[伸ばした手を包む掌。すり、と頬を擦り付けられて、くすぐったさに目を細める] ちょっとだけ、か。 ……やっぱりお前は優しいよ。[指を滑らせて、彼の目元を撫でた] お前、燃費悪いからなぁ。 一緒に暮らしたら、お菓子いっぱい作って食わしてやる。 カークの教え方うまくてさ、簡単なやつなら、 すぐに覚えられると思う。[口にしたそれらは、どれも楽しさに繋がっていて。不安はあったが、未来への期待の方が勝っていた。――……でも、それでよかったのだ、と思う*]