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[甲板に、……ちいさな翠色>>505が動いているのが
見えたような気が、した。
気のせいかもしれない。
そうして、 ……もうひとつ。
とてもとても懐かしい旋律>>506が
心の奥を擽るように優しく柔らかく響いているのが
聴こえたような気が、した。
…。気のせいかもしれない。]
[最期まで死力尽くして戦った仲間への餞に、
ロー・シェンの右手が黙って敬礼の形を取る。
空は、青く。
雲は、白く。
南東から吹く風が緩やかに、
“水雷艇だったもの”から立ち昇る黒い煙を散らして*いった*]
― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
あれは……
[>>499 タクマが「不味い」と呟き、信号弾が上がったのは、まだ双子星が海を走る前。
白い二つの煙が、短い音と共に青空へと飛んでいき、雲のなかに溶けていく。
やがて、ウェルシュの肉眼でもその艦影を捕えることができた。
どちらも馴染みのある戦艦―――ウルケル海軍の船だった。]
………。
[>>509 「民間の避難船」と仲間に伝える様子を見て、安堵の息を軽く吐いた。
もし正直にシコンの船と伝えれば、即座に撃ち落とされる可能性があるからだ。
タクマの配慮に感嘆しながらも、しかし、>>512 カモメの嘴は、その星に狙いを定めたまま。++]
[痛い位の静寂のなかで、祈りの声だけが己のなかに響いていた。
やがて双子星がその青を切り裂き、動き出した―――]
……っな!!
[排煙の煙が立ち上る。
一歩下がる斜めの位置に相似の姿を置きながら、二隻は東へ向けて、速度を増していく。
丁度、此方側の脇をすり抜けるように、東側へとその尖頭を突っ込ませてきた。
>>514 下士官の声が鋭く上がり、タクマの指示は迅速だった。
その右手が、す、と上がり、今まさに振り下ろされんとしていた。]
――――……ッ、
[轟音が響き渡る瞬間、ウェルシュは目を閉じてしまった。
撃たれた鉄の塊が、水上に落ちることを期待していたが、耳に入る音は、何かの悲鳴のようなつんざく音。
瞼を開くと、砲火が兄星の側部を抉り、横倒しに傾いていた。
>>518 それでもなお、その快速を活かして逃げ切ろうと試みていた。]
アンディーヴさん、
どうして―――……!
[足元の振動が強くなった気がした。
>>366 石炭を大量に食んだボイラー室がその火を噴こうとしていた。
>>341そう、「距離を置かれる前に叩け」と言ったのは、他ならぬ自分だった。]
─ 偽装商船 カストル ─
[砲撃の音が複数続く。続いて砲撃を受けたポルックスが、カストルの後方に下がりゆく。それでもカストルばかりは、悪あがきに似た走りを、船はやめない。]
損害個所はどこだ!
[左脇、どてっぱらに、と声が戻る。航行ばかりは続いているも、]
ランチ・カッター──無事なだけ洋上に下せ!
退避できるものは退避しろ!
[そう指示を出すと同時に自身もぐらつく看板の上手摺を頼りに連絡用の船を洋上に押し下す作業の手伝いに回る。]
[足下から悪寒を伴わせる振動に船は震え続け、甲板から見る水面は秒ごとに近くなっていた。]
(結局、撃たせてしまったな)
[名高い砲撃手の手によって沈む。と、緊張の限界を突破したような高揚を覚える一方、冷静な己は皮肉にも思う。ぐらつく船から見る波間は手招くようにも見えて、眉を寄せた。]
[せめてあの二人の手柄になるならマシな死に方だなとそう思う反面で、裏切り者と呼ぶことを、残念だと思うと言った男の顔を同時に浮かべる。
いっそ。裏切り者だと。
そう呼んでくれた方がとも思える。
残念だ、などとは言わずに。──そうも思えどそう願うことも憚られて、口に出しはしなかったが。]
[そう思う間に船員たちと共に押していた連絡船が落とされてまた視界の端では乗せられた一機の複葉機が下された。斜めに、重ねられた翼が傾くのが見えた、
──その直後に。
どん と、大きく内側から船体が爆ぜた。]
[或いは、シコンの港で燃え沈んだ艦に似て
黒煙を伴い炎が噴き上がる。]
[爆発で 金属片が散る。
伴った赤色は、波間に溶けていく。]
[噴き上がった風に、金鎖に下げられた
ロケットペンダントが飛び
空に撒き上がり、やがて 海へと落ちていく。]
[「そんな高さ届くわけない」「危ない」
「やめよう」「無茶すぎて見ていられない!」
いつだか、帝国領に出向いたときに、
うっかり窓から落としたペンダントが、
高過ぎる樹のの枝にひっかかった時にも。]
[揃いで誂えたロケットが、
東の海に沈んだときにも。]
[いつも──届かずに]
[ただ、今だけは。
手摺から手放された指がちり、と金色を掠める。
そうして一瞬の水の王冠が作られたその後。
燃えゆく船の爆発音にまぎれるように
跳ねる水音が上がった*。]
[兄弟船の片割れが火を上げて沈みゆく。
残る一隻は、船体に砲撃を受け
兄と同じに身を傾けながらも
沈むを見守るようにも
取り残されたようにも
今少しの間、浮いていた。
海面には、過ぎた軌跡にかきまぜられた名残の、
白い泡がたゆたっている*。]
/*
ファミルはこのままお出かけですか、そうですか(白目
お気を付けください。
あと、今日はゆっくり寝てください。
[ 横っ腹に大穴を開けたまま、カストルはそれでも止まらず、後追うように往くポルックスは、巡洋艦の船腹に並ぶ副砲から容赦ない砲撃の雨を喰らいながらも、我が身を犠牲にカストルを逃がそうとするのかのように、その巡洋艦に体当たりの勢いで突っ込んでいく。
しかし、砲撃によって機関部を撃ち抜かれでもしたのだろう、その速度は徐々に落ちて、回頭しようとする巡洋艦の舳先を漸く掠め回頭を止める障害物となるのが精一杯の体で、そのまま黒煙を上げて停止した ]
どこに、行く気だ…
[ どこにも行き場など、ないはずなのに。と、男は火薬の匂いの濃くただよう海風の中、呟く ]
[ 回頭を止められたことによって、一番近い巡洋艦の砲は、すでに大分距離を稼いだカストルへは直撃できなくなっている。その間を縫うようにランチが降ろされ、退避しようとする様子が見えた。そして複葉機が水上に降ろされるのも ]
「追わせますか?」
[ 尋ねた下士官に、男は黙って首を横に振る。その目は双眼鏡の向こう、砲弾の上げる波しぶきの狭間に見え隠れする金を追っていた。
何かが、きらりと太陽に反射して光ったような気がした、そして、その光を追うように、白い、たおやかな…戦いなど似合わぬと、胸の内、何度も思ったその腕が伸ばされるのを…男は、確かに見た ]
[ 波間に白い泡が揺れ、その先に紅く燃える炎に舐められ、黒い煙を吐きつくしながら、沈みゆく美しい…美しかった船 ]
[ 水上から飛び立った複葉機は、ファミル・アンディーヴの死と、彼女の船を沈めた巡洋艦、そして或いは、その艦の指揮を採っていた男の名をも、モルトガット皇帝へと届けようと空を翔る ]
[ その翼が、すでに海戦の始まったシコンの前庭を越えて無事届くかどうかは、神のみが知ることだろう ]
/*
タクマもお疲れ様でした。
ゆっくり寝て下さい、と言えないのがアレですが、でも寝てください。
ロー・シェンも、看取りお疲れ様でしたね。
(メモで言えば良いことを灰に埋めるスタンス)
ランチを出して、生存者が居れば救助を。
救助後は捕虜として扱う。
言うまでもないが、私刑など行う事は一切禁ずる。
尋問の必要があると判断された者があれば、俺に報告しろ。
[ 生存者の中に、ファミルの護衛としてつけられた帝国兵が混ざっている可能性はあったから、男はそう指示して ]
ウェルシュ殿...ポルックスの体当たりをうけた巡洋艦の修理と整備を指揮していただけますか。
[ 淡々とかけた声に、ウェルシュはどんな顔を見せただろう? ]
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