……君は、自分から望んだの?
こちらに戻る気は………ないんだね?
[問い掛け二つ、過去と、未来と。
彼女の心の内、その言葉がどう届くかは判らないけれど、続いた言葉は恐らく、未来への答えの一つなのだろうと]
そう、だな、俺は『異形側』には、もう、行けない……リバーサーだから。
君の事で、気持ちを揺らすわけに行かない……
[もう、この道は交わる事はないのだと、口にして改めて感じた。
温もりを惜しむように、ゆっくりと手を離す。これ以上は迷いになる、それは危険だから。
それでも、それでも最後に、もう一度問わずにいられない]