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3人目、赤虎 オズワルド が参加しました。
赤虎 オズワルドは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
あーー……。
[先ほどまでは船に乗っていたはずだ。
今はなぜか波打ち際に立っている。
漂流したのかと一瞬思ったが、これはあれだ。ちょっとおかしい。
丈高い植物が生えるその向こう、天突く高さの木が生えている。
さらに奥には、建築物とおぼしきなにかも見えているが、
――ともかく、サイズ感が異様だった。]
またか…というのもなんだかだが。
[そこらに落ちていた、良い感じの枝(松葉かもしれない)を拾って振り回しながら、とりあえず建造物らしきものを目指して歩き出す。
ここがどこだか知らないが、するべき事は分かっていた。
餌やりの時間だ。*]
[ 人の顔や模様がびっしりと描かれた紙は机ほどのサイズがある。
敷物にしても良かったが、もっといいことを思いついた。
長辺の端からくるくると巻いていく。 ]
[ きつく巻けば硬い棒の出来上がりだ。
ぶんぶんと振り回してみる。
普段の得物より随分と軽いが、その分、手数は稼げそうだ。
たまには違った持ち味で翻弄してみよう。
ウキウキとした様子で風の匂いを嗅ぐと、一目散に走ってゆく。*]
[目的の相手はいるが、特に探しはしなかった。
ここにいるなら、向こうから会いに来るだろう。
あいつは鼻が効くし、なんだかんだ忠犬だ。
忠が何に向いているかはともかく。
草の間を抜けると、石畳の道に出た。多分。
石の一つ一つが小部屋ほどの面積があって、それがいくつも連なっている。全景はとても見通せない。
ともかく、これに沿って建物へ向かえば入り口に着くだろう。
石畳の上は広すぎて方向を見失いそうなので、草むらとの境を歩いていく。]
[ふと、慣れた気配を感じて、振り向きざまに手にした枝だか葉だかを投げた。
重さも長さも、投げるのにちょうど良い。]
おい。
そこにいンだろ?
[投げてから、徒手になったと気付いたが、まあ良くあることだ。
なにかないかと伸ばした手が 十字架 に触れた。*]
[ やたらと丈が高く葉幅も太い草を押し除け進む。
いっそ根本の空間を四つ足で走った方が早いかもしれないと考えたが、相手の匂いが近かった。
すぐにでも踊りかかりたくて草を踏み分ける。
── と、投げ槍めいたものが飛んできた。 ]
[ 狙ってきてはいるが、狙いすましてはいない攻撃だ。
このままでは命中しないので、手を伸ばして取りに行く。
地面に刺さる前にキャッチした。
手頃な得物のようだが、やはり金属ではない。
おもちゃみたいなものだ。
ここの連中はヤワなのか ?
一瞬、思案したが、続けて呼ぶ声がしたので即座に答えた。]
── おう、いく。
[ いつも忙しくしている働きものの飼い主だが、あれは遊んでくれるつもりの声に違いない。
嬉々として、帯めいた幅の葉を道代わりに駆け上り、相手が見えたところで両手の棒を振りかざして飛び降りる。*]
[応えがあって、草の葉が揺れて、質量が降ってきた。
手にしているのは、あれはなんだ?
正体のわからない棒を、先ほど手に触れたもので打ち払う。
それは長い鎖に繋がった、軽い金属製の物体だった。
本体の長さは短い剣ほど。
おそらくは極細の鎖と小さな十字架のチャームなのだが、アクセサリーに疎い上に聖印が十字架ではない文化圏の人間にはよく分からない代物だ。]
お。
今回は正気か?
[打ちかかってきた声の調子は、普段の気安いものだった。
だからといって、いまさらやることは変わらない。]
ま、おまえを打ちのめさねぇと、始まんねェからな。
[意味不明だが、間違っていない自信がある。
鎖のせいで動きが制限されがちな得物を幾度か振りつつ、一歩下がって誘う。]
[ 挨拶代わりの連撃は、ほとんど反射めいた何気ない動きで打ち払われた。
相変わらずで良い。
鎖の先の何やらキラキラとした飾りに軽く目を細めてみたが、かけられた言葉にすぐに注意は移っていた。]
[ 正気か、とはとんだ挨拶だが、むしろ笑ってしまう。
自分が狂っているとしたら、地を這う赤竜のごとき軍を率いてきた、目の前のこの男を見た時からだろう。
それまで試合はしても戦をしたことのなかった自分を、別次元に叩き込んだのだから。
今も、何度でも、焦がれてやまない。]
何なんですか。
[ 遊んでもらうのに文句はないが、彼が手にしているのもまた武器とは言い難い代物だ。
とはいえ、彼の手にあればどう変化するか知れたものではない。
膝をたわめて着地するや、翼のごとく背後に伸ばした二本の棒を誇示する。]
あなたが投げたのはどちらの棒です ?
[ 童話めいた問いかけをしながら、地を擦るごとき弧を描く連撃を再び繰り出した。]
4人目、モルトガット皇帝 アレク トール が参加しました。
モルトガット皇帝 アレク トールは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 大海原 ―
[ 風をはらんで疾駆するヨットを操る男の体には、海の男らしく刺青がある。
とはいえ、その図柄は世にふたつとないものだ。
《 片翼をもつ仰ぎ見る太陽 》
広大な版図を有するモルトガットの皇帝その人であった。]
[ 今日は側近集団の”小鴉”たちも、護衛の近衛兵たちも同道していない。
同船するのは、右腕と頼む扶翼のみ。
帝国のツートップを不在にして、海の上でしていることはといえば… ]
このあたりだ。
ものすごくデカい魚だったというんだがな。
[ 領海視察という名のナニカだった。*]
5人目、帝国扶翼官 ルートヴィヒ が参加しました。
帝国扶翼官 ルートヴィヒは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 大海原 ―
[陽光降り注ぐ海原のただ中ですら、衣服を崩さず襟元まできちんと着込んでいるこの男もまた、胸に入れ墨を刻んでいる。
《太陽に添う片翼の月》
一代限りの唯一無二たる官職に就く男の全ては、皇帝の描く絵図を実現するためにあるといっていい。]
[とはいえ。]
魚、ですか。
まさかそのために私を連れ出したのではないでしょうね?
[唯一と仰ぐ太陽へ向けた視線は、まあまあ冷ややかである。
裁断すべき数多の懸案事項を残して出てきているのだから、むべなるかなというところ。]
そもそも、魚とは一本の糸を通じて駆け引きするべきで、銛を以てというのは無粋な話です。
魚と向き合うのは、もっと精神的で高尚な行為で――
[通算釣果未だゼロの男が語る精神論が、波の飛沫で途切れた。
ヨットの前方に激しく海面を叩くなにかがいる。]
あれがその魚、ですか?
[だとしたら、そうとう巨大だ。*]
村の設定が変更されました。
[重い武器を持たないトールの動きは速い。
手鎖ひとつで戦いに行かせていた頃を少し思い出す。
思えば数奇な巡り合わせだ。
投げた棒は彼の手に収まったらしい。
仮初めの翼を広げて疾駆する狼に、牙剥くように笑う。]
決まってンだろ。
[さらに一歩を引いて、得物をコンパクトに振る。
繋がった鎖がうねり、複雑な軌道を描いて側面からの攻撃を阻害する。]
おれが投げるのは、いつだっておまえだ。
[鎖が作る波形の中央に踏み込み、銀色の即席小剣を真っ直ぐ突き出す。
いつだって、行ってこいと無茶を言ってヴォルフをぶん投げて来たし、そのたびに帰って来たのもまた彼なのだ。*]
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