― 回想・自室での話 ―[>>*189 ――……いいの、と。多分、聞きすぎた。自分の芯にあるものが、厭わしいもので。ヒンメルに、それへの許しを貰いたかったのだろうか、と、後になってから思った。甘えた気持ち。定まらない心。寄りかかれば、きっと相手は疲れてしまう。自分がまさにそうだったから――…] ……うん。暮らす。 家賃が助かるのもあるけど。 なにより……、俺が楽しい。[素直に答えると、ヒンメルは安堵したように息を吐いた]