情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[息が白くなるほどではないが、地下に広がる空間は……寒い。
腕の中の人肌を失ってどれくらいか、服を着てても寒さを感じるのは空腹のせいだろうと片付けて、男は辺りを散策することにした。
荷を漁れば食料はあるのだが、上に戻るには異空間を抜けなければならないのだ。
どれくらいかかるのかわからない現状、出来ればなにかを見つけたいところだが──…]
やはり水中に生き物はなし。
水草もなく苔だけってのも不思議だねぇ?
[生き物らしい生き物が苔しかない空間で、苔の正体がわからない以上、どれだけ澄んでいようとこの水を飲む勇気はない。
溺れた際に少し飲んだかもしれないけれど、そこはまあ幸運を祈りたいところだ]
[澄んだ水の中に、沈む木箱が見えたから、金属の反射が見えたから、その中でも引き上げられそうなものは引き上げて水辺に並べる。
幸か不幸か、他に人間は落ちてこなかったようである。
落ちてきた高さを考えれば、普通は無事ではないだろうから、目の当たりにすることがなかったと言う点では幸運なのだろう]
……これはついてる。
日頃の行いかな?
[引き上げた木箱の中に缶詰を見付けたのは、その中に無事なものを見付けたのは本当に幸運だったといえるだろう。
夜営時用の小型コンロをはじめとした魔道具や魔石を見付けられたのも僥倖か。
小さなコンロでは空間を暖めるには足りないが、温かいもので腹を満たせるのはありがたい。
そろそろ彼も目を覚ます頃だろうし、一度探索を切り上げて、食事を取ることにしよう*]
そうだ。
[ゾラントの魔法かと問われて、屈託無く頷く。]
今の専門は物質の精製だ。
その場にあるものを組み替えて、別の形にする。
これがまた、奥が深い。
[アーケシアにいた頃得意としたのは、自他の変形、活性化/非活性化だった。
カスパルのように、他の動物の形を借りるのではない。
あくまでもその生物のまま、機能を強化/減衰させる技だ。]
[泳げないものに泳ぐ能力を与えられないのと同様、人間に飛行能力を持たせることもできなかった。
だからかつての学び舎で、易々と飛んでみせたカスパルに驚嘆した。
今もまた、彼はこちらを驚かせるようなことを言う。]
人間ひとり抱えて飛べるのか?
なんとそれは、素晴らしいな。
問題ない。君とタンデムフライトといこう。
[伸ばされた手をしっかりと掴んで頷く。*]
[目が覚めたら先程用意した焚火は既に消えていた。元々少ない燃料しか用意できなかったし、そこは仕方がない。
素肌の上にかかる布は二枚分、隣で寝ていた男はシメオンよりも早く目が覚めたらしい。もそもそ起き上がると少し離れた位置に男の背中と、ほぼ乾いた状態の青年の服とフードが置いてある]
おはよ……
[布の合間から腕を伸ばしてもそもそ着替える。フードは外せないから布の内で着替えるという行儀の悪さだけれど、寒いしちょうどいい]
ん。ありがとう。よく食べるものなんてあったね
[さっき周りを確認した時にはそれらしきものはなかったはずだけど、小さな火で温められた金属の箱?の中の食べ物を小さな携帯用っぽいフォークで食べる]
美味しいね、これ。ゾラントの料理?
……ふふ。こんな状況なのに、最初の約束が守られてるのって笑えるよねぇ。
[どうせなら珍しい美味しいのが食べたい、なんてさすがに今そんなわがままは言わないのだけど。けれど話を聞くに、無事に彼に幸運が訪れているようで安堵する。
まぁ彼が見た妙な夢の話を聞いたら、微妙な顔はするが*]
[
あー。そういえば過去に幸運分けた時に似たようなこと言われたなぁ……
そんな記憶にちょっと遠い目になった。よく分からないけど、自分の幸運ってちょっとおかしくない?と思わなくもない*]
[ 自身の研究課題について語るクレステッドは臆面もないほど爽やかだった。
かつての学友が幸せそうなのを見るのは良いことだと思う。
彼が、後にしたものに未練もなさそうなのが、いくらか胸に痛いけれど。
獣化の技を褒められれば、カスパルは控えめに自負を語る。]
…”魔法”ですから。
[ 実存の獣以上の能力を目指すのだと。]
[ 飛んでいく、との提案に、握られた手は何よりの信頼の証だった。
決して落とすまいと、カスパルもしつかり掴みかえす。
そうして、剥き出しの背にふたたび猛禽の翼を生じさせた。]
ゆきます。
[ 大きく広げた翼で空に舞い上がる。]
[ 上から見れば、周囲の異変はあからさまだった。
ねじれて蠢く樹木。煮え立つ泉。
撃ってくる者が他にいないとも限らない。
カスパルは先を急いだ。*]
[それから、一緒に地上を目指すか安全らしきここでおとなしく待つかを問われる]
それなら俺も行く。戦うのは無理だけど、治癒魔法なら使えるし…少しは役に立つと思うよ。多少ほっとかれても即死じゃなければなんとかなると思うし。
あ、でもあんまり回復しすぎない方がいい?さっきめっちゃ痛そうだったの、ごめんね。
[ゾラントの文化を知らないから彼の背の鳥のことは知らないが。実際回復かけて痛がられるとは思わなかったのだ、そこは申し訳ないと思う*]
確かに魔法だ。
それも最上級のな!
[声上げて笑い、引かれるまま空を舞う。
地上はたちまち遠くなり、風が顔に吹き付けた。
爽快感と、張りの先ほどの恐怖が、心を高揚させる。]
やはり、生体魔法の極みに昇るのは、
君のようなものが相応しいな。
俺には到達できない場所だ、ここは。
[地上を見下ろしながら、晴れやかな口調で言う。
足の下を過ぎゆく風景は異常だったが、飛翔は心地良い。]
俺にも君のようなセンスがあれば生体魔法を志したのだが。
……と、無い物ねだりをしてもな。
[問わず語りの口が引き結ばれる。
数瞬の注視のあと、鋭く声を上げた。]
右下から敵だ。
[直後に、森の影から巨大なカエルが跳び上がり、長い舌を撃ち出してくる。
飛距離も射程も並みの生き物にはあり得ない。
こちらは魔法ではなく、魔物だろう。*]
[ クレステッドは移動飛行を楽しんでくれているようだ。
和平交渉の会場を襲った異変は望まれざるものだけれど、彼との思い出が更新されたのは不幸中の幸いだと思える。
ただ、]
── クロ君の話は難しいです。
俺にもわかるように話してもらえませんか。
[ 彼なりに悩んだり苦労したこともあるのだろうと察せはしても、やはり何か掛け違っている感じは否めなかった。]
[ 問わず語りの間も漫然と地上の景色を眺めているだけではなかったクレステッドから、敵情報が入る。
遠近感がおかしくなりそうなカエルのシルエット。
捕食舌の動きに関しては、研究してきているが、それが通じる相手だろうか。
回避行動を取ってから、カスパルは爪先を鉤爪に変えて、クレステッドのベルトを掴む。]
手を離します。うまくバランスをとってください。
[ 互いに両手を封じていては反撃もままならないだろうと判断したのだった。*]
[豆とソーセージのスープの缶詰をフォークでつつきながら約束が守られたと微笑む青年に]
舌にあったなら何よりだよ。
これはゾラントの中でも地域で味の差があるから、ここから出たら食べ比べてみるのもいいんじゃないかな。
[なんて笑い返す。
これでもかとスパイスをつぎ込み極端なところでは舌がひりつく程になったり、腹持ちをよくしたいのか潰した芋や乳製品でとことん胃袋に重かったり、使う水を減らすために野菜の漬物や漬け汁を投入しまくったせいか酸っぱかったり。
三人で同じ料理を作った筈なのに全く違うものが出来上がった日には、どれが正しいものなのかで喧嘩した時もあったのだ。
全部アレンジレシピであったと知り、揃って崩れ落ちたのも懐かしい]
[一緒に行くと言われれば、置いていかなくて済んだことに安堵しつつ──……置いていった方が動きやすいだろうに何故自分は安堵しているのだろう?]
僕からあんまり離れないようにね。
弱くはないつもりだけれど、強いって胸を張れる程強くもないから、もしもの時は逃げてもらった方がいいかも。
[街の外でのいざこざで負けた記憶はないけれど、三人での模擬戦ではどちらにも勝てた試しがないものだから、男の自己評価はそんなところ]
部位を絞って回復できるなら、背中以外をお願いできるかな。
背中については、後で薬塗るの手伝ってくれればそれでいいよ。
[元々護衛も兼ねての同行だ。できうる限りは護りたい。
食事を済ませたら、適当な小瓶に苔を回収し、それから出発の準備と行きたいところである*]
食べ比べ!それはいいねぇ!
国内移動しまくることになるけど、いいのかなぁ?いいなら案内してもらえると嬉しいなぁ。
[相手はこの国の中でもそれなり?っぽいから難しいかもしれないが。
例えとして出てきた味比べ、辛いか重いか酸っぱいかでいうなら重いのが一番いいかな?というところだろうか]
そうだなぁ、俺あんま料理得意じゃないけど、一回くらい俺がアーケシア料理振る舞うのもいいね。
[そんな提案も付け加えよう]
[ついていく、という言葉は無事に受け入れられた。一人で待つのが苦手という訳ではないが、放っておくとなんだか無茶をしそうという予感がする。それなら回復できる自分が行く方が生存率も高いのではないだろうか]
一応、心がけはするけど、
でも大丈夫じゃないかなぁ?俺、やたら運はいいんだよ。
[なんて能天気に笑む。それがどう映るかは知らないけどシメオンの運がいいのは確かだ。]
背中以外?了解。
でも、さっき背中に回復かけたけど、大丈夫だったよ?あ、なんか背中すごいね。びっくりした。
[ゾラントの文化を知らないから、その彫り物にどんな意味があるのかは知らないけれど。
彼の背中を見て、驚いたし構図はホラーっぽかったけど。綺麗であるのは本当だから、シメオンの声に混じる響きは称賛、でしかない。
移動しようとするなら素直に立ち上がり、念のために華美すぎはする布も自分の荷に押し込んでおくことにしよう*]
君に嫉妬していた、ということだ。
[清々しいほどの口調で答えた直後、身体が横に振られる。
掠めたカエルの舌は視認できず、風圧だけが頬を叩いた。]
……今も、だな。
[自分1人なら、避け損ねていたなと思う。
あのカエルに食われるのは、御免被りたい。]
[巨大カエルは地上を飛び跳ねて追ってきている。
完全にこちらを獲物と定めた様子だ。
どうしたものかと思案していたら、ベルトを掴まれた。
器用な足だ。]
手を離……いいだろう。問題ない。
[それもまたスリリングな体験だなと言葉を飲み、吊り下げられた体勢でバランスが定まるまで、しばらく息を詰めていた。*]
そのうちゾラント中飛び回ることになるからねぇ。
食べ歩きはそのついでになっちゃうけど、それでもよければ案内するよ。
アーケシアにも行くことがあるから、その時は美味しいものを教えてよ。
もちろん手料理もご馳走になるつもりだけどね。
[時間制限のある付き合いという話だった筈が、言葉を交わす度に予定が埋まり、その終わりは本来の別れの時から更に更に延びていく。
目の前の彼がいつの間にか、警戒心が強かった筈の男の内にするりと入り込んでしまっていた。
それは、男にとっての異常事態であるし、男自身が若干の違和感を抱いていたりするのだが。
刺青の話だとか、自身が治癒師だとか、警戒すべき話題や警戒されそうな話題を彼自身が投下し続けているこの現状。
その表情も合わせてしまえば、彼自身が何かしているようには思えずに]
[意図的でないのなら、意図しないのが一番だ。
彼にあるのが呪いか加護かはわからないが、動けない程に絡め取られなければなんとかなるだろうと片付けて]
油断大敵。
君の運がよくっても、僕の悪運に引っ張られるかもしれないよ?
[そもそもこんな自体に巻き込まれている時点で……とは言わずに、謎の自信>>100に冷や水を浴びせた。
が、効果はあまりなかったようである]
え、大丈夫だった?
[背中の傷を癒したとの言葉に男は驚いて、治療時の流れを聞き出せば──…
話してわかる奴だったらしい流れに、僕の魔法飼い慣らされてない??と飽きれ混じりに男は自身の腕へと視線を落とすのだった*]
…そうだったんですか。
[ クレステッドの予想外の告白に面食らい、淡白な反応しか返せない。
魔法学校の同僚たちの多くは獣化を「退化魔法」とけなしたし、それに適正のあるカスパルのことも「下等生物」だと見下していた。
クレステッドはそんな者たちとは異なった見方をしていたらしい。
視点が高いんだろうなと思う。
しかし、嫉妬はする方もされる方も、いいことはない。
クレステッドがまだ嫉妬していると言うのなら、早いうちに身を引いた方が良さそうだ。
──とりあえず、目の前の脅威をどうにかしてから。]
[ 魔物カエルの攻撃を回避しつつ、対処しやすい位置に移動しようと懸命に翼を羽ばたかせる。
こういった形で人と共闘するのは初めてだ。
自分の体を獣化させる際も、最初のうちは重さや長さ、関節の稼働範囲に違和感を覚えたものだけれど、繰り返し練習して、自分の体同様に動かせるようにした。
今の感覚も、それに似ている。
これは一種の合体だ。
自分の肉体の延長としてクレステッドを捉え、どの高さが、向きが攻撃しやすいのか、効果的なのか、彼の感覚を汲み取り、それに添おうと努める。*]
うー、ん?
俺旅ばっかりしてるから、アーケシアに来た時に連絡取れるかどうか……取れるなら、是非!わりといろんなとこ知ってると思うよ!
[あちらへ帰っても、会えるなら会いたいものだけれど。旅ばかりを、しかも人目につかない場所ばかりを移動しては隠れ住んでるものだから、相当難しいとは思うのだけれど、今言う必要のあることとも思えないので笑顔でそう返しておこう。
会いたければこちらから来る方が確実だなぁ、なんて思いつつ。
けど実のところ治癒魔法持ち、しかも強めだと権力者に知られたくはないのも事実である。彼がそれを悪用するとはあまり思っていないが、ゾラント全体を信じられるかといえば別である。
定住に憧れがないではないので、他人に利用されず、好きに生きられるというのなら?けど多分、無理だろうと半ば諦めていたりするのである]
[彼の背の治療をしたのはよっぽど驚かれることだったらしい。たしかにちょっと威嚇?はされたけど。意外とおとなしく治療されてくれた、と聞かれるままに説明して、呆れたように自分の腕を眺める男に笑ってしまった]
うん、面白かった。なんかね、警戒する猫みたいで。ちょっとかわいいかもしれない。
唐草、って名前だっけ。
[男が覗き込む腕を一緒に覗き込んで、ちょんちょんつついてみるのだけど。唐草は応えてくれるかな?*]
[カスパルがカエルの攻撃を避ける旅に、右に左に身体が振られる。
目が回りそうだが、そうも言っていられまい。
なんとか目が追いつくようになると、視線に必ず敵が入っていることに気がついた。
どうやら、相手の動きを捉えやすいようにしてくれているらしい。
期待されているなら、応えねばな。]
正面の高い木、わかるか?
[風に負けぬよう、声を張り上げる。]
奴は三回跳ねたあと、あの木の梢から攻撃してくる。
奴の口の正面、射線通せるか?
[カエルの行動パターンを読んで、指示を出す。
射線さえ通れば、撃ってみせよう。*]
[ 風を貫いて、カスパルから明確な指示が飛んでくる。]
承知しました。
[ 魔物カエルがこれまでの攻撃パターンを外れないよう、適度に誘う位置を保ちつつ、自分の視点と彼の肩の位置のずれを補正しながら口の正面へ。
今回、クレステッドはどんな弾を精製して使用するのだろうと興味深く見守った。*]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新