[ その役目を振り捨てて、騎竜師となったことを、悔いるつもりはなかったし、護衛としてではなくとも、王子を護るために命をかける覚悟だけは今も捨ててはいない、と自負はしている。けれど、放浪の旅から戻った己を、何の屈託もなく受け入れ再会を喜んでくれたカナンに対して、ディーク自身が、未だ僅かに負い目を抱いていることもまた、事実だった ]
…狐火もあちらを目指してるように見えますから、明るい方に向かえばいいというのが正解みたいですね。
[ 数刻の間、沈んだ物思いはカナンには気付かれたか?今は思っても詮無いそれを振り払うように、先への道を目指す ]