大丈夫です、この足は、力を使ったペナルティですから、しばらくすれば戻ります。
歩くくらいは出来ますよ。
[ シュテラに必要以上の心配をさせぬために、そう説明して、一時、彼女の肩を借りる。
そしてディークが先に行け、と、口にするのを聞くと、眉を顰めた ]
まだ、何か...?
[ 彼の視線が向いた方向には、影そのもののような塊、そして... ]
ヴェルザンディ嬢...
[ 声をかけるには遠い。向こうにもこちらの声は届かないだろう。
それに、今更言葉にすべきものも、思い付けはしなかったから、ただ、見つめるだけになった ]
あなたも万全では無いでしょう?
今、離ればなれになるのは得策ではありません。
[ そして口にしたのは、留まる意志** ]