情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
/*
でもフェリクス王子→ローレルが
何か見覚えあるやつだなあくらいなんだよなー
お茶しませんかって言って来てくれるのか非常に微妙
[彼女が伸ばしてきた腕を、わたしは寸前で払った。>>120
机の前に置いた身を素早く返し、その裏に回る。
わたしと彼女は、机一つを挟んで対峙した。
アイリ総督を殺されて許せない、は間違いないようだ。
その憎しみをわたしに向けている。憎悪をあおったのは、わたしの言動がきっかけかもしれないけど。
”簡単に人を殺める”と言われてせせら笑う]
簡単にじゃない。覚悟があるか、どうかだよ。
あなたには覚悟が足りない。
甘いよ、リーゼロッテ!
[わたしは腰に差した剣を鞘から抜く。切先を彼女に向けた]
覚悟があるっていうなら、見せてみなよ。
返り討ちにしてあげる!
[わたしは挑発を重ね、彼女に剣を振り下ろした。*]
― 回想・数年前 ―
[リーゼロッテがまだ士官学校生だった頃、わたしは剣の指導で彼女と対峙した事がある。
士官生にしては小柄な彼女は、剣を持つ手もおぼつかなく、太刀筋もフラフラとしていて。
十回模擬戦をして、十回わたしが勝利を収めた]
あなたがわたしに勝ちたかったら、わたしの隙を突くしかないね。
[なんて当時は冗談めかして笑い飛ばしたけど。
もちろん、そんな会話は今は思い返されることはなく。*]
!!!!!!!!!!!
[ 覚悟が足りない、そう言われて
問い返そうとする間もなく。
あたしの方に向かってきたのは
彼女が鞘から抜いた剣。
驚いて咄嗟に避ければ
その剣先を免れることはできたか ]
覚悟くらい…………あります!
[ そう言いながらも手は震え、
腰におろしたサーベルに手をかけて。 ]
あたしは、最後まで戦うって決めたんです
[ 抜いた曲刀を今度は此方から。
相手の腹部めがけて刺突した曲刀は
さて少しでも掠めることはできただろうか。
真新しいサーベル、
一度も勝てたことのない相手>>124
その力の差など、歴然としていたけれど、それでも。]*
[剣を振り下ろせば、彼女はすぐに反応して応戦する。>>125
彼女も剣を抜けば、この場で決闘が始まる。
あれから彼女も少しは上達したか。
しかし、御しがたい相手ではない。あっという間に壁に追い詰め、その胸を切りつける一撃を浴びせる]
入ってくるな!!
[物音に気付いた騎士が駆けつけるのを、わたしは声を上げて制す。
この場はなぜか、自分で、わたし一人でけじめをつけないといけない気がした。
彼女の気概に、わたしもどこか冷静さを欠いていたのかもしれない。
そして、傲りもあった。新人に負けるはずはない、と]
[わたしの斬撃を受けて、リーゼロッテはその場に倒れただろうか。
致命傷にはならない一撃だと思うが、それに懲りてこの場から去ってくれればいい。
わたしはどこか、こみ上げる苦いものを飲み下そうとする顔をしながら彼女に背を向けた。そこに隙が、あったのかもしれない。*]
―― 第二王子自室 ――
[ようやく仕事が一段落ついたのは、
完全に日が沈んでからのこと。]
お褒めの言葉を賜り、光栄の至り。
この身には怪我ひとつありませんが……
ウェルシュ様こそ、ご無事で何よりです。
[その言葉の中に含まれているのは、
彼の身に何かあれば僕の野心は全てご破産、という打算と。
単純に、彼へ畏敬を向ける一家臣としての情の、二種類の安堵。]
"彼女"は、我々を捕えることが目的だったようで、
本気で銃撃するつもりはなかったようですから。
臣は臆病者なので、本気で狙われていると知っていれば、
きっと脱兎の如く逃げていたでしょう。
[冗談めかして微笑むけれど、僕だって自分の命は惜しい。
だから――。]
――……そう、ですか。
リヒャルト殿が……。
[彼の死を知らされた時、僕は素直に頭が下がる思がした。
自らの命をも顧みずに主君の命を救うなんて。
臆病者の自分には到底、出来そうにない事だったから。]
惜しい人を亡くしました。
思えば宮中も、ずいぶんと静かになったものです。
[先王陛下は勿論のこと。
僕の知り合いだけでも、リヒャルト殿とフィオン殿。
敵対こそしたものの、アレクシス殿とアイリ殿も。
この短い期間で、数多の命の灯火が消えてしまった。]
[>>91その事を、殿下は深く悔いているようだった。
まるで懺悔のような言葉を耳にして、僕は。]
……そうですね。
[一言、肯定した。
殿下に非が無いだなんて、阿諛追従じみた事は言わない。]
もしも殿下が御身に注意を払っていれば。
あるいは、常日頃から武芸を嗜んでいれば。
リヒャルト殿が命を落とすことは無かったかもしれません。
――しかしながら。
殿下が人の上に立つ立場に居られる以上、
誰かが殿下のために命を落とすのは決して避けられません。
特に、殿下が「王」を志されるのなら、尚更。
気に病まれますな、とは申しません。
しかし願わくば、その苦渋を乗り越えて糧として頂きたい。
それが君主たる者の責務であり。
きっと、リヒャルト殿も望んでいることです。
[殿下の、絞り出すような、短い言葉が聞こえたなら。
肩を叩いた彼の手に、自らの手を重ね。]
どうかご安心ください。
僕は決して居なくなったりしませんから。
……僕には二つの夢があります。
"陛下"となったウェルシュ様のお側で辣腕を振るう夢と、
三人の子供の成人を見届けるという夢が。
それらを叶えるまで、何があっても死ねないのですよ。
[心配ご無用!と、笑ってみせたのだった。]
[ 一撃。その場に斃れる。]
っぁあ、ぅ。ああ、あ……
[ 刺された所がドクドクと血を吹き
そしてあたしに後がないことを知る。
敵わないなんて、とっくに分かってた。
それでも、戦おうって決めたのは
他でもない、祖父や、アイリや、
そして目の前の相手の、言葉から得た力。
最後まで、大切な人を信じよう
その人のために戦おうって
あたしが、心に誓った願い。 ]
最後まで、……っ
最後まで戦うって、決め、た、
……ん、で、……す
[ それでも最後の力を振り絞り
音を立てずに、立ち上がり。
そして。彼女の背に、
懐に収めたダガーナイフを突き立てた *]
[――その後。
殿下の前を辞した後、僕は久しぶりの帰路につく
監査局の中でも信の置ける、腕利きの者を二人引き連れて。]
……護衛はここまでで構わない。
ご苦労様、君たちも気をつけて帰るんだよ。
[自宅の前で彼らと別れ、家の扉を開ける。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、ユーリエはまだ起きているかな――なんて、考えながら。]*
/*
背中にいきなりダガーナイフはめちゃくちゃ痛いし
刺された側びっくりどころじゃないね?
一般人だと痛いのと動転で動けなくなるところだ…
[ 突き立てたが最後、
あたしはその場に崩れ落ちる
その切っ先は本当に、
彼女の背に刺さっただろうか
致命傷に至る場所に、
きちんとあたしは刺せただろうか
動いたことで傷口は広がり、
助けが来なければこのまま出血多量で
生命を落としてしまうかもしれない。
もしかしたらさらにドロシーからの
追い打ちの一手もあったかもしれない。
それで即死ということも考えられる。
でも、それでも、
それでも。
最後に見せた顔は、
怒りでも、憎しみでもなく
どこか、穏やかな、表情で。 ]
ドロシーせん、ぱい
お手、合わせ、ありがとうござ、いました
[ 11敗目かな。
引き分けだったら、うれしい、けれど。*]
[背中に彼女の身体がぶつかったと分かった瞬間、自分が犯したミスを痛感した]
……ぐっ…
[背中から腰に痛みが広がり、足が震える。跪きそうになりそうなのを堪え、壁に左手を突く。右手を真っ直ぐに下ろすと、軍服の袖の中を滑るように落ちてくるものがあった。
わたしは手の中に隠し持っていた短刀を持つと、振り向き際に彼女の頬を目がけて切りつける]
……っ、……。
[ほんのかすり傷を負っても、彼女は助からない。
これは本当に、人を殺すために仕込んでいた暗器。神経を麻痺させ、窒息を促す即効性の毒が塗られているからだ。
長年、これを持ち歩き続けていたけれど、使うのは初めてで]
……、ここ、までね…。
[彼女がこの後、どうなったかわからない。
致命傷を負ったわたしは、自分が作った血だまりの中に膝をついて倒れる。
扉が開いて、次々に誰かが叫ぶ声。
それも次第に、遠ざかる]
ごめんなさ、……い…。
[最期に謝罪を向けたかったのは誰だったのか。
わたしは掠れた声を振り絞って一言告げると、眠るように意識を失い、息絶えた。**]
― 揺らぎし正義 ―
剣鋒諌めし 金糸の乙女
民たちに 囁かれし姿はまるで
陽炎の如く揺らめいて
その正体を 見極めんとし
問いかけるのは
『汝の正義は 何処にあり』
はたして騎士は 如何なる答えに辿り着いたか
護国の城塞 のみぞ知る
真実を求めし若人 のみぞ知る
その詩が紡がれたのはしばらく後のこと。風の便りに北の城塞で起きた一件の噂を聞いて。未来のある若人が、戦場でもない場所で、なぜ、と。凛とした若き軍人の娘の末路を嘆きつつ。
書き終えて、ふと思い出す。
主を撃ち、風に翻った乙女の金糸の色を。暁の国がまだ平穏だった頃、陽気な笑い声の満ちる酒場で、似たような髪の色の娘を見た。
この国ではよく見かけるありふれた色だった。けれどあの日、風に翻った金の色も、笑い声の満ちる酒場で佇んでいた金の色も、どちらも美しく輝いていたと。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新