の礼も、してやってもいい。
尖塔の上で、ナールが片翼を広げて軽く伸びをする。
ふぁ、と欠伸をした牙の間から、黒い霧のようなものがちらちらと舞った。]**
― セミヨン川南岸 ―
[対岸が炎に舐められた後の最前線は阿鼻叫喚の様相と言えた。
狂乱状態となったオークが大暴れしていたのもそうだが、戦意喪失した小型の闇亜人達を殺した上で投げてきているのだ。
それらに沈黙する兵達も少なくない]
必ず組を作り敵に当たれ!
決して一人で相手取るな!!
[後詰の兵達にも戦い方を指示し、男もまた近付いて来たオークを率いる騎士達と共に沈めていく。
左脇腹を負傷したせいで乗騎の操作が甘くなっていたが、愛馬自身がそれをカバーしてくれた]
おおおおっ!!
[
― 魔道城塞"Z" ―
[提案を受けた魔王の反応は、まさにこの魔将の意の通じるものだった。怜悧にして冷酷なる覇気。
それを纏って笑みを浮かべる魔王に、紅の瞳の魔は深く頭を垂れる。]
──── 御意。
[そう短く応えて顔を上げた魔の顔もまた、笑んでいる。
木偶との競争など、やはり意にも介さぬ。
木偶を作り上げたのは魔王、その力に驚嘆と尊敬こそ抱けども、木偶そのものへの敬意などというものは存在しない。
魔にとっては、力こそが絶対のもの。ゆえにこの魔将の敬意は魔王その人にのみ払われるのだ。]
我が最高の屍人形とレオヴィルの国土。
程なく盆の上に揃えて、御前に仕りましょう。
それまでゆるりと、お待ちあれ。
[にこりと微笑んで再び頭を下げれば、さらさらと額に髪落ちかかると同じほどの緩やかさで魔将の姿は再び要塞の上から消え失せる。
やがて、影のような闇色の翼が空を舞った。
人間の飼い慣らした猛禽類にも地上の戦いも知らぬげに、翼はゆるりと上空に*舞う*]
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