公国の人間があの子に何をしたか、忘れたことはなかった。 でも、同胞が同胞を殺すこともある。 ……母の憎しみは、ひどく偏ったものに思えた。(公国の肩を持つなんて)(あの子が)(あいつらと混ざって過ごしたから、お前まで)(あいつらが一体あの子に何をしたか)