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……昔、兄と乗馬を楽しむ貴方はとても眩しく
私にとって太陽のような、
手を伸ばすことも赦されぬ憧れでした。
けれどもし。
此度の計らいによって私が貴方の、
引いては第二領土を照らす陽の光と成れるなら。
国のため、互いの領土のため
――…貴方のために。
釣り合う男になれるよう、精進して参る所存です。
人生の先輩として…それから、パートナーとして。
貴方のお力添えを頂ければ、それが叶うと信じております。
アデル・ヴェステンフルス
[夕食の前にしたためた手紙は、第七領とは逆隣りの領地へ送られるもの。
正式な書簡は両家の領主から届けられるだろうが、明るく外交的な第九領土の一人娘に、挨拶も兼ねて手紙を送ればその内容は自然とその両親の耳にも入るはず。
書類のような白い無地の便箋を好むような人ではなかった、と淡い花色の紙を用意させ、紙の端に僅かに香水を香らせる。
強すぎない花の香りにそれとなく慶事を匂わせて、紙の上を滑るペンの速度は思い悩むこともなく滑らか。]
[飾り気はなく、けれど薄く上質な羊皮紙にしたため、封蝋に込めるのは、今は思慕というよりは決意に近いもの。]
よし。……頼んだぞ、お前たち。
[失踪が続いているがだからといって小屋に籠らせていれば鳥たちは生きる意味を失ってしまう。
他にもいくつか懇意にしている貴族に頼まれた星読みを綴り、それぞれ決まったリボンを巻く鳩に括りつけると。
一斉に籠を放ち、蒼穹へと羽ばたく姿を見送った。]
オクタヴィア・ファルネーゼ様
寒さが増すこの時節、いかがお過ごしでしょうか。
冬の訪れを感じるにつれ、以前お会いいたしました晩餐会で、
オクタヴィア様がお召しになってらした春の花の装いが懐かしく思われます。
さて、突然ではございますが此の度、大合併法案により、
第七領地のディーター・ドゥカス様と、
私、ベルティルデ・バーデンの婚姻が決まりました。
いずれ九領のご領主様にも
正式にご案内をさせていただくこととなりますが、
長く政務に取り掛かり切りで、女性らしい振る舞いも覚束ぬ身です。
社交会の華であるオクタヴィア様に、ご助言いただくことも多かろうと思い、
こうしてそのお願いの手紙を送らせていただきました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
ベルティルデ・バーデン
話は変わるのですが、先日国王陛下から婚礼の命を受けたと思います。
でも、それって『まるでチェスの駒みたい』って私思うんですよね。
姉たちの時もそうでしたけど、『結婚しなさい』って誰かに言われたら、私たち領主の家の人間は断ることはできない。
ですが、領民たちは誰かを愛して愛されて家庭を作ってますよね。
私たちにそれが許されないのは…どうしてですか…?
あっ、ごめんなさい。独り言みたいになっちゃいましたね。
〜はいけい 妖艶なるアプサラス様〜
初雪の便りが届く頃となりましたが、いかがお過しでしょうか。
久しぶり!
お手紙、ありがとうございます。
風邪ひいてはいないですよー。寒さに慣れてるのです。
アプサラス様のところも乾燥する季節か…季節が過ぎるのって早いですねぇ。火事とか気をつけてくださいよ?
こっちはうっすらと雪降ってきたよー!『スノーマン』はまだ作れないけど、もうすぐ作れる時期になるかなー?
収穫のお祭り?
いいなー!行きたーい!楽しそう!!
キレイなドレス姿のアプサラス様みたいし♪
贅沢したい気持ちもわかるし、アプサラス様のお父様の言うこともわかるなぁ…
贅沢は、自分だけするのではなくて民にも分けてあげるのがいいと思う。それか、できるだけ民の目線で物を見るとか。むしり取るだけでは民はついて来ない、って先代様が背中で教えてくれたの。
…とはいっても。お祭り行きたいなぁ!!
…とはいっても。お祭り行きたいなぁ!!
でも遠いんだよなぁ…と、そこで提案なのですが。
馬車とか使って、第三と第六の間に直通便を開通させるのとかどうでしょう?
北と南の交易路が開拓されれば、経済活性化まちがいなし!雇用も生まれる♪
どうやって実現するんだ、というのはあるかと思いますが、考えていただけると嬉しいです。
うし、じゃ明日の朝に郵便屋までもっていこう。
[屋敷に帰って自室。
遠くの友人に手紙を書いて、封をする。
自分が結婚するというのにもなんだか、暢気なものだ、と思う。
自分の気持ちも、手紙の内容も。
彼らは返事をくれるだろうか。
遠いのだから、もしかしたらそのころ、自分は手紙を受け取れなくなっているかもしれないなあ、そうしたら、返事を待たせてしまうな、なんて思って、書いた手紙を机に置いて、そろそろ寝るか、とベッドに入った。]
話は変わるのですが、先日国王陛下から婚礼の命を受けたと思います。
でも、それって『まるでチェスの駒みたい』って私思うんですよね。
姉たちの時もそうでしたけど、『結婚しなさい』って誰かに言われたら、私たち領主の家の人間は断ることはできない。
ですが、領民たちは誰かを愛して愛されて家庭を作ってますよね。
私たちにそれが許されないのは…どうしてですか…?
あっ、ごめんなさい。独り言みたいになっちゃいましたね。でも、どうしてもわからなくて。
お手紙待ってますね!
P,S.
次のお祭りは春なのですよ〜><
[手紙の返信とは別に、もう一通、手紙を書いた。
初めて手紙を出す相手なのである。
普段なら何を書こうかと悩む所なのに、
伝える事が定まっていたからか、
緑のインクで描かれた文字は、迷いが無かった。
そのことに、自身でも驚くのだった。
家紋の封蝋のされた封筒が三つ。
それらはどれも、飾り気のない白い便箋に封筒。
相手に合わせて使い分ける、という洒落っ気は無かった。]
親愛なる友人 ラートリーへ
突然ですが、結婚いたします。
件の大合併法案により、本日陛下から
ディーター・ドゥカス様との婚約をご差配いただきました。
何だか自分のことでないように不思議な気持ちです。
領主の家系に生まれた身ですから、
政略結婚であろうとも当然の役目と思っていますが、
亡くなったお父様とお母様のように、
互いを思いやれる夫婦になることが、私の夢です。
ところで、北方の領地では合併はどのように進んでいるのでしょうか?
アンダースン家でも合併のための縁談などが舞い込んでいるのでしょうか。
北の寒さは私には想像もつきませんが、
ラートリーにとって少しでも良い季節となりますように。
ベルティルデ・バーデン
[もう一通。
書いたのは先日手紙を送ったばかりの友人へ宛てて。
こちらは白い紙ではあるが、海辺の領地を思わせる青と銀の飾り枠が摺られている。
それを真白よりはいくらか温かみを感じさせる玉子色の封筒へ収め、侍女へと手渡した。]
[空は高く、魚群模様の雲が流れゆく。
君命により王都で合併の手続きが行われ始め、新年には新生五領がオベルジーヌの地図を新しくする…。
私はお転婆娘じゃなーい!!!
[屋敷中に響き渡るようなボリュームで無意識のうちにそう叫んだのは、先ほどの返事を書き終えて、もう一通の手紙を読み始めた頃。いきなり『またお転婆してるか』と書かれていたからである。
『お転婆ですよ、シルキー様は。』
とか教育係たちが言ってそうだけど気にしない。
そして先ほどまでもやもやしていたものは吹っ飛んでしまった。
そんなお手紙の送り主はお隣さんのオズワルド。]
オズワルド様と初めて会ったの、いつだっけ…?覚えてないなぁ…でもこんなに小さくないような。
それにしても、私に弟がいたら弟の方が継いでいたのかな?前から地味ーにきになってるのよね。
[『こんなに小さかった』と小さなインクの染みで表されていたが、初めて会った時のことを覚えていないということは、おそらく物心がつく前だったのだろう。
ちなみにシルキーが家督を継ぐことになった理由はと言うと。16年前シルキーが生まれた時に『男が生まれないなら、俺の後はこの赤ん坊に継がせる』と言ったかららしい。]
私はお転婆娘じゃなーい!!!
[屋敷中に響き渡るようなボリュームで無意識のうちにそう叫んだのは、先ほどの返事を書き終えて、もう一通の手紙を読み始めた頃。いきなり『またお転婆してるか』と書かれていたからである。
『お転婆ですよ、シルキー様は。』
とか教育係たちが言ってそうだけど気にしない。
そして先ほどまでもやもやしていたものは吹っ飛んでしまった。
そんなお手紙の送り主はお隣さんのオズワルド。]
オズワルド様と初めて会ったの、いつだっけ…?覚えてないなぁ…でもこんなに小さくないような。
それにしても、私に弟がいたら弟の方が継いでいたのかな?前から地味ーにきになってるのよね。
[『こんなに小さかった』と小さなインクの染みで表されていたが、初めて会った時のことを覚えていないということは、おそらく物心がつく前だったのだろう。
ちなみにシルキーが家督を継ぐことになった理由はと言うと。16年前シルキーが生まれた時に『男が生まれないなら、俺の後はこの赤ん坊に継がせる』と言ったかららしい。]
寝起きの為に枝を組む鳥は、居らず。
即ち、翼を持つ者が作る巣とは、止り木に非ず。
俺やお前さんが翼あるものだと云うなら、雛とは土地だ。
餌を与え、飛行を教え、成長を尊び、喜ぶのが務めだ。
その為の労を、僅かなりと惜しんではならない。
オベルジーヌ十領の統治者は皆、そのように定められている。
――――とは、云うがな。アデル。
俺はお前さんのように占星術も修めちゃいないし、
まして、風読みなんて芸当も出来ないんだよ。
俺がお前さんのところで習ったのは天文学だけ。
しかも、暦法の触りだけだ。それだってお前さんの方が覚えが良い。
俺は俗物だからな。
繊細な眼に見えないものよりも、収穫高と効率が一番だ。
……だから、女心なんざ分かりゃしねぇし、幼心は忘れた。
失ったものも、どうすりゃ嬢ちゃんの機嫌が取れるかも、さっぱりだ。
[悪筆で綴られた封書は違わず彼の下へと還っていく。
一筆で書かれたOの頭文字すら歪みがち。
遊学の一時、同じ第一天文台>>0:19で教えを受けた男は、
幾年の月日を経ようとも、無骨なまま、変らぬまま。]
/*
穏やかな中にも非日常感が溢れてて良いなぁ。
ウェルシュの心情が大変に好み。
そして、俺の未来の嫁さんが可愛いぞ。
[召使に数通の手紙を託し、郵送の手配をしてもらった。
そのうちには婚約の件を敢えて書き記していないものもある。
数時間後。
宵闇が辺りに侵食を始める頃合、
厚手の防寒着――、一年ぶりに出したコートを身にまとい
そっと屋敷を抜け出した。足取りは山岳の方向へ。]
こうして夜に抜け出すのは、いつぶりだろうな。
[若い頃はよく夜遊びをしたものだと苦笑をひとつ。
けれど俗華街の夜遊びではなく、ラートリーの場合は登山である。
馬小屋から一頭を連れ出し、外へ出ようとして]
ん?
[ピィ、ピィと小さな鳴き声にランプで近くを照らせば
羽を広げて降りてくる、まるまると肥えた一羽の鳥。]
なんだ、名無しか。一緒に来るか?
―第二領土・山岳地帯―
[霊峰と言われるだけあって、流石に頂上まで登れるような山ではない。登るのは女の足で数時間もかければ行ける場所。
馬は平地に繋ぎおいて、徒歩で登り坂を上がっていく。
さく、さくと、土を踏む音。]
名無し。あまり先を急ぐな。
はぐれてしまうぞ。
[ちちっ、と指でこっちへ来いの仕草。
今は名無しと呼ばれるその鳥は、随分賢いらしく
ラートリーの周りを旋回した後、肩にとまる。]
一人じゃないというのは、良いものだ。
……いや、一人と一羽だが、
それでも心強いぞ、名無しよ。
[やがて足取りは、見晴らしのよい開けた場所で止まる。]
着いた。
[そこは、幻想的な景色が広がっていた。
遠く見渡すは第一領地。
大きな大きな月の光は、ぼんやりと隣の領土を照らすのだ。]
……私のとっておきの場所。
[月明かりと、満天の星空。夜の静けさの中で木々が囁きを交わす。]
太鼓のリズムに乗せて、フルートやクラリネットの奏でが響き
アコルディオン、タンバリンを叩く女、
みんなみんな、笑顔で、月の下で、音楽に合わせて踊る。
ポルカに合わせ祝祭を―――ここで出来たら、いいな。
[ラートリーにとっての一番は民の幸せだけれど
自分自身が密かに抱く、小さくて、大きな夢。
我が領土を嫌いになど、なれない。
月が一番近く感じられるのは、
きっと、この特別な場所だから。]
[コートのポケットに手を突っ込んで、暖を取ろうとしたとき、ふと手に当たるのは小さな紙、のようなもの。]
なんだ、これ?
[前年の冬に自分がポケットに入れたものだろうが
取り出した瞬間、ピィ!と鳥が騒いで、嘴で紙片を取り上げる]
―――こら、名無し!
[気づくと名無しは肩から離れ、上空へ向け旋回を始めていた]
待ちたまえ、どこへゆく!
[しかし、月明かりに照らされ飛翔していくその鳥が
あまりに神々しいものだから、思わず見蕩れてぼうとしていたら、遠ざかって見えなくなった。
因みに、名無しが向かった先は飼い主の元である第一領土、ではなく。迂回した先の第十領土であることなど、ラートリーには知る由もない。]
・干し葡萄
・替えシーツ
・茶葉
・ワイン
食料品店→雑貨屋→酒店
記念品の候補(誕生日)
・ネクタイ
・帽子、マフラー(手編み×)
・砂時計
[そんな、ただのメモ書きなのだが
隅に小さく書かれたのは、全く趣旨の違う
哲学に似た言葉。]
私達は生まれたとたん死にはじめている。
死があるから、生きている。
[その紙片が、ウェルシュの元に届いたとして
まだ互いの文字すら見たことがない上、走り書きだ。
書いた人物の特定は、困難だろう。]
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