[いつか、と言う約束は不安定すぎて、リバーサーである自分と『融合体』の彼女には、訪れるかどうかすらあやふやだけれど。それでも、夢を見るくらいは許されるはずだ。心の自由は誰にも奪えない筈だから]それじゃ、約束。[そう言って、右手の小指だけを立てて彼女に差し出す。昔、昔の約束の印。彼女は覚えているだろうか。彼女が覚えていたなら印を交わしてすぐに離す。その時がいつかまで約束は出来ないけれど、なにかの答えがきっと見つかると信じて]