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[こちらが彼に触れていく間にも、彼の方から手足が絡められる。つたなくとも、だからこそ、彼の真情を感じて心が燃えた。
私の名を呼ぶ彼の唇が震える。
性感帯の在処を告白する声に、ひとつひとつ接吻けて応えた。]
濡れてる。
―― 私も。
[彼の現状を指摘して、自分も白状する。]
[彼の片足を持ち上げて、腿の裏の滑かさを確かめる。
付け根の柔らかな場所に指を這わせた。]
ウーヴェ。
ウーヴェ。 ウーヴェ。
[名を呼んで、唇を交わす。
一続きの動作を幾度も繰り返し、合間に指先を後庭へ進めた。
快楽の塔を小指と親指で揺らしながら、中指で後門をつつく。
そのどちらもが感じる場所なのだと知らせるように。*]
[ 数えきれないほどの接吻けを押され、肌に直接、名を囁かれた。
彼の声を染み込ませた体は、呼ばれる度に熱く、甘く、熟れてゆく。]
── っ、 はぁ…
[ 彼もまた同じなのだと囁かれれば、より強くひとつになりたいと願ってやまない。]
[ 何のために片足を持ち上げられたのかと戸惑う間もなく、翳りを暴かれ刺激されて、血と羞恥が集結する。]
ギィ、 そ、こ…っ
[ 隠すべきか委ねるべきか、狼狽えながら彼を請い求める。
屹立が露を結んで存在を主張する一方で、紫の蕾は指先の訪いにひくつきながら、欲望を知らぬ証にきつく窄んでいた。*]
[名を呼び交わすごと、唇で触れあうごとに彼の体が熱を帯びていく。今やもう、触れれば蕩けてしまいそうなほど。
掠れた吐息が肌を濡らせば、こちらの身体もまた潤んでいく。]
……もう、こんなになってる 。
[指摘したのは、彼のことか、己のことか。
露をいただいた彼の槍に、自身の槍身を合わせる。
互いの潤いが混ざり合い絡み合って、腰を擦り合わせるたびに細かな電流が走った。]
ん……ふ、 素敵だ、…
[甘い声で互いを絡め取り、しのぎを削るような欲望を高め合うような交わりを続ける。
一方で、指先は固く閉ざされた門を執拗に捏ね、滴る潤いを纏って内側へと忍んでいった。
侵入は密やかに忍びやかに行われ、だが確かな質量を主張して内側を占拠し始める。*]
[ ギィの指が摘んでいた熱の先に、彼自身の熱がぶつかってくる。
濡れた粘膜同士の触れ合いは、思わずのけぞるほど刺激的だった。]
ギィ…っ ! っうおう
[ 突かれ、撫で斬りにされ、受け流される動きは欲望の剣戟のよう。
負ければそこで終わりにされてしまうのか。
ここでも彼の真似をして応えようとしたけれど、思うように腰が動かなかった。]
[ 組み伏せられているからだけではない。
何かが後門を貫いて縫い止めようとしている。]
な、 …う、
[ 認識した瞬間、我武者羅にギィの背にしがみつく。
きつく閉まる筋肉が、肉の奧処への侵入者を窒息させんばかりに締め付けた。
痛みがあるわけではない。
けれど、関節を逆向きに曲げようとしているようなものだろう。
抵抗するなという方が無理だ。*]
[欲望が直接触れあう剣劇に、彼の体がのけぞる。
跳ねる腰を押さえて根元から切っ先までを擦り合わせ、先端を接吻けさせた。
濡れた音が、浴場の水音を圧して耳に届く。]
こんなになっている君は、もういってしまうのかな。
[煽るような言葉を吐いた直後に、甘いキスをする。]
君を感じさせたい。
もっと、気持ちよくしたい、。
[前での凌ぎ合いの一方で、閉ざされた場所が蠢く。
しがみつく力の強さに、締め付ける筋肉の震えに、笑みが零れた。]
恐れることはないよ。
この先に、豊かな果実がある。
[他の指で、唇で、身体全体で、これまで明らかにされた彼の快楽の在処をまさぐり、汲み出す。
そうして緩んだ隙を突いて、最奥へと指を送り込んだ。
最も深い悦びが眠る場所を、指先で擦る。
優しく、柔らかく、執拗に、倦むことなく。
目覚めを促すリズムで、快楽の戸を叩く。*]
[ 雄同士を擦り合わせる快感と、後ろを押し広げられる圧へのせめぎ合いはまるで天国と地獄だ。
その合間にもギィの言葉と愛撫が随所に不測の官能を汲み出して、肉体を感受性豊かな器へと作り変えてゆく。]
う、 ぐっ── あ
[ そうして、彼の指が角度を変え、隘路の奥を持ち上げた瞬間に、世界が覆った。]
[ 侵入を拒んでいた箍が弾け飛んで、頑なだった筋肉が弛緩する。]
ギィ── !
[ 痙攣の漣が走り抜けて、そのまま反復し続ける。
もはや彼の動きを妨げるものはなく、そればかりか、堪えてきた反動のように熱と潤みを豊潤に溢れさせ、彼の指を包み込んで啜り上げる歓びに腰がうねるのだった。*]
[その瞬間、彼が鮮やかに色づいた。
肌が歓びの色に染まり、筋肉が共鳴して快感の波を反響させる。
触れあう掌で、唇で、彼の変容を直接に感じ取って、快心の笑みを浮かべた。]
ああ、やはり、
君の身体はこんなにも豊かな歓びに満ちていた。
[全身への愛撫は柔らかく続けながら、彼が内側での快感に集中出来るように加減する。
うねる腰の動きに合わせ、指先で快楽の住処を揺さぶりながら、溢れる蜜を利用して内側を擦り上げ、新たな刺激を生み出していく。]
[そうして存分に彼を快感の海に投げ込んだあと、吐息の嵐がいくらか落ち着くのを待って指を引いた。]
楽しめたかい?
[耳元へ囁き、身体を擦り合わせる。
狂乱に至らぬほどの、弱い熱を掻き立て続ける。
焚火の番は出来ないが、快楽の炎を操るのは得意だ。*]
[ 自分の内側にこんな秘密があるとは考えたこともなかった。
ギィの手によって開発された歓びの園は、わずかな刺激にも新鮮な反応を返す。]
う、 …く ギィ── …
[ 巧みに蹂躙しつくした後で、彼の指が動きを緩やかに変えてもなお、熱は冷めやらない。]
[ 楽しめたかと、優しげに覗き込む彼の問いかけに、嬉しさと恥ずかしさの入り混じった表情で肯定する。
気持ちよかった、それだけでなく── ]
知りたい もっ と──
[ 切なく訴えてしまう自分は欲張りなのだろうか。
だが、彼とさらに多くを分かち合いたいと願う。*]
[時に切迫して、時に手を引くように名を呼ばれるたびに、自分の中で愛しさが増していく。どうしてこうも彼は私の心を掴んでいくのだろう。
腕の中で彼の鼓動が少し落ち着いて、言葉が戻ってくる。
艶めく唇から出たのは、もっとと求める声だった。]
―― ん、 もちろん。
私も、君をもっと知りたい。
ふたりで、探してみよう。
[息が止まりそうなほどに愛が膨れ上がって喉を塞ぐ。
全てを注ぎたい。全て曝きたい。
彼を蕩かして、恍惚のただ中へと共にいきたい。
衝動のままに、彼の唇を貪る。]
[ふたりを包んでいた布は、いつしか落ちて敷布となっていた。
藍色の上に彼を押し伏せ、両足を抱えて持ち上げる。
未だ欲望を吐き出すことなく震えている彼の陽根に唇を落としてから、体勢を変えた。]
もっと深くまで探ってみよう。
さっきよりも、ずっと、いいよ。
[期待を掻き立て、彼の腰を掴んで引き寄せる。
さきほどの営みで、準備が出来ているのは分かっていた。
だから、躊躇うことなく初めから深く突き入れる。
指とは太さも長さも熱量も違うものが、門をこじ開け、隘路を満たし、奥を突き上げる。
その衝撃をまずは味わってもらいたい。*]
[ 知りたいと求めれば、ギィもまたそう願っていると答える。
初心に戻るかのように唇をあわせた。
さっきよりも上手になったか自信はないが、息が重なるだけで、以前よりずっと昂る。]
ん…っ ふっ
[ 腕を交差させ肌をまさぐりあった後で、ギィが流れるように体の位置を変えた。
そのまま足首を掴み上げられる。]
[ 驚きはしたものの、暴れて蹴ったりはしない。
腹を見せた犬のように従順に成り行きに任せる気だったけれど、
色づいた全てが余すところなく彼の目に晒されているのに思い至れば、眦が羞恥に染まる。
折り畳まれたしなやかな肉体より充溢してそそり立つ雄に、ギィがそっと口づけた。 ]
んう──
[ 鋭い快感に火がつく。濡れる。
そのまま食べてほしいと口走りたくなる。]
[ けれど、ギィの視線はさらに下へと移っていった。
実に愛しげに観察している。
今更とはいえ、先ほどとは違い、彼の指を受け入れた体だ。
そこは咲きそめに綻んでいよう。]
ギィ…、
[ 顔を覆いたくなったが、さっきよりずっといいことがあると、彼は宣言した。
歓喜し待ち望みつつも、声は震える。]
[ 訪れたのは暴力的なまでの質量だった。
否応もなく飲み込まされたそれに、息もできないほど埋め尽くされる。]
…── !
[ その瞬間、先端から雫が飛んだ。*]
[二度目の深い接吻けは先ほどよりも滑らかで、まさぐりあう肌の温度は溶け合って均衡している。
少しずつ、こうしてふたりがひとつになっていく。
愛をもって触れあうことに彼も慣れてきたのだろう。
だがまだ羽ばたき始めたばかりの雛鳥だ。
もっと高く飛ばしてやりたい。
手を取って飛翔する歓びを共にしたい。
期待と不安が交錯する彼を押し開くように、身体を進める。]
[これは肉体に対する侵略であり蹂躙だった。
息を詰め手足を強張らせる彼の反応は当然のものだ。
だが、弾け飛んだ雫は予想外だった。
彼の体は、既にここから快楽を汲み出している。
なんと柔軟で包容力に溢れた身体だろうか。
白い涙を掬い上げ、彼の雄を撫でて拭った指を口に運ぶ。
彼の初めてを舌先で味わった。]
これで感じてくれたのだね。嬉しいよ。
この先はもっとよろこんでもらえるはずだよ。
存分に呑み込んでおくれ。
愛と共に。
[祝福の言葉と共に、ゆっくりと腰を動かしはじめる。
荒々しいところはなく、だが容赦もなく、ほとんど抜けきる寸前にまで引いた直後に奥へ押し戻し、最奥を押し上げて揺らしたと思えば再び引いていく。
たゆまぬ動きの間も彼の様子を観察し、彼がもっとも感じる場所を探っていく。]
ああ…ウーヴェ。
素敵だ…
[昂ぶる熱が音となって零れ、胸を濡らした。*]
[ 貫かれた瞬間に達してしまったのだと指摘されて、信じがたい思いでギィを見上げる。
偶然か反射的なものだと主張したかったが、ギィが証拠を舐める舌先に喘ぐしかなかった。]
う、 っく
[ この先を予告して、ギィが抽送を開始する。
咥え込んだ質量は、腰骨にのしかかってくるようだ。]
ギ ィ…
[ 奥まで侵入する怒張はより深い結合感をもたらす。
最初は、突き破られてしまうのではないかと危惧するほどだったのに、抜かれそうになれば切なく戦慄いてしまう。
摩擦がこれほどの反応を引き起こすなんて。
深く咥え込んで、濡れた音を聞く。]
く… ァ
[ 彼の下で、息は甘く乱れ、上擦った。
愛を湛えた眼差しに見つめられ、その視線さえもまた媚薬のようで、彼の攻め立てあらゆる箇所に快感を覚える。
もうこれ以上はないと思っても、その度に彼の愛でさらに高みへと押し上げられ、新たな自分を発見するのだ。
この先は想像もつかない。
ただ、愛があることだけは信じていた。*]
[深く繋がった先で、彼は内側も外側も柔らかく蕩けていく。
ひとつ突くたびに、漏れる声の色が変わっていった。
ここからどれほど大きく花開くだろう。
期待と喜びに、愛撫の手にも熱が入る。]
君の内側は熱い泥のようだよ。
熱くて、柔らかくて、絡みついてくる。
もっと感じたいと身体が言っている。
素直で貪欲な身体だ。
[賞賛の声音で告げて、肌を撫でる。
敏感な場所をいくつか指先に引っかける。]
まだ物足りない場所があるだろう?
触ってと、主張しているのが見えるよ。
こんなに赤くなって、つんと上を向いて、
膨らんで揺れて、私を誘っている。
[たゆまぬ抽挿を続けながら、身体の変化を指摘する。
言葉だけではなく、指でもその場所を指し示した。
胸の左右で一つずつ、赤く熟れている果実を指先で啄む。
軽く引っ張り、押し潰し、捏ねて弾力を確かめる。
舌が届けば舐めていただろう。
代わりに、伸ばした舌を空中で揺らす。*]
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