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[ふわり
ふわり
ふっと、かき消されるかのように浮遊感も、思考も、感覚も、ふっと消えたのだった。
始めから何もなかったかのように――**]
[リゼットが一体いつの間に、どうやって毒を手に入れたのか不思議に思ったけれど、今はそれを聞いている場合ではないと考え直す。]
嗚呼、そうだな。オットーがどれほどの能力を持っているか分からない以上、リゼットが言うように今が好機なのは間違いない。
だがお前は大丈夫か?
俺一人でオットーと対峙するのは心もとないので、ヤコブについてきて欲しいが、かといってリゼットを一人にすることは避けたい。
[しゃがんで視線を合わせると、立ち上がれるか?と心配そうに問いかけた。]
[このままオットーに姿を晦まされたら、もう手も足もでなくなる。
視線を合わせて問うシモンに手を借りて、何とか立ち上がり]
大丈夫、です。
もし遅れても、……すぐに追いつきますから、先に行ってください。
今、足手まといになるわけには、いかないですから。
[シモンとヤコブ二人の顔を見てから、まだ恐怖に震える足を引き摺り歩き出した]
少女 リーザが「時間を進める」を選択しました。
[そして、伝えたい言葉があると聞けば、彼女の言葉を聞き漏らすまいと途切れがちの声に意識を向けて]
……うん、僕の見立てた通りだ。
良く似合っている。
[ありがとう、と。
彼女のその言葉を耳にすると、久しぶりに笑顔を浮かべた]
………はぁ。
どうしちゃったんだろ、あたし。
[エルナは自分が真実を知ってしまったことで、
どこか腑抜けてしまったとは思っているが。
真実を知らなかった愚かな自分から目を背けようとしているとは気付いていない。
それでも、目の前の生きている者達から目を背けることはできず。
揺らめく霊体は終わりまでを見届けようとする**]
さて。ヤコブ、行くぞ。
[表情を引き締めてもう一人の青年に視線を向けながら声をかける。オットーにどのくらいの心得があるかは不明なので、決して油断することのないよう気をつけなくてはと視線で伝えながら。
今朝起きたあとのヤコブの発言を、騒動が発生してからの行動をつぶさに思い返した結果、信頼できる人物であると思った。時折意見が食い違ったことはあったけれど、ヤコブの思考に矛盾は感じないし、いざというときは行動で示してくれると期待もしている。
だから同行して欲しいと頼んだのだ。
懐の拳銃を意識しながら、広場を後にした。]
― 広場→
負傷兵 シモンが「時間を進める」を選択しました。
/*
訊くまでもなく似合うって言ってくれたよおおおおうふふ!
エルナさんの精神状態がまたよく分かんなくなってきましたひえええ
そして結論:よく寝ようになるけどコミット揃うとなると(そわぁ
難しいよな…… >リゼットメモ
コアタイムがおかしかった頃は多少置いてかれても仕方ない覚悟で動いていた記憶
だけどいない面々への気遣いを忘れていいということにはならない
―回想・約十年前D―
[その日の空は、溢れ出した彼女の願いを揶揄するかのように、涙を雨の雫として溢し、世界を覆い尽くしていた。]
[朝、彼女の姿は店から消えていた。]
――嫌な、予感がする。
[己に感情などありはしないが、どうしてか、何か異質なものが這いずり回っているかのように、胸に嫌な感触が走るのだった。
己はその感触を振り払うように首を左右に振ると、丁寧なことに足跡すら残していなかった彼女の向かう先を感覚で察知し、真っ直ぐに向かう。その先に、彼女がいた。
その姿に、どこか喪失感を覚えたことは、今でも覚えている。降り頻る雨は彼女の頬を、肌を滑り堕ち、或いは染み込むように絡み付く。目元は宙(そら)に奪われてしまったかの如く前髪に隠されて、その前髪は、その生命力の全てが奪われてしまったかのごとく萎びてしまっていた。]
――来ないで。
[彼女は、此方の姿を認めるまでもなく、呟くように拒絶の意思を向けてきた。そう、願われたら、従う他ない。]
――……女の子が来ないでと言うときは、来て欲しいということなのよ。覚えておきなさい。
[やがて夜が明け、エルナの遺体を見つけた生き残った者たちが広場へと集まってくる。
宿に戻っていたエルナの魂もその中にあって、その姿を見て少し安心したように微かな笑みを浮かべた。
どうしちゃったんだろう、となにやら落ち込んだ様子の彼女に、そっと声をかける]
――大丈夫。
きっと、気づいてくれる。
僕らの、みんなの死は無駄にはならないはずだから。
[生きている彼らから目を背けず、行く末を見届けようとする彼女の手を取り]
だから
――彼らを信じて、見守ろう。
[硬く、握り締めた。
――オットーの事も、止めてくれるはずだから。
そう、心の中で呟きを残して**]
[しかし、直後に彼女はいつものように理不尽な願いを向けてきて、己は当然のようにそれに応える。
間近で見る彼女は、しかし、そのいつも通りの姿からはかけ離れてしまっていた。彼女に望まれて、彼女の前髪をかき分け、その瞳を覗き込んでみたならば、その願いの溢れる様を表していたかのような輝きは失われ、矛盾する願いに引き裂かれる苦痛を帯びて濁っていた。]
――私ね、貴方に会わないと決めてから、ただひたすらに、毎日の日記をつけるかのように、人を喰らったわ。私自身の、貴方を喰らいたいという願いを、その血で塗りつぶそうとして。
――でも、ダメだった。貴方を喰らいたいという願いは日々強まり、それと同時に、喰らった人の数に比例するかのごとく、貴方を喰らいたくないという願いが強まっていった。
[語る彼女の口調は、その苦しさが色として見えてきそうなほどに痛々しく、その様子は、死期を悟った猫のようだった。]
昨日も言ったけれども、君が望むなら僕は――
[彼女の様子に誘われるように、己は昨日も告げた言葉を彼女へ向けようとする。しかし、その言葉は彼女の稲妻のような、張り詰めた怒号に遮られる。]
……嫌っ!!絶対に、そんなの……っ!!
――私は、貴方を失いたくないっ!!
――貴方がいないと、生きていけないのよ……。
[最後は弱弱しく、それでいて、語る彼女の瞳は此方に何かを訴えかけてきているかのようだった。]
――でも、私の願いは貴方を奪おうとする。どんなに上書きしようとも、その上から黒色として塗りつぶしにかかってくる。そのたび、私の心は引き裂かれ、心の隅々から壊死してしまうような感覚に陥る。
[彼女はそこまで言うと、その冬の月明かりのような爪を、彼女自身の胸へと向けるのだった。]
――ごめんね。もう、限界なの。
[そう告げながらも、彼女は死の間際まで此方のことを心配した様子で]
――どうか、貴方はずっと生き続けて頂戴。そして、私のお墓を作りなさい。
[こんなときにまで我儘だった。必要としてくれる人を失う此方を、生かし続けるための呪いの言葉だった。更には「そして、そうね――」と付け加えると、]
――毎年、初めて出会った日。この村が外界と断絶される日には墓参りに来なさい。
[「生き続けろ」という呪いに更に効果を上乗せしてくるのだった。
そうして最後に、彼女は普段通りの太陽のような笑顔を見せると、その胸に爪を突き立てて、命という名の願いの水源を断絶させるのだった。
その後、己は彼女の墓を彼女と出会った場所の近くに作り、最期の願い通り、毎年外界と断絶された最初の日には墓参りをした。とは言っても、その墓参りの内容は指定されなかったため、挨拶する程度であったが。
彼女の呪いは彼女の目論見通り、己を生かし続けることとなる。それを迷惑ともありがたいとも思うことなく、ただ、それだけを己の中心に据えて、生き延びた。]
[何度も主張するようだが、これは悲劇的な話ではない。彼女は多くの人を殺したし、多くの人の人生を滅茶苦茶にした。台風のような人だった。
そんな彼女が、自分自身の願いに耐え切れずに、自らの命を絶った。全ては彼女の願いがもたらした結果であるし、そこに同情の余地など、或いはないのかもしれない。
ただ、彼女が命を散らしてから一つ、気が付いたことがある。
――この世には、彼女の生きた痕跡が驚くほどに存在しない。
そう、探せば探すほど、彼女の生きた証が残っていなかったのだ。この村に限らず、彼女は姿を見せることを嫌っていたのだから]
だから、僕は――
[気を遣うように怪我をした足を叩き、
冗談を口にするシモンに応えようと、薄く笑んで見せる。
もう、オットーは決して油断はしないだろう。
あの押し潰すような殺意が、再び立ち向けられると思うと、逃げ出したくなる。
殺し合いの場にリゼットがいても何の役にも立てないのに、それでも行かなければならない。
何故なら――
死にたくないと、叫んだあの日。
少女は戦うことを選んでしまったのだから]
――……。
[例え、どんな結果に終わろうと、もう足を止めることなど赦されないのだ]
パン屋 オットーが「時間を進める」を選択しました。
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