[苦笑と共に落とされた言葉>*175に、言葉は返さず笑うだけだった。
どこかで幸せに暮らしていると思っていた、思いたかった。そう言えば、余計に傷つける気がして]
クレス……ああ、そうか、彼が。
[ここに踏み込む前に顔を合わせた、元同輩の『融合体』、彼が仲間に話すのは充分考えられる事だった。
そう言えば、シュテラはどうしているだろうとふと思った。それを知るのはまだ先の話しだけれど]
……知ったのは、ここに来るちょっと前だけどね。
ここには……仕事で来てる、から。
[「仕事」、異形を狩り、舞踏場を滅する事。
覆しようのない現実は、それだけで彼女を追い込んでしまうのだろうか]