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ナタリエルさま、……大丈夫です。
[声色を変えた大天使に答える声は、どこか柔らかな、そして宥めるような雰囲気を伴っていた]
私のために、手を煩わせなくてもいい。
……そのお力は、大いなる救いのためだけに。
[その声が己の名を呼ぶのが、たまらなく嬉しく、そして哀しかった。
自分という存在は、何かを為したのではなく為さなかったがために、彼の者を動かしたのかと。
ふとそんな思いを抱いたのだ*]
― 《シャドウ・バレス》 ―
[はた、と。
頭上が光に覆われたように感じ、反射的に天を見上げる。
視界に映るのは眩いばかりの光>>238。
ただの光ではない]
[光を帯びた人の形をした集団だ]
[通信機を介してそれぞれに声を投げる。
マチスは艦内に戻らず、頭上の光を注視した。
眩さで目が眩むなど言っていられない*]
[ひとつ、天使は読み違いをしている。
老将は、"使える全てを"囮に使ったのだ。
故に、ここに影の天使が現れたのは、ある意味では作戦通りだった。
無論、死のうという気はなかった。
だが、死ぬ可能性を含めて、準備はしていた。
あわよくば、ここで仕留められればという思いもあった。
話ができて良かった、とも思っている。]
[鞘走らせた白刃が、相手の腕に受け止められるまでの刹那の時間、そんなことを考えていた。
この天使が部屋に現れた瞬間から、死を覚悟したからだろう。
己の命を使ってどこまでやれるか確かめる気でもあった。]
伝えられたら、で構わんよ。
[依頼への返しに、そう答え、
宣と共に繰り出される短刀が胸に吸い込まれるのを、奇妙にゆっくりになる時間の中で眺める。]
───軍人はな。
[ごふ、と血を吐いて、 わらう 。]
死にどころは、己で決めるのよ。
[囁いて、左手を動かし、
腰に下げていた手榴弾のピンを抜いた。*]
───── 戯けたことを!
[どこか宥めるような、
止めるような声に返ったのは短い一喝だった。
ぴしりとした声が、白き翼の天使を打つ。]
そなたは我が翼、我が腕ぞ。
その為に力を振るわんとして、何とする。
…アデル、アディリエル。名を与えし光の子よ。
お前もまた、我の愛しき子のうちなれば。
[諫めるように激しい口調は、やがて穏やかなものとなる。
彼の裡に動いた心は知らず、語りかけるは我が裡のこと。]
謳え!
[黙示天使の言葉に応えた下級天使らは、ただ純粋なる力を紡ぐ。
共鳴したそれらは、天上の響きのような荘厳なる音を、割れんばかりの音量で響き渡らせる。
天にある者にとっては心地よき響きでも、人の子らはどうであったか]
[その力の焦点は黙示天使の胸の中心、人間であれば心臓があるはずの場所。
黙示天使もまた、己自身の存在を転化するかのように、力をその一点へ集中させる]
[それは気弾により砕かれるはずだった意志を、ほんの僅かに持たせた――黙示天使の存在そのものと引き換えに]
― 同時刻―
「杖の下部を開けてください」
「杖の下部を開けてください」
「杖の下部を開けてください」
[老将が命終えたのと同じころ、元帥杖から音声が流れ始めた。
所有者の死亡を契機として発動する魔法が掛けられていたのだ。
少し調べれば、杖下端の飾りが回り、外せることが分かる。
杖の中には空洞があり、筒状に丸めた紙が収められていた。
1枚は、マチス・プロッツェをこの戦いにおける総指揮官に任命する、という正式な書類である。
もう1枚は、手紙だった。]
「小僧。
後は任せた。
すまんが、儂の夢も一緒に連れていけ。」
[短い文章の後に、クレメンス・デューラーの署名が入っていた。]**
/*
わああ、元帥ーーーーっ!
そしてアデルも最期まで天使である。
「謳え!」 これは死に際名言だわーーー
ふたりともかっけぇよ!
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