>>*137
[かつて、桜の木の下で――…
甘味を頬張る少女を見たその時に。
その無邪気な残酷さを、美しい、と思った。
自らの心のあるがままに、自由に、そして気高く。
それはまるで、その存在そのものが奇跡のようで。
側にいたい、と願ったのはいつからだったろう――…
側にいられるのは、隷従の呪、故だと。
そう思い、ずっと気持ちを殺し、
『パパ』として接していたつもりだったが]
……地上と墓下とで別れ別れになって、痛感したよ。
………――君が好きだと。
だから、「自由」になった今、もう、気持ちを隠したりはしない。