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[各地を巡礼して回るというニコラスを見ると、自分は想像以上に狭い世界しか知らないことを実感する。故郷の村と戦場、そして今住んでいる白銀の村だけだ。
果たしてニコラスは、旅をしながらどんな風景を目にしているのだろうか。エルナに差し出した品から急に興味が湧いてきて、丁重にニコラスへ声をかける。]
嗚、ジムゾンからまたお茶を飲みに教会に来ないか?って誘われているんだ。もし良ければ、そのとき何処を旅してきたか、教えてもらえないだろうか?興味があるんでね。
[村に帰ってきたからには友人との逢瀬もあるだろうし、無理強いをするつもりはない。
あくまで余裕があったらでいいから、と遠慮がちに付け加える。]
[そうして、オットーと幾らか話もしただろうか。
結局…旅人の話は聞けたか。忘れっぽい青年は言いそびれてしまったかもしれないが――荷物に新たな重さが増えていれば、その足取りは軽く。
袋の奥へ沈む果実を配って歩くのはまた明日と決めて、今来た道を引き返す。
二箇所の往復だけで日を終えることも…悪くない。
冬の間は長々と動き回っていれば、疲労もことのほか溜まるのだし、元来一度に多くの仕事はしたくない性分なのだ。
だからこそ、普段はそう訪れることもない教会や仕立て屋からは足が遠のくのもまた…仕方のないこと。]
……そういや、ゲルトに声掛けそびれちまったなあ。
[宿を出た時、彼の特徴的な金色の髪が見えたような気もしたけれど、そのまま出て来てしまった。
マイペースな彼が気分を害したとは思えないが、あとで軽く謝っておくくらいはしておこうか。
そう決めれば、図ったかのように宿屋が見えてきて。
男は、矢張り慣れた体で裏口へと回り込むのだった。]
[果たして、中へ入る折には誰かとすれ違うこともあっただろうか。それが先ほどの少年であれば、同行者が誰であれ、苦笑交じりに見送ることにしただろう。
思うのは、つい先ほど顔を見合わせたばかりだというのに些か慌ただしいな…と。]
よお。
[そんな考えも、何やら古びた本を手にする>>279ゲルトが目に入れば霧散してしまったのだけれど。]
黴の生えたようなそんな古ィ本、一体全体どっから引っ張り出してきたんだよ?
[言いながらも覗き込めば、傷んだ革表紙よりは綺麗にも見える擦れた中身に所々人狼という文字を見つけて幾度か瞬きをした。
それは、何時か母の口から語られた言葉であったから。
――…異形の化物、人狼。
そんなものが本当にこの世に存在するのだとしたら?
……したら。]
…………。
[一秒。 …二秒。 ……三秒。
黙り込めば、目を細めた。
生憎と、ゲルトは本に没頭していて男の様子には気付かない様子であったから、好都合なことだなと脇見をしながら思考する。]
――…物好きも程々にしとけよ。
[揶揄うように投げる言葉は、古びた本へ意識を飲まれるゲルトに対するものか、それとも、この本を引っ張り出してきた「誰か」に対するものなのか青年にも判別はつかなかった。
言い終われば、もう用は済んだとばかりに幅の狭いやや急な階段へと足を掛け。]
――…また今年も…世話になる。
[宿へ間借りする旨を伝えれば、それ以上は振り返らずに階上へと踏み出した。]*
や、そんな気にしなくっていいって。
[比べれば案外似通っているが、かといって一緒にするのは抵抗がある。
そんな結論を己の中でつけつつ、あっさり謝罪するシモンにはいつもの調子で笑ってみせた。>>287
笑ってみせた――ものの。
シモンの口からそんな、今しがた一段階整理のついた感情が漏れやしないか、
それだけはほんのちょっと、気になっていた。
しかし現状そんなことはなく、実に心地よく時は流れている]
外套の補修ですね。承りました。
これくらいなら1日2日あれば済むかな……。
[脱いだ外套に手を伸ばし直すべきところを確認していると、>>281
また別の物が取り出されていた]
……かわいい!
[テープの可愛い模様を見て喜びの声をあげる。
ボタンも大小さまざまな取り合わせがある。
この■lightcoralのやつなんて、シモンの注文の品にも使えるのではないか。
さてテープの方は……]
…………。
たとえばニコさんの外套のほつれを補修した後、
このテープを端から端に貼ればさらなる補強に、
―――ってさすがにファンシーすぎますかねこれ。
[テープのひとつを指一本分ほど引き出して、
強度を見定めている間に浮かんだ案はいまいちだった。
珍しく眉根の寄った顔になる**]
[リゼットはというと、黙り込んで何か思い出そうとしているようだった。
思い入れのある金色があるらしかった。]
何か、特別な花があるのですか。
[例えば、そう。リゼットの姉との思い出の花なのだろうか、と。
口にはしないが、金色の花の名前を思い出そうとする少女の様子にそう思った。]
[神の存在。これを証明するとなると、成る程これは難しい。例えば自然界に秩序や設計があることから神が存在することを導く方法を唱えるとしよう。食物連鎖の頂点に人間が立っているという構図が自然に生まれるということは、適当な文字群を並べて綺麗な文章が出来上がるのに等しい奇跡であることから、設計者たる神がいるという考え方。
確かにこれは、一見して説得力に溢れている。人間が神に愛され、神が自分に似せて生み出した存在であると言われる所以はここにあるのだろう。愛して止まない人間を自分の姿に似せ、食物連鎖の頂点に立たせているというのだ。
しかし、そもそも適当な文字群を並べるという目下の事例とこれまで形成されてきた自然界という広大な事例とでは類似として不十分であるし、そもそも人間が全ての生物の頂点に立つという考え方も怪しいものだ。人間は、偶然に形成された現在の環境に適応できているだけ。木の枝の、無数に枝分かれした先の数多の頂点の内の一つに立っているに過ぎないのだ。
更に言えば、この世には人間に辛い、人間にとって「悪」と言えるものが多く存在する。神が本当にいるのであれば、どうしてこのようなことが起こるのだろうかと。
しかし、其れに対してもまた、その悪は必要不可欠なものであり、本当には悪ではない見かけ上の存在であるとも否定できるだろうか。
神というものは、その存在について証明することも否定することも難しい。ただ一つ、自身にとって明らかなことは、神が存在するのであれば自身は必要悪を一身に受ける存在であるのだろうと。少なくとも、よく言われる全知全能の神が存在するのであるのならば、きっと“僕みたいな存在は生み出されていない”。神について、知人に考えを告げたことはただの一度もありはしないが、自身は基本的に神という存在について疑いは持っていない。ただ、信仰する気持ちがあるかと問われれば首を横に振らざるをえないだろうか。]
[他人の期待を受けることでしか行動を起こせない自分が、その期待を向けてきた相手に賞賛を受けるというのは何とも不思議なものだ]
そう。それは、少し出すのが遅くなってしまったかな?
[いつ出てくるのかそわそわしていたと言うニコラスの言葉>>199からも期待が込められているのを感じる。そう、こういった期待が無ければ、自身では何も作ることができない]
(僕には、願いや望みを抱くことができないから――)
[教会へ、パンと一緒に届けてくれるという言葉には「頼んだ」と、簡単な相槌を打つように返す]
ん、何か頼みたいことができたら遠慮なくお願いするよ――
[――そう、望まれるのであれば。
そう心中で付け加える。近頃は、自らの異常性が日を追うごとに強く感じられるようになっていた]
―パメラ宅→パン屋―
[パメラの家まで薪を届ければ、挨拶をして、
その後パン屋へと戻る。]
薪をパメラさんとこにわけてもらったこと、
シモンさんに伝言をお願いしておけばよかった……。
[明日また宿を訪れて、シモンさんに話しておこう。
そんなことを考えながら、日々の雑務を終わらせ、
夜になれば自室で一人、ベッドへと座り込む。]
[いつもと違うのは、今日は懐かしい本が手元にあること。
描かれている内容は、恐ろしい人狼のことだけれども。
かつて双子の片割れと共に読んだ、思い出の絵本。]
………………懐かしいな。
[感慨を込めて呟く。
そうしているうちに、静かに夜は更けていった。]
[姿はよく似ていた。
でも、性格も振る舞いも全然違う双子だった。
ペーターは引っ込み思案。
ハンスは元気が有り余っていると言われていた。
ペーターは優しくて、ハンスはちょっと乱暴者。
ペーターは勤勉で、ハンスは面倒臭がり屋。
見かけはそっくりだけど、話をすればすぐにわかる。
そんな双子は、子供の少ない村では
周囲の大人達に優しくしてもらい、すくすくと成長していった。]
[そんな平和が壊れてしまったのは、ある冬のこと。
冬に親戚の家を訪れる事情ができ、家族は皆出かけていった。
風邪気味だったから、一人家に残っていた。
それが幸いしたのか――あるいは、不幸だったのか。
それっきり、もう二度と家族には会えなくなった。]
[一人残された少年は、
周囲の助けを借りて生活していくこととなる。
大人の真似をして仕事をするようになったのも、
それからのこと。
少しでも、皆の役に立ちたい。
それがペーターの口癖だった。]
[ニコラスが旅先から持ち帰った品>>281を見て、エルナが可愛いと声をあげる>>295。
やはり若い女性は可愛いものが好きらしいと考えていると。]
・・・…?!
[ニコラスの外套のほつれに、テープを使用するとの案が出て>>296、思わずエルナとニコラスの顔を交互に見つめてしまった。
20を半ば過ぎた男性の服にこれを使うのはちと厳しいんじゃないかな、と。
しかしエルナの言う通り補強目的ならば……理解できなくもないので、専門外の自分は黙っている。そも必要不要の判断はニコラスがするものだとの考えもあるし。
手持ち無沙汰になって、窓の外に視線を向けると、既に空からちらちらと雪が舞い始めていた>>259。]
おっと、いつの間にか雪が降ってきたようだな。こりゃちと急がないといけない。
じゃあな、俺はこれで失礼する。
エルナは上着をよろしく頼む。ニコラスは無事村に戻ってこられてよかった。改めてお帰りなさい。
二人とも、レジーナさんは今留守にしているけれど、困ったことがあったら宿屋に来てくれて構わない。あそこは村に何かあったときの緊急避難場所になっているから。
[慌しく伝言を口にすると、手を振りながら仕立て屋を出た。]
[エルナに指定された木の小屋>>248を見て、足りない薪の量を確認したあと、一旦宿の倉庫に戻ってそりを取り出してから、薪小屋に向かう。まだ降り始めたばかりだし、風もあまり強くなかったから、思ったよりは簡単にそり一杯に乗せた薪を運ぶことができた。
ほぼ必要と思われる薪を補給した頃、さっきよりも大粒になった雪が、風に乗って叩きつけるように降ってくるようになった。]
うーん。
まだ回ってない家があって心配だけれど、時間もないし、無理はしない方が良さそうだな。
[今日会っていない知り合いの顔を順番に思い浮かべながら、残念だが此処で宿屋に戻ることを決めた。何せ無理に知人を訪ねて薪がないと分かったとしても、この天気では運ぶことができない。
それにレジーナの不在は兎も角、去年より前から村で過ごしている人には、既に緊急時は遠慮なく宿屋に来て構わないと伝えてあるから、大丈夫だろうと判断した。
コートのフードを被りなおして、そりをひきずりながら宿屋へと足を向ける。]
― →宿屋
[宿屋の玄関先で雪を払っていると、古びた本を手に持ったゲルトが待ち構えていたように登場した。
お腹減ったーとせっつかれて、苦笑がにじむ。]
あのな、お前は一体いくつになったと思っているんだ。俺はレジーナさんと違って、母さん役を務める気はないぞ?
……第一、ちゃんと冬支度はしてあるんだろうな?薪は十分あるか確認したか。ヤコブに頼んで、野菜を配達してもらったか。
[特大の釘を刺しつつ思いついた質問を投げかけると、ゲルトは暢気に”今夜から宿屋のお世話になろうと思っているから平気。”と笑った。]
そうか。だったらいいけどな。
じゃあ、夕飯の支度をするから、お前も手伝いしろよ。
[脱いだコートを肩にひっかけて厨房に向かうと、後ろから追いかけてくるゲルトが、そういえばヨアヒムも宿屋の世話になるって>>292と教えてくれた。]
わざわざありがとうよ。夕飯ができたらヨアヒムを呼ぶことにしよう。さて、献立は何にするか。
[呟きに対して、ゲルトが僕ねーセージ入りのソーセージ食べたい!と勢い良く答える。
その日の夕食は、ゲルトに手伝わせた分の野菜が少々不ぞろいになったものの、何とか無事整えることができた。
寒いときは左足の傷に痛みが戻るが、階段を上ることにも支障はない。ヨアヒムが借りている部屋に向かうと、ノックしながら用件を伝える。]
ヨアヒム、夕飯の支度ができたぞ。
[レジーナの不在を尋ねられたら理由>>97を説明して、もし厨房にりんごのジャム>>235を発見した場合は、そのお礼も合わせて伝えるだろう。
夕食のテーブルではニコラスの帰宅などを話題にした。]
[夜が更けるに従い雪の勢いは更に増してきた。
明日はどのくらい積もるのか、心配になってくる。
外に出ている知人は無事帰宅できているといいと祈りながら、室内にひいた温泉で体を温めてから寝ようと考えている。**]
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