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[ クレステッドが魔法で周囲の調査をすると言うので、邪魔にならないよう、じっと待機して、こちらも近づく生き物の気配がないかを警戒しておく。
調査報告には、低く感嘆の声を出した。
ゾラントの魔法はどういう原理か感触が掴めないが、クレステッドの言葉に疑いは挟まない。]
行きたい方向に俺の頭を向けてください。
[ まさに手探りの指示出しを頼んで動き出す。]
[ クレステッドは腹の上で、もそもそしていた。]
ちょっと、腰巻きが外れそうなんですけど…
[ 居心地よくないから落ち着かないのだろうと、彼が乗る腹にふわふわの毛を生やしてみる。*]
はっ。
凡愚共には好きに言わせておけばいい。
[在学中には、退化魔法だとかの悪口も何度か耳にしたから、人間扱いされないの意味もまあわかる。
わかるが、連中がなぜ彼を下に見るのかは理解し難い。]
人間より遙かに優れた動物の能力を、さらに強化して自在に操るのだ。
人間の域を越えていると見做されるのならば、まあ妥当だろうが。
[全く。驚嘆すべき能力の持ち主だ。
改めて感嘆して、ひとり勝手に頷いている。]
[そんなカスパルの頭を動かして操縦するのは、これまたなかなか愉快な体験だ。などと思っていたら、苦情と共になにやら触れている場所がふわふわしてきた。]
ああ。悪いな。
[手探りで彼が巻いている上着に触れ、締め直すと同時に、少し形を変化させて留め具をつけておく。
その過程で触れたふわふわの毛が気持ちよくて、少し撫でた。]
方向は合っている。
そのまま進んでくれ。
[指示しながらも、手はついつい撫でている。
もふもふ。*]
[先程の部屋を抜けると長い廊下が続いた。
ローランドは青年にそこで止まっておくように言うとドアに近寄り、顔を顰める。取っ手に手をかけ何度か開けようとしたのだけれど、ドアはカタリとも動く気配なく閉ざされている。
彼はとてもとても嫌そうにしながら小さな穴から中を覗き込み]
「 ──っっ!!」
[ものすごい勢いでドアから飛び離れた]
ローランドさん?!
[慌てて駆け寄って肩に手をかけるけど、それにすら気付いていないようで、彼は自分の身を守るように自分を抱きしめて座り込んでいる]
……え、っと。何……
[異常な様子のローランドとドアを交互に見つめ、結局は彼がこうなったのはこのドアの内側に原因があるのだろう。彼がこうなるなんて、どれほどのことがあったのか。
ゆるく抱きしめていた手を放して、ドアに近寄る。確認しないといけない。だってどんな危険があるのか知っておきたいから。
ドアに近寄るのがさすがに目に入ったんだろう、ローランドの声が弱弱しく止めようとしたが、まだ立ち上がることはできないのか声だけだったから、気にせずにドアに手をかけようと*]
[ そのまま進めというから進むけど、腹の上を這い回るクレステッドの指が気になる。
なんだかこう、際どい気分だ。]
ん…、 あ はい。
[ 暗くて彼の視界がきかないのを幸いに思う。]
クロ君は、どうして今回、交渉に参加を?
[ 意識をサワサワ動く手から離しておきたいのと、こんな暗闇なら話しやすいこともあるだろうと考えて問いかけてみる。*]
[肩に手を掛けられている状態だというのに、男の名を呼ぶ声はどこか遠い。
どれくらい彼の体温に包まれていただろう。
反応を示さない男に業を煮やしたのか、それともまた別の理由なのか、立ち上がる彼の心情に、まともに頭が回らない男は気を割くことが出来ず。
しかし、決して嫌ではない温もりが離れていってしまうことには気が付いたから、足音の向かう方に視線を向けることは出来た。
──嫌だ。
行かないで欲しいと上げた声はあまりにも弱々しくて、彼の足を止めるには到らずに。
彼が扉に手を掛ける。──嫌だ。
声は届いてしまっただろうか。──嫌だ。
中を覗けることに気付いたんじゃないか。──嫌だ。
]
[彼を力付くでも止めようと唐草の名を紡ぐより先に、彼の足をなにかが絡めとり──…バランスを崩したその身体をなにかが抱え、受けとれとばかりに男へ放った。
男が彼の背中に縋りつくように抱き付けば、なにか──…男の命もなく自由意思で力を行使する唐草は二人の周りをぐるぐると回る]
──…
[すっかりぐるぐる巻きにされてしまったわけだが、この状況は扉をさわらせたくない男にとっては好都合。
しかし、こんな時、両得の関係ではない一方的な勝手な要求を伝えるのに、どんな顔をしたらいいのかわからない。
だから、男は震える手を彼の腹部にまわし、肩口に顔を埋めることにした]
──…
君には、見られたく、ないんだ……
[中で喘いでいるのは類似点は性別くらいの、男とは似ても似つかない人間なのだが、
一瞬でもあれを自分と当て嵌めてしまったものだから、それによる混乱に当てられてしまってるものだから。
まるで中にいるのが己自身であるかのような感覚に陥ってしまっている]
[
言いたいことを言いきって、男は彼の肩口に顔を埋めたまま、ぎゅうと彼にしがみつく腕に力を籠める。
──が、腰が抜け気味の男の力は、彼を完全に拘束するには到らないだろう。
また、男が伝えたいことを伝えたという状況、世話が焼けるなと言わんばかりに枝を振る唐草の拘束も、先程までよりは弱くなっている。
扉に向かおうとしたなら連れ戻そうとするだろうけれど、それ以外の行動なら融通を効かせてくれそうだ*]
[足元に何かが巻き付いた]
え?う、わっ
[自身の足を捕らえたのが唐草だとはすぐに気が付いたので──唐草が、相手によっては危険なものだとは、一応理解はできる。けれどシメオンに唐草が危害を加えるとはまったく思わないから、されるがままに放り投げられ]
え?えーと……
[唐草が絶対に逃がさないとばかりに周りにくるくると巻き付く、それとは違う体温での拘束が腹の周りと、あと、背中全体が温かい。ここで温かい原因なんて、ひとつしか思い浮かばない。だから、きっとそうなのだろう]
ローランド、さん?
[完全に拘束されたまま背後を振り返ろうとするけど、反対に彼が肩に顔を押し付けるからその表情は伺えない。けれど、小さく震えているのは分かってしまった]
[見られたくない、と。シメオンには見てほしくない、と小さな声での訴えに、ドアに向かう気はすっかり失せていた。
腹に回る拘束の、指先を捉えるとすっかり冷たくなっている。この状態の彼を置いていける筈がない。
唐草を見ると、二人を捕らえた時点で己の仕事は終わりとばかりに拘束が緩んだから、本当に青年をドアに近寄らせたくない、だけが目的なのだろう]
[必死に縋りつくみたいな手を離させるのは気が引ける。でも、ちょっとだけ。すぐに抱きつき直してくれていいから、と心の中で謝りながら方向転換。ローランドの方に向き直ると、未だ力の入らない腕で必死に縋りついてくる身体をぎゅっと抱きしめた]
ん。わかった、見ないよ。大丈夫。
[落ち着かせるように背中をぽんぽんと叩き、なんならこめかみの辺りに唇も落とすけど、少しは落ち着いてくれるだろうか]
[ついでに自分も甘やかせとばかりに蔓先でじゃれてくる唐草に、いくら拘束がゆるいとはいえ完全にぐるぐる巻きだから、これで許してとにこにこしながらその葉にも唇を当てる。
お返しとばかりに蔓先がこめかみに押し当てられるから、これはちゅーを返されたのかもしれない。可愛い*]
[冷えきった指を温めるように包まれれば、力を籠めていた指はゆるゆると体温に溶けていく。
腕の中から彼が抜け出した瞬間、男は棄てられた子供のように縋るような表情を浮かべたのだが、すぐに男を抱きしめ直した青年にその姿は見えていたのだろうか。
真っ当な言葉を紡げそうもない今の男には、それを確かめる術はないけれど、腕からすり抜けた体温が男の元に戻ってきたから、他の事などどうでもいいのだ。
温もりに顔を埋めた男のこめかみの辺りに、あらたに落とされた"体温"はすぐ消えてしまったけれど。
宥めるように落とされたそれに、幾分か男は心を落ち着けたから]
──…
[ゆるゆると目を開け、未だぼんやりする頭の中に辺りの様子を納めていけば──…
男は、ある程度の落ち着きを取り戻すことが出来たようだ。
礼を言おうと彼に向き直れば、ちょうど彼が唐草に口付けるところだったようだ]
[唐草に口付けを落とす彼の姿に男の体温が上がる。
彼は男と唐草を分けて考えているだろうけど、男にとっては唐草は男に刻まれた奴隷紋であり、男の身体の一部であるのだ。
実際は奴隷ではないとはいえ、その刺青は本来忌避されるものであり、刻まれてから今の今まで男を色恋から遠ざけていた一因であったものだから──…
その、だから、そういうのは、下手に素肌に唇を落とされるより恥ずかしい。
顔以外の身体に唇を落とされたことはないのだけれども!]
え! あ──…ぁう
[そんなことを考えてる間に、今度は唐草が、男の刺青が彼に口付けるようにその身を寄せる。
何度も頬に擦りつくのをみれば、いよいよ男は居たたまれなくなった]
[
え、なんでだ唐草? えと、これ……僕の願望?
唐草の行動はつまり男の命令である。
そんな誤解が溶けぬまま、彼に擦りつく唐草に男はこれが男の願望なのだと誤認する。
恥ずかしさで死にたくなりつつある状況下で、制止の声を出して見るが、絞り出したその声も羞恥からか弱々しくなってしまう。
口に出さないものだから、男が誤解をしていることもおそらくは伝わらない*]
[もふもふ…この柔らかさは猫か、狐か。
いや、兎か?
適度な長さの細い毛が密に生えていて、実に触り心地がいい。とてもいい。カスパルは、常時これを生やしておくべきではないだろうか。服などいらない。
そうだ。このままでいるべきじゃないか?そうすれば…]
理由か。そうだな……
次の飛躍の相手を探していた、というところか。
[手を止めて、熱を帯びた声で言う。]
俺も、ゾラントへ移った時には危ない橋も渡った。
その時に世話になった人に約束したのさ。
あなたがたどり着かなかった境地を見せてやろう。と。
[じゃれついてくる唐草が納得するまで頬を差し出していると、すぐ傍から小さな声が聞こえた。
さっきまで真っ青だった顔色が、なぜだかすっかり真っ赤になってしまっているのは……こっちも可愛いな?彼の照れポイントが唐草だった、だなんていうのはずっと見ていた訳じゃないから分からないけど。さっきこめかみにキスした時はここまでじゃなかった、のは確かだ。
だから、小さく首を傾げて──試しがてらに、額にもちゅ、と唇を落とし]
大丈夫?落ち着いた?
[なんて声をかけよう。多分だけど、嫌がられてないのは分かるんだ*]
物体魔法だけでも一つの境地には達するが、俺はアーケシアの魔法も知っているからな。
両方の魔法を合わせれば、単体とは比べものにならないことができるだろうと気付いた。
だがさすがに独りじゃ両方の魔法は行使できない。
だから、和平交渉の場で伝手を作るかと思っていたわけだ。
君が来ていたのは、予想外の僥倖だったさ。
[もふ。*]
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