― 回想・入寮時のこと ―[ 入寮時、たまたま多忙だったトールとは挨拶を交わしただけで、副寮長のディークが案内をしてくれた。市街地に近い士官学校なので、寮に入っている生徒はそう多くもない。同室の生徒についてディークから説明を受ける ]あ、ルームメイトのミヒャエルは知ってますよ〜。同学年なんで![ さも友達であるかのように言い放つが、校内では特別仲が良いというわけでもなかった。基本が図々しく馴れ馴れしいためこういう言い回しになった。 ]