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宿の食事と美味しいパンは、俺にとっては充分娯楽ですから。
折角なので、戻って味わうことにします。宿の料理も本当に楽しみだ。
ありがとう。また、明日。
[そうして、パン屋を後にする**]
食う為に育ててんだろ?
遅かれ早かれ人間様の口に入るぜ、そいつ。
なァ、嬢ちゃん?
[だから何も間違ったことは言ってないと、いつに無く反抗的な少年に肩を竦める。>>360
しかし、常に向けられていた視線よりはまだマシだ。
少年の悪い大人に憧れるような目は苦手だった。
彼は知らないだろうがその子供独特の視線を向けられるたびに、
自分がものすごく汚れた人間だと思い知らされているからだ。]
……くくっ、まだガキの癖に何言ってやがる。
[声を上げて笑った後も、男はくつくつと笑う。
人狼なんて子供だましの話なのはよくわかっていた。
男も、子供の時にモーリッツから聞かされたときは同じ様な反応をしていた。]
[>>363少年が口から見せる舌を無視していれば、彼はそのうちこの場から走って離れていく。
その背を一瞥し、残された少女を見下ろした。]
やっぱガキだなァあいつ。
この嬢ちゃんがどうなってもいいんかねェ。
毛も生え揃ってないようなガキ相手ってのは趣味じゃねぇけど。
[クズのような男の前に少女を置き去りにするなんて、と鼻で笑う。]
嬢ちゃんもさっさと帰りな。
人狼じゃなくとも、怖いおっちゃんにナニされても知らねェぜ?
[そんな事する人間など、この村では男の他にはいないだろうがより現実味を帯びた忠告をして、男は少女から離れた*]
[不機嫌そうな声を漏らすペーター>>355に、途端に弱気になる。
少し言い過ぎたかもしれない。]
あ…え、ええと…ちがうの…
…見つけてくれたのは、その…うれしいんだけど…
[言い繕おうとするが、うまく言葉が出てこない。
そんなとき、背後から声が聞こえた。>>353
ふり返ると、そこにいたのは柄の悪そうな男。
ならず者と呼ぶ者もいる、ディーターだ。]
だ、ダメです…
[いつも酒の匂いをさせているこの男が、カタリナは苦手だった。
冗談だとはわかっていても、子羊の首輪にかけたロープを握る手に力がこもる。
さっきから続く不機嫌も手伝ってか、ペーターも彼に噛みついていた。>>360]
― →自宅 ―
[男にとっては長い道のりを歩いて自宅へと辿りつく。
室内に入れば酒の匂いが鼻腔を擽る。
暖炉に火が入っておらず、外の気温と変わらず部屋は冷えている。
それでも、酒さえ飲めば寒さなんか忘れられると思い、男はアルビンから買った酒を早速飲み始めた。]
……へぇ、こりゃ、美味いもんだ。
[確かに、アルビンが胸を張った通り(>>175)、この酒は男の鈍った舌でも十分に愉しめた。
香りも、喉越しも申し分ない。
すっと体になじみ、安酒にはない上品な陶酔感が体を包む。
惜しむらくは少し冷えすぎた点だけだろうか。
しかしそのツンとした鋭い冷たさも、酒の味を引き立てていた。]
[久しぶりに飲んだ酒がこうも美味いと、誰かと酌み交わしたくなるような気さえする。
そこで思い浮かぶのはやはり、悪友2人の顔。
昼にジムゾンと話をした所為もあるかもしれない。]
…3人で、なんて、なァ。
[ちらりと3人が写るモノクロの写真を見る。
あの頃のままなら、こんな惨めな生活を強いられる事はなかった。
こんな地獄があるとは知らず、笑ってる己の顔が憎くすらある。
戻れない過去を、何度破り捨てようと思ったことか。
思いとどまらせたのは、澱のように残る寂寞の所為か、
塵のように霧散する僅かな希望の所為か。
そこまで考えて男は一人、嗤う]
あほくせぇ。
[何もかも過ぎた事で、今更嘆いても仕方がない。
また一口、酒を体に流し込む。]
[ちびちびと瓶から直接飲む酒の量は半分まで減っている。
この調子で飲み続けると、アルビンの分が無くなってしまう。
一応彼に分けるといったことを覚えていた。
その口約束が果たされる日はいつになるかわからないが
ここらでこの酒を飲むのはやめておいた。
代わりに、近くにあった酒瓶からアルコールを摂取する。
オイルのように不味い酒でも、酔えるなら何でもいい。
そのうちに男は瓶を抱えて、眠ってしまった**]
―夜:カタリナの部屋―
…はあ…今日はさんざん…
[寝仕度を済ませ、ベッドの上で枕を抱えため息をつく。
帰るなり両親にはこっぴどく叱られた。
羊を逃がしたこともそうだが、どれだけ心配をかけたかというのが主な理由だ。
どうやら牧場を手伝ってくれているヨアヒムや、話を聞いた司書のクララも探してくれていたようだ。
そのことは本当に反省しているが、ペーターと喧嘩別れし、落ち込んでいた彼女には泣きっ面に蜂。
というより、泣くしかなかった。]
ペーター…ちゃんと、おれい言いたかったのになあ…
ああ、あいつまた腕が上がったと思わないか?
[オットーのとこに寄ってきたばかりという彼>>382の言葉にそう相槌を打つ。毎日に近いほど顔を合わせる自分でそう思うのだからアルビンにとってはもっと顕著だろうと考えて。]
南の方ねえ…やっぱりこの村より暖かいんだろうな。
こっちはなーんにも変わりゃしないな、牧場に農園に宿に教会に…な。
[手伝い、というのは人手が足りない時は勿論なのだが、そうして施設を回って必要な物資が何かを纏め、麓に買い出しに行くというのがメインの役回りである。]
それにしたってなんでまたこの寒い時期に帰ってきたんだ…?
[数刻前に宿に案内した旅人の言葉を脳裏に思い浮かべながら、そんなことを聞いてみる。]
…はあ…
[もう一度ため息をつくと、机に座り直し、引き出しの中からおもむろに一冊の日記帳を取りだす。
内気な少女が、唯一本当のことを隠さずに言える相手。
それがこの日記帳だった。]
「○月×日△曜日
今日はペーターをおこらせてしまった。
パンをくれたのに。
せっかくひつじさんをみつけてくれたのに。
あしたはペーターに会えるかな?
会って、ちゃんとおれい言いたいな。
ごめんなさいって言わなきゃ――」
――…?
[そこまで書いたところで、ふと、外の異変に気づく。
この時間は寝ているはずの動物たちが、やけに騒がしい。
気になったカタリナは日記帳を机の上に置いたまま、コートを羽織り、外へ出た。
なぜか出てしまった。
たとえ牧場の敷地内といえど、夜に一人で外に出てはならないと、あれほど言われていたはずなのに――]
[腕が上がったと思わないかと訊ねられて>>386アルビンはまだ手に持っていたままの齧りかけのパンを一口で平らげてしまう。もぐもぐと数回だけ咀嚼して直ぐに飲み込んだ。]
まあ、下手なりにな。美味くなったんじゃねえの?
[本当は美味しいと思っている癖に本音は言わなかった。素直ではない。長い付き合いだ、アルビンの馬下手な嘘なんてヨアヒムは見抜いてしまうかもしれなかった。
ヨアヒムの返答には村人達の手伝いをし彼等に慕われている姿を思い浮かべた。
ヨアヒムに何故この時期に戻って来たのか質問されればアルビンの心臓がどきりと跳ねた。]
別に。偶然、帰る時期がこの時期になるだけだよ。
こんな寒々しい村なんて俺だってお断りだよ。
[もう何年もこの時期に帰ってきているのに。こんなに偶然が重なる訳がない。馬鹿馬鹿しい誤摩化しだった。
冬になれば雪に包まれるこの村なんて大嫌いだと。だから、この村を出て行ったのだと。
けれども毎年律儀に帰ってくるアルビンはさぞ滑稽に映っただろう。]
――まー、まだ親父さんに敵わないのはその通りだけどな!
[アルビン>>390の本心を知ってか知らずか、悪戯っ子のような笑みを見せながら言う。下手なりにも"美味しい"と言ったその言葉が全てでもあった。]
はは…そんな寂しい事言ってくれるなよ。
[彼が村を出ていくと言った時の事は今でも覚えている。変わらないなと苦笑いしながらも…麓への買い出しだけでは賄えぬ物資もある。例え偶然であってもアルビンに心の中で感謝せずにはいられないのだった。]
…ほんとに偶然なら、いいんだけどな?
[だがそんな想いはおくびにも出さず、からかってみせた。]
[ヨアヒムのからかいの言葉にはチッと舌を打った。>>391]
お前こそ若い癖にこの村で満足する気か?
人や物の流通の少ない。冬になれば雪に覆われて他には何にもありはしない。
俺は、此処の冬景色を見ていると……、どうしようもない気持ちになるよ。
[辺境な村だからこそヨアヒムが感謝している事は知らない。アルビンはこの村について嘆く。共感して貰えたか、どうか。
それから、アルビンがヨアヒムとパメラの元の関係を知っていれば「彼女が居るからか?」とでも訊ねただろう。
幾らかヨアヒムと会話を交わした後にアルビンは立ち上がる。]
それじゃあな。俺は用事があるから行くぞ。
[特に用事なんてありはしないのに。小さく手を挙げて背中を向けてしまった。**]
雪道を歩くときは、どうしても体力を奪われますからね。お疲れ様でした。
…でも渡り鳥って?
[この村に来るまで苦労したと言うニコラスにねぎらいの言葉をかけたあと、すぐに本来の旺盛な好奇心が頭をもたげて尋ねる。
答えを貰うと、ああなるほどと大きく頷いた。]
旅から旅へという生き方は、ずっと同じ村で過ごしている僕にとっては羨ましいです。
例えば雪が降らない場所や、暑い土地でどんな風景が見られるかは興味ありますし。
[ニコラスが何故このような生活をしているか、説明を聞いただけでは分からなかったから、それには直接触れず。ただ素直な感想だけを口にする。
今の生き方には満足しているとはいえ、村の外に興味を完全に失った訳ではない。]
では、のんびりしていってください。
すぐ飽きるなんて、アルビンらしい言い方だなあ。でももし村で分からないことがあったら、遠慮なく聞いてください。僕の分かる範囲で教えます。
[アルビンが村を出てから大分年月が経つ。その事情>>76を知っているからこそ、ニコラスに告げた言葉に内心納得していた。
けれども初対面のニコラスにそこまでの話をする気はなく。普通に旅人に接する態度で話を締めくくった。]
[パンを食べられた文句のひとつも言おうとしたが、口にする前にジムゾンに>>354告げられた言葉。文句は飲み込んだ。]
うん、わかった。すぐ用意するね。
[自室に戻り、2日分の荷物を纏める。2日分あれば、あとは今身に付けてる服も含めて宿で毎日洗濯しながら着回すのも毎度のこと。
荷物はシモンのと2人分、ソリに積み込む。
借りた本と勉強道具は学校の鞄に入れて身に付ける。
ここまで5分かからず準備完了。]
ジムゾンさんお待たせしました。
シモンさん、行こう?
[シモンに手袋とマフラーとコートを渡し、ブーツを履かせる。シモンは自分で着たのか、ジムゾンに手伝って貰ったのか。]
[ジムゾンに貰ったソリは荷物運搬に大活躍。今も2人分の荷物がぎっちり。
次の春にはメンテナンスの方法を教えてもらおうと考えていたりいなかったり。]
[シモンはジムゾンの肩を借りて、宿への道を進んだだろうか。そんな二人の後をリーザはついていく。]
―レジーナの宿―
[果たしてそこにレジーナの姿はあったのか?
レジーナが居たならば挨拶をし、シモンが避難の旨を伝えただろうか?
冬になるといつも空けておいてくれる避難部屋の鍵があれば、レジーナが居なくとも鍵を手に取り、部屋へと移動したことだろう。**]
[店番の合間に家事を片付けていると、ゲルトがやってきた。]
ごきげんよう。
でもどうしたんです?随分顔色が悪いようですが?
[肌に血の気のない様子に、驚いてどうしたのか尋ねると。
ゲルトは”寒すぎて家事をする気になれなくて、これから宿屋に泊まりに行くところ。朝食もまだ食べていない。”と説明した。
一昨年亡くなった父が十分な遺産を残しているため、ゲルトはまだ結婚もせずに悠々自適な生活を送っている。男の一人暮らしは確かに家事するの面倒だろうなと納得した。]
ああ、お腹が減っていると寒さが一層堪えますからね。
今日のおすすめはアプフェルブロートです。
[他の人と同じく、本日のおすすめパンをゲルトに売り込んだ。]
[買ったその場でパンを平らげたゲルトの頬に多少血の気が戻ったことを確認すると、ほっとした様子で良かったと声をかけた。]
ありがとうございました。
今後ともどうぞご贔屓に!
[宿泊用の荷物を抱え、来たときよりもしっかりした足取りで宿屋に向かうゲルトに、”転ばないように気をつけてくださいね!”と手を振って見送った。**]
[カタリナ探しは結局、その後にペーターと一緒に見たという話を聞き、牧場の方に見に行ったときには帰って来ていたようだった。**]
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