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[悦びの激流の中でも、ナイジェルの声は耳に明らかだ。
心地良い音を紡ぐその唇が、震える先端に触れる。
それは驚きであり、歓喜を何乗にも増す行為だった。
自分の放ったものを、彼が飲んでいる。
自分が彼の一部になっていく。
その認識が、快楽に幸福感を加えた。]
[内側をかき乱していた振動が引き、ぐったりと脱力する。
これほど消耗したのは、導き手が巧みだったからだろう。
自身もまた、彼にされることを望んでいた。
拘束に身を委ね、荒い息をつく。
もう動けないのではないかとさえ思うけれど、彼の指が、爪が触れるたびに小さな火花が弾けて体を震わせた。]
ああ……良かった。たまらない。
こんなに、私を乱れさせるなんて、
君の手は魔法のようだよ。
お気に召していただけたなら、なにより。
君を満足させるのが、今の私の喜びだからね。
[息が整ってくれば感想を告げる。
整いきらないのは、彼が折々に触れてくるからだ。
脱力した分、後ろの金属棒が深くまで突き上げて、じわじわと快感を炙っているからでもある。
逃れようと身じろげば、圧迫される場所が変わって新たな刺激が走り、呻きが漏れた。]
[ ソマリからも称賛の言葉が返る。
甘やかに乱れた姿を見られて羞恥するわけでもない様子から、過去にもこうした体験があるのは明らかだったが、別段、嫉妬は感じなかった。
美しい宝飾品は数多の手を経てこそ箔が付くというものだろう。
それよりも、互いの喜びが重なることの方が嬉しい。]
感じやすくて正直な体で何よりだ。
[ まだ抜け切らぬ余韻に息を詰めるソマリの様子を微笑ましく見つめた。]
次は、どうしてあげようか。
立っていられなくなるまで、する ?
[ 身じろぐ彼の片足を膝裏から掬い上げ、小脇に抱え込む。
そうしておいて、もう一度、リモコンのスイッチを入れた。]
[ナイジェルと交わした視線が同じ温度を伝える。
共に喜ぶことのできる相手は貴重なものだ。
特に、こんな秘め事の世界では。
こちらの体力が少し回復したのを見透かしたように、彼が手を伸ばしてくる。
片足を抱え上げられて、また後ろを突き上げる角度が変わった。
思わず高い声を放ったところへ、彼がこの先を示唆する。]
ん……っ
[行き着く果てを想像しただけで、腰がきゅんと締まった。]
いいよ。
どちらが先に音を上げるか、試してみるかい?
[挑発的に微笑んで、切なく背筋を反らす。
再び生じた振動が、狂おしい快楽を呼び戻していた。]
なんと掛け替えのない宝だろう。
[ 快楽に翻弄されながら、意志を失わないソマリの眼差しに焦がれる。]
いいとも、君の望みは僕のものだ。
愛の限り、君を攻め立ててあげよう。
[ 彼の片足を浮かせたまま、長衣の一端で十字架の横木と結んでしまう。
そうしてあらわになった内腿から胸乳にかけて、キスマークを刻んでゆく。
執着の証のように。]
[ 自由になった手で彼の視界を塞ぎ、耳元に告げた。]
ここでクイズだ。
君が手首に掛けている珊瑚石のネックレスの珠の数は全部でいくつあったかな ?
ちゃんと答えられなかったら、お仕置きだよ。
[ 耳朶を甘噛みして、耳穴に舌先を差し入れる。]
は、 あっ ……
[片足を高く吊られて呻く。
強いられた姿勢に零れた息は、苦しさの中に甘い期待が混ざった。
柔らかく敏感な場所にいくつも鋭い刺激を加えられ、残された足が震える。
白い肌に散った花弁は自分でもよく見えて、刻まれる嬉しさに肌はより鮮やかに染まる。]
[身じろぎも難しくなったところで、目を覆われる。
なにをするのかと息を呑むが、彼は意外なことを言い出した。
クイズだという彼の言葉に耳を傾ける。
自分が着用モデルとなった珊瑚石のネックレスは、そういえばよく見ていなかった。
いくつだろう、と悩む思考に、濡れた感触とともにお仕置きという単語が差し挟まれる。
されたいという欲望に引きずられながら、記憶を手繰る。
手を振って、重さを確かめるようにネックレスを鳴らした。]
……43個、
で、どうかな?
[記憶にあるネックレスの長さと珠の大きさから、これくらいだろうと推測する。
可能な限りの正確さで求めたが、外れていることを密やかに願った。]
[ 強いられた姿勢と与えられる刺激に肢体を震わせながら、ソマリは期待に肌を染めている。
突然の問いかけにも動揺せず、投げやりに対応することもなかった。
正解を導こうという知恵がまた好ましい。
高貴なるものを手中にしてこその歓びというものはあるのだ。]
ああ、奇数なのは美的観点からしてその通りだろうね。
[ 愛撫の合間に彼が伝えた答えに、バイブレーションのスイッチを入れてやることで共感を示す。]
あとは、自分で確かめてみようか。
[ ソマリの尻を持ち上げて、中に収められていたものを抜く。
とたんに響くようになった音をBGMに、彼のもう一方の膝も曲げて、横木に括り付けた。
目隠しの手は除けてやったが、無論、目視で珊瑚石を数えさせるようなことはしない。
彼の手首から外したそれを、背後から足の間へと伝わらせる。]
君がいいと言ったら、始めるよ。
[ 何を、などと無粋なことは言わないし、言わせない。
共犯の絆を結んで、無体を強いる。]
[導いた答えをナイジェルは肯定し、しかし正解とは言わなかった。
代わりに内側が震えだし、一瞬足の力が抜ける。
体が沈めば奥を突かれ、立て直そうと力を込めれば振動が強く伝わる。
どうにもならない刺激に、短くも激しいダンスを踊った。
それを見越したような彼に体を持ち上げられる。
内側を満たしていたものが抜ける瞬間には、太い快楽が頭を揺らした。]
待っ、…
[両足ともが宙に浮いた時には、制止の声が出かかる。
それを呑み込んだのは、彼の物であるという認識と、期待が優ったからだ。]
[秘部を彼の前に晒す形で宙吊りにされて、息が上がる。
なにひとつ隠せず、かばえない。その姿勢に興奮する。
しかもこれはどうやら、お仕置きではない。]
一緒に、 数える?
[折りたたまれて息は苦しいけれど、声には隠しようもない喜色が纏わり付く。]
いいよ。
全部、 いれて 。
[背筋と、足の間を伝う滑らかな連珠に酔いしれ、瞳に欲望を灯して求めた。]
とても素直でよろしい。
[ 求める声に肯首して、まずは指先を後穴に潜らせる。
そこは温かく解けて、引き抜かれた質量に戸惑うようにヒクヒクと蠢いていた。]
ああ、十分にとけている。
でも、少し濡らした方が、滑りがよくなって入りやすいだろう。
舐めて。
[ 連珠の一番大きな部分を、ソマリの顔の前へ持っていく。
これから入るものの大きさを見せつけるため、そして、彼が舌を突き出して珠をしゃぶる様を堪能するため。]
これから君を気持ちよくしてくれるのだから、
心をこめてご奉仕するんだ。
あ、ふ…
[柔らかな場所をぬくもりのある質量がくぐり抜ける。
入ってきたそれに体が喜びの声を上げた。
吸い付くように入り口をすぼめる。
ほしい。もっと。
体が求めるままに、貪りたい。]
[思うように動けないことに焦れていると、目の前に赤が降りてきた。
血を思わせる真紅の珠。親指の径ほどもある滑らかな球体に興奮する。]
奥まで入れてくれる?
このごつごつした連なりで、私を犯して、
狂ってしまうくらい、鳴かせて、
[珠に口づけて、陶然と言葉を紡ぐ。
器用に舌で珠を引き寄せ、たっぷりと唾液を絡めて転がした。
唇を開いたまま珠を頬張り、さらに舌を伸ばしてナイジェルの指先まで舐めようとする。]
[ 自分を押し拡げ呻かせるであろうモノを、ソマリはうっとりと眺め、舌を絡める。
美しいままに、淫蕩な行為に没入する顔は限りなく劣情をそそった。]
素敵だ、ソマリ。
こんなに魅せてくれるなんて。
[ 指先を濡らされて、ナイジェルはくすりと笑う。]
おや、そんな風にされてしまったら、この指も入れてあげなくてはならないな。
[ 煌めく糸を引く珊瑚石を引き寄せ、ソマリの股間へと運ぶ。]
宣言どおりにしてあげるから、存分によがり狂っておくれ。
まずは、ひとつ──
[ 一番大きな珠を、熱い肉の門を潜らせる。
その方が抜けにくいだろう。
次のサイズの大玉は二つ同時に押し込んだ。]
なんて美味しそうに飲み込むんだろう。
[ 嬉々と語りながら、珊瑚石を送り込んでいく。]
ちゃんと数えているかい、ソマリ ?
なんならもう一回してあげよう。
[ 途中で連珠を引き戻して、逆向きの刺激を与えた。]
ずいぶんとたくさん入るけれど、ちゃんと奥まで入っているかな。
[ 調べてみるのを口実に、珠の間に指を挿入し、中を掻き混ぜる。
濡れた音と硬質な音とが同時に奏でられるのを、心地よく聞いた。]
[淫らで背徳的な行為をナイジェルに認められ、舌使いは一層滑らかで大胆になる。]
… して。
[指も。彼が示唆した言葉に、蕩けた笑みを浮かべた。]
[しとどに濡れた珊瑚石が唇から引き抜かれ、下の口へ宛がわれる。
敏感な窄まりに濡れた石が触れれば、期待にひくついた。]
ああ、 ん、く ぅ …
[まずはひとつ、と珠が門を潜る。
間を置かずに二つが押し込まれれば、びくびくと腰が跳ねる。]
いい… す き …
[ひとつ。またひとつ。
珠が送り込まれるたびに腰をうねらせて歓迎する。]
んっ、 あぁぁぁっ!
む り 、数えて、 あっ …!
[不息に引き抜かれる刺激に、背骨が軋むほどに震えた。
首を振って、数など数えられないと訴える。
それでも彼が望むなら、数えよう。]
今のでいつ、 つ …んっ、
むっつめ、 あ、 ダメ、 ふたついっぺん… っ!
ん、ぅ ぁ あ、 あふ っ、う…!
[数え上げる声はたちまちに喘ぎに呑まれる。
珠が十を超える頃には、もはや意味成す言葉にならなかった。]
[奥へ入り込む無数の珠は、内壁の至る所を刺激する。
既に金属のディルドで拓かれていた内奥は、新たな刺激を貪欲に呑み込んだ。
振動で責め立てられていた場所を、今度はいくつもの珠がかき混ぜる。
のみならず、潜り込んできた指はランダムな強い刺激を生み出した。]
あ、 そ こ… い、い いぃ あ、
あ、ああぁ ぁ…
[痺れるような快感が全身を駆け巡り、腰が止めようもなく震え出す。]
い、く 、っあ、 イって、
あ… も、 とまら、な ……っ!
っあ、 はン ぅ、あ、 ぁぁああ ぁ……!
[切れ切れに声を上げ、四肢を強張らせて快楽に打ち震える。
射精で終わる快感とは違う深い絶頂に囚われて、がくがくと全身を痙攣させた。]
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