[続けられた言葉>>*154に驚いて彼女を見た。
あの時、俺が怪我をした事も、それが誰の手によるものかも彼女は知っていたのか、と。
「生きていてよかった」との言葉に痛むのは心。
彼女が男を忘れなかったのは、そんな後悔の念からと気付き表情を曇らせた]
君のせいじゃない。君は何も悪くない。
[上手く言葉が探せなくて、掛ける事が出来たのはそんなありふれた言葉。
ずっと、不安にさせたままだったと気付いて、そうして、やはりあの時も逃げていたのだと、彼女に会うことで突きつけられる現実が怖かったのだと、今更のように思った]
……俺のほうこそ、ごめん。そんなに心配させてるなんて思ってなかったんだ。
大丈夫かい?
[彼女が胸元に手を当てるのに気付いて、滲む薄紅、傷が痛むのだろうかと声を。
その場に、傷ついた『核』があるとは知らぬままにそっと手を伸ばす。
励ますように、或いは確かめるように、叶うなら頬に触れようと]