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私はそのようなことを望んでいない。
この国が沈むというなら、それを最後まで止めてみせる。
────
誰が見離したり降りたりするものか!!
[>>231馬上に力なく倒れる総督の姿。
指揮官を失い引き上げようとする騎士たち。]
……近衛、守備兵、すぐに制圧を開始せよ。
ただし逃げる相手を深追いするなよ。
[やがて一人、また一人と武器を落として。
日和見で参加したらしき衛兵たちは武装解除に応じてゆく。
直属である白狼騎士団の多くは撤退を選び。
唯一の逃げ道には回り込んでいた兵士がいたが、彼女達が必死の抵抗を見せるようならば、それ以上は追わなかっただろう。]
[ばさりと羽ばたきが舞う。
白雪がリヒャルトの頭上を狙うなら、ウェルシュは手にしたマントで彼の頭上を払った。鋭い爪が、彼を傷つけぬよう。
同時に声を放つ。]
…───── 誰か!!!!
[それは第二王子の姿を求める者らの耳に届くだろうか>>247]
/*
ここで第三陣営まさかの二人落ちとかいうミラクルドッキリが来て第二陣営が勝利したら変な声出ると予告しておこう。灰で。
…南の国の話?
なんだったかなー(すっとぼけ
[――騒動は呆気なく沈静化した。
騎士団員は手負いの指揮官を守るように撤退したが>>243。
あれだけの傷、ちゃんとした場所で手当しなければ助かるまいと、少なくとも僕はそう見ていた。]
念のため追撃は行う。
ただし街中を戦場にしないように、此方に被害が出ないように。
そして何より重ねて言うが、深追いはするな。
奴らは腐っても精鋭、白狼騎士団だと心得よ。
[中には最後まで抵抗を試みる者がいたかもしれない。
主君を逃がすためと殿を努めた者もいたかもしれない。
いずれにせよ、追跡した兵士たちが目的に追いついた時、
彼女は既に虫の息であったか、それとも既に亡くなっていたか。
果たして。]*
― それは珍しく熱を出して寝込んでしまった幼い頃 ―
[此方は健康で活発的な子供だった。
普段はよく外に出たり、剣を振るっていたりとしていても。
されど子供、病に罹り熱に魘され床に伏せる事は何度かある。
滅多に病に伏せる事が無い王子が熱を出したとなれば、回りの大人達は大層心配させていた。
侍女は甲斐甲斐しく身の回りの世話をし、医務官は早急に病を治そうと奔走している。
それでも、熱を出し弱った幼子は悲しみを抱き、涙を貯めながら一つの問いかけをした。]
どうして、ちちうえとははうえは、きてくださらない?
[その言葉は大層大人達を困らせた。
父は国にとって重要な決断をする為多忙を極めていた。
母は同じタイミングで熱を出してしまった弟に付き添っている。
大人になればその事情を理解し受け流す事も我慢する事も出来るだろう。
されど、まだまだ無垢な子供がそれを理解するには難しい話。]
ちちうえもははうえも、ぼくのことが、いらなくなったんだ……。
[弟が生まれてから病気がちな彼に母が付きっ切りになってる事に寂しさと悲しさが生まれていた。
それでも「おにいさん」だから、弟は「びょうき」になりがちで自分は「げんき」だから仕方ない、と我慢していた。
でも、今は自分が「びょうき」になってるのに、父親も母親も如何して来てくれないのか。
それが如何しても如何しても悲しくて涙が止まってくれない。]
どうして、ぼく……う、ぐっ。
[泣きじゃくり始めた幼い兄を懸命に宥め好かせようとも、その悲しみは癒えようとはしない。
心の中に一つ、小さな小さな波紋が生まれ、小波に無垢な気持ちが揺らいでいた*]
[門前から撤退する白狼騎士団に、わたしは同行しなかった。>>258
野心を実現するために、王宮ではまだすることがあったからだ。
フェリクス王子が戻られたら、一連の出来事について伝えることにしようか。
わが身が拘束されなければ、だけど。
身辺に残ったごくわずかな味方と共に、わたしは沙汰を待つ事にした。
その間に、こちらに向けられた視線を感じる。>>246]
…───。
[淡い桃色の頭。表情までは見えないけど、先日再会を果たしたばかりの新人だろう。
鎮圧の最中に、その姿を見る事はなかった。
目の前の光景に身が竦んだか、あるいは、……。
傍らの同志が話しかける声に思考は中断し、それきり視線の事は忘れた。]
[成る程、矢張り文官で、なおかつ尚書官長補佐にまで上がっただけあって聡明であるらしい。]
いや、鷹匠でも帯刀くらいするさ。
それこそ御前の偏見というものだ。
[故国の王子(のふりをした者)であるからこそ護身用にと言われたものだから、彼の言う通りなのだ。
それでも、鷹匠の事などよくは知らないだろうと思っての言葉だった。]
国は確かに容れ物だ。
あぁ、全く、その通りだ。
だが “ただの” というのは頂けないな。
その容れ物自体にも価値はある。
[俺は淡々と返しているつもりでいて、かなり激昂していた。
実に傲慢で、実に世間知らずな物言いだ。>>235
彼が綺麗な世界と形容するのに、けれども否定は挟まない。]
綺麗な世界しか知らないのは扨、
御前の方だろう、尚書官長補佐殿。
[今回の出来事で、白狼騎士団では裏切り者と取られかねない。
王家に忠誠せよと大義名分をかざしたが、反感は少なからず買っているだろう。
しかし、味方も決して少なくないはずだとある程度の確信はあった。
一ヵ月前にゾネス要塞に赴任してから今まで、出来るだけ多くの味方を作る事に徹してきた。>>0:117
仲間に溶け込み、互いに励み合い。
怪物退治に向かった際は、戦功を挙げてアイリ総督から高い評価を得た。
あっという間に親衛隊に所属するまでに至った実績は、白狼騎士団におけるわたしの地位や評価を少なからず上げていたはずだ。
このまま総督の後釜に据えられても、まったく異例の人事、ということでもないだろう。万事、上手く運べば…だけど。*]
守るだの、先に欺けばいいだのは、
知らないから口にできる暴論だ。
[自由だった、持たない事を強さだと宣った。
(その実、喪うと分かっているものをもう一度手に入れるのが恐ろしかっただけだ。)
ただ、得た自由ではなく、与えられた自由であるのが、これほどまでに脆弱である事を知っているからこそ。
喰ってかかってきた彼の、その決意を問い質したかったのかもしれなかった。
側から見れば、羨望であるのかもしれない事は、分からない。>>236]
そして荒唐無稽な事に。
そう宣う本人はこの有様か。
[刃先を突き付けようと、その勢いは変わらないようだった。
(眩しいな、と少し両の目を眇めて。)
抑えるその細身の刀身に、力を乗せていきながら、彼の言葉を聞いていた。]
…… は、若いな、
御前には言葉の上辺しか見えないらしい。
御前の覚悟が、御前の大切な者の覚悟と、
全く同じといつから己惚れているのか。
[自我を確りと持って王子を支えられる事が、その命の替わりでしかない、影武者として育った俺には眩しく映って見えた。>>239
王子が「やめろ」と言った言葉が耳につく。>>256
それでも、それだからこそ。
軽傷では済ますものかと思って、押し込んでいた刃の、柄の方だけに力をかけると、間を滑り落とすようにずらしながら、刺し抜こうとしたのは腹部。]
[確実に致命傷と思える傷を負わせなかったのは、余り狙いもしなかったのは。
矢張り、俺も何処か甘かったのだろう。
(希くは、ここで翳し返せるものならそうしてほしいとすら、片鱗に思いながら。)
見離したり降りたりしないと言った姿を見遣って、カットラスから手を離した。>>257]
そこまで言うなら救えば良い。
民も、部下も、国さえも、
[致命傷を避けたのは、王子がいた為に。
腕より口弁が先んだったのは彼の尚書官長補佐の手腕だろう。
武器を置いていったのは、王子のその言葉だ。
(救ってみせてほしいとすら思うのだから、矢張り、俺は傲慢なのだろう。)
そのまま踵を返して、立ち去った。
(血腥い事は嫌いだと言ったのに、結局俺も我欲に溺れる人間なのだなと、そう自嘲するのだ。)]*
―王宮前からの撤退その後―
[騎士団はアイリを伴い、城下からの試みた。
依然として要塞には500名の騎士団>>0:256が北からの国境のために待機している。
その追撃は反撃を見せれば戦火を激しく包むほどの激戦にはならず、城外へと脱出し要塞を目指していた。]
・・・もう良い。貴様達で向かえ・・・・・。
[アイリは馬の上で支えられながら、何度も馬上から落ちたその身体に生存は適わぬと考えた。
今は全体で騎士400名、合流した敗残兵が100名
依然として勢力を保つアイリはこのままゾネスに引き上げて国と対立したまま死ぬわけにはいかない。]
責任はとらねばならん・・・・・ ここに置いていけ・・・・・・。
私はこのままゾネスが対立をせぬよう。王子に手紙を書く・・・。
要塞を頼んだぞ・・・
[騎士団を私の代わりにまとめる隊長は渋るが、苦しそうに命令を繰り返すアイリの前に、騎士団は涙を呑んで私を置いていく。
アイリと残るのは殉死を覚悟した2人の騎士のみ。
命の尽きる前にと手紙を書き、手紙を書き終えるとアイリはそのまま眠るように意識を失った*]
知った口を聞かないで下さい。
私の覚悟は私だけのもの誰かと
同じものではありません。
[弟の王子様の声が聞こえればどうしても気をとられる。
彼を白鷹から庇おうとする姿に叱責したいが、声も体もついて行かない]
…――グサリ
[肉が切れる音が聞こえるようで彼は目を見開いた。
切れた場所から広がる痛みにフラフラと気づけば、中庭の暖かな日差しを浴びていた。
その日差しは彼の故郷を思い出させた]
― 気高き驕り ―
誇り高き 護国の
つきつけしは 王都の喉元
納めよと 諫し声へと 首を振り
迫りし闇を 払うのだと
勇しき声 響かせて
願い虚しく 崩れゆく
預けしはずの 背は遠く
信じたはずの 剣は鈍い
暁の旗 翻りし城の奥深く
縁ありし 小さな胸中 何を思ふ
見届けし 民の元へと 何を残す
[王宮、いや王国中が混乱に陥っているだろうか。
このままでは、死ぬのは私達だけでは済まないな。]
…はぁ。こちらが賑やかになるのはあまり望ましいことではないんだがなぁ。
[できれば誰もこちらに来ないことを願うばかりで。]
[リュートを立てかけると、書机へと向かい紡いだばかりの詩を羊皮紙に書き留める。今時羊皮紙などと軽く見られることもあるが、紙よりも水に強く丈夫なこの皮を、旅暮らしの身では愛用していた。
書き留めた詩は、路銀の足しに売ったり、享楽主義の貴人へと贈ったり、時には書にするのだという物好きな御仁へと譲ったり、と。用途は様々あったが。果たしてこれはどうなることだろう。
>>252 夜明けの頃に聞かせる相手はいるだろうか。返事も待たずに駆けて行った春風のような髪色を思い出して、窓の外を見た。**]
[リヒャルト、君はどこで死を覚悟したんだ。
ただの強欲貴族のくせにこんな綺麗な終わりは似合わないよ。
……――チュウチュ。
開かない目をかじってやろうか。
目を開けてもらわないととても困る。
この綺麗な王宮に小さな存在は邪魔だろう。
走ればメイドが悲鳴をあげて、王宮は外に中に大混乱だ。
もしかしたら、それより先に大きな大きなあの鷹の3時のおやつになるかもしれない。
そう遠くない内に彼のもとに行くのだろうか。
ラメール――海の名を持つ暁の国。
優しさ、プライド、地位に溺れた一人と一匹のお話はこれで終わり*]
[ ”誰か!” >>260
その叫び声は廊下を走る軍人たちにも届く
先のほうを走っていたあたしにも、勿論
だけど、それは、叶わなかった。
中庭に到着した時に目にしたのは
血を流す尚書官長補佐と >>269
傍らにいるであろう王子の姿のみ。
美しい白鷹を従えた筈の その人の姿は
もう、どこにもなかった >>267 ]
軍医を!!
[ あたしに叫べたのは其れくらい。
反逆者を探せ!だの 追え!だの
それは既に他の軍の誰かが叫んでいたわ
あたしは、斃れる彼らの元へと、
まずは、駆け寄ろうと *]
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