(私にはお前しか、お前には私しかいないのに)(お前までが私を捨てるの)(私とお前は同じものなのに) 違う、と悲鳴をあげると、母は狂ったように笑った。 繋いでおかなければ逃げて、また無関係な人に危害を加えるのだろう。 無防備に眠り込めば、自分も、何をされるかわからない。 密かに手に入れた薬が、自分の命を繋いでいた。 噛まれた腕が焼けるように痛む。 これにも慣れるのだろうか。慣れてしまうのだろうか。 何のために。